※この作品はR-18です。

三下と夜の営み   作:45口径

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小説本編のアンケート結果にて、R18初投稿です。
至るまでめちゃくちゃ長くなってしまったのでえっちっちなシーンはアホみたいに長い罫線引いてますのでそこまでスキップしてどうぞ…

こんな感じです
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投稿している小説本編を知らない人のための解説

・ヒューストン
愛称はヒューズ。
身長大体180以上の筋肉ダルマで幼少期からテキサスのお付きとして面倒を見て来た男。
テキサスがシラクーザを脱出する際に非常に大きな貢献をし一度彼女の元を離れるが数年後再会しペンギン急便の一員になる。

三下と形容されるのは彼のコミュニケーションで要は自分を下に見せるやり方が大きく関わっている。なんだかんだ素で三下ムーブをすることがあるが本編では完全にお付きモード全開。

テキサスとの年の差は少なく見積もって7、8ほど離れている。



・テキサス
彼女にとってヒューストンは肉親よりも強い絆で結ばれている。
家族として接して来たが本編では…

・エクシア
ヒューストンに姉御として慕われてる。
仲のいい同僚。
彼女を含め関わりを深めたペンギン急便のメンバーたちには強い信頼がありヒューストン自身、もし死んでも彼女たちが居れば安心と思ってる。

・ラップランド
テキサスの次にヒューストンに強い関心を持つ。
彼女はテキサスともそうだが彼とも、というよりテキサスと彼の関係を見届けた上で彼女たちと決着をつけたい。
まだ時ではない。
ヒューストンからすればちょっかいかけてくるのがたまったもんじゃない、あっち行けこのクソガキのという認識



三下とチェリーニア

「ドクター、南東からレユニオンの小隊の接近を確認」

 

『可能なら対応してくれ』

 

「了解、20秒後接敵する…お嬢、姉御、行けます?」

 

「始めよう」

 

「出番だね、任せて」

 

某所、とある戦闘地域の廃墟にて3人は移動ルートの安全確保の任務を派遣先のロドスから請けていた。

龍門でのトランスポーターの仕事が本業だがペンギン急便のボスであるエンペラーが製薬会社ロドスとの業務提携を結びこうして依頼を請け任務に携わる事がある。

 

「ロドスの方針。殺さなくていいなら殺さないを忘れずに…じゃあ行きますよ」

 

ヒューストンは双眼鏡を収納し立て掛けていた盾を持ち上げる。

メンバーの重装の担当はクロワッサンだが派遣任務では抜擢されず代わりに彼がその役を担っていた。

 

ヒューストンとテキサスが飛び出してエクシアがそれを援護する。

彼らのいつものやり方で配送も抗争も戦場も切り抜けて来た。

今回のレユニオンの小隊も彼らの敵ではなく次々と薙ぎ倒し殲滅し終え少し気が抜けていた。

 

「お嬢、俺の後ろにッ!」

 

最後の一人がテキサスの脇を突きそれをエクシアが対処したまではよかった。

ヒューストンがそれを捉えたのは奇跡だろう。

衣服の下が妙に膨らんでいる、人間爆弾だ。

テキサスと爆弾の距離は目と鼻の先、それに割って入り盾を構えた時、自爆ベストは爆発した。

 

けたたましい爆音と爆風を、血肉と破片を撒き散らしながら彼らを吹き飛ばす。

その衝撃に当てられた2人は吹き飛ばされていたがテキサスは一瞬何が起きたかわからなかったが意識を保っていた。

 

激しい耳鳴りを鬱陶しく鎮めるように頭を押さえ顔を上げて倒れたまま動かないヒューストンを見て、それを理解した。

 

「ヒューズ!おい、ヒューストン!」

 

声をかけるが反応はない。

それは彼女を大きく不安にさせる。

死んでしまったのではないか?

そうであろうがなかろうが彼女はとにかく呼び続ける。

離れていたエクシアも急いで駆け寄って来た。

 

「テキサス、大丈夫!?」

 

「エクシア、ヒューズが…!」

 

「一旦運ぼう!行くよ!」

 

無線で応援を要請しやって来たチームと合流し医療オペレーターに簡易的に治療を受けながら共にロドス艦へと帰還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

先ほどの一幕から数時間後、テキサスも治療を終えて彼の目覚めを待っていた。

結果だけ言えば彼の命に別状はなかった。

彼はロドスで製造、支給されているボディアーマーと装備品により十分な保護でバイタルを守られていたが足だけは保護できず破片が幾つか摘出されという話だった。

鉱石病の進行に関してはまだ結果待ちの状態だ。

 

「バイタルは安定しています。足には爆発の影響を受けたため負傷が確認されましたが治療を行えば問題なく完治するでしょう」

 

「…あぁ、わかった。ありがとう」

 

テキサス表情は暗く、重たいものだった。

普段から感情が読み取り辛い彼女だがこの時に限ってはわかりやすく落ち込んでいた。

相棒のエクシアも同様である。

 

テキサスは心配でならなかった。

死というものは常に隣り合わせで彼は特に密接なものだった。

今回の重症もそうだが鉱石病も患っており、どの道彼はいつどんな形で死んでもおかしくなかった。

 

テキサスは彼を失うのが恐ろしかった。

幼少期から彼は彼女に仕えており過去の出来事から命を救われ今があるのだ。

 

死んだと思っていた彼と生きて再会できたのは奇跡だった。

数年越しに渡る邂逅は彼女の感情をより豊かにし心を満たしていた。

 

シラクーザから脱出する時に彼が取り残されたほどの絶望感ではないがこうして眠っている姿を見るともしかすると起きないのではないか、鉱石病が急に悪化して急死してしまうのではないか、いつも通りだったのにあんなに呆気なく別れが来てしまうのではないか、などと不安が妄想を呼び、妄想は恐怖へと変わっていく。

 

「テキサス、大丈夫だよ。あんな事で死ぬヤツじゃないって一番わかってるでしょ?」

 

「…そうだな。大丈夫だ」

 

医師の診断や相棒の言葉もあり恐怖は少し和らいだ。

しかし拭い難くそれは付き纏い、食欲が湧かず、夜も不安で眠れないというものを引き起こしていた。

 

翌日、寝不足気味に病室を訪れてみると話し声が聞こえて来た。

 

「ヒューストンさん、怪我は治療に専念すれば今後に影響はありません。しかし鉱石病の方が…」

 

話を立ち聞きしていると心配していたことの一つが当たってしまっていた。

どうやら彼は鉱石病の症状が少し進んでいるということが判明したと聞いてしまい、思わずその場を離れてしまった。

 

行く当てもなく彷徨っていると声をかけられる。

それは因縁の相手であるラップランドだった。

偶然部屋から出て来た彼女と鉢合わせてしまったようだ。

 

「あれぇ、テキサス。どうしたの?」

 

テキサスは内心舌打ちをした。

彼女にとってラップランドは面倒な存在であり、今は特に会いたくはない人物だった。

目線も向けず通り抜けると後ろからついて来たのだ。

 

「何か悩んでるなら聞いてあげるよ?」

 

「…気分が悪い。後にしろ」

 

「釣れないねえ…察するに、ヒューストンのことじゃないかなあ」

 

テキサスは足を止めた。

本当に、厄介な奴だ。こういうことはとにかく耳が早い上こうして絡んでくる。

少しは空気を読むということをして欲しいものだった。

 

「きっとエクシアも言ってただろうけど、あの程度じゃあの男は死なないよ。それにロドスのお医者さんは優秀だしね」

 

「…うるさい。失せろ」

 

「…寝れてないでしょ、クマが凄いよ。キミが彼を失うのがすごく怖いだろうけど…彼はキミより先に死ぬよ」

 

「…黙れ」

 

「戦いかな、鉱石病かな、それとも違う何かかな?いずれにせよ、ずっとそばに居てくれるとは思えないね。それもキミが思うよりも短い筈さ」

 

「黙っていろ!」

 

拳を振るうがそれはラップランドを捉えておらず、壁に向かって叩きつけられ大きな音を響かせる。

まだ理性があるため直接的な暴力には訴えずにいるが普段の彼女からは想像できない、感情的な怒鳴り声が響いた。

 

「アッハハハ!いい表情だよテキサス。でもね、彼はそういう男だよ。キミのために死に急いでるっていうのが、ボクはとっても気に入ってるんだけどね!」

 

「…それ以上続けるようなら、私はお前をどうするかわからないぞ。死に急ぐ必要はない」

 

「今ここでキミとやり合うのもいいけど、やめとくよ。それにここはロドスの艦内だしね、お暇するよ」

 

笑みを崩さぬまま「じゃあね、彼によろしく」と立ち去って行った。

内心、彼女の心はぐちゃぐちゃで怒り以上に再び恐怖が膨れ上がっていた。

今この時は大丈夫だ、しかしこの先は?

今度こそ戦闘で死んでしまうかもしれない、鉱石病の症状で何か起きたら?

そんな考えを振り払うように頭を振り踵を返して再び彼の病室へと向かっていた。

 

病室に入ると楽しげな様子のエクシアと意識を取り戻しベッドで横になり点滴を受けているヒューストンと主治医のガヴィルがいた。

 

「おっ、テキサス。どこ行ってたの?」

 

「…ちょっとな、ヒューズ。もう大丈夫か?」

 

「頑丈なヤツだ、ちょっとやそっとで死ぬかよ」

 

「痛って、ガヴィルさんそこはマジで痛えところぉ…!!」

 

「こんぐらいで騒ぐなよ。じゃ、アタシはもう行くからなんかあったら呼べよ」

 

「どうも…」

 

ガヴィルが立ち去り叩かれた場所を摩る。

こうして見れば大丈夫そうに見えるが、自らが持つ恐怖とラップランドの言葉が頭をよぎった。

 

「お嬢、ご機嫌…良くなさそうですね。ここに来る前にラップランドにで絡まれたでしょう?いつもお疲れ様です」

 

彼は人の反応の機微で心情を察することが事ができる。それがテキサスなら尚更だ。

 

本当になんでもわかって労りの言葉をかけてくれる彼が今は少し見るのが辛かった。

本当に労りの言葉をかけるべきは自分のはずなのに、こうして気を遣われてしまうことが情けない気持ちになった。

 

「…問題ない。それよりも、お前の怪我の方が私は気がかりなんだ」

 

「ツバつけときゃ治りますよ。平気平気」

 

「…本当にすまない。私が任務を甘く見たばかりに…」

 

「あたしも、ホントにごめん…止めきれずに、こんなことになっちゃって…」

 

「あーっ!!いてててて…」

 

「どうした、傷が痛むのか!?」

 

「やっぱまだ辛い!? ガヴィル先生呼ぶ!?」

 

「あーっ、辛い辛い…俺の顔のいい同僚二人の暗い言葉がマジで辛い。ガヴィル先生呼んだら多分物理的に辛い!」

 

「…っ、驚かすな…!」

 

「もぉーっ!びっくりさせないでよ!」

 

「悪い悪い、でもそんなこと言ったってしょうがねえですよ。生きてるんだしかすり傷かすり傷」

 

「全く…それなら少しは自分を労われ」

 

「善処します。それよりお嬢、もしかして寝れてないでしょう?」

 

「…本当にお前にはなんでもお見通しだな」

 

「伊達に十年以上お付きやってないんですよこっちは」

 

そんなやり取りをしていると病室の扉にノックと落ち着いた声で「失礼します」と響く。

少し騒ぎすぎたかと思ったがどうやら違うようようで入って来たのは意外な人物、エクシアと同じ狙撃オペレーターでヒューストンは以前に知り合ったシュヴァルツだった。

 

意外すぎる来訪にテキサスもエクシアも少し驚いた。

2人はあまり面識のあるオペレーターではなく寡黙であることとテキサスの経験から暗殺者だったことがわかる程度の認識だった。

 

「シュヴァルツさん。お久しぶりです」

 

「ヒューズさん、ご無沙汰しております。彼女らは貴方のご同僚ですか?」

 

お互いに簡潔に自己紹介を終えてシュヴァルツが持って来た袋を降ろしてベッドの側にある椅子に座った。

 

「怪我をしたと聞いて様子を見に来ましたが、要らぬ心配だったようですね…差し入れです、早く良くなる良いですね」

 

「ありがとうございます。わざわざすみません」

 

「お気になさらず。治ったらまた飲みましょう」

 

「これはこれは、早く治さないとですな」

 

「ヒューズはシュヴァルツさんといつ知り合ったの?」

 

「艦内のバーで。色々話が合って今に至るわけです」

 

シュヴァルツを交え談笑は弾む。

テキサスは彼女と彼の様子を見て、ふとラップランドの言葉を思い出す。

 

『戦いかな、鉱石病かな、それとも違う何かかな?いずれにせよ、ずっとそばに居てくれるとは思えないね』

 

離れてしまうのか、私を置いて?

 

シュヴァルツとヒューストン、お互いにおそらく歳は近く、お互いに楽しそうな雰囲気がある。

シュヴァルツもどこか、きっとそういう感情があるのだろうか。そうなってしまえば…彼は居なくなってしまう…!

 

━━━嫌だっ、イヤだ、いやだ!

 

思わず声を張り上げそうな時、今度は荒々しく扉を開けられた。

ロドスが誇るエリートオペレーター、ブレイズだった。

 

「ヒューズ、来たよー!怪我したって聞いてびっくりしたよ!」

 

「ブレイズさん、あんま騒ぐとガヴィル先生来ますよ!」

 

「あぁ、ごめんごめん。様子見るに大丈夫そうだね、早く治して飲みに行くよ!」

 

「…今度こそお手柔らかにお願いしますよ、マジで」

 

「ふふーん、それはどうかな?じゃあこれから私は飲みに行くけど、シュヴァルツに二人もどうかな?」

 

「…そうですね。偶には良いでしょう」

 

「アタシも行く行く!」

 

「私は…遠慮しておこう。寝不足で少し眠りたい」

 

「寝不足ぐらいならダイジョブダイジョーブ!じゃあねヒューズ、またね!」

 

「それじゃバーにレッツゴー!」とまるで嵐のように去る彼女に少し大丈夫だろうかとシュヴァルツは続いた。

エクシアもそれに続き部屋を出ようとするが相棒がなかなか動かなかった。

 

「テキサス、先行ってるよー?」

 

「…あぁ、すぐ行く」

 

エクシアは先に外へ出て彼女たちに続いた。

 

「…何かありましたか、お嬢」

 

何かを察して扉が閉まった瞬間ヒューストンから聞いた。

 

「…お前は…その、シュヴァルツとは…どんな関係なんだ?」

 

「シュヴァルツさんですか?いい友人ですよ」

 

「…そうか」

 

「お嬢?」

 

いつもと様子が違うテキサスに不安になり俯き始めた顔を覗き込むがそれをさせないためにばっと立ち上がり「邪魔したな」とそそくさと逃げるように立ち去ってしまった。

 

その後半ば無理やり連れられ酒を飲んでも気が紛れず、酔い潰れてエクシアに介抱してもらい自室へと戻って来ていた彼女は彼のことばかりを考えていた。

 

もし本当に死んでしまったら、鉱石病ので寿命を迎える前に死んでしまったら、誰かと結ばれて私から遠く離れてしまったら。

そんなことを思うだけで怖くて悲しくて胸が締め付けられてしまう。

数日の間眠れぬ夜を過ごし、ヒューストンが退院する日を迎えた。

 

「ありがとうございました、ガヴィル先生」

 

「おう。怪我したらまたアタシのところにこいよ!」

 

「それはちょっと…」と言葉にせず苦笑いで手を振り振り返った。

 

「…ヒューズ」

 

「おっと、お嬢。わざわざ迎えに…クマが酷くなってますが…休んでます?」

 

彼の心配をよそに彼女は何も答えない。

「お嬢?」と呼びかけるも生気を感じない瞳は彼の顔を見つめ続ける。

 

「お嬢、とりあえず…部屋にでも行きましょう。さぁ、ほら」

 

テキサスの手を引いて部屋まで歩く。

終始無言でフラフラと覚束ない足取りで歩き続け彼女の部屋まで辿り着いた。

 

「お嬢、キーカードを…失礼します」

 

無礼を承知でテキサスからキーカードを拝借し鍵を開けて中へと入った。

 

「お嬢、失礼しますよ」

 

テキサスの装備を外し、ベッドに座らせて靴を脱がせて声をかけるも反応はない。

悩みのせいかもしれないしただの疲れというだけかもしれない。

 

「…チェニー、嫌なことでもあったのかい?」

 

昔のように彼女に語りかけるが何も答えない、話を聞けないのではどうしようもない。

落ち着かせると同時に眠りやすくなれると思いミルクを温めたものを用意しようと購買部へ行こうとした時だった。

 

扉に身を向けた瞬間首根っこを掴まれてベッドへと引きずり込まれた。

テキサスはそのまま彼に跨りその暗く淀んだ双眸を彼に向ける。

 

「…そうやって、また帰って来ないんだろう?」

 

「チェニー…?」

 

明らかにおかしい行動に動揺し起きあがろうとするが何処からそんな力があるのか華奢な体つきにも関わらず巨躯で重量級のヒューストンを押さえつけた瞬間、彼にキスをした。

 

あまりの事態にヒューストンは驚きを隠せずテキサスを引き剥がそうとするが離れない。

しっかりと抱きついてくる相手を引き剥がすのは至難で相手がテキサスなら尚のことだろう。

何度も何度も唇を合わせようやく言葉を発することができた。

 

「チェ、チェニー!待て、なにをっ」

 

「離さない…絶対に、お前を離さない…!」

 

「落ち着くんだっ!キミは混乱してるんだ、とにかく俺の話を…」

 

「拒むのか…!私を、拒んで、離れるつもりなんだな!そんなに私の下が嫌なのかっ!シュヴァルツか?ガヴィルか?そんなにあの女たちの方がいいのか!?」

 

怒りを露わにし涙をぼろぼろと流しながら怒鳴りはじめた。

もう見ることはないと望んでいたテキサスの表情を見てヒューストンはショックを受けていた。

俺のせいなのか、俺のせいでこんなことに?

それどころではない。彼自身自分の絶望なんてどうでもいい、ただ今は彼女と向き合い説得することだった。

 

「チェニー、聞いてくれ。俺と彼女たちには何も無い。それにこんなことよく無い、キミと俺で歳の差があると…」

 

「いつまでも私を子供扱いするな!!」

 

再びヒューストンの口を塞ぎ、今度は舌を捻じ込ませた。

それと同時に今度は簡単に離されないように首に手をかけ、力を込める。

引き剥がせず彼の口腔は侵入者によって蹂躙をされていく。

 

歯列をこじ開け、ざらつく舌が蠢くように獲物を捉え逃げようとする舌に執拗に絡ませる。

生暖かい体温と涎を流し込み思考と意識を薄れさせる。

 

「んっ、ふぅ、むぅぅ……っ」

 

「むぐぅっ…ん゛ぐっ…ンンンッ!!」

 

苦しそうに呻き必死に抵抗するが頭に酸素が回らず気を失いかける。

生々しい音を立てながら涎が溢れ、長い時間をかけ行われたディープキスが終わる頃には互いの口唇にはねっとりとした橋がかけられていた。

 

彼はすでに意識が消えかけて必死に酸素を取り込もうと激しく不安定な呼吸を繰り返す。

 

テキサスはショートパンツとタイツ、ショーツを全て脱ぎ捨てるとスラリと伸びた白く長い脚、艶やかな毛並みの尻尾、華奢な体つきながらもしっかりと肉付いた臀部、まだ誰にも許していない白くて綺麗な秘部を曝け出した。

 

ヒューストンのベルトを荒い手つきで外し、下着ごとズボンを脱がせると、戦慄した。

彼の巨躯に相応しいものと言える太く長く、逞しい逸物が聳え勃っていた。

 

生娘でこんなものを相手取るには苦労するだろうが今の彼女には関係なかった。

まだそれほど濡れていないというのにその逸物を乱暴に掴み自らの秘所をあてがった。

 

「…っ、チェニー…だめだ、その線を越えては…!」

 

「もう…遅い」

 

テキサスは体重を落とし逸物を無理やり自らの中へと貫き、痛みと共に膣から少量の血を流し始める。

 

その痛みに悶絶した彼女は、困惑の表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

なぜ、どうしてこうなっているんだ?

激しく痛む自分の股と、晴れていく鈍い思考、そして見下ろす彼の苦悶と僅かな失望とも取れる表情が彼女を正気へと戻す。

 

彼女は不眠と恐怖で現実と夢の区別がつかなくなっていた。

眠ってはテキサスの前から消えてしまうヒューストンの夢、木霊するラップランドの言葉、どう足掻いてもいずれ死んでしまうという現実が彼女を苦しめていた。

 

消えてしまうのは夢の中の彼だとわかっていた。夢の中でも彼を離したくなどない、ならば捕まえて仕舞えば良い、どんな手を使っても。

 

しかし目の前のヒューストンと彼の首の跡が現実と気付き彼女は青ざめた。

なんてことをしてしまったのだと後悔してももう遅かった。

 

「あっ、あぁ…!」

 

「っ…!お嬢…?」

 

「違う、違うんだっ!」

 

退こうとするが脚に力が入らず逃げ出せない。

逃げてはならないとわかっていても彼女は逃げ出そうとする。

 

「ちがうっ、違うんだ!わ、わたしは…!!」

 

「…チェリーニア」

 

ヒューストンは状態を起こし逃げ出そうとするテキサスを抱きしめた。

彼の大きな体が華奢な体を包むように抱きしめ背中と頭を摩る。

無理やり酷いことをされた彼に怒りはなかった。

あったのは優しさと少しの憂いだった。

 

2人しかいないこの部屋で響くのは僅かに響く艦の駆動音と一人の女啜り泣く声だけだった。

 

 

 

 

 

 

気がつくと彼女は眠っていた。

ロドス艦の僅かな駆動音を感じ少し倦怠感を感じる体を起こす。

月明かりが差し込み僅かに灯りのある部屋で、自身頭は冴えていて、気分は最悪だった。

 

自分のやったことはよく覚えている。

我儘とも言える行為でヒューストンを縛りつけようとしていたこと、彼を傷つけてしまったこと、結局は彼に慰められていたこと。

 

後悔と申し訳なさしかなかった。不甲斐ない自分の弱さでこんなことになってしまったのだ。

どんな顔をして彼に顔向けすれば良いのだろうと考えていた。

 

いっそ夢なのでは無いだろうか。

布団を退かすとシャツとショーツは着替えさせられたこととベッドのシーツは真新しいものに変えられていた事に気づいた。

気分が沈み始め頭を抱えていると扉が開きそこにはヒューストンがいた。

 

「あれ、すみません起こしましたか。お嬢急に倒れたってことで見舞いに━━━」

 

「ヒューストン。…いいんだ、優しい嘘なんかついてほしくない」

 

「…夢でも見てたんじゃ無いですかぁ?これ、水です」

 

「…お前を襲ったこと、憶えているんだ」

 

「…お嬢、時には嘘を受け入れた方が為になることだってあるんですよ」

 

ボトルの水を置きベッドに座り込む。

彼は明るい表情を多く見せることが多くなったがテキサスと彼はやはり長年の付き合いで表情だけでも僅かな変化でその心中を察することができる。

 

「そんなことは、したく無い。私はお前を傷つけたんだ、それは変わらない」

 

「俺自身が気にして無いと言っても?」

 

「私が気にするんだ…頼む」

 

少し考え込むように黙るとため息をついて「わかりました」と手を挙げた。

 

「…おっしゃる通りです。そのあとお嬢は眠ってしまって今に至るんです」

 

「…本当に…すまない」

 

「ここまで来たら、お嬢…話してくれますね?」

 

テキサスは先日のヒューストンの怪我をした時からのことを話す。

自身の不注意で怪我をさせてしまったこと、このまま目覚めなかったら、なにかが起きて鉱石病が急変して亡くなったら、私を置いてどこかへ消えてしまったら?

その胸中を包み隠さず吐き出した。

 

「…私は、ただ…お前に、居なくならないで欲しかった。ずっとそばに居て、私と共に生きて欲しい、私を…置いていかないで欲しいと望んでいたんだ」

 

「…お嬢」

 

「馬鹿馬鹿しいな…こんなことしても、お前がずっと一緒に居続けてくれるなんて保証ないのに…」

 

「誰しも、なにかの証明ってやつを求めるんです、目に見えない何かでもね。お嬢はその形の一つとしてそれを選んだだけです」

 

「ヒューズ…」

 

「俺だけじゃなくて、ペンギン急便の皆やロドスの方々、まだ出会っていない方々、過去に置いてきてしまった者、それぞれに見えないもので繋がっていてもその証明をきっと無意識に求めると思いますよ。今回は、ただ行き過ぎてしまっただけですよ」

 

なぜ、こんなにもこの男は優しく、温かく受け入れてくれるのだろう。

思わず身体が動き彼に抱きついて肩に頭を乗せるととめどなく涙が流れてくる。

情けない、自分がやったことなのに情けない。

 

そんな彼女を、彼は優しく抱きしめていた。

昔から変わらない、いつだってこうして慰めてくれる。

ずっとずっと、こうして誰よりも支え続けてくれたこの大きな男を愛していた。

 

「ヒューズっ、ヒューズ…」

 

「チェニー…こんなものが証明になるかわからないが…俺はキミの前から勝手に居なくなったり、置いて行ったりしない…誓うよ」

 

ヒューストンがテキサスのループス特有の左耳についているイヤリングを一つ取り自らの左耳に付けた。

 

「…ありがとう、ありがとう…!」

 

顔を上げたテキサスは涙ながらも微笑んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

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しばらく泣き続け顔を赤くしながらテキサスが言葉を発した。

 

「その、こんなことを今頼むのも図々しいと思う…それでも、聞いて欲しい」

 

「チェニー…俺との歳の差を分かっているよな?」

 

「あぁ、私には関係ない…お前に抱いて欲しい」

 

気恥ずかしさ、察した心、飾らない言葉、もう止めるものなんかなかった。

 

月明かりに照らされた部屋、深夜の時間帯を指す時計、裸になった2人の男女。そこには身分も、歳の差も、嘘という概念すらなかった。

 

お互いに見つめ合いお互いの名前を呼び合い口づけをした。

優しく、啄むように、キスを繰り返す。

ヒューストンのキスは多岐に渡り額や首、腕や手に渡り広がる。

彼女を押し倒すと抵抗なく柔らかい枕へと吸い込まれた。

 

「んっ…んっ…はぁっ、んっ…!」

 

互いの手はその存在を確かめるように触れ合う、腕から手へ、そして身体へと触れた。

 

今まで彼女を守ってきた彼の逞しい身体に触れて、今まで守ってきた彼女の細くも実りのある成長した身体へと手を伸ばす。

 

「あっ、あっ…んっ、あっ…!」

 

フェザータッチを意識した手つきでも激しく感じて身を捩らせ始める。

 

触れるのを止め再びキスをすると舌と舌を触れ合わせ求め合う。

テキサスはタガが外れて来たのか舌を強く激しく動かして始めるとそれに応えるように、彼女を求めて激しくする。

 

「んじゅっ、れぅっ…んんっ、あむっ…!」

 

息が続かなくなりそうでも構わず求め続けると彼女は手を自分の秘所へと手を伸ばした。

名残惜しくも離れると月明かりに照らされ妖しくその存在感を示す銀の橋が架けられ消えてゆく。

 

首から胸へ、臍を通り太ももとその内側に膨らみある臀部を触れながら彼女の大事なところの周りに手をかけキスの雨を降らせる。

 

「あぁっ、あっ、あぁっ…んっ、んっ!」

 

キスと触れてくる手を感じ自分の触る女の大事な部分に指を挿れて激しく動かすとより大きな矯声を上げ始める。

彼女の手を退かすとぬらりと自らの蜜で照らされる指が名残惜しそうに離れる。

代わりに彼にの指をを当てがいゆっくりと挿れた。

一瞬、気持ちいいことを止められ呆けた顔をしたがそれはより深く快楽へと沈む。

 

「ああぁっ!!あぁっ、んっ!ひっ、ああぁっ!」

 

枕とシーツを掴み流れてくる快楽に争わず受け入れていた。

挿れられた指は蜜に濡れながら何かを探すように蠢き、一番感じていた場所を探し当てた。

同時に勃起し切った蕾を軽く触り、舌で撫で始めた。

 

「あああぁあっ!!あっ、あっ、んっ、あんっ、ふあああああああぁっ!!」

 

与えられる快楽に腰を浮かせより大きな喘ぎ声を上げて蜜を小さく散らし膣壁が絞まったのを感じる。

 

「あぁ、はぁっ、はぁ、はぁ…」

 

絶頂を迎え息を荒くして息を整えると先ほどの自分で発していた矯声が恥ずかしくなったのか腕で覆うように隠し始めた。

 

「チェニー」

 

「…嫌だ、見ないでくれ」

 

「チェニー、見せてくれ」

 

腕に手をかけ退かすと快楽に溺れつつある顔は弛緩し涙を浮かべていた彼女がいた。

普段なら読み取りにくい表情の面影などそこにはない。

 

「かわいいな…キミは」

 

「や、やめてくれ」

 

「チェニー、チェニー…私の愛しいチェリーニア」

 

「ひゅっ、ヒューストンっ…だめ、だっ…!」

 

強く抱きしめ彼女の名前を何度も呼び「愛している」と囁くとテキサスが力強く抱きしめ息を荒げ身体を捩り蜜を溢れさせ始めたが名残惜しくも離れて彼の逞しく勃った逸物を見せつける。

 

「よし、ゴムを…」

 

「…しないで、くれ…そのまま、挿れて欲しい…」

 

「…いいだろう。もう止まらない、行くぞ」

 

触れ合うだけのキスをし、逸物を十分に蜜で濡れ溢れた秘所にあてがう。

「はっ、はっ、はっ」と焦らされでもしているのかと今か今かと待っていたものが、ついにテキサスの中に満たされた。

 

「お゛っ、あぁ、あああぁああぁああっ!!あっ、はぁっ、んんぅ!!」

 

這うようにやって来た侵入者は膣壁を掻き分け最奥へと到達した。

再び絞まったことで一度止まり息を荒げる彼女を見ると微笑み「…来て」と合図が出た。

 

ゆっくりと戻り、押し込む。

ひと突きひと突きをゆっくり丹念前後させる度に大きな喘ぎを放つ。

舌を出し、瞳は潤み、脳まで強い刺激が彼女の体を駆け巡る。

艶のある髪を靡かせ、実りのある果実を揺らし、自らも少しでも動き快楽を求める。

言葉などでは表現できない、愛しき者を愛することはこんなにも歓喜に満ちているのだ。

 

「あんっ、あんっ!あぁ、あぁ、ひあぁっ!ひゅーず、ヒューズッ、あああッ!!!」

 

肌と肌がぶつかる音、それを助長するように愛液が混じりその音の湿度を上げより際立たせる。

強く強く、離さない秘所は逸物に強い刺激を与え限界を迎えようとしていた。

テキサスは彼の腰で足を組み、より一層快楽を得ることと同時に離さないという意思を示していた。

それに応えるように、彼はただ突き進み逸物がより一層大きくなり限界を迎える合図だった。

 

「チェニー、チェニーっ、チェニーッ!!」

 

「ヒューズっ、だしてっ…わたしの、ナカに…!」

 

「うぉおおおおおおッ!!!」

 

「ああっ、あああっ!…ふああぁああああああああああああ!?」

 

二人が大きく果てたのは同時だった。

逸物から吐き出された白濁液はテキサスを満たし、溢れ出てくる。

白濁液と彼女の蜜に混ざったそれは混ざり合い彼女の秘所とシーツを汚す。

 

恍惚と多幸感に満ちた思考と表情は快楽と余韻を経て、最後に愛しき彼の名を呼び眠りへと落ちた。

 

「チェリーニア…もう絶対に離れたりしない、愛している」

 

 

━━━どうか、裸で、何もない私を離さないで

 

 

月明かりに照らされた部屋は、彼らの寝息と幸福で満たされていた。

 

どうか、この幸せが消えてしまわないことを願いながら、明日を迎える。




長々しく稚拙なこの作品を読んでくださりありがとうございます。
勢いでR18書いてまさかこんなことになるなんてと考えつつ初投稿です。

発情期のテキサスを発散させようと手伝うヒューストンとか襲われる彼を書こうかと思いましたが変に天邪鬼なところが働いて結局心がぐちゃぐちゃになったテキサスに襲われて激重テキサスを受け入れる形を目指して書きました。

クソ長文章やえっちっちなシーンで不満があるやもしれませんが、またいつか書こうと思いますのでこれからも小説本編に並びよろしくお願いします…

もう一本ぐらい書くんですけどだれがええですかね(竿はヒューズとさせて頂きます)

  • テキサス
  • エクシア
  • クロワッサン
  • ソラ
  • ラップランド
  • モスティマ
  • 以上全員と乱交
  • その他
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