※この作品はR-18です。

Angel Beats! ゆりルート   作:音有五角

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R18短編「オペレーション・バレンタイン」

「オペレーション・バレンタインを決行するわ」

「「「は???」」」

 定例会議で新しい作戦を発表すると宣言するなり、出てきたのはそんな俗な名前のオペレーションであった。

 隊員達は皆目を丸くして、ゆりに注目する。彼女はいつも通り帽子をかぶり、神妙な表情を浮かべていた。どうやら頭をおかしくしたわけでも、ふざけているわけでもなさそうだ。

「……それは、どのようなオペレーションなのでしょうか?」

 ようやく、高松が沈黙を破る。

 ゆりが組んだ手に顎を乗せながら、首を傾げる。

「え、別に? バレンタインを満喫するだけのオペレーションよ?」

「いや、意味がわかりませんから⁉ そりゃ、この世界にもバレンタインはあるけどよ……正直、NPCの間だけだろ」

 日向が言いづらそうに口を挟む。

 ……まあ、戦線メンバーがバレンタインでチョコを渡す姿は想像出来ない。

「そうよ。だから、この十日間で各々NPCを攻略して、チョコを貰ってほしいのよ。本命でも、義理でもいいわよ。貰うという行為が重要なのだから。もちろん、戦線メンバーでも構わないわよ。ただし、校内でそれなりに人目がつくところで貰ってちょうだい」

「……そんなことして、なにか意味あるの?」

「よくぞ聞いてくれたわね、大山くん。このオペレーションには、重要な意味があるのよ」

 意味がわからないが、隊員はゆりに信頼がある。

 突拍子もない段取りだが、みんなは真剣にゆりの話へ耳を傾けた。

「通常は、この学園生活を満喫したら消えることになるわ。恋、青春もそのファクターの立派な一つよ。現に恋をして消えた「人」もいる。それがここのルール。そしてこのオペレーションは、そのルールを逆手にとったものよ。

 あなた達には、女の子達を騙す悪い男の子になってもらうわ。この世界の女子という女子を攻略し、チョコを貰う。ああでも、受け取った時に喜んじゃダメよ。あくまでも機械的に、いっそのことその子をフッたって構わないわよ」

 鬼か。まあ、NPCだからいいかもしれないが……。

 まさにこの世界だからこそ許される作戦だ。

 あとさっきから攻略って言いまわしするんだな。ゆりって、結構ゲーム脳だよな。前々から気になっていたんだが。生前はゲーム好きだったのだろうか。今度、聞いてみるか。

「戦線の評判が落ちないだろうか?」

 松下五段が疑問を口にすると、ゆりは首を横に振った。

「むしろそれでいいのよ。この世界でバレンタインを満喫したのに、戦線のメンバーは誰も消えない。それが天使への揺さぶりになる。彼女はきっと、混乱するに違いないわ。神様へコンタクトだってとるかもしれない」

 まあようするに、天使を困らせたいってことか。

 ハイテンションなんたらみたいなオペレーションだな……。

 おっと、遥か未来に発令される作戦だったな(クソメタ発言)。

 藤巻が大きなため息をついた。

「おい、ゆりっぺ。そんな軟派な作戦、気がのらねーぜ。そういうのはチャラチャラした奴らに任せ――」

「やるのよ。幹部、全員。今度こそ神の炙り出しをする……あるいは、なにか重要な変化を起こさせる。いいわよね? 結果は一つ。絶対に成功、よ」

 ゆりがひどく低い声で無慈悲に言い渡す。

 隊員が全員揃って、戦慄する。

 本当、無茶苦茶だな、こいつ……。

「まあでも、NPC相手ならそんなに難しくないかもしれないぞ? 案外、やってみたら良い線いくかもしれない」

 俺が口を挟むと、隊員が一斉にこちらを向く。

 日向がああ、と思い出したような声を出す。

「そういや、お前はNPCと授業を受けていたんだっけか」

「ああ。多分だけど、NPCの女の子は俺達に好意を抱きやすいように出来ている」

「え⁉ そうなのか?」

 日向が驚愕の声を上げる。

 俺はこくりと頷いた。

「まあもちろん、あくまでも「抱きやすい」ってレベルだと思うけどな。消えた人とか、あと俺自身の感想なんだけど……なんていうかな。神様が、この学園で恋愛も楽しめるようにって、彼女とか作りやすいようにしている気がするんだよな。それくらい、NPCと付き合うのは難しそうな感じじゃなかった」

「なるほど……その話を聞くと、少し気が楽になりますね」

 高松が相変わらずクールな物腰で言う。

 まあ、いくら相手がNPCでも、ナンパじみたことをするのはすげえ恥ずかしいけどな。

「バレンタイン当日の定例会議にて、数を発表してもらうわよ。一人十個はいってほしいものね」

 さらっとすげえ目標立てているんだけど、こいつ。なんだ十個って。

「以上、解散!」

 こうして、オペレーション・バレンタインが発令された。

 

 

「くっそー。ゆりっぺの奴、またすげーこと言い出しやがって」

 廊下をみんなと共に出る。日向が頭を掻きながらそんなことを言った。

 戦線メンバーの士気は、著しく低かった。

 大山ががっくりと肩を落としている。

「はあ。どうしよう。今回の作戦は、役に立てそうにないや……」

 シンプルに自信がないようだ。

 藤巻が気だるそうに体を伸ばす。

「ちっ。メンドーだが、まあ、女を騙すくらい簡単だろ」

 あまり乗り気じゃないようだ。

 野田はふん、と鼻を鳴らした。

「チョコか。軟派な……」

 彼のことだ。性に合わないのだろう。

 TKが踊りながら歌う。

「Valentine kiss」

 結果は想像つかない。どうなるんだ、こいつは。

 松下五段が眉を顰める。

「ううむ。困ったな」

 長身のイケメンだが、意外にも奥手のようだ。

 高松が眼鏡を上げる。

「ゆりっぺさんの命令なら、仕方ないですね。この肉体の出番が、再び来ましたが……」

 クールな顔的には良い線いきそうだが、アプローチがヤバそうだ。

「おいおい、大丈夫か? 今回の作戦……」

 らしくない、みんなの頼もしくない後ろ姿を見送りながら、俺が言う。日向がんー、と首を傾げる。

「まあ、浮いた話が出てこないチームだからな。どいつもこいつも恋とは無縁というか……お前とゆりっぺは例外中の例外だ」

「けど、チョコ集めないと、どんな恐ろしい罰ゲームが待っているか……」

 恋人である俺も、そういうのは例外がない。

 というか、みんなの前では特に区別はされないのだ。二人きりの時とは違って、くっついたりは絶対にしてこない。まあ、戦線を守るために当たり前のことだがな。

 せいぜい、名前呼びしてくるくらいか。

 端から見れば、あまり付き合っているように見えていないかもしれない。

「桜木はどうするよ? 一個は確定ドロップだけどな」

「俺は授業に出るよ」

「え、マジで?」

「ああ。どうせ消えないからな」

 ANGEL PLAYERの恩恵のおかげだ。日向がうーん、と考え込む。

「でも、その作戦が順当だよな。俺もそうすっかなー」

「消えるぞ?」

「消えねーように工夫すんだよ。CDプレイヤー持っているし、音楽聞いて授業聞き流せば、なんとか乗り切れるはずだ」

「あとはガルデモメンバーか」

「協力してくれるとは思うけど、さすがに全員分用意するのは大変だろうから……人数は絞られそうだよな」

 なんかマジもんのバレンタインになっているな……。

「もしも渡してくれそうなのだとしたら、ひさ子は麻雀のメンツかな。残りの三人はもう想像つかないが……」

「あとウチの女性陣っていったら、遊佐と椎名か」

「……おい。想像つくか?」

「どっちもつかねーよ。つくわけねーだろ」

 今回のオペレーションは、大敗となりそうであった。

 

 

 作戦は案の定、上手くいかなかった。

 俺と日向は授業に参加して女の子のNPCに声をかけるも、あまり良い手応えがない。日向に関しては「やっぱNPCと会話するってのは、気が進まねー」と愚痴をこぼし、モチベーションが低そうであった。

 いつも作戦には全力投球の戦線メンバーが、こんなにも生き生きとしていないのはかなり珍しい。

 そんな悪い状態のまま、数日が経過した。

 そう、思われた。

「……すごい!」

「ん?」

 教室に入ろうとするなり、背後からそんな声をかけられた。

 天使であった。

「偉いわ。最近、クラスSSSの人が授業に出てくれている」

「……あ、ああ。まあな」

「良かったわ。でも、どうして急に出てくれるのかしら……?」

「ま、色々あってな」

「そう。でも、良いことだわ」

 天使はそう言い残して、自分のクラスへと向かう。

 ちょっと意図とは違うかもしれないが、あの天使が良い感じに勘違いしているのは、立派な戦果だろう。

 ……まあ、彼女は人だから、なにも変化なんて起きない。そう考えると、このオペレーションって絶対に成功しないわけか……。最悪だ。

「たく。でも、このことは教えられねえし……」

 未来が変わってしまうし、こればかりは仕方ないな。

 茶番に付き合うとするか。

 

 

 どうしたものか。俺はとにかく、途方に暮れた。

 昼の休憩時間。なんとなく外をふらつく。すると、ギターの音が聞こえた。音はかなり拙く、練習中といった粗相であった。ガラガラの駐車場の方から聞こえていた。

「……戦線の制服?」

 女子生徒であった。ギターをかき鳴らしている。ちょっと変わったファッションをしている印象の少女だ。ピンク色の髪をしていて、黒い尻尾が生えている。あんな隊員、ウチにいたのか。まあ、それなりの人数がいるらしいからな。

「あ、どうも」

 女子生徒がこちらに気がつき、会釈をした。

「陽動部隊か?」

「えっと、その下っ端ですが。ゆいって言います、はじめまして。まだ入ったばかりなので、よくわかっていないですが……」

 ギターの鳴らし方同様、どこかぎこちない。

 戦線に入ったばかりだと言っているし、下手したらまだこの世界に来たばかりなのかもしれないな。

「桜木 春斗。幹部だ、よろしく」

「おお、幹部さんでしたか。偉いんですね!」

 俺を知らないようだ。本当に新人なんだな。この様子だと、他の幹部とも面識がないだろう。まあ、末端ってそういうものなのかもしれない。

「ガルデモ、好きなのか?」

 弾いていた曲がガルデモのものだったので、問いかける。

「はい! ガルデモ最高です! 幹部の方なら、説明不要ですよね? あの演奏を聞いて、あたしもやってみたいなーって。そう思ったんです。生きている時、なーんにも出来ない人生だったので!」

「そうか。なら、練習の邪魔をしたな」

「はい! 邪魔でした! 集中したいです!」

 なんか腹立つな、こいつ。

 まあいいかと思い、俺は手を振ってその場を去った。

 

 

 で、そんな感じで迎えたバレンタイン当日。

 ゆりとの鍛錬で汗を流した後、自動販売機でコーヒーを飲む。空き缶をゴミ箱へ捨てた後、背後から声がかけられた。

「ちょいちょい、おにいさん」

「ん?」

「良い物を渡してやるから、来なさいな」

 手招きしているのは、関根であった。

 俺が近づくと、びしっ、と敬礼される。ああ、軍人キャラな。俺も敬礼する。

「どうした下っ端」

「下っ端言うなあ⁉ オペレーションですよ。チョコ渡さねーぞ⁉」

「悪い、悪い。ありがとな」

 購買で売っているチョコを受け取る。

「本命です、せ・ん・ぱ・い♡」

「おう」

「いや、おうじゃねえだろ⁉ 突っ込めやあ! ゆりっぺさんにちゃんと義理だって言ってくださいね。じゃないと、あたしが殺されるっての」

「わかっているって」

 このことがあるから、戦線メンバーはないと思っていたけどな。なにせリーダーの男だ。気を使われそうではある。

「幹部のみなさん、稼げそうですかね?」

「いや……ヤバいと思うが」

 全体的に想像つきづらいんだっての。

「桜木さんはどうなんですか?」

「さあな。NPCはわかんねーよ」

「おやおや。苦戦しそーですな、軍曹殿」

 ふふふ、と悪戯な笑みを浮かべる関根に、俺はため息をついた。

 まあ正直、俺も今回は貢献出来そうにないのである。そもそも生前、こんなものを貰ったことすらないのだから。

 

 

 結論から言うと、全敗であった。さすがのNPCもたかが数日で親しくなれるほど、都合よく出来ていなかった。校長室へと向かう途中の足取りは重い。結局、関根の一個で終わりか。ダメだこりゃ。

 ふと思い立ち、昨日会ったゆいという少女を思い出す。

 ……新人なんだ。幹部の奴はあいつを知らない。とりあえず貰えればなんでもいいのだ。狙い目かもしれない。

 そんなあくどいことを考えながら、俺は駐車場へと向かう。すると昨日と同じように、下手なギターを鳴らすゆいがいた。

「よう」

「おや、先輩。また邪魔しに来ましたか。まあ、あたしのようなナイスバディの美少女に、惑うのは仕方ないですが」

 だからなんか腹立つな、こいつ。あとどこがナイスバディだ。どう見たって幼女体形だろうが、由比ヶ浜とあんまり変わらないぞ。かろうじて高校生だとはわかるが……。

 まあ、いい。とりあえず、これはオペレーションのためだ。

「ゆい。頼みがある」

「なんでしょう?」

「チョコをくれないか?」

「……アホなんですか?」

 ゆいがジト目でこちらを見る。

 まあ、不審者に思われても仕方ないだろう。

「オペレーション・バレンタインが発令されていてな。チョコを貰わないといけない」

「……アホの集まりなんですか?」

「とりあえず、貰わないと戦線に貢献出来ない。なんでもいいから、チョコをくれないか? 一個しか貰えていないんだ」

「先輩、もはやプライドとか欠片もないですね」

「作戦成功のためには手段を選ばない」

「まあ、いいですけど」

「いいのか?」

「ちょっと待っていて下さい」

 ゆいはそう言って、近くの自動販売機からチョコレートドリンクを買い、俺に渡した。

「これでいいですか?」

「ああ、十分だ。サンキュー」

「こんな無理やりな形で貰って嬉しいんですか……」

「これはオペレーションだ!」

「アホの集まりですね」

 ゆいがにっこり笑顔で言う。

 さっきからアホアホ言うなっての。

 

 

 そんなわけで、俺の収穫は二つとなった。

 なんか、散々だな……あんだけ苦労して、二個なのかよ。バレンタインってロクなイベントじゃねえな。

「桜木さん」

「っ⁉」

 不意に聞こえてきた声に、ぎょっと振り返る。

 遊佐であった。

「お、おう。遊佐か」

 びっくりするとちょっと悲しそうな顔するから、体として驚いていないフリをする。

「こちらをどうぞ」

 と、意外にもチョコを渡してくれた。

 マジか。義理堅い所もあるんだな。

 NPCの前で渡されたから、ちらちらと視線を感じる。遊佐も見た目が美少女だ。かなり羨ましい光景に映るだろう。

「ありがとな」

「深い意味はありませんが。何故、こんなに視線を集めるのでしょうか」

「そりゃお前が美少女だからだろ」

「そうですか」

「みんなは……集まっていそうか?」

 恐る恐る聞く。

 遊佐は無表情に告げる。

「ゆりっぺさんの機嫌が良いといいですね」

 校長室行くの止めようかな……。

 

 

 結果はみんな似たようなものであった。二個だの三個だの、多くても四個。ちなみに最高記録は松下五段の六個であった。仮面舞踏会時の影響ならしい。全体的に、わりとリアルな数字である。どうやら戦線内に二桁を超える色男はいなかったようだ。

 ゆりは「使えない連中ね。ま、期待してなかったけど」と言って、今回のオペレーションはお開きとなった。成果が上がったかわからないが、天使にそれなりの揺さぶりをかけられたのは、耳に届いているようだ。

 で、いつもの屋上で俺はコーヒーを飲んだ。ゆりが後で現れる。

「で。誰からもらったのよ?」

 ゆりもコーヒーを飲みながら、問いかけてくる。

「遊佐と関根とゆい。NPCからはなし」

「ふーん。あの三人、ね……」

 あらモテなかったわね、ざーんねん♪ などと煽ってくるところを想像したが、意外にもゆりは面白くなさそうな表情を浮かべた。

 妬いてくれるのだろうか。だとするなら、嬉しいのだが。

「ゆりは誰に渡したんだ?」

「創設メンバーよ。日向くん、大山くん、野田くん、チャーの四人。なにか思い出があるのか、チャーは奥さんのことを思い出していたわね。野田くんも喜んでくれたわ」

「そうか。てか、俺にはくれないのか」

「さあ? どうしようかしら。三人からもらったのなら、アンタにはそれで十分じゃない?」

 ゆりがぷいっとそっぽを向く。

「俺はゆりからが一番ほしいんだけどな」

「あら、そう?」

「こっちも含めてな」

「っ」

 俺がゆりの体を抱きしめ、唇を奪う。

 舌を絡ませ合い、クチュクチュといやらしい音を立てる。制服越しに胸を揉むと、ゆりは「ぁ、んう」と甘い息を漏らす。とろんとした目で俺の目をじっと見つめて来る。もう欲しくなったようだ。何度もしていると、そういうこともわかってくる。

 ゆりのパンツを降ろし、左足を上げさせる。白いパンツは右足に引っ掛かけたまま。そのまま右手の中指を入れる。「っ、ん」ゆりが再び吐息を漏らす。ゆりは自分で制服のリボンを解き、ブラウスの前をはだけさせた。白いブラジャーを上にたくし上げ、ポロンと大きな胸がこぼれる。じかに触ってほしいのだろう。俺は右手を動かしながら、左手で胸を揉む。指いれはゆりに気持ち良い所と力加減を何度も教わっているから、言われなくても彼女が求めるように動かすことが出来る。

「ぁああ、ん、うう、ああ♡ き、気持ち良い……♡」

 ゆりが屋上の柵を背に、悶絶する。もはや身をくねくねとひねり、暴れまわっていた。ギシギシ、と金属の柵が音を立てる。その音がゆりの悶絶さを物語っていた。

「春斗くん、指、早くして……ぁあ、んんん♡ やああああん♡」

 ゆりが求めるまま、指を動かす。悶絶はさらに激しくなった。ギシギシ、と柵がさらに音を立てる。下に聞こえてしまうかもしれない。でも、そんなことはどうでもよかった。

「あん、だ、ダメ、もうダメ、これ以上は……♡」

 潮を吹きそうなのだろう。ゆりはまだ、潮吹きを恥ずかしがる傾向がある。ましてやこんな場所だ。でも、俺は気にしない。ゆりが「いや、いや、ダメ、ダメったら」と言うが、止まらなかった。ゆりが潮を吹くところをまたみたい。羞恥に悶絶するところを見たい。可愛いゆりが見たい。淫らなゆりが見たい。

 そう思うから、止まらない。指が動く。クチュクチュという音と共に、やがてゆりがビクン! とその場で大きくのけ反った。

「やあああああああああああ♡」

 ここ一番の嬌声を上げて、潮を吹く。床が彼女の床で濡れる。潮はすごい勢いで出た。バケツでぶちまけたんじゃないかと思うくらい、辺りが濡れる。俺も初めて見る量だ。

「す、すごい出たな」

「だからダメって言ったのよ……」

 ゆりが顔を両手で隠す。

 だから、隠させねえから。問答無用で手を強引に払う。とろんとした顔を堪能する。首筋まで赤くなっていた。

「許さないんだから。次はアンタよ。出しなさいよ、どうせ固いんでしょ?」

「ああ。ゆりが可愛いから……」

「と、当然じゃない」

 俺がペニスを出すと、ゆりはすぐにしゃぶり出した。ゆりのフェラチオもかなりのものになっている。音を立てながら、突き出たものを優しく、そして激しくしゃぶる。今度は俺が悶絶する番だった。

「ふふふ。なによ、気持ちよさそうにして」

「ゆり……」

 俺の顔を見ながら、ゆりは胸で俺のを優しく包み込む。下から上へ、精液を絞り出すかのように、ゴシゴシと柔らかいおっぱいでこすり上げられる。油断したらすぐにイキそうになる。俺のペニスがビクビクと脈打つと、ゆりはそれを受け止めるように先端を口でしゃぶり出した。柔らかな胸と、先端を包む暖かな口の中。感触をもっと楽しみたいが、もう我慢出来そうにない。

「で、出る……⁉」

「ん。飲んでいい?」

「大丈夫か?」

「いいわよ。このまま……ん!」

 ペニスがゆりの胸と、口の中でビクビクと暴れるように脈打ち、精液を遠慮なく解き放つ。ゆりがごくりごくり、と余すことなく時間をかけて、精液を飲み込んだ。上の口からも下の口からも、俺のを受け止めてくれる。支配欲がどんどん大きくなっていった。

「甘い物でも食べた? 甘かったわよ」

「チョコだよ」

「ふーん。他の女から貰った、ね」

 ゆりが悪戯な笑みを浮かべる。わざと言っている。

 俺はゆりを柵に叩きつけて、右足を上げさせ、ペニスを膣の中に入れた。

「っ、ぁああん♡」

 ゆりが喘ぐ。ビチョビチョに濡れたマンコの中で、突き出た俺のペニスは愛液に溺れていくかのようであった。腰を動かすたびにその愛液をかき回し、ぐちゃぐちゃにしていく。柔らかく、俺の形に開発された膣が優しく迎え入れてくれる。

「あん、あ、あ、あ、あ、そこ、良い♡」

「ゆり……!」

「春斗くん、だけ、だから。もっと、もっと突きなさいよ……♡ もっと、春斗くんの形を覚えさせて……♡ 春斗くんは、あたしだけを見てればいいのよ……♡」

 ゆりがぎゅっと俺の体にしがみつきながら、俺の左の首筋を舐め始める。もっと俺を気持ちよくさせようという、健気な動作に愛おしさが増した。耳たぶをクチュクチュとしゃぶられる。今度は右の方も舐め回された。ゆりの甘い香りが俺の体にこびりついていく。そして俺は自分のペニスをゆりのマンコに打ちつけていく。金属の柵はその度に軋み、金属音を鳴らした。

「イキそうだ、ゆり!」

「あ、あ、今日は、中、が、良い」

「ぐっ!」

 大きく腰を振り上げ、パン! という音と共に射精する。ゆりの中で数回ペニスが脈打ち、大量の精液を発射した。

「んん……♡ すごい……あ、まだ出ている……」

 俺達はぎゅっと抱き合いながら、その場で崩れ落ちる。はあはあと息が乱れている。

「春斗くん、チョコ、部屋で渡すから」

「ん? ああ……」

「だから、今夜も……絶対に、来なさいよ?」

 どうやらこの日の夜も、甘く熱いものになりそうだ。

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