「リンちゃんはやってくれたよ?」 作:アキラゼミ
なお明日からはもう1作品、カヤがメインではない作品を公開しますので、よろしくです。
明日更新の話の後書きにリンクを貼っておきます。
どうぞよしなに。
────隣で眠る先生を見て、ふと
何故、超人たる私がこんな何の変哲もないただの人間に、良いように「使われ」ているのだろうと。私の銃が没収されたのなら、先生の銃を奪って頭を撃ち抜いてやれば、それで、こんな缶詰め生活からオサラバじゃないか……と。
まぁ矯正局行きは免れないでしょうし、なんならキヴォトス中の生徒によってフルボッコにされると思いますけれど。しかしながら凡人にできない事を成し遂げてこそ「超人」ですので。
かつてカイザーに裏切られ全身を撃たれまくったあの経験も、生徒たちにフルボッコにされる事すら耐える為の前準備だったのかもしれませんね。
既に「気絶する程の痛み」は経験していますし。
そう、超人たる私なら、シャーレの先生を殺して平然と第2の人生を自分のこの手で掴むことも容易なのではないでしょうか?
何故なら私は、陸八魔アルすら認める「超人」。便利屋68の社長、自他共に認める(?)アウトロー陸八魔アルですらも、この私を「超人」と認めた。それならば私に先生を殺せないはずないですよね。
「────って、どうして陸八魔アルが出てくるんですか!あんなの、ただの社交辞令でしょうに!」
とりあえず私のブラジャーは何処に────いやどうして先生が抱えてるんです?本当に気持ち悪い大人ですね。ジェネラルの方がまだマトモな大人に見えてしまいますよ?
仕方ないですし替えの下着にしますか。洗濯物が増えて、面倒ですね。まぁ、外もまだ暗いですし、掃除だの何だのは後から考えますか。
今のうちにコーヒー豆を挽く準備でもしますか。服を捨ててでも、コレだけは手放せません。
「……そうだ、先生のコーヒーに毒でも混ぜますか」
とはいえ、毒物なんて入手不可なんですよねぇ。シャーレにそんなものが置いてあるワケがないのは子供でも察しがつきますよ、ええ。食器用洗剤でもコーヒーに混ぜて飲ませましょうか。
────う〜ん良い匂いですね。やはり私が豆を挽き、私が淹れるコーヒーは格別ですね。これこそ超人だからこそなせる技ですよ、ええ。早朝の5時とかいう無駄な早起きができてしまうのもね。
「ふわぁ〜ぁ……おはよ、カヤ……」
「っ!?おはようございます、先生。早いですね。起こしてしまいましたか?」
「んー、トイレに起きただけ、なんだけど……カヤは何してるの?」
「早めに起きてしまったので、いつもより少しだけ念入りにコーヒー豆を挽こうかと思いまして」
「せめて服は着たら?下着姿でやることじゃないと思うけど……」
「その忠告も、全裸でするべき事ではないですね」
「あはは……昨日はシャワー浴びてそのままベッドに行って寝ちゃったもんね……」
「そのままではありません、先生は何を言ってるんですか?あの後、何回ソレを私に舐めさせたと?」
「昨日はカヤから舐めてくれたじゃない」
「アレは!私じゃなくて!私の!別人格です!まだ精神が未熟な頃の!」
「そうとも言うかもね。じゃ、着替えてくるね」
ああもう忌々しい!どうしてあの私は、あんなに先生にベッタリなんですかね?気持ちが悪いったらありゃしない!コーヒー豆と一緒に挽いてやりたいくらいですが、そこはまぁ「超人」ですので。
別の自分と真の自分の分別はつきますよ、ええ。しかも、
あいつの愚行など、気にしないでおきましょう。
そもそも、先生の罵倒をストレスに感じなければ人格も切り替わりませんし。────あれ、じゃあ先生を殺したらストレスフリーになって二重人格に苦しむ事もなくなるのでは……?
「カ〜……ヤっ♪」
「ひゃっ!?せ、先生っ!?」
言うなり、先生は早速着替えてきたらしく、私の後ろから抱きついてきた。私のお尻に、布越しでもわかるくらいに硬くてアツいモノが当たっている。
「……挿れていい?」
「バカなんですか?コーヒーを淹れてるんですが」
「ふふ、仕事中なのに、机の下で舐めてきたカヤに言われたくないかも」
「だから!それは!私じゃあッ!ないですからッ!何度言えば分かるんです!?」
「でも『何でもする』んでしょう?」
「〜〜〜〜〜ッッ……」
確かにそう言いましたけども、何度も何度も私のその言葉を盾にして自分の欲望を貫こうとするのは感心しませんよね、本当に。いい大人のクセに。
しかもまたシャワーを浴びるのとか面倒なんです本当に。1日の中で何回シャワー浴びるんですか、私は。夜や夕方の1回だけで十分ですよ、全く。
「……
「ん……分かったよ。その代わり今ここでハメるよ?それなら外出しにするよ」
「キッチンでセックスとか正気です?まぁ……先生がそうしたいのなら、どうぞ。私はもう諦めてます」
「……相変わらず小ぶりで可愛いお尻だなー」
「ッ……」
サワサワと完成したばかりのロボを撫でるような優しい手つきで、下着を履いたばかりの私のお尻を撫で回す。本当に気持ち悪い先生ですね。
「そんなにお尻ばかり触って。変態ですね、先生?全く、そんなに私のお尻が好きなんですかぁ?」
「安産型ではないけど、スベスベしてて好きだよ」
「ふ……ふーん、そぉ〜ですか……♪」
今日殺すのはやめておきましょう。どうせ先生を殺す機会なんてのは、これから暮らしていく間に、幾らでもあるんですからね。
というか、バレバレの犯罪なんて凡人以下です。どうせ殺すのなら、他人に手を下させなくてはね。なのでどちらにせよ先生は今日死なずに済みます、良かったですね?
それに、コーヒーに洗剤なんて入れるのはただの馬鹿でしたね。味でバレますよ。そもそもこの私のコーヒーに洗剤なんて異物を混ぜるワケが……。
「じゃ……挿れるよ」
「はいはい……お好きにどう……んあぁっ……♡」
下腹部を強引にこじ開けて、異物をブチ込まれるこの感覚っ♡最初は不快感しか無かったのに、今は挿入された瞬間──どうして、あんなにも忌避感があったのか、まるで分からなく────♡♡
「んお゙っ♡ おっ♡ ふぉおっ♡ おにゃかぁっ♡そんなっ、ゴリゴリしないれ、くらさっ……♡♡」
本当に朝から容赦ない人だ。腰が浮いているのも気付いていながら、ばちゅん、ばちゅんと強すぎるくらいに腰を打ち付けてくる。そのせいで、好きなところに当たってるワケでもないのに、勢いで変な声が漏れてしまうのが恥ずかしくてならない。
「ゔっ♡ あぅっ♡ ひぐっ、んぐっ……♡」
「1発目だからすぐイッちゃうよ……っ」
「らめぇっ♡ ナカはらめっ♡ そとっ、そとに♡そとに、しゃせーしてぇっ♡♡」
「わかってるっ……わかっ……うう……!!」
ピストンが早くなる。ああ、やっぱり何だかんだ口では言っても中出しするんですよね。ええ勿論、最初ッから分かっていましたとも、ええ。
中出し大好き星人ですしね先生は。まぁそれだけこの私の膣が超人的なまでに気持ちイイという証拠なのですが。嗚呼、このままでは近いうちに先生の赤ちゃんを孕みそうで怖いですね。
私が妊娠してしまったら先生は喜ぶでしょうか。
もし嫌がったなら、産み育て可愛がりましょう。反対に、もし喜んだなら────お腹の子には全く逆の未来を用意してやりましょう。
それが私なりの先生への、ささやかな復讐です。
「っ……!」
「……うぅ……っ♡」
ぱたたっと私の後頭部から背中、いやお尻までにかけて、温かくて重い感触が走る。どうやら中出ししないで、私にぶっかけたようで。……頭にも?
「せぇ〜〜ん〜〜せぇ〜〜いぃ〜〜ッ!?頭にまでぶっかけましたね!?うわっ、ぬちゃってした……。せめて、ぶっ掛けるならお尻にしてくれません!?せいぜい背中でしょう!?頭って!頭ってッ!!」
「ごめんごめん……カヤの膣、ギリギリまで味わっていたくて……限界まで我慢しちゃったよ」
「理由になってませんよ、このガチクズ変態……ッ」
シャワーを避けたいから中出ししないでくれ、と頼んだのにこの始末。しかも精液は毛に絡むから、余計に面倒になったと言わざるを得ない。
こんな事なら、いつも通りに中出しさせてやれば良かった。髪の毛が数本プチプチ抜けますよこれ。本当にふざけてますねコレ、ていうか精液多っ!?
「うわわっ、床に垂れてるじゃないですか……!」
「あはは……それくらい私が拭くからカヤはシャワー浴びてきて」
「当たり前です!精液の始末くらい、自分でやってください!」
まだガチガチに勃ってるんですもんねぇ……。一体何を考えて、そんなに勃たせているんだか、私にはよく分かりません。この超人的ボディラインを見て興奮したんでしょうがね。
◆
「ご馳走様でした!さてさて、さっさと片付けて出掛ける準備っと……」
「あれ。そういえば今日はシャーレもお休みでは?二度寝しないんですか?」
「うん、ちょっと出掛ける用事があるからさ」
「……はぁ。また生徒とデート、ですか?」
「それは午後からだね。あっ、今日は昼食と夕食は要らないよ」
「え。……そ、そう、ですか。まぁ、夕食の仕込みの前に言って頂けて助かりましたが……。外食ですか?余計な出費は、早瀬ユウカに怒られるのでは?」
「領収書を発行しなければヨシ!」
「うわ……最低な大人ですね……」
「実はミカとディナーの約束をしていてね。その為だったら、別に怒られても構わないんだけどね」
「えっ」
「まぁ、ミカはまだ寮生活だからさ、朝帰りとかはできないんだけどね。だから今日は、カヤ1人で、のんびりしてて。私抜きでまったりできるでしょ」
「そ、そうですね、ええ。先生なんか居ない方が、私も気が楽です!さっさとお出かけしてください、洗い物は私がやるので!」
「いいよ、洗い物は私がやるから」
「いいですって!デートの前に、午前からも用事があるんでしょう?仕事も休みなのに、何をするのか知りませんが!さっさと行ってあげてください!」
「まだ開店しないからいいよ」
「は?……開店?お店に行くんですか?」
「うん、ちょっとね……」
ソファに何冊か積まれている雑誌をチラ見する。それに釣られるように私もそれを見やると、驚きの文字列が目に入る。
「ゆ……指……輪?なんですか、あの雑誌は……いや、カタログは……」
「指輪ね……ミカに渡すんだよ。今回のはとうに完成してるから、次に渡すモノの参考にね」
「っ……ま……まだ学生ですよね……?」
「ミカは3年生。もう少しで卒業だからね」
「……せ……先、生……?」
「心配しなくとも、カヤの件とかは、ちゃんと今日伝えるから大丈夫だよ。ミカの怒りの矛先がカヤに向かわないよう、私がきっちり
「先生……な、なに、を……言って……」
「来年には3人で同棲する事になるからね。もし、カヤが嫌だったら言ってね。その時にはまた代替案考えなきゃだし。カヤの為にシャーレの中に一階層丸々貸し切りにするのも悪くは無いと思うけれど、流石に無理があるしね」
「どう、せい……?」
どうせい?ドウセイ?同性?銅製?動静?まさか先生が言っているのは「同棲」?誰と?聖園ミカと同棲?誰が?────先生が?私を含めて……?
「そうじゃ、なくて……!先生は、聖園ミカと会って何をするつもり……ですか……っ!?」
「へ?何って、婚約からの結婚だよ?今夜ね、婚約指輪を渡すんだ。この後、店に受け取りに行って。ふふ、今から胸が躍って仕方ないや」
「!?」
「付き合い始めたのはあくまで最近なんだけどね。でもまぁ私とミカの仲だもの、早すぎるってことは無いと思うんだ」
「付き合い始めたんですか!?」
「……?そうだよ?前にも言ったでしょう?私が好きなのはミカなんだって」
「ッ」
確かに言っていた。そうだ、先生の想い人はあのティーパーティーの聖園ミカ、身体を重ねていても私は先生にとっては生きるオナホールに過ぎない。
幾ら先生が私を「特別」とか言ったってそんなの所詮は「普通の生徒と違ってセックスしてるから」という意味でしかない。それ以外の意味など無い。そりゃ「特別」にもなる。だって先生は、生徒達をオナホ扱いなんかしないんだから。
何で私が先生の「本当の特別」になれているとか勘違いできたんでしょうか。一瞬でも。刹那でも。馬鹿らしい。本当に……馬鹿らしすぎる。
「……良かったじゃないですか。先生でしたら上手くやっていけます。短期間に何度もデートするくらい仲良しなんですから……っ」
「そうかな。そうなら……嬉しいな」
「────っ」
(最近はカヤの方に付きっきりだったからなー……。急に指輪なんか渡したら逆に怒られるかも……?)
そう言ってはにかむ先生の嬉しそうな顔は、私も見た事がない顔だった。私は他の生徒が知らない、先生の顔を沢山知っている────はずなのに。
「……やはり皿洗い、任せていいですか?少し、寒くなってきました。服、着てきますね」
「うん、分かったよ。お腹、冷やさないようにね」
私は先生に背を向けて、足早に服がしまってあるクローゼットへ。扉を閉めて、先生が開けられないように、扉を背にして、その場に座り込む。
「あ……あれ……?」
涙が……。
「う……ううっ……ぐすっ…………ひっく、うぅ〜……!何ですか私、どうして泣いてなんか……ううっ……」
────「どうして」?馬鹿らしい。理由なんか誰よりも自分がよく知っているでしょうに……。
「先生……ッ……せんせぇっ……ううぅうぅぅっ……」
口を塞ぐが、嗚咽が漏れて止まらない。
性欲が我慢できなくなった顔、ドSというか唯の意地悪な発言をする時のイラついたような顔、絶頂寸前のどこか可愛げすら垣間見える我慢した顔や、甘やかすときの包容力のある表情に、甘えるときの子供のような顔……。
「ああぁ……うああぁっ……ひっく、ひぐっ……うぅ、先生っ……先生っ、せんせぇぇっ……あぁぁ……!」
お尻ではなく顔にビンタするときの怒った顔に、甘えられ過ぎて困惑する顔、苦笑いする顔に、私が泣いたり吐いたりして、ほんの少しだけ焦る顔。
私しか知らない、私にしか向けられてない先生の顔が、沢山あったはずだ。もう私が見たことのない先生の顔は無いと、先生のあの顔は私のモノだと、心のどこかで、そう思っていた。「幼カヤ」という私の別人格のお陰で、普段の私にできない、またはしない行動もするようになって、それに伴い先生の新たな顔も見られるようになったのに。
それなのに、今更、先生がそんな照れる顔をするなんて。そんな照れた顔、私は見た事がない。私の記憶に、先生のそんな顔は、刻まれていない。私の先生をそんな顔にさせるのは────。
「聖園……ミカ……!!」
気絶する程の痛みなんて大抵の生徒が味わったことありそうですよね。カヤは非戦闘員だし、日常的にキヴォトスで起きてる事件すら知らないからかなり世間知らずっぽいですから、「あんな痛み知ってる私スゲー」みたいになっています。
可愛いですね。でもそれ、凡人でも知ってるよ。
よろしければ回答をお願い致します。参考にさせて頂きます。また、数字についてはおおよその目安であり、今後書く話の文字数を限定するものではありません。
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