自室。なんだか、身動きがとりづらいと思っていた。まどろみを超えて、目を覚ます。
「って、なんだよこれ⁉」
腕に違和感があると思ったら、ベッドのフレームに通された、手錠に拘束されていたのだ。手首をがっちりと覆う銀色の輪が物々しい。動かしてもフレームに引っ掛かるから、ベッドから逃げることが出来ないし、両腕を上げる姿勢を解除することも出来ない。
「目覚めたようね」
ギシ、と音を立てながらゆりがベッドの上へ、四つん這いでやってくる。妖艶とした裸のまま、俺を満足そうに見下ろした。
「ふふふ。一度やってみたかったのよね、こういうの」
「……この間も言ったが、本当にゆり、変態趣味になったな」
「ちちち、違うわよ! 誰が変態よ⁉」
「この期に及んでまだ否定するのか……つーかこれ、どこで買ったんだ?」
「うっさいわね! そんな細かいこと気にするんじゃないわよ!」
寝込みを襲うのがもう当たり前になっているし、腕だけのソフトな拘束プレイとはいえ、そもそも手錠プレイ自体まあまあマニアックなわけで。もうすっかり変態である。
「ふ、ふん。そんな生意気な口、すぐに聞けなくしてやるんだから」
ゆりはそう言って、俺のペニスを口に含んでフェラチオをした。最初は裏を舌で舐めとるものであったが、次第に口の中に含み、奥深くまで吸い込むように愛撫されていく。くちゅくちゅ、といやらしい音を立てながら、温かくしっとりとした口内にペニスをなぶられて、ぞくぞくとする甘い痺れが背筋を走った。可愛らしいゆりの顔が、ほんのりと赤く染まり、ペニスをズボズボとフェラチオしていく。
「んちゅ、くちゅ♡ ほら、すぐにこんなになって、ビクビクさせて。アンタがまんざらじゃないのなんて、わかっているんだから」
「ゆり……」
「このまま、入れるわよ……」
ゆりが俺の上に跨り、ペニスを片手で掴みながら、真ん中へと導く。腰を降ろすのと共に、膣の中へズブズブ、と入っていった。ぴっちりとしたそこは、けれど柔らかく、ぬるぬるとして温かかった。
「っ、ぁ♡ 春斗、くん……」
ゆりが喘ぎながら、淫らに腰を振り出す。騎乗位でいきなり激しく動かされて、目の前でゆりのおっぱいが大きく揺れる。それに手を伸ばしたくなるが、手錠のせいで動かせない。それどころか、騎乗位以外で動かすことも出来ないのだ。
「ゆ、ゆり、手錠、とってくれ」
「嫌、よ♡ 今回は、あたしが、勝手するんだから……♡」
「それなら、ちょっと、ペースを抑えてくれ……! いきなり激しすぎる、すぐに、出ちゃうぞ」
「ダ、ダメよ、早いわよ♡ 出したら、許さないんだから……♡」
「なら、締めつけるなって」
「と、止まらないのよ……♡ 我慢、しなさい♡」
「無茶言うな……!」
ゆりが体を倒してきて、キスをしてくる。こちらの口の中を舐め回して来るような、激しいキスだった。その間も腰を動かして、性器をこすり合わせて来る。ゆりの中はもう濡れきっており、それでいてぎゅぎゅっと動いて、ペニスを締めつけて来る。いつもと少し違う拘束シチュエーションの新鮮さと嗜虐さで、興奮しているせいだろう。激しく、乱暴さもあるセックスになっていた。
ゆりは体をくるりとさせて、騎乗位バックの体勢にする。ゆりの可愛らしいお尻が俺のペニスを吸い込み、前後に動いてペニスをしごいた。くねくねとペニスを感じ取ろうと動くゆりの動きが淫靡で、生々しい色っぽさがある。
「あ、ん♡ 春斗くんの、中で、のけ反っている……♡」
ゆりの動きは止まらない。腰は動かせるから、俺もゆりを下から突き上げた。
「ん、ああ♡ ちょっと、勝手に、動くんじゃないわよ……♡」
パンパンパン! と、肌と肌がぶつかり合う音が鳴り響く。ゆりは喘ぎながら仰け反って、俺の方へ体を倒した。密着し合いながら、突き上げる。先ほどよりも中が熱くなっていき、ゆりの喘ぎ声も大きくなっていった。
「ああ♡ あ♡ あ♡ これ、良い……♡」
「ゆり、もう……」
「あ、あ♡ あたしも、ダメ……♡ もう、ダメ……♡」
「で、出る」
「い、いいわよ、好きなだけ、出して……♡ あ、あ♡」
ヒートアップしていくセックス。激しく下から突き上げる。突き上げる度に、やってきた射精感が登っていく。その頂上に差し掛かるに当たってピストンは強くなっていき――そのピークと共に、俺は腰を振りながらゆりの中で射精した。
「ん、ああああああああああ♡」
ゆりの絶頂とした声を聞きながら、中でペニスがビクビク! と震えながら射精する。ゆりの息遣いを感じながら、温かな膣が精子を受け入れてくれるのを感じた。
「はあ、はあ……♡ 春斗、くん」
ゆりは振り返って、俺の唇にキスをしてきた。
ところで。俺もやられっぱなしというわけにはいかない。
「くっ、油断した……!」
ゆりを同じように手錠で拘束してやった。しかしなるほど。眺めとしては、とてつもなく可愛らしく、そそられる。手錠で縛られ、ベッドから逃げられなくなっているし、裸で腕を上げている状態がとてもいやらしく、嗜虐心をそそられる。この手の性癖を持つ人の気持ちが、少しだけわかった気がした。
「ていうか、前見えないわよ! 目が覚めるなり、びっくりしたわ! ここまではしてないじゃない!」
ゆりの目は黒い布で巻かれ、視界を塞がれている。
「まあ、細かいことは気にするな」
「細かくないわよ⁉」
「そんなこと言いながら、ちょっと期待していただろ。手錠わかりやすいところに置きっぱなしにしていたし」
「ち、ちがっ……! アンタのせいじゃない、人を変態みたいに言わないでくれるかしら!」
ゆりがそんなことを言うから、胸とマンコを手でなぞる。視界がふさがれているゆりにとっては、不意打ちだったのだろう。「ん、あ♡」とびっくりしたように喘ぎ、体をびくっと震わせた。乳首は硬くなっており、膣は温かく濡れている。
「体は反応しているけどな」
「それは、だって……ドキドキ、するから」
俺はわざと乱雑に、前戯もしないでペニスを挿入した。そしてそのまま激しく中を突き上げ、ゆりの美しい肢体を堪能する。激しくピストンするたびに、おっぱいがぷるぷると揺れた。
「あ、あ♡ 乱暴、なんだから……♡」
両手でゆりの足をわざとかっぴらかせて、ズンズンと奥をペニスで突き上げる。腕を上へ挙げていることも相まって、屈辱的な体勢をとらせていることに、支配感と性欲を強く刺激させられた。
突き上げるたびに揺れるおっぱいを、両手ですくいあげるように揉む。手の中で温かく溶けるような感触を味わいながら、中を強く突き上げる。
「恥ずかしい、こんな、体勢……♡」
「嫌か?」
「……い、嫌よ」
歯切れ悪く、そんなことを言うから、俺は無視して突き上げた。ゆりは「あ♡ あ♡ んもう、激しい……♡」と言って喘ぎ乱れた。慣れていないからさすがに言葉攻めとかは浮かばないものの、ゆりがどうしてほしいのかはなんとなくわかった。
ゆりをバックの体勢にし、お尻を突き上げる。丸い膨らみを、両手でパンパン! と乱暴に叩いた。なんだか、変なスイッチが入ってしまう。
「ん、ああ♡ ああん♡」
目を隠され、手錠で腕の自由を無くしながらも、犯されるゆりに新たな刺激を感じた。ドロドロとした中を夢中で突き上げ、性奴隷として扱うように、柔らかなお尻を何度も叩く。どんんどん変な気分になっていく。新しい刺激にペニスは反応し、射精感が高まった。本来ならこういうシチュエーションの時、攻めている側がさっさと絶頂したらダメなのだが、興奮のせいでどうしようもなかった。
「ゆ、ゆり、もう、出る」
「ん、あ♡ 春斗、くん……♡ 好きなとこで、また、大量に出していいんだから……♡」
「あ、ああああああ」
激しいピストンと共に、バックのままゆりの中で射精する。ゆりの膣はぎゅっとしまり、ペニスから精子を搾り取るように躍動した。
「~~っ♡ すご、い……♡」
ゆりが体を震わせながら、俺の射精を受け入れた。果てた俺はゆりの横に倒れ込み、その体を抱き寄せる。黒い布をとってやると、とろんとしたゆりの相貌が俺の顔をじっと見据えていた。顔は赤く染まり、瞳は色っぽく濡れている。
「春斗くん……」
俺は再びゆりの体を抱き寄せる。髪からは、甘い匂いがほのかにした。