ちなみに今回は前編と後編に分けさせて貰いました。
また、アンケートも新しく用意しましたので、皆様の一票をお待ちしております。
街は今軍隊で溢れかえっている。
情報通り、独裁者が俺を殺そうとしているんだ。
戦車やロボットが常に警戒態勢に入っており、隙もない。
…だが、そんなことは俺たちには関係ない。
戦える皆を連れて、俺たちは戦場に出る。
まだ相手はこっちに気付いてないが、時間の問題だろうな。
「…………」
俺は自分の手に持つ剣を見る。
その剣はオージャカリバーと呼ばれるもので、博士がロボットを呼び出す用と操作用、それから自身による戦闘用に作った剣だ。
「…皆、準備は良いか?」
皆は何も言わず、硬い意思を持って頭を縦に振る。
「よし。
…降臨せよ、キングオージャー!!」
オージャカリバーを掲げ、叫んだ。
すると、どこからともなく、巨大なロボットが姿を現した。
右足にはカマキリ、左足にはハチの頭が付いている。
背中にはトンボの羽があり、手に持ってる剣はチョウを模した鍔があった。
そして目につくのはクワガタの角とも取れる王冠を被ったような勇ましい頭部。
そう、これこそが博士たちが作った俺専用のロボット、キングオージャー。
俺のもとに来ると同時に俺はコクピットに転送される。
外骨格みたいなフレームが俺の手足に装着され、頭にはヘッドギアが装着される。
すると。
『キングオージャー、起動開始。
操縦者・ギラ 認証確認。承認。
補助AI・シエル 起動確認。
メカニクスフレーム フィッティング 同調率100%。
システムオールグリーン。
これより、ギラをマスターとし、補助AI・シエルはキングオージャーの制御を行います。
マスター、どうか指示を』
「うわっ」
ヘッドギアを通して一気に流れた音声に驚いた。
『マスター?どうかなさいましたか?』
「あ、あぁいや。
お前が、このキングオージャーの補助AIなんだな?」
『はい、私は補助AIのシエルです。
役割はマスターの操縦補助、演算、操縦代行者です。
よろしくお願いします、マスター』
「おう!これからも頼むぜ!
…じゃあ全員、突撃!
全員、必ず生きて帰ってこい!
邪悪の王たる俺様の命令だ!」
俺の号令の下、皆がそれぞれの方向から奇襲を掛けていく。
歩兵たちは皆の強力な力に狼狽えながらも、すぐに反撃してくる。
だけど、皆は怯むことなく攻撃を続けていった。
すると相手の戦車やロボットが動き出したので、俺たちも行くことにした。
「よし、俺たちも行くぞ!」
『はい、背部ゴッドトンボ、スラスター噴出確認。
これより敵地へ大ジャンプします』
その言葉通り、背中にある大きな翅を動かして飛び上がった。
上からのキングオージャーの奇襲に驚く相手に、俺たちは足元に気をつけながら着地し、剣でロボットや戦車を斬りつけ、時には蹴り飛ばして破壊していった。
ちなみにコクピットは破壊しないようにしてるので、誰も殺していない。
俺たちは縦横無尽に飛び回りながら相手を翻弄する。
相手は次々と倒されていく仲間を見て、慌てて撤退していく。
「ふぅ……。なんとかなったな……」
ひとまずの勝利に安堵した時だった。
『警告 前方より巨大兵器の出現を確認』
「えっ」
前を見ると、巨大な戦艦が空を飛びながらその姿を現した。
「あれは」
『解 政府が造ったとされる巨大戦艦。
確認されるエネルギーからして、恐らく街を巻き込むことを前提としてる模様』
「まさかあの独裁者が、こんなものを作るために今まで民から重課税を強いていたのか!?
民を、使い捨ての道具として見ていないのか!?」
戦艦は俺たちを補足すると、砲弾やミサイルを撃ってきた。
だが、俺たちには当たらない。
なぜなら、シエルがいるからだ。
彼女は未来予知にも近い演算能力で全ての攻撃を予測、回避行動を取ってくれるのだ。
俺たちがいた場所は、瞬く間に焼け野原となり、地面が大きく陥没した。
だが、俺はその光景に怒りを覚えた。
「あいつら……絶対に許さない!!」
『マスターの戦闘意思の向上を確認。
これよりあの戦艦を撃破するための計算を行います』
「シエル、次来る弾と攻撃全てを教えてくれ。
俺が全部斬ってやる」
『はい。
戦艦からの攻撃の軌道及び、タイミングを算出しました』
シエルの計算が頭の中に入ってくる。
膨大な量に一瞬眉を潜めるが補助してくれてるのもあって、それほど負担はない。
砲弾やミサイルを次々と斬り裂いていく。
そして、次の攻撃へのタイムラグの間に一気に飛び上がる。
「雑魚どもが、捻り潰してくれるわぁ!!」
シエルの計算により算出された、戦艦の機関部を剣で貫く。
そのまま誰もいない場所へと放り投げ、そのまま鎮圧した。
それを見た政府の軍隊は、自分たちの最高戦力がやられたのを目の当たりにし、恐怖のあまりそのまま全員撤退したのであった。
「ハーハハハハハ!!
独裁者よ!そしてそれに与する愚かな兵士たちよ!
恐怖せよ、そして慄け!
これ以上下らない争いをするのならば、貴様らの一木一草尽く討ち滅ぼしてくれるわぁ!!ハーーッハッハッ!!」
俺は高笑いをしながら、軍隊の撤退を見送ったのであった。
その直後に、独裁者による政権は崩壊した。
裏でコヤンスカヤや雫、留美が政府と掛け合い、独裁者を失脚させることに成功したのだ。
俺を殺そうとしていた権力者たちは、俺のロボットや皆によって脅され、今ではすっかり大人しくなってるそうだ。
こうして、この国は平和を取り戻したのである。
新しい政権やこの国を治めるのは誰なのかなど、様々な問題はあるが、それは俺たちの仕事じゃない。
俺とシエルはキングオージャーを操作して、拠点へと戻るのであった。
陰の実力者になりたくてのアルファについて
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