入江と関根はセットのルートになります。なので、本シリーズ初の3Pシーンもあります。
仲村 ゆりに流されるがまま、神へ反逆する組織ことクラスSSSに所属したが……いかんせん、やる気があまり出ない。
生前、軍人であった時の経験を活かして、幹部の鍛錬のサポートをしろとのことだが……何故、そんなことをしなくてはいけないのか。
俺は別に、神なんて恨んじゃいない。
なら、こんなことする必要はないんじゃないか……。
とりとめもないことを考えてながら、屋上で悩んでいると、時刻はあっという間に夜遅くになった。
俺もおかしな奴だ。時間をこんなに無駄にしてどうする。ため息をつき、もう寮へ戻ろうと歩き出す。廊下を歩いていると、女の子の慌てた声が聞こえた。
「わわわっ⁉」
「?」
階段から転げ落ちそうになった女子生徒――入江がいたので、俺は急いで彼女を受け止めた。
「よっ、と」
「ひゃあ⁉ さ、桜木さん……! ご、ごめんなさい、あたし……!」
「ああ、いや。大丈夫か?」
「は、はいっ。ごめんなさい!」
ぺこり、と頭を下げて、さっさとどこかへ行ってしまう。
なんだったんだ……?
というか。人のこと言えないが、こんな夜遅くまで、学校にいるのか。
「ほうほう。それはつまり、みゆきちがタイプだということですな?」
「なんでそうなる……?」
自動販売機前で偶然出会った関根に、昨日のことを話すと、何故か冷やかしの言葉が返ってきた。
ちなみに、なんで夜遅くに入江が学校にいるんだ? と聞いただけである。
それがなんで、イコールで好意になるんだ。
……まあたしかに、気になっている女の子なのは、事実だが。というかぶっちゃけ、タイプといえばタイプだ。だけど、それを関根に教えるのはなんとなく癪であった。
まあ、本気で入江を狙うなら、こういう奴と仲良くなるに越したことはないんだろうが……何故だろうか、嫌な予感しかしないんだよな。
「だって昨日、みゆきちを抱き止めたらしいじゃないですか! やりますなあ、旦那。フラグはもう十分ですぞ?」
「なんでそのことをお前が知っている?」
「はてさて、どうしてでしょうな?」
にやにやと意地の悪い笑みを浮かべる関根。
なんか腹立つな……。
「で、なんで、あんな夜遅くまでいたんだ?」
「えー? 知らないッスよ。入江たん本人へ直接、聞いたらいいじゃないですかー♪」
すっとぼけた様子で、はぐらかされた。
絶対、理由知っているよな、こいつ……。
鍛錬のサポートを終えて、校内をなんとなくうろついた。気がついたらもう夜遅く。大抵の生徒はもういないのだが――あった。空き教室の中に、明かりがついている所がある。俺はそこを覗き込んだ。
中には、一人でドラムの練習をしている入江がいた。
……こんな時間まで、練習しているのかよ。
ガルデモのメンバーは昼から苛烈な練習をしている。それにも関わらず、それが終わった後もこうして一人、努力を重ねているんだな。
ドラムを叩いている入江は、とても毅然としている。人が変わる、と言ってもいい。普段は控えめな所作が目立つが、ステージの上に立ったり、音楽をしている時はこれでもかと強気になる。
彼女の中にある、音楽への自信に伺える一面だ。ドラムを叩く彼女に、俺は見惚れた。美しい。あんな愛らしい女の子とのギャップも、また胸をときめかされる。
じっと教室の外から見つめるその佇まいは完全に不審者のそれだったが、入江はこちらに気がつくと、きょとんとして小首を傾げた。
「桜木さん?」
「あ、ああ。悪い。邪魔したな」
俺は謝りながら、教室の中へ入る。関根から入江がおしるこが好きだという情報を得ていたので、おしるこを渡した。
「これ。いるか?」
「わああ! おしるこ! あたし、大好きなんです!」
「そ、そうか」
「しおりんから聞いたんですか?」
「まあな」
「……あの。しおりん、なにか変なこと、言ってないですよね?」
おしるこをぎゅっと握りながら、そんなことをたどたどしく聞いてくる。
「変なことは言ってないが……入江のことを聞いても、あんまり教えてくれなかったな」
「あたしのこと……?」
あ、いかん。余計なことを言ってしまったかもしれない。
「え、えっと。入江のことを、もっと知りたいんだ」
「そ、そうなんですか⁉」
入江がびっくりしたように目を大きくする。
や、やべえ。こんなの、露骨な求愛行動だ。
「ごめん。変なこと言って…」
「い、いえ。その……嫌じゃない、ですよ?」
「っ」
頬を赤く染めてはにかむ入江に、俺は思わず高揚したのであった。
結局のところ、俺がいいなと思っていたのと同じように、入江もいつの日か、俺のことをいいなと思うようになっていたようだった。
そんな、嘘みたいな幸せなことが、起きてしまったのだ。
戦線にいる理由が希薄であった俺に、理由が出来た。
俺は入江に告白した。
入江は嬉しそうに笑って、それを受け入れてくれた。
「ご迷惑じゃなければ。春斗さんって、呼んでいいですか……?」
「ああ。よろしくな、みゆき」
そうして俺達は、付き合うことになった。
みゆきは毎日のように、夜遅くまで空き教室でドラムの練習をしていた。この日もいつも通り、俺はおしるこを差し入れとして持っていく。
「えへへ。ありがとうございます、春斗さん」
椅子を二つ並べて、二人で寄り添い合った。
ここ最近の習慣だ。でも、練習を終えたみゆきは何故か、汗臭くない。俺に会う前に、気を使ってシャワーでも浴びているのかもしれない。別にいいのにな。
体を抱き寄せると、みゆきからは甘い香りがした。腰の辺りまで伸びた長い髪はふわふわとして、とても柔らかい。
「ふぁ……なんだか、うっとりしちゃいます」
「……みゆき」
「はい? ……あ」
綺麗な唇に、柔らかなキスをした。みゆきは抵抗せず、ぎゅっと俺の腰に腕を回す。優しくて、とても儚い感触だった。
みゆきとのキスは――初めてじゃない。会うたびに、キスは交わしていた。だから自然と、お互いにどこか「その先」を意識し始めていた。
「春斗さん……」
みゆきが潤んだ瞳を向ける。
……そうだ。そろそろ「その先」へ進まないと。
ここはみゆきに対して、男を見せる時。
俺はもう一度、みゆきの唇にキスをした。
今度は、舌を入れる長いキスだ。
夜の校舎。この時間帯になると、生徒の足数はほとんどない。寮に戻るか、食堂でだべっているかのどちらかだ。
(さて、と。お二人さん、キスでもしていらっしゃるのかねー。ひっひっひっ)
あくどい笑みを浮かべながら、ハンドカメラを片手に関根は校舎に忍び込む。二人がチュッチュしているのを冷やかし、あまつさえこっそり撮ってやろう、なんていつもの悪戯心が沸いている。親友のみゆきが新人隊員を男として意識し始めていた時から、面白くてしょうがなかった。何度もからかったし、桜木自身がみゆきのことを聞いてきた時は、愉快でしょうがなかったほどだ。
みゆきが夜遅くまで練習している空き教室が見えてくる。電気がついていて、そこだけがやたらと明るかった。
「どーせお二人の密会場所なんて、あの空き教室っしょ……って⁉」
扉から見えた衝撃があまりに予想外で、関根は目にも止まらぬ早業で身を隠した。
「……落ち着け、関根 しおり。あれはきっと目の錯覚だ。この天上学園は全年齢対象のはず! 健全なはず! Z指定ではない!」
わけのわからないことを自分に言い聞かせながら、二人にバレないよう、ちらりと中を伺う。
教室の中では、桜木のペニスをフェラチオする入江の姿があった。
バッ! と再び早業で関根は身を隠した。
(ママママ、マジで⁉ 展開早くねえか⁉ あのプラトニックなみゆきちが? 正直、あそこまで行くのにあと3年以上はかけると思っていたのに⁉)
ものすごく失礼なことを考えつつ、関根は中を除く。
二人は一糸まとわぬ裸になり、固い床の上のまま、正常位で一つになろうとしていた。
(う、うわあ。マジのセックスする気だぞ、あの二人……せめて電気消せっての。誰か来たらどうすんだ? まあ、現にあたしがいるわけなんだけど……)
自然と、関根は手元のハンドカメラが目に映った。
二人のプラトニックなキスシーンでも撮ってやろうと思ったのだが……。
頭の中に、天使関根と悪魔関根が言い合った。
――へっへっへっ、お嬢さん、とっととカメラ向けちゃいなYO。こんな機会、めったにないぜ?
――ダメです! せめて、最後の方だけにしなさい!
(すまねえ、みゆきちいいいいいいいいいいい!)
溢れる好奇心を抑えきれず、関根はハンドカメラを向けた。
ずぶり、という感触と共に、ペニスが入江の愛らしいマンコの中に入った。力加減がわからず、全部入ってしまった。
「ん、あああああああ♡」
みゆきが大声を上げる。体をのけ反らせ、ビクンビクン! と軽い痙攣をした。膣もそれに合わせてビクビクと震えている。
「ご、ごめん。大丈夫か?」
「は、はいっ。ただ、その……まだ、動かさないでもらって、いいですか?」
「あ、ああ」
「動いたら……意識、飛んじゃうかも」
「みゆき……!」
甘えた声でそんなことを言われたら、我慢出来なくなってしまう。俺は言われたことを守らず、腰を動かした。
「やあああ♡ だ、ダメです、春斗さん! ダメ♡ ダメ、なのに……♡ 死んじゃう、死んじゃうよ、あたし♡」
「う、うう、俺も、おかしくなりそうだ……!」
「あ♡ あ♡ あ♡ すごい、すごいです、春斗さん……♡ あたし達、どうなっちゃうの……♡」
快楽に乱れるみゆきがジタバタする。俺はそんなみゆきをぎゅっと抱きしめて、ディープキスを交わす。今まで一番深く、長いキスだった。互いの舌と舌をベチャベチャと絡ませ合い、互いの体を貪り合うように、だらしなく腰を振って性器を押し付け合う。
「あう、あ♡」
唇を離した瞬間、みゆきが喘ぐ。
俺達は激しく乱れ合いながら、愛し合っていた。
(え……なんだよ、これ。なんか、激しくね? てか、みゆきち、めっちゃ気持ちよさそう……そんなに桜木さんって、すごいのか?)
関根がハンドカメラを回しながら、目を丸くする。
二人がセックスをしただけでも意外なのに、その内容も意外であった。先ほどから驚きの連続だ。
(こう、なんというか……「あ、ごめん」「あ、ちょっと痛いかな……」「あ、ごめん」「あ、ごめんなさい……」みたいなのを想像してたんだけど……)
目の前で繰り広げられているのは、そんなプラトニックなものではない。互いに激しく求め合う……ちゃんとした、セックスであった。
じんわり、と体の芯が熱くなる。
同時に、気持ちが切なくなった。
(ど、どうしよう。あたしも、なんか、変な気分になる……)
関根はハンドカメラを左腕で固定しつつ、右手を自分の股へと伸ばす。ぬるりとしたそこへ、指を入れた。
「っ、あ♡」
まずい。声が出た。
そう思い、慌てて口を閉じる。
二人のセックスはさらに盛り上がり、今度は立バックで挿入していた。桜木の腰振りが大きく、パンパンパン! と肌同士が淫らにぶつかり合う音が、教室の中で鳴り響いている。
(す、すごい……桜木さん、ぱねえッス)
くちゅくちゅ、と関根は自分の指でマンコをかき回す。
(気持ちいい……みゆきち、あたしも、気持ちいい……)
みゆきの中は腰を振る度に、どんどん締まりが良くなり、濡れていった。まるで俺のペニスを求めるかのようであった。その快楽に俺は溶けそうになり、すぐに射精感が高まった。
「みゆき、もう、イク……」
「は、はい♡ このままで、いいです……♡」
「中……?」
「中、です……♡ たくさん、ください♡」
みゆきに求められて興奮した俺は、ここ一番に腰を激しく降る。パンパンパン!という甲高いピストン音と共に、射精感が急激に高まる。
「ああああああああ」
「んんんんんん♡」
俺達の喘ぎ声と共に、ペニスが激しい射精をする。みゆきの中に大量の精液が発射された。ペニスを抜くと、ドロリと精液が膣の中からこぼれた。
「はあ、はあ、はあ……すごいです、春斗さん……♡」
みゆきがうっとりとした目をこちらへ向ける。
まだ固いペニスをじっと見ていた。みゆきは俺の腰へ腕をぎゅっと回し、フェラチオを始めた。クチュクチュ、と濡れたペニスを激しくしゃぶり出す。
「っあ、みゆき、まだイッたばかり……」
「まだあふぁいでふよ?」
ペニスをくわえたまま、みゆきが喋る。
まだ固いですよ、と言いたいのだろう。
そんなさらに求めるように、しゃぶるから固くなったのだ。ペニスが吸われる。ビクビク震えるが、それも受け止めるようにみゆきは舌でペニスの舌を撫でまわした。温かい唾液が、気持ちよくてしょうがない。
「えいっ!」
みゆきが俺を押し倒す。
そのまま、ペニスを掴んで俺の上へ跨った。
「もう一回です♡ ああん♡」
かなり強引に、ずぶり、と騎乗位で挿入される。
みゆきは俺の上で、淫らに腰を振り始めた。
「ん♡ あ♡ 春斗さん、さっきより、固いですよ……♡ うふふ」
関根は二人のセックスを盗撮してオナニーしながら、はあはあと息を乱していた。
(ヤバ……すごすぎ。あのみゆきちが、あんなに乱れている……どうせ、処女のくせに)
先ほどから、関根もオナニーで何度かイっている。
そして――密かに、ある野望を抱き始めた。
(ふふふ。あたしも……桜木さんに、してもらうとするかなー)