※この作品はR-18です。

【完結】ブルブルバイブる! 追放された超振動使いは人類へ逆襲粉砕無双~気高く高貴な姫も女騎士もブルブルのアクメ乱舞♥   作:アニッキーブラッザー

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第二十九話 粉砕無双

 飛び出したクエイクの超振動の突撃。

 それは、振り下ろされたハーラムの巨神兵の剣を容易く粉々に砕いた。

 

『な、にぃ!?』

「お前を砕いてクロースの期待に応えるため、戻ってきたぞ!」

 

 巨神兵からハーラムの驚愕に満ちた声が漏れる。

 剣を砕かれ呆然とし、そして寸前で救われたチヴィーチは……

 

「チヴィーチ。大丈夫?」

「ふぁ、だ、旦那様……」

 

 空中でクエイクに抱き寄せられ、そのままお姫様抱っこで着地。

 呆然とし、そしてポーっとした表情で呆然とするチヴィーチを顔を覗き込むクエイク。

 次の瞬間……

 

「ふぁ、あ、あうあう、だ、だんなさま……」

「チヴィーチ、怪我は……ないようだね。よかった……」

「は、はう……」

 

 逞しい腕に抱きしめられ、命を寸前のところで救われた。

 既にクエイクとは、全身の穴という穴まで征服された間柄だというのに、ここに来て幼い乙女のような胸のときめきにチヴィーチは襲われて動揺してしまった。

 もう、自分が死ぬ寸前だったことや、覚悟がどうとかが頭から抜けてしまった。

 

「クエイク……クエイクが来てくれたのですね……良かった……よかった」

 

 そんな光景を、腰を抜かして涙を流しながらも安堵の表情を浮かべるクロース。

 その傍らを……

 

「間に合ったな……けほっけほ……」

「あっ、システィアッ!!」

 

 乱れた胸当てを整えて、髪の毛や、口の周りがやけにベタベタテラテラしており、さらに喉を気にして咳き込んでいる様子のシスティア。

 その様子を見て、クロースは妹が「ヤッ」てくれたのだと理解し、笑顔を浮かべた。

 

「システィア、お疲れ様です♪」

「まったくだ。わらわにあんな馬鹿デカイものを咥えさせ……挟ませ……顎が外れるかと思ったわ……しかも、喉が……後でうがいをせねば……まったく……わらわの高貴な口をブルブルさせおって……」

 

 不機嫌そうにブツブツと呟きながらソッポ向くシスティア。

 しかし、彼女はそれだけの値千金の働きをした。

 そして……

 

 

「さぁ、小僧よ! わらわの口を存分に使ってやったのだ……さっさと終わらせるがよい! 何故わらわたちがこれほどのことをしたか? 決まっている! 貴様を心から必要とし、貴様に心から期待しているからだ! だからこそ、貴様はそれに存分に応えるがよい!」

 

「おう! 必ず応える! すぐに終わらせてやるッ!!」

 

 

 ビシッと厳しい口調で熱くシスティアはクエイクに叫ぶ。

 その表情は確かに厳しいのだが、クロースはジッと見つめ……

 

「なんだか……システィア……今までよりもっとかわいくなりました」

「は?! な、なにを、姉上?」

「今のも……恋人や夫のお尻を叩くお嫁さんに見えましたよ?」

「お、お嫁さ……な、何を、姉上! そ、そんなわけない! ちょ、ちょっと口でしたぐらいで、わらわがあんな小僧……あんな……」

 

 クロースの指摘に激しく動揺するシスティア。

 その様子にクロースは心の中で「もう時間の問題♪」と思ったが、それは口に出さず、自分もまた惚れた男の背中を見守り、エールを送ることにした。

 そして……

 

 

「終わりだ、お前も砕いてやるッ!!」

 

『黙れ、ガラクタめが! 我ら人類を裏切った恥知らずめ!』

 

「先に俺を捨てたのはお前たちだッ!!」

 

『黙れ、貴様が真の力を隠していたのが悪いッ!!』

 

 

 ハーラムの巨神兵の剣は砕かれてい入るが、怒りのハーラムはお構いなしに、拳を繰り出す。

 だが……

 

「超振動波ッ!!」

『ぬ、あ、あああ……』

 

 振動の光線がその両腕をアッサリと砕いていく。

 

「システィアには二発相手をしてもらっただけだから……そんなに長時間は無理……すぐに終わらせるッ!!」

『あ……あ……』

 

 剣だけでは折れなかった戦意も、両腕を砕かれてしまえばハーラムも流石に現実を直視してしまった。

 自分の置かれている現状。

 そして……

 

『あ、ああ……あ……そ、そんな……』

 

 再びこみあげてくる恐怖。

 一度は去ったはずの危機が、こうして再び自分の前に現れた。

 気付いたときには、もう遅い。

 

 

『ま、待――――』

 

「その重機を素粒子のサイズまで分解する……振動を超える……超震動衝撃波ッッ!!!!」

 

『ッッ!!??』

 

 

 これまでクエイクの振動攻撃は、クエイクが触れたり、光線が当たった個所のみを砕くだけであった。

 しかし、この技は違う。

 巨神兵の全身を包み込む衝撃波や、その鋼鉄の肉体を全て塵と変えてしまい……

 

 

『あ、ああ、うそだ、……わぁあああああ!!』 

 

 

 その衝撃に吹き飛ばされた中から、一人の女が宙に舞った。

 

 

『あ……ああ!?』

 

『ハーラム将軍ッ!?』

 

 

 打ち上げられた一人の若く美しい乙女。

 それこそが、ハーラムであった。

 やげて打ち上げられたハーラムが地面に打ち付けられ、そのままぐったりと気を失ってしまう。

 その光景に、人間も魔族も誰もが一瞬静まり返る。

 そして、今ので再び力を使い切ったクエイクはまた膝をついてしまう。

 

「はあ、はあ……う、うう……」

「あ、旦那様……」

「俺は大丈夫だから……これで……いいんだよな? チヴィーチ?」

 

 その身を案じようとしたチヴィーチに対し、クエイクは何かを求めるような表情を見せた。

 愛する男のその表情を見て、チヴィーチも笑顔を浮かべて頷く。

 

「うむなのだ。旦那様は儂らの期待を十二分に期待以上に応えてくれたのだ……流石は儂の旦那様……一生手放さぬのだ」

 

 クエイクを抱きしめ、そして快楽のためではなく心を込めた愛情のキスを唇に。

 舌を絡めることもない、触れる程度の短いキスだが、そこにチヴィーチの気持ち全てを込めており、それがクエイクにも伝わり、クエイクは安堵の表情を浮かべてそのまま倒れた。

 

「少し待つのだ、旦那様。スーパービンビンマウンテンの処理は後程……まずは……」

 

 チヴィーチは立ち上がり、周囲を見渡す。

 そして、生きている仲間たち、死んだ仲間たち、そして恐怖に顔を引きつらせている人間たちに向け……

 

 

「銀百合乙女騎士団団長……女騎士将軍ハーラム、討ち取ったりいいいい!! この戦、儂ら魔王軍の勝利なのだ! 全軍、勝鬨をあげるのだぁぁぁああ!!!!」

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!」」」」」

 

 

 その勝鬨は砦の中に居た人間すべての戦意を失わせるほどに轟いた。

 

 

 

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