ドラコーと立香、二人しか居ない空間に、淫らな水音が響き渡る。
「んちゅ、れりゅ……じゅるるる!」
立香のズボンのチャックを開けた途端に、顔を紅潮させて立香の男性器にしゃぶりついたドラコーは、すっかり性器をしゃぶることに夢中になっている。
単純に亀頭を刺激するだけでなく、裏筋も刺激するなど、最初から畳み掛けるような快楽を立香へと与え、立香を屈服させようと試みたドラコー。
しかし、性的行為を一度ならず二度三度経験した立香は、なかなか絶頂には至らない。
「ん、じゅるるる!しょなたも、なかなか……んん!手強いな」
「まぁ、こういうことを経験してないわけじゃ……くっ!ないし、まだまだ余裕だよ」
「ふーん、そうか。なら、楽しみ甲斐がありそうだ」
強がりではなく、本当に余力がありそうな表情を見せた立香を目にし、ドラコーは不敵に笑うと、引き続き男性器全体を舌で刺激していく。
立香自身余力があるのは確かであったが、見事なまでの舌使いを見せるドラコーに、少しずつ押されているようだ。
「(今日のドラコー妙に積極的だな……やっぱり、それだけ怒りを溜め込んでたってことか)」
このカルデアにドラコーが来てから、現在の地動説体になった彼女を見るのは召喚した初日以来だ。
それ以外は基本的に大人の姿をした天動説体でしか彼女を見かけなかっただけに、童女の姿の彼女は珍しく感じる。
「ほらほら?んっ、ろうら?きもひいか?」
「っ!う、うん!」
いつもとは違う姿のドラコーの奉仕を受け、いつもの倍以上男性器を固くし、存分に快楽を味わう立香。
日頃の激務が祟っていたこともあり、立香の全身には染み渡るような快感が行き渡っていく。
「んちゅ、れるれる…!随分とお疲れだったようだな?貴様の性器を舐めていると、じんわり汗が染みだしてくるぞ?」
「そ、そうかな?ごめんね、シャワーで最低限汗は落としてるんだけど、身体の隅々まではしっかり洗えてないんだ」
「ふふっ、別に謝らなくてもよい。むしろもっと汗を流してほしかったぐらいだ」
そう言って笑うと、ドラコーは立香の男性器を念入りに嗅ぎ始める。
「すんすん、すんすん、はぁ……♡嗅げば嗅ぐほど、貴様の匂いが濃くなる。マスターよ、一応聞いてみるが、ここ数日自慰はしたのか?」
「す、するわけないさ、部屋に君という妻が居るんだから」
「なるほど、だからこれだけ匂いが濃いのか。だが、それにしても良い竿だ、流石はこの世界の余を手懐けて妻にした男よ。やはり持っている性器も一級品だな」
立香の男性器を再度見つめ、うっとりとした表情を見せたドラコーは、竿を手でゆっくりと上下させつつ、亀頭をちろちろと舐める。
一見初々しく見える愛撫ながら、巧みな手さばきと舌使いに翻弄され、立香は竿全体をビクビクと震わせてしまう。
「んん……!れる、んちゅ、れる」
「っ!」
「ん?さっきまでは余裕そうな表情だったのに、少しばかり苦しそうだな?」
「そう、かな?まだまだ、余裕だよ?」
「無理をするな、マスターよ。こんなに、んんっ!しゃおをビクビクとさせていては、しぇっとくりょくがない♡」
手で性器を上下にしごきつつ亀頭の先を咥え、更なる快楽を立香へと与えていくドラコー。
そんな快楽に徐々に屈し始めたのか、亀頭の先からは透明な我慢汁が流れ始め、立香の顔が徐々に引き攣っていく。
ドラコーは立香の瞳に一瞬だけ目線を合わせると、突如として亀頭への吸引を強めた。
「じゅるるる!じゅるるる!」
「や、やめ!うぐっ!?」
必死に射精を堪えようとする立香であったが、それを許さぬとばかりに亀頭への吸引は強まり、手の上下の運動が激しくなっていく。
「しゃへい、しろ♡らせ、らしてしまえ……!」
比較的丁寧でゆっくりとした口淫をしていた天動説体のドラコーとは比べ物にならない程に、激しい口淫をする地動説体のドラコー。
男性器から全ての精液を吸い出そうと貪欲に亀頭へしゃぶりつき、ストローを吸うかのようにして亀頭を刺激し続ける彼女の責めに、立香は一瞬にして屈服してしまう。
気付けば、力を入れていた腰から力を抜き、性器の先端に溜まった熱い物を解き放っていた――
「うっ!出るよ、ドラコー!」
「んんっ!?ん……!」
ドラコーの暖かい口内にドクドクと流れ出る濃厚な白濁汁。
立香が自慰をしていなかったこともあって普段の倍は濃く生臭い精液だったが、ドラコーは表情一つ変えずに口内を満たしていく精液を受け止めていた。
それどころか、立香が射精をしている最中にも亀頭を刺激し、更なる精液の放出を促し続ける。
「んん、じゅるるる!!」
「ど、ドラコー!流石にそれは……ぁっ!?」
異常とも言えるほど積極的な口淫を見せるドラコーに、成す術もなく竿全体を震わせて精液を吐き出す立香。
あまりの快楽に足がガクガクと震え、腰が抜けてそのまま倒れてしまいそうであったが、何とか意地を見せてその場に踏み止まる。
射精はいつの間にか止まっていたが、それに気付くと同時にとてつもない脱力感が立香を襲った。
「ん……あ♡いっぱい、らしたな……」
大量に口の中に溜まった白濁汁を弄び、嬉しそうな笑みを立香へと向けつつ、徐にドラコーは口を大きく開ける。
「あー♡ふふっ、ろうら?これらけ、らしたんだぞ?」
「……っ!」
わざとらしく口の中でいやらしい水音を立て、立香の心を揺さぶるドラコー。
ドラコーは、すっかり口内の精液に目線を集中し始めた立香にクスリと笑い掛けると、溜めていた精液を一気に嚥下した。
「ん――!……ふぅ、流石数々の戦いを勝ち抜いてきた勇者だ。精液から流れ込んでくる魔力が段違いに濃かったぞ?」
「そ、そうなんだ。ドラコーが満足したなら、それでいい……かな」
少々興奮気味のドラコーに対して、一度に大量の精液を吐き出した立香はすっかりへばってしまい、力無くベッドに座り込む。
「ううっ、やり過ぎだよ……ドラコー」
ごっそりと精力、そして体力までも持っていかれ、若干視界がぐらつき出した立香。
その顔色は少し青白くなっており、完全に疲れ切った表情をしていた。
「(ど、ドラコーって、こんなに容赦なく性行為を迫ってきてたかな……?)」
過去数回、ドラコーと性行為に及んだ立香であったが、腰が立たなくなり視界が歪むほどの責めを受けた記憶は無く、むしろ相手を気遣うような口淫を受けた記憶しかない。
それだけにドラコーが、ここまで容赦の無い責めをしてきたことが立香には不思議で仕方なかった。
「(やっぱり……今日のドラコーは、何かがおかしい)」
いきなり地動説体で自分の前に現れたのもそうだが、彼女からは自分に対しての愛情というものが一切感じられない。
まるで品定めをするかのように紅く混沌に満ちた瞳を輝かせ、口淫前から自分の顔をまじまじと見つめていた彼女の表情は捕食者と言って差し支えない程に悍ましいものであった。
――おかしい……
考えれば考える程そんな感情が浮かんでくるものの、具体的に何がおかしいかは指摘できない。
「(うーん、考えすぎ……なのかな?)」
出ない結論を探してもしょうがない。
そう割り切ろうと思った次の瞬間、唐突に部屋のドアがノックされた。
「あ!まずい……!」
まさか部屋に来客があるとは思わなかったのか、立香は慌てて下ろしていたズボンを上げ、少々乱れていた礼装の襟を整えると、急ぎ部屋の扉の前へと立つ。
すると、部屋の外から聞こえるはずのない人物の声が聞こえてきた――
『マスター!余だぞ!そなたの可愛い妻ドラコーが、美味しい手料理を作ってきたぞ!』
**
「え……?どういうこと?」
扉の外から聞こえるのは多分、いや間違いなく自分のよく知る愛しい妻……ドラコー。
しかし、既に部屋には童女姿の彼女が居る以上、外からドラコーの声が聞こえるのはおかしい。
となると、部屋の外で声を出しているのは誰なのだろうか?
『マスター?早く開けてくれ。余はそなたの顔が早く見たいぞ!』
「う、うん、すぐ開けるよ!……ところでさ、ドラコーってカードキー持ってる?」
『ああ、持っておるぞ』
「悪いんだけど、そのカードキーで部屋に入ってきてくれないかな?今こっちから部屋のロックを解除できないんだよね」
さりげなく嘘をつきつつ、立香はカードキーを使って部屋に入る様に促す。
「(これで入ってこれなかったら、偽物ってことか)」
後にも先にも、部屋のカードキーを託したのは一番信頼を置いているドラコーただ一人。
マシュやダヴィンチ、ゴルドルフですら勝手には部屋に入れない以上、このカルデアでは彼女しか立香の部屋へ入ることができない。
しかし、もし部屋へ入ってきたら……
『ならば仕方ないか、面倒だがカードキーを使うとしよう』
ロック音が解除されたと同時に、部屋の扉が横へスライドする。
そこに居たのは、立香の見慣れている天動説体の姿をしたドラコーであった――
「ただいまだ、余のマスターよ!さっきも言ったが、今日は余が手料理を……え?」
立香へと朗らかな笑みを見せたのも束の間、その傍に居る童女を視界に入れた途端に目を丸くする天動説体のドラコー。
そんな彼女と同じように目を丸くし、立香は二人のドラコーを呆けた表情で交互に見つめる。
「え?え……?」
困惑のあまり言葉出てこず、その場で立ち尽くすことしかできない立香を後目に、地動説体のドラコーは天動説体の自身へと不敵な笑みを向けた。
「遅かったな、この世界の余よ?」
「き、貴様は何者だ!?何故、余の幼き姿をしている!?」
「何者かと聞かれても困るな。余……いや、
「嘘を付くな偽物!このカルデアでドラコーは「余」ただ一人だけだ!」
丸くしていた目を一気に鋭くし、天動説体のドラコーは射抜くような瞳で地動説体の自身を睨みつけた。
普段、立香に甘々な態度で接している姿を忘れさせるほどの殺気を放ち、正体を炙り出そうと臨戦態勢に入る。
しかし、地動説体のドラコーは一切動じることはなく、おもむろに立香の方へと目線を向けた。
「マスターよ、
「いや、気付けるわけないよ、というより君は一体何者なんだ?君もドラコー……なのか?」
「さっきからそう言っておるだろう?
「ち、違う世界?」
いきなり突拍子もない話を始めた地動説体のドラコーに少し疑問の目を向ける立香であったが、彼女の瞳は至って真剣であり、冗談の類ではなさそうだ。
とはいえ、他の世界から来たという証明がない以上、今すぐ彼女の話を信じることはできない。
「そなた、本当かその話?」
「ああ、本当だとも。
天動説体のドラコーは納得しきれていないのか、地動説体の自身をじっと見つめ、何かおかしな所がないかどうかを確かめており、彼女へ鋭い視線を送り続ける。
「(別の世界、ね。有り得なくはないのかな……?)」
現在一人しか居ないはずのドラコーが二人居る状況を説明するには、地動説体のドラコーが言うように、彼女を平行世界から来た存在だとすれば説明がつく。
だが、そうすると一体いつ立香の部屋に侵入したのか?いつこのカルデアに来たのか?に疑問が残ってしまう。
やはり、安易には信用でき――
「もうよい」
「え?」
「そこまで貴様らが信じれぬのなら、見せてやろう……
そう言って地動説体のドラコーが邪悪な微笑みを見せると、不意に彼女の立っている床から亀裂が入り始めた。
すると、その亀裂から赤黒い液体が徐々に吹き出し、彼女の足元へと溢れていく。
「(あれは、聖杯の泥?)」
見るからに触れてはいけないと分かる色合いをした赤黒い液は亀裂と共に広がっていき、あっという間に立香の足元にまで到達した。
だが、立香を飲み込むことはせずに直前で侵食を止めると、地動説体のドラコーを中心として液体は渦を作っていく。
そして――
「なっ!?液体の中に、取り込まれていく!?」
表情一つ変えることなくゆっくりと禍々しい液体の中へと入ってゆく彼女を見つめ、驚きと戸惑いを見せたのも束の間。
数十秒後――液体の中から彼女が浮かび上がってきたかと思うと、その姿を大きく変えていた。
それは、ビーストと呼ぶに相応しい異形の形をしていて……
「これが、ドラコー……?」
童女であった身体を大きく成長させ、天動説体のドラコーと同じグラマラスな肉体を手に入れた地動説体のドラコー改め、バビロンの大淫婦・ビーストⅥ/Sソドムズビースト。
頭部からは赤い獣耳、獣の手と一体化した角が生え、角からは大量の獣の毛がなびかせ、首にも毛を生やしている。
身体全体は滴る血でボンデージのように覆われ、手や足には鋭い爪、口には鋭く尖った歯が生え備わっており、その風貌はまさしく獣だ。
「さて、ようやく信じる気になったか?
動揺して言葉を失う立香を、紫と紅が混じった妖艶かつ邪な瞳で見つめ、くすくすと笑うソドムズの獣。
そんな彼女の言葉を否定することができるわけもなく、立香はこくりと首を縦に振るのだった。