「し、信じられぬ。こんな可憐で麗しい女が、あのマスターなどとは……」
既に自身の欲望を開放してしまい、目の前の彼女の身体をまさぐってしまったドラコー。
欲求不満を解消できる丁度良い獲物を見つけたかと思えば、それが自分の一番大切な夫であるなどとは予想もできず、一気に絶望へと叩き落されることとなった。
当然ながらどうしてこうなったのかを彼女――否、彼に問い質したい気持ちでいっぱいである。
しかし、ぐっすりと眠っている立香を叩き起こすわけにもいかないため、ドラコーはただひたすらに寝顔を眺めることしかできない。
「旦那様よ、一体何があったのだ……?」
何の脈絡もなく女体化した状態で自身の目の前で倒れこんだ立香。
パッと見た所、外傷らしき外傷は特に見当たらなかったため命に関わるものではないことは分かった。
しかし、確実に何らかの魔術の影響を受けていることは明らかであり、それがレイシフト先で負ったものというのは容易に察せる。
「……ばか、余を連れて行けばこのような姿にならずに済んだであろうに」
ドラコーが傷付く姿を見たくない。
決して口に出して言わないが、彼が何かと理由を付けて自分をカルデアに置いていくのもそれが本心なのだろう。
愛する女性には穏やかに過ごしていてほしい、マイルームで帰りを待っていてほしいという彼の優しさ。
その気遣いは確かに嬉しかったものの、不満もあった。
『ドラコー!頼りにしてるからね!』
『君が僕にとって一番のサーヴァントだ!これからもよろしくね!』
『僕は君を心の底から愛している』
カルデアに来た時から一貫して変わらなかった、自身に対しての並々ならぬ信頼……そして愛。
それらの全てが真のものだと信じているドラコーにとって、自分の知らない場所でこのようなか弱い姿になった立香が許せなかったのである。
「(余は、マスターの妻だ。この身は全てそなたのもの、そなたのために命を賭して戦うと決めたのだぞ?だというのに、どうして余を戦場に連れて行かぬのだ……!)」
結婚したとはいえ、戦いの場から身を引くわけにはいかない。
立香のために獣として得た強大な力を振るい、彼の障害となり得る敵を全て消す。
その覚悟を他でもない彼自身に踏みにじられていることに、ドラコーは怒りを感じていた。
「(まぁ、いずれそなたには話すとしよう。余の胸の内を……)」
ひとまず怒りを抑えたドラコーは、改めて眠る立香をじっと見つめた。
「しかし、どうする。少しとはいえ、余は旦那様に手を出してしまったぞ……」
「すぅ、すぅ……」
「このまま黙っておけば気付かれな――いや、そなたなら流石に気付くか」
立香とは何回か身体を重ね合わせたこともあるため、
だが、今の彼は性別が完全に変わってしまっており、おまけに連日のレイシフトで疲労困憊状態で寝込んでいる状態だ。
そんな状態の自分を襲っていたなどと知られれば、いくら優しい立香でも不信を抱いてしまう可能性は大いにあった。
「むぅ……無理だな。どうあがいてもバレてしまうではないか」
どうにか誤魔化す手段を考えてみたものの、いずれバレてしまいそうなものばかりだ。
となると、このまま立香の眠りが覚めるのを待つしかない。
そのはずなのだが……
「ん、ぅ……ぅ」
いつもは数多の英霊をまとめ上げる人類最後であり最高のマスターとして、日々精進するドラコーにとって理想の夫である立香。
そんな彼が自分にも負けず劣らずの双丘を持った、絶世の美女となって無防備な状態で自身の前に居る。
恐らくこんな姿の立香と触れ合えるのは、これが最初で最後。
そして手を出せるのも最初で最後だ。
ならば、少しぐらい楽しんでしまっても問題はないのではないか?
「ごくり♡あ、いやいや……流石にこのあたりで止めておかねば」
口ではそう呟くが、ドラコーのその目は露出している立香の乳房に釘付けである。
「(か、可愛い……何と愛いのだ!そなたは、こんな才能を隠し持っていたのか!?)」
元々控えめな性格ということもあって、良い意味で男らしさを感じなかった立香ではあるが、まさか女性化した彼がここまでの逸材とは思いもしなかった。
今の彼なら、カルデアに居る英霊達を魅了して余りある程の色香を振り撒けるに違いない。
もしハベトロットに依頼すれば、ドレス姿の立香も――
「はぁ、はぁ……♡」
「すぅ……すぅ……」
「だ、旦那様。余はもう限界だ……♡こんなにも愛らしく美しいそなたを前に、我慢などできぬ!」
鎖を巻き、錠前でロックしていたはずの情欲。
直前まで暴走を食い止めていた理性は完全に仕事を放棄し、ドラコーの瞳や表情はあっという間に獣と呼ぶに相応しい凶悪なものへと変化していった。
そして。
「……ふふ、あはははっ!そうだ、どうせなら楽しもうではないか!存分に、な?」
旦那様を犯してしまったという悔恨の表情から一転。
開き直って欲望のまま旦那様を犯し尽くすという選択肢をしたドラコー。
不思議と彼女の顔は、カルデアに来て一番といっていいほどに輝いているように見えた。
**
理性のタガを外したドラコーのその後は、もう言うまでもない。
先程と同じように立香の乳房を弄り回し、彼の反応を楽しんだ。
乳首を舐めるのはもちろんのこと、豊かに育った胸をかなりの強さで揉みしだくと同時に秘部へ手を伸ばす。
「ん、ぁ……!ぁ、ぁ……♡」
「んちゅれる……良い反応だ。くくっ、良いぞ」
処女であることは間違いないであろう立香の秘部を、履いていたスッパツの上からなぞるように触る。
その手つきは非常に厭らしく、確実に立香が喘ぐよう綿密に計算をしながら、まだ経験のないであろう女の快楽を徐々に彼へと擦り込んでいく。
「ああ、とてもいい。もっともっと、余に喘ぎ声を聞かせるのだ……」
とっくに起きていてもおかしくない程の快感を身に受ける立香だが、可愛らしい喘ぎ声を口から漏らすばかりで、一向に目を開けようとはしない。
そんな立香を心配する素振りすらみせず、ドラコーは徐々に行動をエスカレートさせていった。
「むぅ、服が邪魔だな。脱がしてしまおうか……」
ふと邪悪に顔を歪ませたドラコーは、慣れた手つきで立香の着ていたカルデア職員用の制服を脱がしていく。
「ふふっ、やはり旦那様。そなたは生まれる性を間違えたのではないか?」
脱がしていく過程で露わになる雪のように白い肌と、細くしなやかな腕。
それを目にする度に、本当に立香が男性であったかが疑わしくなってくる。
仮にここまでの美女であったならば、逆にドラコーが立香を花嫁にしているところだ。
「さぁて、こうなってしまっては余は止まれぬぞ?存分にそなたの身体を堪能させてもらうからな」
改めて目の前の彼に魅了されたドラコーは、息を荒くしながらより激しく立香の胸や秘部を弄った。
当然ながらその手つきには一切の容赦はなく、ただ立香をイかせることしか考えていない。
「ふぁ、んんっ……!んっ!んっ!」
「気持ち良いか?だが、これはまだまだ序の口だぞ♡」
片手で乳房をこねくり回しつつ、もう片方の手で秘部を擦り上げる。
これだけでも立香はかなり声を出してしまっているようだが、まだまだ満足していない様子のドラコーは更なる刺激を彼に与えた。
「はぁむ――れりゅ、んちゅ……じゅるるる!んっ、おいひ♡」
舐めるだけに留めていた立香の乳首へ、ドラコーがおもむろにしゃぶりついたかと思えばそのまま母乳を吸いだすようにして乳首を吸引しはじめる。
もちろん彼から母乳が出ることはないが、突然身体全体を走った激しい快感に立香は今まで以上に嬌声を出して喘いだ。
「ふぁ、ん……っ!?や、め……♡ぁ……やめ、……ぁ♡」
「ふふっ、そんな声を出されては止めるわけにはいかぬな。もっともっと、そなたの可愛らしい声を響かせよ……」
「ぁ、んぁ……!ぁ……!」
ドラコーは立香の反応に満足しつつ、さらに乳首を責め立てる。
「じゅるるる!じゅるるるる!れる、れる……」
「ぁ、ぁ……っ!ん……♡」
「んんっ、まっらく…しょなたもちゅみな、じゅるる!旦那様だ。散々帰りを待っていた余の前に現れたかと思えば、このような極上の美女となって余を誘惑するとはな。本当に娶りたくなってしまうではないか……♡」
絶世の美女といって差し支えないドラコーから見ても十二分に「美女」と言える今の立香。
そんな今の彼を外に出してしまえば、もれなく男・女関わらず多くのサーヴァントを虜にしてしまうだろう。
そうなる前に妻たる自分が彼の身体を味わい、自身の物であるという証を付けておかねば。
「ん、ちゅっ……♡ちゅっ……♡そなたは余だけの物だ。この乳房も顔も手足も全て余の物、決して他の者には渡さぬからな」
首元と手首に痕が残るようにしてキスをしたドラコーは、重すぎる愛を眠れる立香へと語りつつ、びしょ濡れになっていた彼のパンツに手をかけた。
すると、予想通りの綺麗な割れ目が瞳に飛び込んでくる。
「ふふっ、遂に食べちゃうぞ旦那様。そなたのここ♡」
意気揚々と露わになった秘部を触り、ドラコーはまずウォーミングアップとばかりに軽く膣内に指を入れる。
それだけで立香は体をびくりと震わせるが、気にすることなく透明な汁で濡れた秘部を触り続け、十秒も経たないうちに手は愛液でびしょびしょになってしまっていた。
「(本当にいやらしい身体だ。もしも挿れられたら、一体どうなってしまうのだろうな?)」
男であった時と同じように、性への耐性が皆無であるというのは喜ばしくはありつつも、仮に自分以外の英霊に捕まっていたらきっと立香は為す術もなく堕とされてしまっただろう。
特に男の英霊に捕まっていれば、立香は女の快楽を徹底的に味わうことになったはずだ。
そう考えると、ある意味自分に発見された彼は幸運の持ち主だと言えるかもしれない。
「ぐちゅぐちゅと、いやらしい音が聞こえてくるぞ。まだ少ししか指を動かしておらぬのに、膣をヒクヒクさせよって……♡」
胸の中で熱く滾る情欲のままに指を動かし、膣内からじんわりと伝わってくる熱を感じるドラコー。
その表情は幸福感に満ち溢れていた。
「ん、あむ……♡ん、ぅ……愛液おいひい……♡」
秘部を触る手を交互に入れ替え、手にべっとりと付いた立香の汁を妖艶な笑みを浮かべながら舐める獣の姿。
愛する夫の体液を体内に取り込み悦に浸る獣は、普段は穏やかな目つきをしている瞳を紅く輝かせつつ、ただひたすらに目の前の美女に熱中した。
愛しき夫であるはずの彼に。
「ん、ぁ……ん♡だ……め、もう抑えられぬ……♡」
立香を責めていく度に火照る身体。
彼の嬌声を聞き、その麗しい顔を見るだけで興奮して秘部を濡らしてしまう。
溢れ出る欲望を止めることができず、無意識のうちに自慰を始めた。
「ぁ、ん……♡興奮が止まらぬ、抑えられぬ……っ!そなたが愛おしくてたまらぬのだ……!」
「ん……ん、ぅ……♡」
「愛しておるぞ、マスター……っ!たとえどんな姿になっても、余の身体と命はそなたのものだ……ッ!!」
涎を口元からだらしなく垂らし、顔を蕩けさせながらドラコーは何度も立香へ愛をささやいた。
もちろん、当の本人は眠っているためこの言葉が届いていないことを理解していたが、それでも彼女は興奮のままに言葉を吐き出していた。
「(顔が段々と苦しそうになってきたな……♡これは、そろそろか)」
膣内を掻き回すようにして指を動かす度にまとわりつく立香の汁。
その分泌が急激に増えたことに気づいたドラコーは、ラストスパートをかけるように指を膣の奥へと侵入させる。
「ぁ、ぁ……♡や、ん……♡」
「可愛い、可愛いぞマスター♡もっと喘げ、余をもっと興奮させるのだ……っ!」
「やめ、くっ……ぅ、ん……っ!ん……!」
大きく喘ぎ声を上げると共に、眠りながらも何度も身体を震わせてイってしまう立香。
元々男であったことを忘れてしまいそうになるほどに女性らしい声と表情で快楽を享受する姿は、ドラコーの興奮を一層煽った。
「(イけ、余の前で派手に絶頂せよ。女の快楽を存分に知るのだ……)」
自身の目の前で、夫が嬌声を上げながら激しい絶頂に至る。
その光景を想像するだけで、ただでさえ火照った身体が熱くなってしまう。
彼のイキ顔を思い浮かべるだけで、指の動きを速めてしまうのだ。
「ん、お……♡い、っちゃ……っ!ん、ん……!」
「ふふっ、よいぞ旦那様。余はいつでもいい……っ!」
ベッドの上で身体をよじらせる立香は、悶えるようにして頭に流れ込む快楽に耐え続けた。
女になったばかりでまだ身体にも慣れていないにも関わらず、ここまでドラコーの責めを凌いだのは流石人類最後のマスターと言うべきか。
だが、そんな彼も数分間にも渡る責めには勝てなかったらしい。
気づけば、大きな身体の震えと共に秘部から潮を吹き出していた――
「ん、ぁ……っ!!イッく……っ!イッ、く……ッ!!」
ビクンビクンと身体を震わせる度に秘部からは透明な汁が勢いよく噴射する。
同時に、大きな嬌声が部屋中に響き渡った。
「ん、お……♡イクぅ……っ!ぁ、ん……♡」
「よいぞ、よいぞ。もっと聞かせるのだ、そなたの喘ぐ声を♡」
「ん、ん……っ。おっ!?ぉ、ぉ……!」
イキ狂う立香を見つめつつ彼の膣から指を引き抜いたドラコーは、しばらく何もすることなく彼を観察した。
決して目を開けることはないものの、髪を振り乱してベッドの上で絶頂に悶える彼の姿は見物であり、嬌声を聞くだけで自分も軽くイってしまいそうになる。
「(くくっ、すごい顔だ。そんな顔を見せられては、まだまだそなたを味わいたくなるではないか)」
普段の彼なら決して見せないあられもない姿。
マスターとして皆を引っ張るかっこよく逞しい立香を妻として一番知っているだけに、彼を汚す度にゾクゾクとした背徳感が全身を駆け巡る。
だが、それがたまらなく心地よい。
「とはいえ、これ以上は旦那様の身体が持たぬな。名残惜しいが、この辺で止めておくとしよう」
いくら立香の身体が丈夫と言っても、これ以上はまずい。
そう冷静的に判断したドラコーは、一通り絶頂終えた様子の立香を確認すると、乱暴に脱がした衣服などを拾い集め始めた。
そして、それを一つずつ丁寧に立香へと着せてやるのだった。
「(風邪を引かれては困るからな。しっかり、着せてやらねば)」
一旦は欲望の限りを尽くすも、最後は思考を冷静にしたかに思えたドラコー。
しかし、その胸の奥ではドス黒い感情が渦巻いていた。
「中々楽しめたぞ、旦那様♡だが……余はまだまだ満足しておらぬ。いつか、またその姿になった時は余の思うがままに犯させてもらうからな」
男である立香のみならず、女になった立香も愛おしい。
おそらく魔術的なもので変化したであろう立香の身体は、医務室にでも連れていくまでもなく数時間もすれば元に戻るはずだ。
だが、もし機会があれば再び彼を女にして犯し尽くしたい。
そんな歪んだ願いを胸に抱きつつ、ドラコーは満足そうに微笑んだ。