※この作品はR-18です。

Angel Beats! ゆりルート   作:音有五角

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R18短編「悦楽の夜」

 あたしらしくない。

 春斗くんを意識し始めてから、何度も調子を狂わされている。

 ……ここ最近は、付き合ってからは、特にそうだ。

 夜眠る時が、一番ひどい。なにせこのベッドは、あの日のことを連想させる。ここで何度も、何度も春斗くんに抱かれた。思い出すだけで、全身が熱くなる。そして同時に切なくもなる。彼に会うまでは、そんな浮ついた感情とは一切無縁だったというのに……。

 あたし達はあれ以来、ああいうことをしていない。

 何故? そんなもの、決まっている。あたし達は神へ復讐しなければならない。本来なら、こんなことをしている場合じゃない。

 それなのに……。

「春斗くん……」

 その日の夜。つい、そんな声が漏れた。あたしは、眠る前に彼のことを考えながら、自分のものを慰めた。

 寝巻を脱いで、ブラをたくし上げて、パンツを片足に引っかけている。右手で性器を撫でて、左手で胸を揉む。そうすると、春斗くんに愛されている気分が味わえた。

「あ、ん、ん、っ……」

 クチュクチュと性器をいじる音が鳴る。

 その音は段々と激しいものになっていく。それにつれてあたしの吐息も熱く、荒々しいものへと上がる。体温が上がり、頬も熱くなっていた。

「い、イク……!」

 小さく呟くと同時に、体がビクン! と跳ね上がる。

 快感が全身を駆け巡った。

 そうしたオーガニズムの後にきたのは、結局のところ寂しさだ。

 自分の手じゃなにも慰められない。

 それどころか、切なさが増すばかり。

 あたしは春斗くんが欲しくなっていた。

「このあたしが、色ボケだなんて……堕ちたものね」

 自己嫌悪に陥り、自分の体を抱きながら、あたしは呟く。

 自慰行為なんて、初めてする行為だった。

 

 

 彼との手合わせの時も、どこか集中出来なかった。模擬用のナイフを打ちつけられ、痛さに小さくうめき声を上げる。相変わらず、彼の鍛錬は容赦がなかった。

「……お前、最近調子悪いのか? なんつーか、すげえ弱いぞ」

 上の空なのが見透かされているのか、春斗くんがそんなことを言う。

 あたしは重いため息をついた。

 誰のせいだと思ってんだ、このバカは。

「そんなことないわよ……スランプなだけだから」

 でも、あたしは思ったことをなにも言えなかった。

 ボソボソとそう返すのが精一杯。

 完全にあたしは、ポンコツになっていた。

「なら、いいけどな。なんか、らしくねえな」

「そうかしら? こういう時もあるわよ」

「……その返しもそうだし、自分で自分をスランプって言うなんて、本当にゆりらしくないぞ。なんか悪い物でも食べたか?」

「なによ。あんたはあたしをなんだと思っているのよ」

「いつものお前なら、「弱いだとぉ? 上等じゃない。ほら、次。構えろー」とか言いそうなのにな」

「そうだったかしら……」

「歯切れわるっ⁉ お前本当に誰だ?」

 春斗くんがあたしの頬をつんつん突く。こういうじゃれ合いはしてくれる。けど、そういうのはいい。ぷいっ、とそっぽを向いてやった。

 あたしはこの時、どんな表情をしていたのだろう。

 めんどくさい女とか、思われたくないんだけど……。それこそキャラじゃない。

「ゆり?」

 春斗くんが不安げな声を上げた。

 だけど……なにかを感じ取ってくれたのか、春斗くんがあたしを抱きしめる。汗臭くないかな、あたし。

 ……というか、わかっているわよ。

 たしかに、あたしらしくない。さっきから考えていることも含めて、全部。

「なにかあったか?」

 

 

「……笑うんじゃないわよ」

 ゆりが俺の腕の中で、顔を上げる。その頬は赤かった。

「ああ。なんだ?」

「あの日以来……なんで、あたしになにもしないのよ?」

「っ⁉」

「キスもないじゃない……」

 思わず、息を飲んだ。

 あのゆりが、こんな切なそうな声を出すとは。

「い、いいのか?」

 我ながらダサい返し。

 動揺のあまり、声が裏返っていた。

 ここは男らしくならないといけないのにな……。

「別に。いいんだけど。少しだけ、寂しいって……」

「色ボケするなとか言って、怒るかと思って」

「我慢しているの?」

「考えないようにしている」

「律儀ね。いいわよ、そんなこと。好きにしたらいいじゃない」

「好きにって、お前……」

「なによ」

「滅茶苦茶にするぞ、お前のこと」

 こっちは男である。

 我慢している反動はこちらの方が大きい。本来は、性欲の塊なのだ。この世界に来ている奴らは凄絶な過去のせいで、それどころじゃないだけで。でも、その本質はなにも変わっていない。

「……滅茶苦茶に、しなさいよ」

 こくり、とゆりは頷いた。

 俺は遠慮がちに、ゆりの唇を奪った。

 最初はソフトに。途中から舌を入れた。ゆりはそれに応じた。互いの舌が絡み合う。くちゅくちゅ、と唾液同士が淫靡な音を立てた。

「ここでいい、から……こんな奥地。どうせ、誰も来ないわよ」

 ゆりはパンツを降ろして、近くの木に手をついて尻を向けた。

「早くしなさいよ……」

「あ、ああ」

 俺はズボンを降ろし、突き出たそれをゆりの中に入れた。淫靡な感触が包み込んでくれた。そしてそこはもうぐちょぐちょに濡れている。ずっと待っていてくれたかのような濡れ具合に、俺は思わず情けない声を上げそうになった。ゆりの中がこんなことになっているなんて……。

「っっっ……!」

 我慢しているのか、ゆりは小さなうめき声を上げる。

 腰を動かす。その度にゆりの愛液が俺のに絡みつき、絞るとるようにきゅっと優しく包み込んでくる。制服を着たままの行為。それがかえって淫靡さを演出する。スカートから見えるゆりの尻を俺は両手で堪能した。ゆりの尻はとても綺麗で、すべすべだ。

「っ、っっ、は、春斗くん! こうしたかった……ずっと、こうしたかった!」

「気持ちいいか?」

「お、おかしくなりそう……」

「ゆり……」

「は、春斗くんは……んんんっ!」

「すげえ良いよ、ゆりの中……!」

「あ、あ、あ、す、すごい」

 ゆりの中がきゅんきゅん躍動する。その度に俺のが快感に震え、腰の動きが止まらなくなる。もう激しさが止められなくなり、パンパンパン! とピストン音が鳴り始める。誰もいないとはいえ、こんなとこで音は立てたくなかったが、快楽の前に理性は壊れ果てていた。

「ゆり、正面……」

「立ったまま? なによ、それ。どうやるのよ……」

「足、上げて。右足だけでいいから」

「こう……?」

 ゆりは言われた通り、こちらを向いて右足を上げた。立ったまま、正面で入れる。ゆりの目はとろんとしていて、とても可愛らしかった。唇を重ね合う。舌を絡め合う。ぐちょぐちょに絡み合った。久しぶりだからだろうか、俺達は貪るようにお互いを求め合った。

 パンパンパン、とピストンが鳴る。射精の感覚が近づいていく。ゆりと見つめ合いながら、腰を振る。もうダメだ……気持ち良すぎる。

「ゆり、もう……!」

「んっ……! 中で、いいから。春斗くん、出して……♡」

 最後に早く激しい腰の動きをして、ゆりの中を好きなだけ突き上げた。

「あ、イク……あああああ!」

「ん、あああん♡」

 快感の迸り。ビクビクと俺のがゆりの中で脈打ち、精液がドバドバと放たれた。ゆりの体をぎゅっと抱きしめる。ゆりも俺に力の限り抱きつく。射精が止まった後、俺達はキスを交わした。

「部屋……来るわよね」

「ああ。もう止まらないからな」

「そんなの、こっちのセリフよ」

 ゆりが俺の目をまっすぐに見据えながら言った。

 ようやく、ちょっとは調子を取り戻せたようだ。

 

 

 夜。慎重にゆりの部屋へ忍び込む。二度目とはいえ、窓から侵入するこの方法に慣れることはない。靴を置いたあと、俺は無言でゆりの唇を奪った。

「ん……」

 少しいきなりすぎるかと思ったが、ゆりはすんなりと受け入れた。それどころか舌を積極的に絡ませ、俺の口の中を撫でまわしていた。お互いの体をまさぐりながら、服を脱ぐ。ゆりは俺をベッドに座らせて、フェラチオをした。くちゅくちゅ、といやらしい音を立てて俺のをしゃぶる。この間と比べると、随分と上手くなっていた。

「春斗くん……」

「ん?」

「あんたが好きなこと、いくらでもしてあげるわよ」

 ゆりはそう言って、二つの膨らみで俺のを包み込んだ。柔らかくて、暖かい胸の感触。両手で優しく上下運動されて、俺は悶絶した。ゆりの大きく綺麗な胸が、ペニスを包む淫靡な恰好と、とろけるような感触が全身に甘い痺れを走らせる。

「なんでも受け入れるから。もっと、あたしのことを好きにしてほしいのよ……」

 普段の勝気な態度からは想像も出来ないくらいに、甘く切なそうな声を出される。まさかゆりがこんなことを言って、積極的なところ見せてくれるとは思わなかった。

 ペニスをぎゅっと胸で慰めながら、先端を口でしゃぶり出す。ゆりは上目遣いでこちらを見上げた。ちゅぱちゅぱと吸われ、あっという間に射精感が高まっていく。端正で可愛い顔をじっと見る。

「ゆり、かけたい……」

 ゆりが口をぱっと放す。

「ん。このまま?」

「ああ……」

「ふふふ。やっと、素直になってきたじゃない」

 ゆりのパイズリがスピードを増していく。柔らかい圧力が、根本から上へと何度も波打つ。快感のボルテージが上がっていく。我慢できなくなって、射精した。白い液体が勢いよく飛び出し、ゆりの顔を汚していく。その背徳的な光景に、野性的な快感が満たされた。

「ん……すごい出たわね」

 俺だって溜まっていたのだ。

 ずっとお預けしていたわけだからな。

 

 

 ゆりの顔を拭きとった後、俺達は再びセックスをした。バックで挿入する。ゆりの中は熱く、まだしっとりと濡れていた。とろけるような快感が迸る。

「っ、いい……春斗くん、まだ固いわね」

 ゆりがバックの体勢で、ちらりとこちらを見やった。目はとろんとしており、声は甘えていた。丸く綺麗なお尻を両手で揉みしだく。しっとりとした感触をしていて、肌はすぺすべとしている。手を滑らせても、力を入れても気持ちが良い。ただ、俺はふとあることを思い出した。

「あたしに現を抜かすんじゃないわよ、とか言っていたのに、こんなにする気満々だったんだな」

「っ⁉」

「さっきもそうだが、すごい濡れていたぞ?」

「そ、そうよ……ふん。なによ」

 ゆりは拗ねた様子でそういって、腰を浮かせてマンコから俺のを抜いた。そして俺をベットへと逆に押し倒し、ペニスを掴んで自分の中へと入れた。

「っ、ぁ……あたしが、動いてやるんだから」

「ゆり……?」

「生意気な口聞けなくなるくらい、アンタなんか抜いてやるんだから。覚悟しなさいよね」

 ゆりはそう言って、腰を動かし始めた。かくかく、と俺の上で大きく腰をふるその姿はエロティックで、美少女なその姿とのコントラストが艶美だ。

「あ、あ、あ、あ、胸、触って、やん、あ」

 ゆりの言われるがまま、目の前で大きく弾む胸を揉んだ。手の中で柔らかな感触がとろける。それを何度か楽しんだ後、上体を起こして乳首を舐める。乳首が舌の中で硬くなっていき、ゆりがそれにつれて喘ぎ声が大きくなった。

「ひゃあ♡あん、あ、あ、あ、す、すごい、あっ」

 ゆりは己の中をかき回すように乱れた。腰の動きは激しくなり、ベッドの軋む音が大きくなっていく。シーツが乱れ、パンパンパン、と肌がぶつかり合う音が部屋の中に鳴り響く。

「あ、あ、イク、いっちゃうううううう♡」

 ゆりが淫靡な声を上げて、のけ反った。

 ビクビク、と数度体を震わせる。

「ゆりがイってるじゃねえか……」

「うっ……」

 今度は俺がゆりを押し倒す。ゆりは俺の顔を見つめていた。前もそうだったけど、ゆりはちょっとだけ照れ隠しをする。長女気質だからか、リードをしたがるところもある。でも一方で、甘えたがる感情もあるのだ。まあつまり、可愛い。

「俺の、欲しいか?」

 ちょっとの悪戯心でそう言うと、ゆりは観念したようにウインクした。

「……欲しい♡」

 素直になってくれたことが嬉しくて、俺も同じように激しく腰を動かした。

「ひゃああああん♡ あ、あ、あ、あ、あ、あ、は、激しい、この前より……ずっとずっと、すごいっ。壊れちゃう♡」

 ゆりの中を突き上げる。乱れた声を上げる彼女に、俺の中の理性は壊れる。もう気持ちよくなることだけを考えていた。ゆりの綺麗な体を、視覚で堪能する。揺れる胸。細い体。長い足。全てが愛おしくて、興奮させられた。

 ぐしょぐしょに濡れた中を突き上げる。ゆりの膣は前より気持ちよくなっていた。俺の形に変わっているのかもしれない。前よりもフィットして、ぎゅっと俺を包み込んでくれている。

「ゆり、俺もう、イキそう……」

 そう言うと、ゆりが両足で俺の腰をぎゅうううう、とホールドした。

「中! 絶対に、中が良い! 中でいっぱい出して!」

 射精感の高まりと共に、腰を大きく何度も動かす。パンパンパン、という音と共にとろけるような快感がこみ上げる。俺は思わず情けない声を上げる。

「イク……!」

「ああああん♡ 出た……!」

 射精の迸りは長かった。ゆりの中でペニスが何度も脈打ち、ドバドバと遠慮なく白い液を流し込んでいく。そのままぺたりとゆりの体の上に倒れ込む。ゆりの体からは甘い香りがした。ぎゅっと背中に腕が回される。

「ん……♡ 抜かなくていいわよ。受け止めてあげるんだから」

 俺とゆりは一つになったまま、しばらく余韻に浸っていた。

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