オペレーション「トルネード」が成功に終わり、NPCの食券を大量に入手することが出来た。俺はとんかつ定食を手に、パクチーカレーを食べるひさ子の隣へと座る。
「戦線の戦力拡大に大貢献! オペレーションの成功率も飛躍的に上昇! 俺の頑張りに、ひさ子から叡智なバニー姿で奉仕してくれるに違いな――」
「しねえよ」
「あいだあああ⁉」
思いっきり足を踏まれ、悲鳴を上げる。
「くっ、ハードなSMとは……⁉ ひさ子からの愛が重い! だが、そんなひさ子も俺は受け入れる!」
「いや、そういうつもりじゃねーから。ただむかついただけだから」
「え?」
「え? じゃねーから。大体、叡智ってなんだよ。誤字かと思うじゃねーか」
「メタなツッコミもこなす常識枠兼巨乳枠のひさ子さんサイコー!」
「大声でキモいことを言うな」
「ごふうっ⁉」
脳天にチョップを振り下ろされ、思わず変な声が出た。あんまりビシバシされると癖になっちゃいますひさ子さん。
「よう、お二人さん」
「今日も仲良しだねー」
創設メンバーこと日向と大山コンビが対面に座る。ひさ子がため息をついた。
「仲良し、ねえ。たった今こんな変人と付き合い始めたことに、後悔を感じ始めたけどな」
「天然ボケとツッコミ役で、結構お似合いだと思うけどな?」
日向の言葉に、ひさ子は少しずっこけた。
「あたしらは漫才師じゃねーっての」
冷たい反応に不服なので、俺は悪戯心でひさ子の隙をつき、耳元へ向けて思いっきり息を吹きかけてやった。するとひさ子が「うひゃあああ♡」と可愛らしい声を上げ、体を跳ね上げさせた。しかしその表情はすぐに鬼のような形相になり、背後から俺の首を両腕で締め上げ始めた。
「てめえ、なにしやがる!」
「ぐごごごごごっ⁉ ちょ、ひさ子さんギブギブ! ほんのジョークだって!」
「あたしが耳弱いからって、こんなところで息吹きかけるな! そういうのは二人きりの時にしろ――って、なに言わせんだあああああああああ!」
「ぐぎゅううううう⁉ いやいや、今のはひさ子が勝手に言ったんだろ! てか、死ぬ死ぬ! 本当に、息が、出来な……い」
「どうせ死なねーから安心しな!」
「ごふっ⁉」
良い感じにとどめをさされ、俺の意識はブラックアウトした。激しいのは夜だけにしていただきたい。
少しツンツンしたところもあるひさ子だが、二人きりになるため、文句を言いながらも結局俺の部屋へと来てくれる。この日の夜もその例に漏れない。俺の部屋は副会長権利で一人部屋だ。
「よう、入るぜ――」
ひさ子がクールに入室するなり、俺は――彼女を抱き寄せて、壁に押しつけるようにして激しいキスをした。靴を脱いだだけ。玄関でいきなり襲いかかってやる。ひさ子の唇は柔らかく、口の中は温かかった。互いの舌と舌を絡ませ合い、彼女の唾液を感じ取った。クチュクチュ、と淫靡な音と共にディープキスをする。体の内が甘く痺れるような甘美な感覚。ひさ子は甘い息を漏らしながら、唇を離した。
「ん、ちゅ♡ なんだよ、いきなり……驚いたじゃねーか」
「我慢出来なくなった」
「たく、仕方ねーな」
ひさ子はそう言いながら、俺を抱き寄せてもう一度唇と舌を絡ませる。そして右手を俺のズボンの下へ潜らせ、パンツのゴムを潜り、ペニスを直に撫でまわした。五本の滑らかな指でペニスの裏側をいじられる。外にいたからか、ひさ子の手はひんやりとしていた。
俺はひさ子の制服をはだけさせて、黒いブラジャーをとる。両手をいれて、ひさ子の胸を揉んだ。手のひらに入りきらないくらいの大きな膨らみは、手の中でいやらしく溶けて変形する。どうしてこのおっぱいはこんなにも柔らかくもしっかりしているのだろうか。
「春斗……気持ち良くしてやるから」
体を離すと、ひさ子が制服の上だけを脱いだ。俺はズボンを降ろし、勃起したペニスを露出する。ひさ子はそれを胸で挟み、同時にペニスを口に含んだ。くちゅくちゅ、といういやらしい音と共に温かな胸と口が上下に動き、強い刺激が下半身から弾けるように広がっていった。
「ん♡ 春斗の、相変わらず、ビクビクしているな」
「ひさ子……」
「好きな時に出してもいいんだぜ。口で受け入れるからさ……ん、ちゅ♡」
ひさ子が両手で胸を動かし、むにゅむにゅと柔らかく変形しながらペニスを優しく包み込んだ。ペニスの先端を舌で舐め回される。射精感が急速に高まり、俺はひさ子の胸と口の中で射精した。
「ん、んんん♡」
何度も脈打つ無遠慮な射精を、ひさ子は一滴残らず受け入れてくれる。ごくり、と飲み込んでくれたことに愛おしさと背徳感が生まれた。
「ん、ぐ♡ はあ、はあ……たく、すげー量が出るな」
ひさ子はそう言いながら、壁に手をついて色っぽいお尻をこちらに向けた。
「ほら、どうせまだ足りねーんだろ? 好きなだけ突き上げなよ……全部、受け入れてやるからさ」
そんなことを言われたから、俺はすぐさま勃起したペニスをひさ子の中へと入れた。ぐちょり、と淫靡な感触と共に俺達は二つになる。ひさ子の中は温かく、いやらしく、柔らかく俺のを受け入れてくれた。とろけるような快感に、頭がどうにかなってしまいそうだ。
それでも体は本能的にその先を求める。俺はさらなる快楽を求めるように腰を動物のように動かした。パンパンパン! と挿入したばかりなのに、荒々しく中を突き上げる。
「あ、ん♡ はげ、し、い♡ 春、斗……♡」
下をむいてぷるぷる、と震える二つの膨らみを後ろからすくい上げるように揉みしだく。そして揉みながら、ペニスを奥へ押しつけるように大きく早くピストンする。
「んあああ♡ あ、あ、あ♡ この、体勢も、気持ち良い……♡」
「ひさ子……!」
「あああん♡ この、まま、だと……♡ おかしく、なりそうだぜ……♡」
今度はひさ子のお尻を両手で揉んでやる。お尻も形がよく、大きく膨らんでいた。パンパン、と叩くように揉みながら感触を楽しむ。ピストンによる肌と肌がぶつかる音。ひさ子の喘ぎ声。お尻を叩く音。甘美で淫靡な音が、部屋の中を支配していた。
「はあ、はあ♡ あああ♡ 奥、すげえ……♡」
「ひさ子、もう……」
「このまま、出してもいいからな♡ あたしの中に、好きなだけ……♡ 来てくれ、春斗、春斗……♡ たくさん、出してくれ……♡」
ひさ子の中に射精するという快楽をえるため、俺は夢中で腰を振った。俺達は快感に酔いしれながら、激しく乱れて絶頂する。ビクビクビク! とペニスがひさ子のマンコの中で暴れまわり、溢れんばかりの精液が注ぎ込まれる。二回目の射精なのに、さっきより多い量であった。
「ん、あああああ♡ お腹の中……もう、いっぱいだ……♡」
「ひさ子……」
俺達はその場で崩れ落ちて、床の上で抱き合った。見つめ合いながら余韻に浸り、互いを慈しみ合うように、優しいキスをした。
ベッドの上で二人横になっていると、不意にひさ子は背中を向けた。
「アンタさ、あたしが正常な奴だと思うか?」
「ん? なんだよ、いきなり」
「いいから」
「まあ、エッチな女の子になったよなあ。パイズリは上手になったし、セックスの時は中に出してほしいなんて――いだだだだ⁉」
「真面目に聞いているんだぜ」
「……生前ならともかく。この世界じゃ、精神も病まねえ。だから正常だ」
「そうかよ」
ひさ子はかたくなにこちらを向こうとしなかった。
変な問いかけといい、不安にさせられる。
……まあでも、仕方のないことだ。
この世界に迷い込むのは。この世界に残留している人間は。生前、熾烈な人生を強いられ苦しみ、そして強烈な未練を残した魂だ。大小はあれど、この世界に問題を抱えていない人間なんて一人としていない。
強そうで、他のメンバーよりも大人びて、頼れる姉御肌に見えるひさ子とてそうなのだ。
俺は彼女の生前を知らない。あえて聞いていない。付き合っているとはいえ……触れて良いものと、悪い物があるから。
だけど、彼女も迷える魂の一人なのだとしたら。
強く見えるその仮面の内側は――ガラスのように儚く脆くても、なにもおかしくはない。
「なにかあったのか」
「いーや。誰も気づかねーんだなって」
「異常だって言いたいのか?」
「あたしはいつだって毅然として暮らしている。だから……」
ひさ子はなにかを言いかけたが、体を丸めて顔をうつむかせた。
「わりぃ。アンタにこんなこと言っても、仕方ねーよな」
「……」
「萎えたか? はっ、そもそもさ。アンタは物好きだよな。ゆりとか、それこそ岩沢とか……可愛げのある綺麗どころが他にもいるのに、わざわざあたしを選んでさ」
「ひさ子」
「……余計なこと、言ったな。忘れてくれ」
ひさ子はボソボソとそんなことを言って、ぎゅっと両目を閉じた。
俺はそんな彼女を背後から抱きしめて、耳に息を吹きかけてやった。
「ひゃうううん♡ へ、変なところに息をかけるなっての!」
「あの時さ。疑問に思ってたんだよ」
「なにがだよ⁉」
「大食堂で。耳を攻めたことなんて、一度もなかったからさ」
「っっっ⁉」
「あれ、やっぱりさ。口滑らせたんじゃなくって。本当は、耳を攻めてほしいって、そういう意味だったんじゃないか?」
ひさ子の顔が真っ赤に染まった。
「ち、ちげーよ⁉ んなわけねーだろ……ん、あ♡」
手で乳首とクリトリスを撫でながら、耳にキスをする。するとひさ子がとろけそうな声を上げて、体を快楽にぶるぶると震わせた。
「まだ、ひさ子のことわかりきってはいないけど。好きだって気持ちは、本物だから。だから正常だろうが異常だろうが、側にいる」
「春、斗……♡ ん、あああ♡ あああん♡」
「まあ、耳攻め願望はわりと変態的というか、性癖として異常かもしれないけどなあ」
「う、うるせ――っ、ああああん♡ あ、あ、あ♡」
可愛らしい喘ぎ声を聞きながら、ひさ子の体を愛撫し続けた。