バニー姿のひさ子がいきなり現れて、俺にこう言った。
「死んだ世界戦線に入ってくれないか……?」
大きな胸。それに似合わない細身の体躯。色気が尋常じゃない。
ハニートラップとしては最高だろう。だけど、俺は言ってやった。
「嫌だ」
「ちくしょうがああああ! 恥ずかしい思いしただけじゃねーかあああああああああ!」
ひさ子は大きな声で泣き散らし、去っていった。
死んだ世界戦線のリーダー、仲村ゆりに目をつけられてから、ことあるごとに勧誘される。ここ最近やられているのが、ハニートラップ……まあようするに、可愛い女の子による勧誘なのであった。ここ最近はかなり悪化していて、先ほどのようにコスプレをするようになった。
「……よう」
大階段でジュースを飲んでいると、ひさ子が声をかけて来る。
俺は思わず、目を丸くした。
「あんなことがあったのに、よく普通に話しかけられるな」
「うるせえ⁉ 作戦なんだよ、ゆりの命令なんだよ! 仕方ねーんだよ⁉」
「ぎゃあぎゃあうるさいな」
「誰のせいだ! くっそ、ゆりの奴、滅茶苦茶なこと言いやがって。おい、お前! 桜木って言うんだろ、これで大したことない奴だったら、ただじゃおかねーぞ!」
「いやそれ以前に、加入しねえぞ」
「それじゃあ、あたしの努力はなんだったんだああああああ!」
ひさ子がとち狂ったように喚き散らすから、とりあえず「まあ座れよ」と言ってやる。ひさ子は大人しく隣に座った。
「……アンタさ。ここ、よく来るの?」
「え? ああ、まあな」
なんとなく落ち着くんだよ。グラウンド見渡せて。
「ふうん」
「なんだよ」
「いや。あたしにとってここは、思い出の地でさ」
「?」
「岩沢と初ライブをした場所なんだよ。あたしと岩沢は……ガルデモは、ここから始まった」
ひさ子が遠い目をしながらも、幸せそうな声を出す。
「……猫耳メイド」
「は?」
「猫耳メイドして勧誘してきたら、考えてやるかもしれない」
「……お前、そういう趣味なわけ?」
「あとはスクール水着」
「どっちも地獄⁉」
「スクール水着は名前付きで、お兄ちゃんとか言ってほしい」
「うわあ……ドン引きだぜ。アンタ顔に似合わず、変態だな」
「頼んだぞ」
「~~っ⁉ それをあたしにやれってか⁉ クソが、絶対に殺してやる……! あとこんな任務につけた、ゆりも恨むぜ……!」
ひさ子は涙目になりながら、その場を去った。
後日。再び大階段。
「ご主人様。死んだ世界戦線に入ってニャン♪」
「……え。お前、そんな趣味が?」
「てめえがやらせたんだろうがあああああああああああああああああああああ!」
「ぐはあ⁉」
殴られた。ステージ上でも暴走する関根に暴力振るう時があるだけあって、普通に威力のあるパンチだ。
ちなみに、ひさ子の猫耳メイドの威力も高い。正直、眼福だ。めっちゃ可愛い。
「いててて……」
「たく。恥ずかしいぜ、本当に……!」
「まあまあ、とりあえず落ち着け。また、座っていけよ」
「ああ――って、この恰好のままかよ!」
「え? 嫌なのか?」
「だから、お前がやらせたんだろうがあああああああああああ!」
ひさ子が顔を真っ赤にして叫び、耐えきれなくなったのか、その場を後にする。
あの、ひさ子さん。
返事を聞いていかなくていいのか……?
後日。再び大階段。
「お、おにいちゃん。死んだ世界戦線に入ってくれる……?」
「どうすっかなー」
「ふざけんなあああああああああああああああああああああ!」
「ぐほう⁉」
思いっきり腹を蹴り飛ばされた。
そして胸倉を掴まれる。ひさ子は要望通り、「ひさ子」と書かれた名前つきのスクール水着だ。可愛い。が、その顔は今、悪魔のように怒りで歪んでいる。
「てめえ、殺されてえのか⁉ そうなんだろ、そうだと言ってくれ!」
「いや、だって別にやってくれたら入るよー、なんて言ってねえし」
「あたしはなんのために、こんな恥ずかしいことをしたんだ⁉」
「俺を喜ばせるため」
「違う! だーもう、なんであたしがこんな目に……⁉」
ひさ子はもう、涙目であった。
……さすがに、これ以上はかわいそうだな。
「わかった、わかった。入るよ、戦線に」
「っ⁉ ほ、本当か……?」
「ああ。ゆりに伝えておいてくれ」
「良かった……ああ、本当に良かったぜ……!」
ひさ子がその場で泣き崩れた。
あ、ごめん。そこまで追い込まれていたか。
死んだ世界戦線の制服に身を包み、ガルデモメンバーが練習しているらしい、部室へと向かった。
とりあえず、ひさ子には謝らないといけない。
ハニートラップという名目で、恥ずかしい思いをたくさんさせてしまったのだから。
……などと思い、とある空き教室へとたどり着くと。
「ふん、ふん♪ ま、悪くねーよな。こういうのも」
猫耳メイド服に身を包み、鏡の前でニコニコするひさ子と鉢合わせした。クルクル、とその場で回転する。スカートのフリルが舞う。可愛い。そして、俺と目が合う。怖い。
「「……」」
地獄の沈黙。
ひさ子は再び怒りに震えた後、悪魔のような形相で俺に飛び掛かってきた。
「ふざけんなあああああああああああああああああああああ!」
いや、今回は俺悪くないぞ!
残念ながら俺は元軍人なので、ひさ子の攻撃をひらりひらりと受け流す。
わりとボッコボコにされそうなのを、なんとか回避。ひさ子はぜーぜー、と肩で息をしながらこちらを睨みつけた。
「実力は本物か。まー、なら少しは報われた気がするけど……」
「ひさ子。その猫耳メイド、スカート短いから、激しく動くとめっちゃパンチラする」
「~~っ⁉」
ひさ子は顔を真っ赤にして再び俺に技をかけようとする。が、その全てを捌いたり、避けたりする。
ハイキックを放たれた。それは見事に俺の頭に入り「ぐほう」という間抜けな叫び声と共に吹っ飛ばされるが……もう、パンツは丸見えである。
それを自覚したのか、ひさ子はスカートぎゅううううう、と抑えた。
「……見たか」
「黒……」
「ううう……」
また怒り出すかと思いきや、ひさ子は泣き始めてしまった。
「っ⁉」
「お前は……どれだけ、あたしに恥をかかすんだ……」
まさか、泣くとはな……。ヤバい。なんかひさ子を何回も泣かせた男、みたいな感じになっているな。
興奮する。
じゃなくて、心配だな。
「大丈夫か、ひさ子」
「大丈夫じゃねえよ、どの口が言ってんだよ……」
「この口だ」
「お前、本当ムカつくな……」
すすり泣きながら、ひさ子がジト目を向けてくる。
「なんか、ごめんな」
「……アンタさ、本当にこんなことでいいわけ?」
「なにが?」
「入隊。嬉しいのか、女にこんな格好させて」
その言葉に、俺は首を横に振った。
「いや……正直、そんなには」
「だろ? 本心はどうなんだよ」
「そういう恰好させて、エッチしたい」
「ま、そうだろうと思っていたよ。本当に呆れるね」
「悪かったな……」
「じゃあ、そういうことしないとアンタは抜けるってわけ?」
「まあ、モチベは低いかもな」
ボソボソと言う俺に、ひさ子は顔を赤くした。
「なら……いいぜ」
「え?」
「だから、あたしで……エッチなこと、しても」
「っ⁉」
俺は一瞬だけキョロキョロと辺りを見渡し、秒でひさ子へ抱きついた。
「ひさ子!」
「うわっ⁉ 急に抱きつくなっての!」
そんな抗議の声を聞かず、キスをする。もちろん触れるだけのソフトな奴じゃない。舌を入れるディープなやつだ。柔らかなひさ子の舌を堪能する。
「ん、んちゅ……たく、案の定、がっつく奴だな……」
ひさ子が呆れた笑みを浮かべる。胸を両手で揉む。服越しでもわかる、大きな胸であった。俺は思わず唾をごくりと飲み込む。
「お、大きいな……服越しでも思っていたが、戦線内ナンバーワンじゃないか?」
「そ、そうか? よくわかんねーけど……ん♡」
ひさ子が小さく喘ぐ。右手をパンツの中に入れた。ぬるり、とした感触。
「んあ♡ お、おい……」
「ひさ子……もう、こんなに濡れているんだな」
「あ、ああ」
「見られて興奮してたのか?」
「ち、ちげえよ! ……さっきのキスで、濡れたんだ。き、気持ち良かった、から……」
俺はひさ子のメイド服のボタンをはずし、ブラを上にあげた。大きなおっぱいが露になる。両手じゃ抑えきれない大きさ。俺は胸を揉みながら、口で乳首を舐め回した。ひさ子がその度に「あ♡ あ♡」と声を上げる。
もう我慢出来なかった。ひさ子のパンツを降ろす。立ちバックにして、突き出た俺のを中に入れた。濡れ切っていたひさ子のマンコは、温かい愛液と共に迎えてくれる。そんな優しい中を、俺は乱暴にピストンする。
「ああ♡ そんな、急に……あ♡ ああ♡ す、すげえ……なんだこれ、気持ち良い……♡」
パンパンパン、と立バックでひさ子を突き上げる。俺も気持ち良すぎて、おかしくなりそうだった。全身が甘く痺れる。スカートをめくり上げる。ひさ子のお尻は煽情的で、だけど可愛らしいものであった。それを両手で揉みながら、ガンガン突き上げる。
「ん♡ あ♡ あ♡ 桜木、いいぜ、すげえ良い……♡」
「正常位にしていいか……?」
「ああ。好きに突いてくれ……♡」
床の上で、ひさ子を猫耳メイド服のまま正常位にする。シャツからこぼれるおっぱいがぷるるんと震える。俺はそれを揉みしだきながら、挿入する。「ん、ああああああ♡」とひさ子が大きな声を上げる。
正常位でカクカク腰を振る。その度に豊満な胸が揺れ、俺は両手で揉みまくり、感触を堪能した。ひさ子の息は荒くなり、時折のけ反ってビクビク体を震わせた。俺はその淫乱な光景に興奮し、さらにペニスを固くして腰の振りを激しくした。
「あああ♡ す、げえ、まだ、でかくなる……♡ あ♡ あ♡ 気持ち良い、最高だ、最高だぜ……♡」
「ひさ子、俺、もう……」
「あ♡ あ♡ 好きなとこで、いいぞ♡」
「う、ああああああああ!」
「んああああああ♡」
共に喘ぎ声を上げながら、ひさ子の中で射精する。
ペニスが優しい膣の中でビクビク暴れ、白い液体を注ぎ込む。
「はあ、はあ……ひさ子」
「ん……♡ いっぱい、出たな」
ひさ子が笑顔を浮かべ、俺の首元に両手を回す。ぎゅっと寄せ、キスをした。舌と舌を絡め合う、激しいディープキス。瞬間、ひさ子がそのまま腰を動かした。
「う、あっ」
「終わらせねーぞ。ほら、まだ固いぞ♡」
「ま、待ってくれ、ひさ子……今は、ヤバい……」
「やだね。いつだって、アンタは勝手だった。その借りを返す」
ひさ子はにやりとイジワルな笑みを浮かべ、俺を押し倒す。今度は騎乗位になった。そのままひさ子は淫乱に腰を激しく動かす。まるで俺のペニスから、全ての精液を吸い上げようとするかのように。
「ん、ああああああああ♡ あ♡ あ♡ すげえ、これ、止まらねえじゃんか……♡」
ひさ子は喘ぎ乱れながら、俺の上で腰を振り続けた。