初めての恋愛だから、なのか。
付き合って、セックスをしてからというもの――止まらなくなっていた。ある日の、昼のことだ。
自動販売機前で休憩していたところを、みゆきがいきなり腕を掴み、引っ張っていった。森の奥へと連れ出し、いきなり抱きついてディープキスをし始める。クチュクチュ、といやらしい音をたてながら俺達は激しいキスをする。
「……みゆき?」
「ごめんなさい。あたし……切なく、なっちゃいました」
「ああ。いいよ」
「抱いてくれますか……?」
そんな甘えるように求められたら、答えないわけがない。俺は制服の下に手を突っ込み、みゆきの胸を揉みしだきながらもう一度深いキスをする。
「んちゅ、ん……♡ 春斗さん、もう、入れていいですから……♡ ズンズン、また突いてください♡」
みゆきがパンツを降ろす。俺はズボンを降ろし、木を背にみゆきの右足を上げさせた。マンコの中へペニスを挿入する。中はドロドロに濡れていた。膣が俺の形にフィットし、キュッと締まっていく。
「ん、あ♡ 来た……♡」
「これが欲しかったのか?」
「は、はいっ♡ もう、離れられません……♡」
「みゆき……!」
俺は腰を強くふり始めた。
「あああ♡ あ♡ あ♡ すごい、です♡」
「中、すごい温かい……」
「春斗さんも、気持ち良いですか……♡」
「ああ。もう、最高だよ」
「嬉しいです……♡」
みゆきを立ちバックにする。スカートをめくり、丸いお尻を堪能しながらガンガン突き上げた。快楽が全身を駆け巡る。森の奥で、俺達は激しく求め合い、愛し合った。
「みゆき、イク……」
「はい……♡」
激しく立ちバックで打ちつけながら、射精する。
俺達は荒い呼吸をしながら、森の奥で抱き合った。
そんなことがあったせいか、別の日に自動販売機前で、何者かに背後から抱きつかれた時、てっきり相手はみゆきかと思った。
だけど、違った。
「へっへっへっ、みゆきちだと思いましたー? 残念、関根 しおりでしたー!」
「お、おう……?」
妙なノリの関根に、俺は首を傾げる。
「お兄さん、ちょっと来てもらえます?」
「いいけど。なんだよ?」
「二人きりじゃないと、話せないことです」
「……?」
俺は首を傾げなら、関根についていく。
呼び出されたのは、空き教室であった。
いつもみゆきが夜遅くまで自主トレしている場所でもあり――ここ最近は、俺との密会の場所として使われている。
「これ、見てください」
「っ⁉」
関根がハンドカメラで映像を出す。
その動画に、思わず息を飲んだ。この教室で、俺とみゆきがセックスしている動画だったのだ。
「お前……⁉」
「へっへっへ、いけませんなー、旦那さま。戦線って恋愛禁止なんですよ?」
「え⁉ そうなのか?」
盗撮されただけでもまず衝撃的なのに、さらに衝撃的な事実が畳み掛けられ、俺は気を失ってしまうんじゃないかと思うくらい、戦慄した。
「ゆりっぺさんが、仲間への強い執着心は戦いの邪魔になるって言って。だから、戦線内は恋愛禁止なんッスよ」
「で、でも、そんな話聞いたこと……」
「おかしいと思わなッスか? なんで戦線内で、カップルが一組もないのかって」
「それは……」
たしかに、それは変だと思っていた。あんなに綺麗どころが集まっていて、恋愛のれの字もないだなんて……。
「それは、みんな神への復讐のために、仲間と一歩距離を置いているからなんです」
「そうだったのか……」
知らなかった。
でもたしかに、ゆりはそれくらい、神への反逆に本気だ。そんな彼女についていくということは、そういうことなのかもしれない。
「まあ、嘘ですけど……ゆりっぺさん含め、浮いた話がないだけッスよ」
関根がぼそりとなにかを呟き、口笛を吹く。
「何故口笛を吹く?」
「さらに、さらに! こんな特ダネも掴んでおりまっせ!」
「っ⁉」
動画はこの間、みゆきと森の奥で愛し合ったものへと切り替わる。
ま、マジかよ……。
「こんな昼間からセックスしちゃって。ガルデモは厳しいッスからねー。恋愛で練習をおろそかにしたら……みゆきち、ガルデモをクビになっちゃうかもしれませんよ?」
「っ⁉」
そ、そんな……。
でもたしかに、ガルデモはとても練習がハードで厳しい、と聞いたことがある。だからこそあのクオリティなのだろう。
故に、色ボケなんて絶対に許されないのだ。
昼休憩とはいえ、こんな毎日のようにセックスに狂っていたら、クビにされたっておかしくはない……。
「まあ、岩沢さんもひさ子先輩も、なーんにも気づいてないッスけど。付き合っていることすら。あの音楽キチどもめ……音楽の話しかしてこないし」
口笛を吹く関根。
なにも聞こえていない俺はがくりと肩を落とした。
「わかった……戦線を辞めるよ」
「っ⁉」
関根は息を飲んだが、俺はそんなことに気がつく余裕がなかった。
「俺がいると……みゆきが戦線にいられなくなる。俺のせいであいつを苦しめたくない。大人しく去ることにするよ……」
「ちょちょちょ、ちょっと待ったあああああああああ!」
関根が俺の背中に抱きつく。
「なんでそうなるんッスか⁉ そこは普通、口封じ系のエロい展開になるんじゃねえのか!」
「なに言ってんだ?」
「え、えっとですね……とりあえず、出ていかないでもらえます?」
振り返る。関根がハンドカメラを机の上に置き……何故か、俺に抱きついてきた。
「あ、あのですね……えっと……」
「???」
「や、ヤバ……どうなったら、エロい展開になるんだ? それともあたし、そういう目で見られていないとか……イヤイヤ、なに弱気になってんだ」
「さっきからなにブツブツ言っている?」
「えっと、ですね……つまり、こういうことです」
関根は体を離した。唐突過ぎて、最初なにをやっているのかが理解出来なかった。関根は服を脱ぎ始めていた。下着も脱いで……俺の目の前で、一糸まとわぬ裸となる。やや控えめな、小ぶりな胸。細身の体躯。可愛らしいが故に漂う、無垢なる色香に、俺は眩暈がした。
「一度、だけでいいので……」
関根は顔を真っ赤にして、体の大事なところを腕で隠し、ぎゅうううっと目をつむっていた。
(は、恥ずかしい。みゆきち、よくあんな大胆に出来るな……初心に見えて、実は肉食系なのか……?)
「関根。いいのか?」
「い、いいッスよ。みゆきちと同じように、襲っちゃってください。そうすれば、誰にもこのこと、言わないッスから」
言っていることとは裏腹に、関根の体は震えていた。
(あたし、あんな激しいのに耐えられるのか……?)
「……」
「ん……♡」
ソフトなキスをする。唇を軽く合わせた後、舌を入れた。関根の愛らしい舌が、俺の舌に絡みついてきた。柔らかくて、小さな舌。みゆきとはまた違う温もりと、感触だった。
……どうしよう。これって、浮気、だよな。
みゆきの思いを裏切る行為だ。
でも、これは仕方ない。あんな決定的な証拠となる、動画を撮られてしまったのだから……これは、口封じのためだ。
その、はずだ。
「んちゅ、ん、んはあ、ちゅ……♡ 桜木さん、上手ッスね。みゆきちですっかりマスターしちゃいました?」
茶化すような関根に、俺は困惑しながら服を脱ぐ。すると顔を赤くして、じっとその光景を関根は見ていた。
「それ……やっぱ、すごいですね。舐めてもいいですか?」
「あ、ああ」
俺は立った状態のまま、しゃがんだ関根にペニスをしゃぶられた。
「ん、んちゅ、ちゅぱ、ちゅぱ……固いし、大きな、これ……」
関根が感想を口にしつつ、フェラチオをする。
みゆきとは違う気持ちよさ。俺は思わず、膣の方はどうなんだろう、と考えてしまった。
「もう、入れても良いですよ。あたし、濡れてますし……」
関根が床の上で股を開く。
「それとも、前戯したいですか……?」
「いや。入れるよ……」
「は、はい。どうぞ」(ヤバ……ついに来る)
関根が不安げな表情をしていることがやや気になったが、俺は関根のマンコの中に大きなペニスをゆっくりと入れた。
「ん、ああああ♡ な、なに、これ……♡」
関根がのけ反る。
中はトロトロで、みゆきとはまた違う感触の膣だ。みゆきの方が締まりは良いが、関根はその分愛液がねっとりと絡みついてきて、また違った気持ちよさがある。
「っ、関根の中、気持ち良いぞ」
「ほ、本当ですか? へへへ、みゆきちとどっちが気持ち良いんですか? どーせ、比べていたんッスよね?」
「そ、それは」
「動いてくださいよ。みゆきちより……気持ち良いかもしれないですよ?」
「っ!」
俺は甘い挑発を受けて、もう罪悪感を忘れて関根とのセックスに没頭した。正常位のまま、腰を動かす。可愛らしい関根の体を、いやらしくピストンで犯していく。
「んあ♡ あ♡ あ♡ ちょっと、桜木さん、激しすぎ……♡」
「ダメ、か?」
「いえ……♡ すごいなって♡ んんんん♡ ああああ♡」
みゆきとはまた違う膣の感触。胸の感触。お尻の感触。肌の感触、温もり。
罪悪感が、今では快楽に変わっていた。
みゆきと違う肢体の感触に、俺の肉体が喜んでいる。新たな刺激に、歓喜している。
「ああああ♡ 桜木さん、奥♡ 奥、当たっています……♡ もっと、突いてください♡」
「っ、関根、お前の中、すごいドロドロだ……」
「へ、へへへ。みゆきちに、勝っちゃい、ますかね……♡」
関根の体を横にして、突きまくる。奥をズンズン突くと、膣がそのたびにビクビク反応する。躍動感があって、常に俺のペニスをしぼっていくかのようであった。それもみゆきにはないものだった。
「い、イキそう、関根……!」
「はい♡ どうぞ、中で、いいですから♡」
「ああああああああああ」
「んううううううううう♡」
大きく振り上げたと同時に、ペニスが射精した。膣が脈打つたびに反応して、一緒に精液を絞りだしてくれた。その快楽に俺は溶け込み、関根を起こして抱きしめる。柔らかで、ふんわりとした温かい感触。髪もしっとりとしていて、気持ち良い。
「関根……」
「桜木さん……♡」
関根もぎゅっと俺に抱きつく。
その瞬間であった。
「しーおーりーん!」
教室の外から、突如として現れたみゆきが、怒りの声を上げた。俺の腕の中にいた関根が、ビクリ! と体を震わせる。
「み、みゆきち⁉」
「なにをしているのかなー? 二人で!」
ズンズン、とこちらへやって来るみゆき。俺と目が合った瞬間、ぷくりと頬を膨らませ、右手を振り上げた。
「浮気です、桜木さん!」
パン、と思いっきり頬にビンタされたのであった。