※この作品はR-18です。

余だけのマスター   作:若杉優太(テト/teto)

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お待たせしました!新年初投稿です!


二人の獣との淫らな生活(後編)

 背徳果実都市リリムハーロット、その場所にて獣(よ)はカルデアの面々と対峙した。

 当然、その中心に居たのは人類最後のマスターである藤丸立香。

 一見大人しそうに見える、黒髪の少年であった。

 

『こやつが、本当にカルデアのマスター?』

 

 獣(よ)ですらも認める英霊達と絆を紡ぎ、わざわざリリムハーロットにまで乗り込んできた勇者が、まだ子供と呼んでも差し支えない程の少年であったと知った時には、思わず笑みを溢してしまったものだ。

 ――こんな子供に獣(よ)が負けるはずもない。

 カルデアは余程の人材不足なのだろう。そう心の中で嘲笑い、彼らとの決戦へ獣(よ)は向かった。

 きっと全力を出す前にカルデアなど捻りつぶせる、そこまで考えていた……しかし、その考えは幻想であったことを獣(よ)はすぐに思い知らされることになる――

 

……。

…。

 

『強い……まさかこれ程まで、とはな』

 

 完全に舐めていた。

 見た目が幼いからという理由で侮ってしまった彼は、これ以上ない程に完璧なマスターだ。

 自ら危険を晒して最前線に立ち、的確な指示を随時飛ばして自身のサーヴァントを手足のように操り……このソドムズビーストを見事に破ってみせた。

 

『くくっ、ふはははは……っ!流石、人類最後のマスター!中々楽しめたぞ……!』

 

 敗北を喫したというのに、不思議と笑いがこみ上げてくる。

 それは、獣(よ)を倒す程の勇者と会えた喜びかどうかは分からないが、立香の顔を見るだけで気持ちが高揚していくのが分かった。

 

『( 藤丸立香……獣(よ)を打ち倒した勇者。ふふっ、覚えておくぞ……)」

 

 全力でビーストへと挑み、見事に獣(よ)を打ち倒した勇者。

 敵ながらあっぱれと言わざるを得ない彼へ羨望の眼を向けつつ、獣(よ)はふと言葉を漏らす。

 

『いつか、そなた(・・・)の傍に行きたいものだな……』

 

 現実的に考えて、ビーストである獣(よ)は絶対に立香のサーヴァントにはなれない。

 当然だ、もしビーストを自身の手駒にできるマスターが居れば、その者は確実に人理を敵に回すことになる。

 だからこそ、自分が立香の元に行くことはない……ないのだ。

 それでも――

 

『待っておるぞ、立香。もしもその時が来れば、獣(よ)はいくらでも力を貸してやろう……」

 

 最後に絞り出すような言葉を呟くと共に、獣(よ)の意識はプツリと途絶えるのだった。

 

 

 

**

 

 

 

「(これも何かの運命かもしれぬな……立香よ)」

 

 絶対にカルデアに来ることはない。

 最期に心の中でそう断言しつつも、どこかで奇跡を信じていたソドムズビースト。

 自身を打ち倒した勇者と共に過ごし、あわよくば身体を重ね合わせたいという願いが今……叶えられようとしている。

 

「(貴様は獣(よ)の知る藤丸立香(・・・・)ではない。あくまで、あやつと顔がよく似ている別人だ)」

 

 顔や名前が同じであっても、この世界の立香と自分の世界に居た立香は全く違う存在である。

 それでもソドムズビーストにとって目の前の立香は、勇者と呼ぶに相応しい最高のマスターであり、興味をそそる対象には変わりなかった。

 

「さぁ、立香よ。いよいよ本番だ、しっかりと獣(よ)を気持ちよくしてもらうぞ」

 

 踏ん切りが付いていない様子の立香へと視線を送ったソドムズビーストは、ベッドへ仰向けに横たわり、自身の女性器のヒダを指で広げて見せる。

 

「んっ、くくっ……貴様のせいで、すっかり獣(よ)の膣がトロトロになってしまったではないか。触られても無いのに愛液が流れてきておる」

「……っ!ソドムズビースト、本当にいいんだね?」

「もちろんだとも、貴様になら獣(よ)も安心して抱かれることができるからな。だから、早く挿れるのだ……立香♡」

 

 相も変わらず雌の色香を存分に漂わせ、立香を誘惑するソドムズビースト。

 最初は戸惑うばかりで少しも発情した様子を見せなかった立香も、彼女の膣を見るや否や、徐々にその顔を浮付いたものへと変えていく。

 同時に、ただでさえ元気にしてしまっていた肉棒を、更に勃たせるのだった。

 

「(ううっ……ドラコー、ごめん!僕は、ソドムズビーストを抱きたい……!)」

 

 いくら妻が不貞を公認してくれたとはいえ、現代の価値観であれば結婚した自分が他の女性に手を出すなど、絶対にやってはならない行為だ。

 それは大いに分かっている。

 だが、それでもソドムズビーストと交わってみたい……立香は自分の欲望に抗うことはせず、気付けば自身の肉棒を膣へあてがっていた。

 そして――

 

「んぁ……っ!?はいっ、た……ぁ♡」

 

 躊躇することなく膣の奥まで一気に侵入した立香の肉棒。

 挿入直前まで立香が躊躇っていたこともあってか、ソドムズビーストは不意を突かれる形になり、少々表情を驚かせた。

 しかし、すぐさま余裕を取り戻し、立香へと視線を向ける。

 

「どうだ?獣(よ)の膣は……?」

「き、気持ち良過ぎて……全然腰が動かせないよ」

「むぅ、まだ挿れたばかりなのだぞ。もっと気合を入れるのだ」

 

 肉棒の感覚が無くなってしまいそうになる程に熱々とした膣内。

 締め付けはそれほどきつくないものの、じんわりとした熱を帯びた膣が適度に竿や亀頭を締め付け、一瞬の内に立香の肉棒へ射精を意識させてしまう。

 

「(……危なかった、もしドラコーと交わってなかったら、もう射精してたかもしれないな)」

 

 相手から精液を搾り取るというよりも、快楽を与え・堕落させることを優先させた彼女の持つ極上の女性器。

 気を抜けば何度も精を漏らしてしまいそうな快楽に耐えつつ、立香は僅かながらではあるが腰を動かし始める。

 

「くっ……!少し動かすだけで、こんなに気持ちいいのか……?」

 

 ソドムズビーストに主導権を握られたままではいられない。

 立香にしては珍しく意地を張って肉棒を動かしているが、当の彼女は一切表情を崩すことなく余裕げな笑みを見せる。

 当然、そのような状態で立香が主導権を握れるわけもなく、ソドムズビーストに弄ばれてしまうのだった。

 

「ほら、ほらほら?腰が止まっておるぞ、立香よ」

「ぅ、あ……ぅ!」

「ああ……ふふっ、やはり貴様は可愛らしい反応をするな。こんなにも凶悪な女殺しの剣を持っているというのに、情けのない奴だ」

「そんなこ、と……っ!言われ、ぅぐ……っ!?」

「だが、獣(よ)は貴様のそういった所は好きだぞ。ビーストの前で素直にあられもない姿を晒す貴様がな♡」

 

 別の世界では自分を倒した勇敢なる男、藤丸立香。

 この世界の彼は完全なる別人……そう割り切ってはいるが、それでもあの勇者と同じ顔をした男が自身の膣に翻弄され、快楽に染められていく姿は見ていて愉快な気持ちになってくる。

 

「(もっと、もっとだ……もっと獣(よ)に溺れろ。獣(よ)は貴様の全てがほしい)」

 

 恋にも似た熱い感情を胸の中で昂らせ、ソドムズビーストは立香との交わりを継続していくのだった。

 

「んっ、ん……っ♡少し、動きが良くなったな?良いぞ立香、その調子だ」

「そう……かなっ!?なら、良かったよ……っ!」

 

 若干言葉を詰まらせながらも、腰を必死に動かす立香。

 最初は数ミリでも肉棒を動かすだけで声が出てしまっていたが、流石は人類最後のマスター……徐々に快感へ耐性をつけていき、少しずつ腰の動きを加速させていった。

 すると。

 

「あっ、あっ……!んぁ……っ!」

 

 あれだけ余裕の表情をしていたソドムズビーストから余裕が失われていき、若干ながら嬌声が聞こえ始めた。

 余力自体は多少なり残しているものの、急に腰使いを巧くし始めた立香に、戸惑いを隠せない様子である。

 

「(こ、こやつ……さっきまでは防戦一方だったというのに、どうして急に――んっ!?)」

 

 腰を動かし、膣を肉棒で突くだけでなく、遂にはソドムズビーストの胸へと手を伸ばした立香。

 やはり、胸を揉む手つきは拙さが目立つものの、大胆かつダイナミックな手の動きに、ソドムズビーストは強い快感を感じてしまう。

 ――これが、この世界の獣(よ)を妻にしてしまった男のテクニックか……

 確かに動き自体は未熟ではあるが、それでも乳房全体をマッサージするかのように揉みしだきつつ、一切腰を動かす速度を緩めない姿は非常に力強く映った。

 そんな彼の姿を目にしたソドムズビーストは、ますます彼への想いを募らせていく。

 

「んっ……♡ぁ……んっ!なぁ、立香。貴様は獣(よ)のことを、どう思っておる?」

「どうって、くっ……!?言われても……っ!」

「率直に答えれば、んんっ……!?良いのだ。好いておるのか、それとも疎ましく思っておるのか」

「それはもちろん、好きに決まってる。疎ましく思ってたら、君を抱いてなんかいない……よっ!」

 

 かなり思い切った質問であるにも関わらず、はぐらかすことなく至って素直に好意を口にした立香。

 そんな、どこまでも正直な立香の様子にソドムズビーストは思わず笑みを溢すと、おもむろに彼の首へと手を回した。

 

「ふふっ、良いのか立香よ?」

「え?」

「貴様には余という妻が居るのであろう?獣(よ)に好意を寄せるということは、浮気……になるのではないか?」

「いや、そこは大丈……夫!ちゃんと、ドラコーの許可はもらってきたからさ」

 

「許可だと?一体、どういう……んぁっ!?」

 

 そうしてソドムズビーストが立香の言葉の真意を問い質そうとした直後。

 立香の腰が一段と激しく動き始めた――

 

「ごめん、もう射精しそう……!」

「も、もう出してしまうのか!?つくづく、節操がない奴だ……っ!」

 

 不意打ち気味に腰の動きを激しくした立香に不満を漏らしつつも、即座に彼の背中へと足を絡み付かせ、精を受け止める準備を整えていくソドムズビースト。

 自身を打ち倒した藤丸立香(・・・・)本人ではないが、あの人物に匹敵する程の器量と度量を持った男の精液を、自身の膣で受け止められる。

 その事実に歓喜しながら、彼の顔を恍惚とした表情で見つめた。

 

「ん……っ♡はっ、はっ……!よいぞっ!早く腰の力を抜いてしまうがいい!」

「……っ!!」

「獣(よ)を孕ませるほどの熱い物を、出すのだ……あ・な・た♡」

 

 そう言って、ソドムズビーストは立香の口へ接吻をすると同時に、膣へ挿入されていた肉棒を僅かながら締め付ける。

 ただでさえ射精寸前にまで追い込まれていた立香はその快感に耐えれるわけもなく、一瞬腰の動きを止めたかと思うと、勢いよく精液を放出するのだった――

 

「ぁ……っ!き、た……っ!濃い、立香の精液が……獣(よ)の膣に……ぃ!」

 

 胸に射精した時とは比べ物にならない量の白濁汁が、一瞬にしてソドムズビーストの膣を満たしていく。

 既に一度射精をしている立香ではあるものの、亀頭の先から絶え間なく白濁汁を出し続け、獣を孕ませんとしていた。

 

「い……っく!イカされる……っ!」

 

 射精前の時点でかなり余裕を無くしていたソドムズビーストは、あっけなく立香の白濁汁によって絶頂へ導かれた。

 何度も背中を浮かせ、身体全体をビクビクと震わせて絶頂へ至る一匹の獣。

 当初は立香をリードするつもりでいた彼女だったが、気付けば完全に立香へ主導権を取られた挙句、イかされてしまったのだ。

 

「ごめん……っ!まだ、出すよ……!!」

「へ……!?ん、ぁ……っ!」

 

 もはや余裕など欠片もなくなった獣へ、追い打ちとばかり白濁汁を出し、容赦なく腰を打ち付ける立香。

 顔を蕩けさせ、涙目になった彼女を後目に白濁汁を最後の一滴まで出し切ると、ようやく膣から肉棒引き抜くのだった。

 

「はぁ……はぁ……ば、馬鹿者。いくらなんでも、出し過ぎだ……♡」

 

 想定内、いや想定以上の立香の濃い精液。

 少なくとも複数回絶頂させられてしまうほどの激しい快感が、射精中しばらく頭の中を駆け巡った。

 ――もう一度、あの快楽を味わいたい。

 ついついそう思ってしまいそうな心を抑え、ソドムズビーストは立香の方へ顔を向ける。

 

「ふふっ、ん♡いっぱい射精したな。こんなに獣(よ)の身体をめちゃくちゃにしたのは貴様が初めてだ」

「あ……ご、ごめん!途中から乱暴な責めをしちゃったよね、本当にごめん!」

「別に怒ってなどおらぬ、むしろ獣(よ)はあれぐらい責められる方が好みだ」

 

 相変わらず律義に頭を下げる立香を愛おしく思いつつ、ソドムズビーストはふと気になった疑問を立香へとぶつけた。

 

「そういえば……立香よ、貴様は先程余(・)から許可をもらったと言っていたな。その許可とは、どんなものなのだ?」

「ん?ああ、そういえば話の途中だったよね。分かった、本当は内緒にする予定だったけど君にもちゃんと話すよ」

 

 そう言って、意を決した様子で立香は数時間前にドラコーと話していた内容について語るのだった――

 

 

 

**

 

 

 

 脱いでいた礼装に袖を通しつつ、立香は数時間前にドラコーと話した内容についてじっくりと話した。

 最初は訝しげな瞳で話を聞いていたソドムズビーストも、話を聞くにつれてその表情を神妙な物に変え、気付けば感心したように顔を頷かせていた。

 

「……なるほど、まさか余がそのようなことを考えていたとはな」

 

 自分を親の仇の如く睨みつけ、最後まで口を利こうともせず対抗意識を燃やしていたドラコー。

 最初から敵対心を剥き出しにしていた彼女とは、遅かれ早かれ立香を巡って争うことになる……そう予見していただけに、彼女が立香へ直々に浮気の許可を出しているとは思いもしなかった。

 

「ふっ、変わったこともあるものだ。あれ程獣(よ)を敵視していた奴が、あっさりと夫の浮気を許すなど思いもしなかったぞ」

「うん、僕も彼女から言われた時はびっくりしたよ」

「だろうな、良くも悪くも生真面目な貴様が余に黙って不貞を働くわけがない」

 

 立香の説明に納得したのか、ソドムズビーストは合点がいった様子で顔を頷かせる。

 しかし、顔を頷かせたのも束の間、次なる質問を立香へとぶつけた。

 

「そういえば、余はどこへ行ったのだ?」

「え?」

「貴様の話を鵜呑みにするならば、余は余裕があるから不貞を許したのであろう?だが、いくらなんでも貴様を部屋に一人にしたのは不自然だ。まるで、獣(よ)に襲ってくださいと言っているようなものではないか」

 

 当初はドラコーが都合よく居ない事に対し、さほど違和感を持っていなかったソドムズビーストだったが、いざ振り返ってみるとおかしい所が山のように出てくる。

 

「(まだ獣(よ)と対面してから少ししか経っていないというのに、わざわざ部屋を空けるのか……?立香は、まだぐっすりと眠っていたというのに?)」

 

 自分自身であるはずのドラコーの行動原理が理解できず、難しい顔でソドムズビーストは思わず考え込んでしまう。

 何か思惑があるのか?それとも、ただ間抜けな行動を取っただけなのか。

 引き続き熟考を重ねようとした……その時。

 

「うむうむ、どうやら予想通り獣(よ)と交わったようだな?」

 

 図ったかのようなタイミングで部屋へ入ってきたのは、何やら満足そうな笑みを浮かべたドラコー。

 そんな彼女の笑みを見たソドムズビーストは、呆れた様子でドラコーの方を流し見る。

 

「余よ、やはり貴様……わざと部屋を留守にしたな」

「ふふっ、そうだとも。そなたの推測通り、余はあえてマスターを一人にした」

「では、何故立香の傍に居なかったのだ?貴様は獣(よ)に立香を取られまいと動いていたではないか」

 

 少しばかり立香を誘惑しただけで即座に大剣を構え、獣らしい殺意の籠った瞳でこちらを睨んでいた彼女の姿。

 思わず身構えてしまう程の殺気を出し、立香から徹底的に他者を遠ざけようとしたドラコーが、どうして夫を他の女性に寝取られかねない状況を作り出したのか。

 その疑問に対し、先手を打つようにしてドラコーが答えるのだった。

 

「仕方あるまい、余もできることなら旦那様に不貞など働いてほしくはないものだが、マスターは普通の一般人ではない。余と結ばれていたとしても、数々の麗しい英霊と出会い・絆を深めていくこともある。当然、思わず見惚れてしまうこともあろう」

「だから、多少の不貞は仕方ないと?」

「うむ……とはいえ、マスターは律義な男だ。これまで余以外の女に見惚れることは一度もなかった、そう――一度たりともな」

 

 そう言って、ドラコーはジト目でソドムズビーストへと目線を向けた。

 

「だが、今日になって初めてマスターは余以外の女に見惚れたのだ!それも、余自身であるそなたに!」

「……」

「余は悔しかったぞ!本当は、余だけを愛してほしい!……しかし、一度不貞を許すと決めた以上は文句は言えぬ。そこで、余はあえて部屋を留守にして確かめたのだ。本当にマスターがそなたに惚れてしまったのかを、な?」

 

 若干ながら含みを持たせた言い方に、立香が分かりやすく顔を引き攣らせると、ドラコーはいたずらっぽい笑みを浮かべつつ立香の傍へと歩み寄った。

 

「それで?どうだったのだ、旦那様よ。やはり獣(よ)の身体は良かったのか?」

「ぅ……よ、良かったよ。正直に言って、君と交わった時と同じぐらい気持ち良かった」

「ふむふむ、それは良かったぞマスター。やはり、流石獣(よ)と言ったところだ」

 

 夫の不貞の報告にも関わらず、一切怒ることなく顔を頷かせ、満足そうな笑みを崩さないドラコー。

 対するソドムズビーストは怪訝な表情を浮かべたままだが、ドラコーは意に介さず立香へ質問攻めをした。

 そして、これまでの一通りの経緯を聞き終えると、不意に自身の服へと手を掛ける。

 

 

 

**

 

 

 

「さて、長話は止めにして、そろそろ本番に入ろうではないか」

 

 突如として履いていたジーンズや、着ていた黒いセーターなどを全て脱ぎ去り、ドラコーは自身の美しい肢体をあっという間に立香やソドムズビーストの前に晒し、立香へと艶やかな瞳を向けた。

 すると。

 

「ど、ドラコー!?何で、急に服を……って、んんっ!」

 

 突然下着姿になったドラコーへ驚きの言葉を口にしようとした途端、立香の口に彼女の唇が重なっていた。

 一瞬の出来事に、何が起こったか分からず動揺する立香を後目に、ドラコーは彼の唇を貪るように吸う。

 

「んちゅ、れるれる……じゅるるる!」

「んぐぐ……っ!んー!んー!」

 

 反射的にドラコーから離れようとした立香だったが、気付けば両腕で背中をホールドされており、逃げ出すことは不可能になっている。

 そうなってしまえば最早どうすることもできず、立香はただひたすらにドラコーの接吻を受け入れるのだった。

 

「んんっ、れる……んちゅ、れる」

「んぐ……んっ!んん!」

「じゅるるるるる!じゅる、れるれる」

 

 舌を絡ませ、立香の口内を犯すようにしてドラコーは接吻を続けた。

 いつもであれば、柔らかで優しい口付けをしてくれる彼女の姿を知っているだけに、終始動揺したまま激しい接吻を彼女と交わす立香。

 たった数十秒の接吻ではあったが、意識が飛びそうになる程の快感を存分に味わった立香は、ドラコーが唇を離した瞬間にベッドへと倒れ込むのだった。

 

「ど、ドラコー、急にキスをするのは、ズルいよ……」

「んふふ……♡何がズルいのだ、マスターよ。余はそなたに言ったであろう?『多少の不貞は許すが、獣(よ)の倍は余を愛すのだぞ』とな」

「……っ!」

「一度獣(よ)を抱いたのだ、しっかりと余との約束を果たしてもらうぞ。だ・ん・な・さ・ま?」

 

 肉食獣のような瞳で迫るドラコーに、思わず逃げ出そうとする立香だったが接吻の余韻でまともに動くことができず、じりじりと彼女に距離を詰められていく。

 そんな立香は、先程から無言で壁に寄り掛かっていたソドムズビーストへと助けを求めるようにして目線を移した。

 だが、お見通しとばかりにドラコーが意地悪な笑みを見せると、ソドムズビーストへ声を掛ける。

 

「獣(よ)よ、そなたとは今後マスターを取り合う仲になるかもしれぬが、ここはひとまず休戦といこうではないか」

「休戦?どういうつもりだ余よ」

「共にマスターを味わおうと言っているのだ、余のかっこいい旦那様をな♪」

 

 夫を寝取ろうとしていた張本人を追い出すこともせず、むしろ共に交わろうとするドラコーの奇妙な様子。

 常々感じていた不気味な彼女の様子に警戒心を覚えつつ、ソドムズビーストはじっと立香を見つめつつ黙考した。

 

「(やはり、まだ足りぬ。獣(よ)は、貴様の熱を感じたい……)」

 

 既に立香と交わるという目標は達成された。

 だが、足りないのだ……もっと肌を重ね合って獣であるこの身を我が物にし、自分を愛してほしい。

 先程の立香との性交が頭から離れないソドムズビーストは、そんな恋心にも似た熱い想いを滾らせていた。

 

「どうする?そなたが休戦を受け入れぬのであれば、今すぐにでも余は立香を食べてしまうぞ」

 

 我慢しきれないのか、立香の礼装へ手を伸ばし、ソドムズビーストへと回答を求めるドラコー。

 数秒間の沈黙の後、ソドムズビーストは大きく溜息をつく。

 すると――吹っ切れた様子で楽しそうな笑みを溢すのだった。

 

「くくっ、良かろう。貴様にどんな企みがあるかは知らぬが、あえて貴様の思い通りに動いてやる」

 

 余の考えなど、心底どうでもいい。

 今はただ立香と思う存分に交わり、自分の存在を嫌という程に刻み付けてやろう。

 そんな思いを胸にソドムズビーストはベッドへと歩み寄ると、ドラコーの隣に座り、彼女と同じく前屈みになって立香へと迫っていった。

 

「さぁ、これで逃げ場はなくなったぞマスター、いい加減観念するのだ」

「案ずるな立香よ、貴様の精力があれば獣(よ)達二人の性技は耐え抜けるはずだ」

 

 獣らしい邪悪な笑顔で立香を見つめ、意気を合わせたようにしてクスクスと笑う二人の獣。

 相も変わらず金縛りにあったように動けない立香は、これから起こることを予見して苦笑いを浮かべるのだった。

 

「あ、あははは……お、お手柔らかに、お願いします」

 

 

 

**

 

 

 

「どうだ?気持いいか、立香?少しは声を出してもいいのだぞ」

「気持ちよくないわけなかろう獣(よ)よ、きっと気持ちよすぎて声も出せぬのだ」

 

 上下に着ていた礼装を二人に手早く脱がされると、ドラコーはブラジャーを外し、露わになった乳房を肉棒へと押し付ける。

 それに倣うようにしてソドムズビーストも自身の乳房を肉棒へ押し付け、二人してサンドイッチのように乳房で肉棒を挟み込んだ。

 

「ぁ……っ!が……ぐっ!」

 

 一見すると動きが無く、ただ乳房で肉棒を挟み込まれているだけに見えた立香だったが、肉棒にはこれまで味わったことのない凄まじい快感が走っていた。

 

「(まずい、これ……すぐに射精しそうだ)」

 

 ソドムズビーストの乳房で挟み込まれただけで悶絶し、一瞬の内に射精感を高めてしまったというのに、そこにドラコーの乳房が加わったとなると数分も射精を我慢できるか怪しい。

 立香は、顔を引き攣らせながらも必死に襲い掛かる快楽の嵐を耐え忍び、どうにかして射精感を抑え込むのであった。

 

「(よし、何とか我慢は――ひぅ!?)」

 

 安心したのも束の間。

 亀頭の先から、生温かい感触が突如走った。

 その感触の正体は紛れもなく、彼女達の舌である。

 

「んんっ!じゅるるるるる!」

「ちゅっ、れるれる。んちゅ、ずずずずっ!」

 

 我慢は許さぬとばかりに亀頭を重点的に責めたて、二人で協力するようにして舌で亀頭から竿までを舐め回し、嫌でも立香の射精感を高めさせていくソドムズビーストとドラコー。

 つい数時間前まで互いにいがみ合っていたとは思えないほど連携の取れた二人の性技を受け、みるみるうちに立香は追い詰められていく。

 

「んちゅ、れりゅれりゅ……ひょっぱいな。もう、我慢汁を出しておるのか?」

「じゅる、んっ……そんらに、きもひよかったか?んんっ、獣(よ)達の乳房と口が」

 

 まだまだ立香に余力があると見ているのか、ぶるぶると肉棒が震えていても亀頭への責めを止めない二人。

 それどころか乳房を動かし、更に肉棒へ刺激を与える。

 

「ほらほら、少しぐらい声を出しても良いのだぞ?」

「く……ぅ、ん……っ!」

「ふふっ、可愛らしい旦那様だ。いつまで経っても責めには弱いのだな」

 

 悶える立香を愛おしく思い、引き続き奉仕をしていくドラコー。

 ソドムズビーストとの共闘ではあるが、普段見れない立香のあられもない姿を見れたことに、ドラコーは喜びを感じながら零れ落ちる我慢汁を舐めとった。

 

「じゅるるるっ!!まひゅたーよ、ひょろひょろ……んっ!げんかいれはないの、か?」

「我慢汁がどんどん濃くなってきているぞ?射精するなら、獣(よ)達はいつでも構わん。存分に精を吐き出すといい」

 

 二人はそう言って、黙々と肉棒への奉仕を続ける。

 ドラコーは舌で亀頭を執拗に責め立て、ソドムズビーストは乳房を両手で縦に激しく揺らすなどして継続的に快楽を与えるなどし、立香を徹底的に追い込んだ。

 当然ながら、そんな責めに耐えきれるわけもなく、立香は入れていた腰の力を一気に抜いてしまうのであった。

 

「ぁ……っ!ごめん!出る……ッ!!」

 

 一言だけ立香が謝罪を口にした瞬間、亀頭の先から噴水のように精液が噴き出した。

 

「んぷっ……!?」

「んあ……っ!?」

 

 顔や胸、髪にまで降りかかるドロドロの白濁汁。

 不意にやってきた射精に若干驚いていた二人ではあったが、ドクドクと気持ちよさそうに白濁汁を吐き出す立香を見て、淫らな表情で笑みを浮かべる。

 

「んふっ……!れりゅ、んく……見事な射精だったな。そなたがこんなにも精を吐き出すとは、思いもしなかったぞ♡」

「本当だな余よ、さっき2度射精したはずなのだが……じゅるるるる!ざーめんは、こいままだ♡」

 

 白濁汁を撒き散らした後も、亀頭からトクトクと流れ出ていた汁を二人で仲良く分け合い、立香の雄汁を堪能する獣達。

 顔や髪に掛かった汁を指ですくうなどして舐めとり、一滴も残さず口内へと入れると、二人仲良く口の中を立香へ見せつけた。

 

「ん……ぁ、こんらにらすとはな?」

「まっらく、いやらひい……やつだ」

 

 雄汁で白く染め上げられ、雄の匂いが充満した口内。

 立香は雄汁で満たされた口を嬉しそうに見せる二人に興奮したのか、射精で萎えていたはずの肉棒を一気に固くし、その瞳をとろんとさせる。

 そんな立香を後目に、ソドムズビーストとドラコーは乳房を押し付ける力を緩め、口に溜め込んだ雄汁を飲み込んだ。

 

「んくっ、流石は余の旦那様だ。量も濃さも、並大抵ではないな」

「ごくん……はぁ、これだけの射精をする男は、もう見つからぬであろう。やはり貴様は、獣(よ)を相手するに相応しい」

 

 うっとりとしながら熱い息を吐き、改めて立香の精力の強さに感服する二人。

 このまま交わったら、一体どれほどの精液を膣に出されてしまうのだろうか。

 恍惚とした表情で虚空を見つめ、妄想にふけっていた……その時。

 立香の右手に宿った令呪が、突如として赤く光った。

 

「令呪を持って命ずる、その場から動くなドラコー」

「なっ!?」

 

 驚く暇もなく、ドラコーは令呪の効力によって身体が少しも動かせなくなってしまった。

 すると。

 

「続いて令呪を持って命ずる、その場から動くなソドムズビースト」

「くっ!?獣(よ)もか!」

 

 仮にとはいえ立香のサーヴァントとなっているソドムズビーストにも令呪を掛け、二人の身体を完全に動けなくしてしまった立香。

 3画しかない貴重な令呪を2画使い、何も言わずに身体を拘束した彼に抗議しようと二人が彼へ目線を向けた瞬間、その言葉を思わず引っ込めてしまうのであった。

 

「流石に責められるだけじゃ僕も嫌だからね、今度は僕から行かせてもらうよ」

 

 若干荒い息を吐き、射精したばかりの性器を再び勃起させた立香の瞳は完全に蕩け切っており、おおよそ正気とは呼べぬ状態である。

 だが、その瞳は猛獣の如く鋭く光り、二人の身動きの取れない獲物に今でも襲い掛かっていきそうだ。

 そんな立香が最初に選んだのは、やはり自分の妻であるドラコーだった。

 

「それじゃ、ドラコー……君の望む通り、ソドムズビーストの倍は気持ちよくしてあげないとね」

 

 座ったまま身体を硬直させていたドラコーを押し倒し、立香は両手を彼女の顔の横へと置いて逃げ道を塞いだ。

 立香にしては珍しく乱暴なやり方ではあったが、当のドラコーは気にするどころか熱に浮かされた様子で、頬を赤く染めて立香を見つめた。

 

「(ぁ……こんなに乱暴なのは、初めて……)」

 

 これまで立香を性技で責め立てていた自分が、遂に彼の槍によって責められる。

 立香の持つ太くて固い性器によって、何度もイかされてしまう。

 その光景を想像するだけで、ドラコーは絶頂に至ってしまいそうだ。

 

「ふふっ、来るのだ旦那様よ。存分に余を犯し、余にその性欲を吐き出してくれ♡」

 

 頬を赤くし、嬉しそうに笑うドラコーに応じる様にして立香も力強い笑みを浮かべ、その顔を大きく頷かせるのであった。

 

「うん、それじゃしっかり犯してあげるね、ドラコー」

 

 

 

**

 

 

 

「あっ……♡んっ、ぁ……!」

 

 激しく腰を振る音と共に聞こえる、ドラコーの嬌声。

 まだ立香が肉棒を挿れてから1分も経っていないが、早くもドラコーは快楽に屈服し、ただひたすらに喘ぎ声を出していた。

 

「はっ、はっ……!もっと、もっと……突くのだ!んん、あ……イッく!マスターにイかしゃれて……んぅっ!!」

「どう、かな?上手くできて、る……っ!?」

「よ、よいぞマスター♡もっろ、余の膣をめちゃくちゃにしゅるのだ……♡」

 

 凛々しく大人びた顔に、騎士のような佇まいをした姿をしている天動説体のドラコー。

 顔自体はネロそのものであるが、煉獄のような紅い瞳と片目が隠れる程に伸びた金髪を持ち合わせていることから、大人の色香を十二分に周囲へばら撒いていた彼女が、性交を初めて行った乙女のように喘いでいる。

 その事実に興奮を覚えつつ、ドラコーの求めるがままに腰を振り続けた。

 

「て、手を握ってくれる、か……?」

「いいよ、ドラコー。しっかりと握ったまま、離さないでね……っ!」

 

「ぁ……んあ……っ!えへへ……ありがとうマスター」

 

 手を握っただけで垣間見えた、普段のドラコーからは想像もできない少女のような笑顔。

 その笑顔に目を奪われた立香は、不意に腰の動きを緩める。

 すると。

 

「へ?ど、どうして腰の動きを止め――んんっ!?」

 

 ポカンと口を開けていたドラコーの唇を無理矢理奪ったかと思うと、立香は一旦緩めていた腰の動きを急激に速めた。

 

「ぁ……っ!?んんっ!はげひ……ぃっ♡」

「……ッ!」

「あ……っ!んっ!んっ!」

 

 ある程度ドラコーを気遣いながら腰を振っていたことなど忘れ去り、無我夢中で彼女を犯す立香。

 極上とも呼ぶべきドラコーの膣を堪能し、着々と射精感を高めていた立香の肉棒は一瞬のうちに亀頭を膨れさせ、気付けば射精する一歩手前までになっていた。

 

「(ぁ、これ……射精する、来る……♡)」

 

 立香の表情から射精を瞬時に察したドラコーは、咄嗟に足を立香の背中へと絡ませた。

 愛する夫の精液を一滴も残らず膣に収めたい。

 その思いで無意識に膣を狭めた瞬間、立香の腰がピタリと止まるのだった――

 

「う……ぐっ、ぅ……!」

「ぁ、ぁ……っ!?あちゅい、そなたの精液が……よのなかに……ぃっ!!」

 

 立香の亀頭から徐々に溢れ出す、大量の白濁汁。

 並の女性であれば妊娠してしまうであろう量の白濁汁が、一瞬にして膣の中を白く染め上げ、子宮にまで侵入していく。

 

「(い、意識が……飛んでしまい、そうだ……♡)」

 

 天にも昇りそうになる快感を一心に受け、ドラコーは身体を大きく震わせながらあっという間に絶頂へと至った。

 それだけで息も絶え絶えになる程であったが、彼女へ追い打ちを掛けるようにして更に白濁汁が膣の中へと流れ込む。

 

「い……ック!んぅ!まら、いっひゃう……♡」

 

 一回、二回、三回……それだけでは収まりきらない数の絶頂へ導かれ、気付けば顔を蕩けさせていたドラコー。

 数十秒にも渡る射精を受け止めた末に、立香が膣から男性器を抜くと、収まりきらなかった白濁汁が流れ出してきた。

 同時に立香の口付けから解放されると、ドラコーは名残惜しそうに自身の膣から流れ出る白濁汁を呆然と見つめる。

 

「も、もったいない……」

 

 そう一言だけ言い残すと、疲れ果てた様子のドラコーはガクリと顔を俯かせ、その場に寝込んでしまうのだった。

 

「(余が、余があっという間に……)」

 

 令呪によって身体を拘束され、少しも身動きの取れなかったソドムズビーストは、半ば強制的にドラコーと立香との交わりを最後まで見届けさせられていた。

 当然ドラコーの次は自身が交わる番なのだが、犯されていた際の彼女の乱れっぷりを見ていた手前、動揺を隠し切れずにいる。

 

「(獣(よ)もあんな風に犯され、快楽へ染め上げられるのか……)」

 

 不安と期待で胸をいっぱいにしつつ、気絶してしまったドラコーの方を見ていると、遂に立香がこちらへ目を向けた。

 

「お待たせ、ソドムズビースト。ごめんね、目の前でドラコーと交わっちゃって」

「き、気にしてなどおらぬ、それより獣(よ)を犯すのだろう?犯すなら早くするがいい」

「うん、そうだね。僕も君とはもう一度交わってみたかったんだ」

 

 気丈な風を装っているが、表情の端々から不安を滲ませるソドムズビーストの姿。

 それに気付いた立香は心配を拭うように柔らかな笑みを見せつつ、驚くほど静かに彼女を押し倒す。

 

「ぁ……」

「大丈夫だよ、ソドムズビースト。ちゃんと、優しくするから……」

 

 絶対に自分の物にする……そんな思いを彼の瞳から感じ取ったソドムズビーストは、思わずその表情を乙女のような物へと変えていた。

 

「(貴様になら、好きにされてもよい……)」

 

 元の世界に居た立香(・・)とは違う存在だが、十二分に英雄と呼ぶに相応しいこの世界の彼。

 既にドラコーと結婚しているにも関わらず、獣である自身に目を掛け、身体まで重ねてくれた。

 そんな彼にめちゃくちゃに犯されるなら、本望である。

 

「(来い、立香よ……獣(よ)へ未知なる快楽を与えてくれ♡)」

 

 射精したばかりだが、まだまだギンギンに勃起した肉棒へと目線を向けつつ、立香を迎えるべく手を大きく広げるソドムズビースト。

 それに応えるように立香が彼女の胸に潜り込むと、肉棒の先端を膣へとあてがう。

 そして――

 

「ん……ぁっ!?一気に、きた……ぁ♡」

 

 膣を抉る様に侵入した立香の肉棒は、一瞬にして子宮の入り口へと侵入した。

 一度交わっているとはいえ、容赦のない立香の行動にソドムズビーストが笑みを溢すと、ゆっくりとした速度で肉棒が膣の中で動き始める。

 

「どうかな……っ!?いい感じ、かな?」

「んっ……!あ、ああ……良いぞ立香よ」

 

 一瞬にしてドラコーを絶頂へ追い込んだ先程の責めとは違って、立香はじっくりと腰を動かし、徐々に徐々にソドムズビーストを責めていった。

 

「(き、気持ちいい……獣である獣(よ)が、ここまで人間に翻弄されるとは……な)」

 

 ソドムズビーストにとって立香はただの非力な人間の男であり、吹けば飛ぶような儚い存在……その程度の認識だったはずだ。

 しかし、今ではそんな彼を本気で好いてしまっている。

 

「(獣(よ)も貴様の傍に……)」

 

 姿形が違うとはいえ、同一の存在であるドラコーをあそこまで一途な性格へと変えてしまった立香。

 明るい笑顔を振り撒き、愛する夫に甘えるドラコーの姿を見ていたソドムズビーストは、その光景を内心羨ましく思っていた。

 それでも、あくまで立香を自身の「物」や「下僕」としようとしていたこともあり、今の今まで胸の奥底に眠る気持ちを封印し続けていたのだ。

 だが、そろそろ素直になってもいいだろう。

 

「んっ……!んっ!ぁ、ぁ……!もっと、もっと突くのだ♡」

「いいの?まだ、挿れたばっかだけど……」

「い、いいから……!貴様の剣で、獣(よ)を屈服しゃせるのだ……っ!!」

 

 ソドムズビーストの要求に困惑しつつも腰を振る速度を上げ、立香は一気に攻勢へと出た。

 

「んぁ……っ!?む、胸を……揉まれ……♡おっ!」

 

 気遣うような腰使いから一転、ドラコーと交わっていた時のような激しい腰振りをし、同時に胸を無茶苦茶にもみしだく彼。

 性技自体は拙くお世辞でも巧いとは言い難いが、大胆かつ思い切りのよい動きをする立香に責められ、ソドムズビーストは一瞬にして残していた余力を全て奪われてしまう。

 そうなれば、後は立香のペースで交わりが進んで行く――

 

「ねぇ、ソドムズビースト……!」

「んっ!んっ!なん……だ?立香よ……!」

「人理の為、カルデアの為にも、この先ずっと一緒に居てほしいんだ!君の力が、僕には必要なんだ!」

「んお……っ!イク、イク……っ!んぅ、ぅ……♡獣(よ)も、貴様の傍に居たい……ぞ!」

 

 何度も絶頂し、顔をぐちゃぐちゃに蕩けさせながらも、ソドムズビーストは立香の言葉に何度も首を振って応える。

 立香がこんなにも自分を求めてくれている。

 その事実に歓喜したソドムズビーストが流す、一筋の涙。

 彼女の瞳から零れた涙に気付いた立香は、耳元で一言だけ囁いた。

 

「君も元を辿ればドラコーと同じ存在。だから、君を妻にしても……問題ないよね?」

「え……?一体、何を言って……んんっ!?」

 

 疑問の言葉を吐こうとした口を塞がれると同時に、更に早まる腰の動き。

 先程ドラコーが犯される有様を生で見ていたソドムズビーストは、すぐに立香が何をしようとしているのかが分かった。

 

「(射精しようとしておる……♡獣(よ)の膣に、どっぷりと濃い雄汁を……大量に♡)」

 

 接吻を受けながら子宮を何度も突かれ、視界が点滅するほどの快楽を一斉に味わうソドムズビースト。

 相変わらず獣のような腰の振り方をする立香に太刀打ちできず、なすがままの状態で快楽に身を任せていると、すぐにその瞬間はやって来た。

 

「ぷはぁ!そろそろ、射精するよ……っ!いい……っ!?」

「よい、ぞ……っ!貴様が満足するまで、思う存分出すのだ……♡」

 

 パンパンに膨れた亀頭が子宮の入り口へ数回触れ、突然その動きを止めた途端。

 蛇口を捻ったようにして精液が勢いよく亀頭から放出されるのだった――

 

「おっ……♡おっ……♡出てるっ、ぅ……っ!獣(よ)の膣に、いっぱい……♡」

 

 躊躇いなく精を放ち、即座にソドムズビーストの子宮を満たす立香の精液。

 妊娠させるつもりなのかと問い詰めたくなる程の雄汁を元気よく吐き出し、立香はビクビクと肉棒を震わせる。

 

「ぁ……んっ!んっ!イッく……!膣に出されて、イッちゃ……ぅ……っ!!」

 

 射精に合わせて身体を電気が流れたかのように震わせ、ソドムズビーストは身体全体で何度も絶頂を味わう。

 バビロンの大淫婦。

 自身がそう呼ばれていたことが昔のことのように思えるほどに無様な喘ぎ声を出し、下腹部から走る温かな精液の感触を感じながら絶頂の余韻へ浸った。

 

「(流石は獣(よ)の認めた男だ……さっきよりも、量と濃さが増しておる♡)」

 

 息も絶え絶えになりながらも、膣から零れた精液を見つめ、満足したように笑うソドムズビースト。

 それと同時に立香が膣から肉棒を引き抜くと、二人は疲れ切った様子で天井を仰いだ。

 

「く……っ!げ、限界……だ……」

 

 ドラコーとソドムズビースト。

 二人の獣と連戦で交わったこともあって、体力の限界が迫っていた立香は数秒間呻き声を上げた後、穏やかな寝息を立て始めた。

 そんな様子の立香をにっこりとした笑みで見つめ、ソドムズビーストは彼の傍へ寝そべる。

 

「ここまで獣(よ)を汚したのだ、責任は取ってもらうぞ……♡あ・な・た?」

 

 気持ちよさそうに眠る立香を起こさぬように軽く接吻をし、その紅い瞳を閉じるソドムズビースト改めもう一人のドラコー。

 立香に惚れ込み彼の虜になった彼女が、如何にして彼の妻である天動説体のドラコーと立香を共有していくのか?

 そして、立香はどのようにして二人と付き合っていくのか。

 それはこの先紡がれるであろう物語で、語られるであろう。




 最後まで閲覧していただきありがとうございました!一応、これでシリーズ完結という形ではありますが、もしかしたら続編出すかもしれないです。
 pixivでも投稿しているので、良ければコメントやブックマークをしていただけると非常に嬉しいです!
 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21307530
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