まどろみの中、体を揺さぶられて目が覚めた。
「定例会議のお時間です。起きてください」
「んぐ……もうそんな時間か――って、遊佐⁉ 何故ここに⁉」
「桜木さんがお寝坊をしていたので」
相変わらずクールかつ無感情な声音で答える遊佐。
しかし気になるのは当然、用件のほうではなく。
「いやいや、ここ男子寮だし鍵も閉めていたはずなんだが」
「鍵は開いていました」
「ええー……閉めた記憶あるけどな」
「開いていました」
絶対にそんなはずないのだが、遊佐は断固として譲らない。
まあ、いいか。そういうことにしておこう。
俺は洗面所で顔を洗い、戦線の上着を着た。部屋に戻っても、遊佐は変わらずそこに佇んでいる。
「あれ。まだいたのか」
「見送るまでがわたしの役割なので」
「相変わらず律儀だなあ。というか、他のメンバーに対してもそんな感じなの?」
「???」
「男子寮の部屋に入って、呼び出して」
「私は戦線の通信係なので」
「危ない目に遭ったりしないの?」
「なにが危ないのでしょう?」
首を傾げる遊佐。警戒心ゼロかよ。神出鬼没な特異体質(現状、そうとしか説明しようがない)といい、どんな生前を送ったのやら。
「例えば――こんな風に、突然襲われたりしなかった?」
俺はそう言って遊佐に近づき、二つの膨らみを制服越しに揉んだ。着やせするのか、意外とボリュームのある、けれど揉みやすい胸だ。
遊佐は顔を赤くしながらも、抵抗はしない。
「相変わらず、あなたは性癖に異常性がありますね」
「ええー。それは心外だなあ。言っただろ、俺は遊佐が気になっているって。誰にでもこんなことするわけじゃないぞ?」
「……あなたのような方が、戦線を抜けるのは痛手です。なので、抵抗をするつもりはりません」
始めて体を重ねた日と同じ。あくまでも戦線のため、ゆりのため。少しは距離を縮められたと思ったのに、好きな女の子にはっきりそう言われてしまうと、やはり傷ついてしまうというものだ。
「ですが、定例会議に遅刻してしまいます。後にしてください」
「大丈夫だって。まだ時間があるから」
「っ」
遊佐の柔らかい胸を揉みながら、キスをしてやる。
「舌、出して」
「……はい」
言われた通りに、遊佐は舌を絡めてくる。くちゅくちゅ、と唾液による淫靡な音を立てながら、俺達はディープキスを堪能した。遊佐の唇も舌も柔らかく、唾液は甘い蜜のようで、快楽に頭を溶かされそうになる。
キスをしながら、遊佐の制服を脱がす。白いブラジャーが現れて、スカートを脱がすと白いパンツが現れた。華奢な体つきに、幻想的なくらい白い肌。俺はそんな遊佐の柔らかい体を両手で撫でまわし、存分に堪能した。
ぷは、と長いキスを交わした後、唇を離す。
「桜木さん。本当に遅刻してしまいます」
「でも俺、こんなことになっちゃったからなあ」
ズボンを降ろし、勃起したペニスを出す。遊佐はペニスを右手でそっと撫でて、ため息をついた。けれどその顔は耳まで赤く、表面上はクールを装いながらも、深い恥じらいが現れている。
「仕方ありません。ご奉仕しますので、横になってくれますか?」
ベットの上で横になると、遊佐が健気にフェラチオをしてくれた。二回目だからか、前回よりも慣れていて、柔らかい口と唇を使いながら、時折ペニスをズボズボと吸い込んでくれる。痺れるような快楽に、ペニスはたまらず我慢汁を垂らし、遊佐はそんな体液をも飲み込んだ。
「くちゅ、くちゅ♡ 桜木さん」
「ん?」
「私のも、してくれるのでしょうか」
俺は思わず目を丸くした。
「珍しいな、遊佐がなにかをお願いするなんて」
「ダメでしょうか」
「そんなわけないだろ。ほら、お尻をこっちに向けて」
「はい」
遊佐が一糸纏わない、可愛らしいお尻をこちらへ向ける。シックスナインの体勢だ。俺は遊佐のマンコに舌を這わせる。その度にぴくぴく、と両足が反応するように震えた。ぺちゃぺちゃ、といやらしい音だけが部屋に放たれる。遊佐が俺のペニスを舐め、俺は遊佐のマンコを舐めた。互いの性器を慰め合う行為に、たまらない高揚感を得た。
「桜木さん……また、中で出したいですか?」
遊佐は起き上がり、ペニスを掴んでその上に跨った。また、遊佐とセックスが出来る。その事実は俺にとってたまらない幸福であった。
「ああ、出したい」
「では――っ♡」
ずぶずぶ、と騎乗位の体勢で挿入され、俺達は一つとなる。
遊佐の中はぎゅっと狭く、ぐしょぐしょに濡れていた。それでいて熱いくらいに温かい。遊佐は繋がってすぐに、貪るように腰を振り出した。ギシギシギシ、とベッドがいやらしく軋み出す。意外と激しい腰振りに、油断したらすぐに射精してしまいそうになる。目の前で揺れる遊佐のおっぱいを揉む。吐息ははあはあと荒く、感度が上がっているのか、小さめながらもはっきりと喘ぎ声を上げていた。
「あ、ああ♡ っ、んんん♡」
「遊佐、いきなり、激しいな」
「ゆっくりの方が、っ♡ いいで、しょうか?」
「いいよ、このままで。っ、あ」
遊佐がさらに締め付けてきながら、上下に激しく動くから、ぐちゃぐちゃにマンコが絡みついてくる。
「また、してみたいと。っ♡ 考えて、いました」
「え?」
「桜木さんと……っ、あ♡」
まさかそんなことを言われると思わなくて、俺は体を起こし、対面座位にして遊佐の中を突き上げた。
「っ、あああ♡ っっっ♡」
クールで無口な遊佐が、喘いで乱れている。その普段とのギャップが絶妙なエロさを生んでいた。
「あ、あ♡ っ、ぁああ♡」
遊佐が俺の背中に腕を回して抱きついてくる。俺も遊佐の綺麗な背中を抱きしめた。華奢な体つきは、けれど俺の体に柔らかさと温もりを与える。
パンパンパン、と肌と肌がぶつかり合う音が部屋の中に鳴り響く。
「遊佐、中に出すぞ」
「はい……♡ 好きにして、ください」
「っ」
「――ぁ、あああっぁ♡」
絶頂を迎え、俺は遊佐の中へ射精した。遊佐の膣もビクビクと震え、ペニスをしぼりとるように、下から上へと這うように躍動する。射精は長く、俺達は体を震わせながら絶頂の感覚を堪能した。
ベッドの上。裸で抱き合いながら、余韻に浸る。
「桜木さん。今度こそ、時間が無くなってしまいます」
「ああ……でも、もう少しだけ」
遊佐を抱き寄せる。遊佐もまんざらではないのか、胸に顔を預けてされるがままになっていた。
「というかさ。遊佐、まんざらじゃなかったんだな」
「これは必要だからしていることです」
「ええー。ここまで来てそれかよ。大体、なにも抵抗しないじゃねえか」
「必要なことだからです」
「さっきまたしたいって、言っていたじゃん」
「……そういう感情が、あったので。迷惑だったでしょうか」
遊佐が見上げてそんなことを問いかけて来る。機械のような見表情。けれど、そこにある潤んだ瞳。
俺は遊佐のサラサラとした髪を撫でた。
「そんなわけないだろ。ただ、さ」
「なんでしょう」
「また硬くなってきたから、もう一回しよう」
「もう時間です。そろそろ切り上げてくださ――あ♡」
問答無用で押し倒し、無理やりマンコへペニスを挿入した。そのまま激しくピストンし、ギシギシとベッドが軋み出す。
遊佐が感じてくれているとはっきりわかって、興奮が抑えられなくなったのだ。
「あ♡ っ、あ♡ 桜木、さん♡ 遅刻して、しまいます♡」
「そのわりには、なにも抵抗しないよね」
「そ、それは♡ 桜木さんが無理やり、なので♡ は、ぁ♡」
当然、すぐに性欲が収まることはなく。俺達は定例会議どころか、夜遅くまでセックスし続けていたのであった。