立華のガードスキル「ハーモニクス」の暴走による一件は、仲村 ゆり率いるクラスSSSの活躍により、収束を見せたはずであった。
「……なんで、お前「も」いるんだ」
ノートパソコンで事務作業をしている時。生徒会室へ何食わぬ顔をして現れたのは、赤目の立華――即ち、分身天使であった。
彼女は小首を傾げ、隣のパイプ椅子へ腰かける。
「あら。別にいいじゃない? そんな細かいことは」
「細かくはないんだが……」
立華本人は、きちんと立華の人格として目覚めた。
なので、分身天使は立華の中で一つになったというか、消えていなくなったはずなのだが……。
どういうわけか、俺と面識のある分身天使だけはこうして実態として残っている。なので現在、立華の体は二つ現存し、一つがこの分身天使となった。
「約束。したじゃない」
「なにを?」
「いけずな人。忘れたのなら、思い出させてあげるわ」
ずい、と分身天使は顔を近づけた。
立華の見た目であるため、とても魅力的だ。幻想的で、きれいな顔立ちが目と鼻の先にまで現れる。銀色の髪。透き通るような肌。悪魔的だが、ルビーのように綺麗な赤い瞳。思わず、頬が赤くなるのを止められなかった。
「っ」
「ふふふ。やっぱり、男の子。体は正直ね?」
「うるさい!」
「二番目でいいって。言ったじゃない?」
「だから、やめろって」
分身天使を押し出そうとするが、パッシブスキル「オーバードライブ」のせいで、向こうの方が力強い。揉みあいになりながら、結局、分身天使はその小柄な体でこちらに抱きついて来た。パイプ椅子に座りながら、なすがままにされる俺。分身天使の息遣いを、体越しに感じた。
「温かいわ」
「……もう、十分だろ」
「本当に? これでいいのかしら。甲斐性なしさんね」
分身天使が、端正な顔を近づける。形の良い唇が目の前まで迫る。俺は顔を横に向けた。
「だ、ダメだ」
「真面目なのね。ここは死後の世界よ。結婚なんて制度はない」
「あ、あのさ。だからって浮気というか、そういうのはマズイだろ。不純異性交遊というか」
「お堅いのね」
「お前が言うな!」
「あたしなら、ゆりとも本体とも違う、すごく気持ちの良いことをさせてあげられるわよ?」
「……どういうことだ?」
「こういうことよ」
分身天使はそう言って、俺に跨りながら服を脱いでいく。それを止めないで、ただじっと眺めていたため、共犯みたいなものであった。
一糸纏わぬ姿。幼児体型だが、美しい肢体だ。肌は透き通るように綺麗で、控えめな胸元はとても可愛らしい。
「ガードスキル――エンジェル・ディック」
「っ⁉」
ものすごいネーミングと共に、スキルが発動。
分身天使の股の間から、勃起したペニスが現れた。
いやいや、ちょっと待て⁉
「だからお前、立華の見た目でなんてことを⁉ てか、どういうことだよ!」
「あら。ガードスキルで天使の翼が生えるんだもの。ちんちんだって生えるわよ?」
「天使の翼とちんちんを並べるなよ⁉ もうなんでもありだな……」
「むしろガードスキル生成としては、こちらの方が容易よ? 天使の翼は創造物だもの。でも、ちんちんは現実に存在するわ」
どうでもいいけど、立華の声ですげえことを淡々と言うなって。
「ふふふ。で、どうなの?」
「ど、どうって」
「興味ない?」
「っ⁉」
「男の子だもの。ふたなりセックス、知識くらいはあるでしょう?」
正直に言うと、先ほどから胸の高鳴りを感じずにはいられなかった。可愛らしい立華の股に、禍々しいペニスが伸びていて、その非日常的なギャップに未知なる興奮を駆り立てられる。
分身天使に、今度はこちらの制服に手をかけられる。俺は立ち上がって、服を脱いだ。もう言い逃れは出来ない。お互いに全裸となり、俺と分身天使は立ったまま抱き合った。
ぞくり、と全身に鳥肌が立つ。勃起したペニスと、勃起したペニスが当たる。だけど、不快じゃなかった。硬いながらも、暖かさと柔らかさのある分身天使のペニスは、とても気持ち良かった。
「ん……ギンギンにしちゃって。いけない子ね」
分身天使が腰を振り始める。瞬間、凄まじい快楽が全身に走る。分身天使のペニスが、俺のペニスにこすりつけられて、二本が絡み合うように躍動する。ゴツゴツとした感触が荒々しく下から上になぞられる、未知なる快楽。手とも口とも、マンコとも違うセックス行為は新たな感覚だ。
俺も腰を振り、二人は互いのペニスとペニスを絡ませ合う。カウパー液がどろりと出て、ねっとりとした液体が互いのペニスに纏わりつき、さらなる快感が高まった。
「はあ♡ ん♡ 桜木くん……♡」
分身天使は息を荒くし、喘ぎながら腰をだらしなく動かす。顔は赤く、赤い瞳はとろんとしている。俺も夢中で腰を振った。すりすりすり、と肌が擦れ合う音が生徒会室に響く。互いのペニスを擦りつけ合う行為は非日常的で、とてもエロティックだった。可愛い女の子だったら、こんなの大歓迎だな……。癖になりそうだ。
「あ♡ ん♡ ああ♡」
「やばい、気持ち良い」
「き、キス……♡ 深いの♡」
分身天使を抱きしめて、ディープキスをする。互いの下を絡ませ合う。キスが終わると、俺は抱きしめたまま腰を振った。分身天使の、お腹の柔らかい感触も感じた。
「ああ♡ んんん♡ あなた、すっかり夢中じゃない……♡」
「お、お前だって」
「あああん♡ そうよ♡ セックスは、子供が出来なければ、イケないことじゃないわ♡ あなたとならたくさん、してもいい♡」
「っ」
もうすっかり躊躇いも抵抗がなくなり、腰を激しく振る。
「ん、あああああ♡ あ♡ あ♡ すごい♡」
分身天使が喘ぎ乱れる。
外へ聞こえるんじゃないかと思うくらいの、乱れぶりだった。それでも俺は止まらず、腰を振る。絡み合うペニス。カウパー液。ねっとりとした感触と、硬く熱い快楽が俺を夢中にさせた。
「だ、ダメだ、立華、もうイク」
「あたしも、なにか来る……♡」
「ああああ」
「んんんんん♡」
分身天使と、俺のペニスが震えだす。白い液体がお腹の間で暴れ出し、べっとりと汚していく。射精は激しく、俺にも分身天使にもかかっていた。
「どっちがどっちのか、わからないわね……♡」
うっとりした表情でそう言ってくれて、俺にキスをする。優しいキスだった。俺はもう、彼女に夢中になっていた。
「なあ、立華……俺の部屋、来ないか」
「まだ生徒会の業務が残っているのに。ダメな子。おしおきね」
分身天使はそう言って、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
副会長権限で手に入れた一人部屋に、分身天使を呼んだ。お互い、すぐに服を脱いで、ベッドの上で絡み合う。今度の分身天使は普通の姿であった。可愛らしいマンコはとても綺麗で、けれど淫靡さがきちんとある。
そんな分身天使が、ベッドの上で俺のペニスをフェラチオした。クチュクチュ、と暖かな唾液を出して、すっぽりと小さく愛らしい口でペニスを覆いつくす。激しくしゃぶりながら、上下運動をされて、優しく暖かい感触が下から上へ電撃のように走った。
「立華……!」
「一番には出来ないこと、もっとしてあげるわ。例えば……」
分身天使があくどい笑みを浮かべる。
瞬間、ドアをノックする音が聞こえた。
俺はぎょっとしたが、分身天使は「開いているわ」と返事をしたので、来客はドアを開けてしまった。
バッチリと、ベットの上で絡み合う俺達と目が合う。
しかも入って来たのは、立華であった。
「なっ⁉」
俺は思わず声を上げる。立華はさすがに顔を赤くして、ぷいっと目を逸らした。
「な、なにをしているの……あなた達」
可愛い。
ではなく。なんだこの状況。
「こんなところへ呼び出して……桜木くんに迷惑かけて」
立華は顔を羞恥に頬を赤らめながらも、そう言い咎める。まあ、やっぱりこいつが呼び出したのか。
「大体、あのガードスキルはなに?」
「良い出来だったでしょう?」
「……卑猥にもほどがあるわ。なにがエンジェル・ディックよ。ロックかかっているから、削除も出来ないわ」
立華が頬を膨らませる。
まあさすがに、プログラミングは分身天使がやったことだよな。
「なんて言いながら。あなた、試したでしょう?」
「っ⁉」
「ふふふ。エッチな子ね。隠さなくてもいいのに」
立華がぶんぶん! と首を横に振る。だが、激しく動揺しており、耳まで顔を赤くしている。
好奇心を抑えられなかったのだろうか……立華も、そういうのあるんだな。
「ここに、魅力的なエンジェル・ディックがあるわよ。試してみないかしら?」
分身天使が好戦的な笑みを浮かべ、そう提案する。立華はじっと、俺を見据えていた。え、なに?
「ダメよ。ゆりに申し訳ないわ……」
「一番なんだからいいじゃない」
「そういう問題じゃないわ」
「それとも、あなた自身が一番じゃないと気が済まない?」
「っ⁉」
再び、ぶんぶん! と首を横に振る。
いつものポーカーフェイスはどこへやら、というくらい喜怒哀楽がわかりやすかった。
「素直じゃない子。じゃあ、帰ったらいいわ」
分身天使が俺の上に跨り、ずぶり、と挿入する。温かく、ぬめぬめとした柔らかいマンコが、俺のペニスをぴっちりと包み込んだ。
「っ」
「ああ♡ ん♡」
分身天使が腰を淫らに動かす。その度に柔らかなマンコが俺のペニスを上下にしごき、射精感を高まらせてくれる。分身天使の可愛らしい胸を揉む。ギシギシ、とベッドがセックスの反動に軋んだ。
立華は口元に手を当てて、じっとその様子を見ている。俺はそれに興奮を覚えて、腰を振った。パンパンパン、と肌を打ちつける音が鳴るほどの激しさ。
「ああああ♡ 桜木くん、すごい♡ 一番さんは、これを独り占めしているのね……♡」
ゆりとはまた違う快楽とシチュエーションに、俺は獣となって堪能した。その光景をじっと見ていた立華は、服を全て脱いで、ベットの上へやって来る。
「春斗くん……あたしも、相手してくれる?」
立華は分身天使から俺を奪い、ベットに押し倒す。そのままずぶり、と己のマンコの中へペニスを入れる。
「っ、立華……!」
立華の中はすでに、しっとりと濡れていた。
「俺達のセックスを見て興奮していたのか……?」
「っ!」
立華は顔を真っ赤にして、目をぎゅうううっと閉じて、小さくこくりと頷いた。その可愛らしい姿に、愛おしさがこみあげてきて、俺は立華を抱き寄せて腰を振った。
「っ♡ あ♡ あ♡ あ♡ あ♡ あ♡ あ♡ あ♡ あ♡」
「やばい、気持ち良い……」
分身天使はその光景に笑みを浮かべ、スキルを発動させる。
「ガードスキル――エンジェル・ディック」
現れたのは、大きく勃起したペニス。分身天使はそのまま、立華のお尻の中へペニスを入れた。
「ああああああああ♡」
立華が大きく喘ぐ。
「言ったでしょう? 一番さんに出来ないことをするって」
分身天使が不敵に笑い、腰を振る。立華のアナルをかき回す。その硬い感触が、マンコ越しに伝わっていた。立華のマンコを通して、俺は分身天使のペニスもこすりつけられていた。新たな快楽と刺激に、すっかり虜にさせられてしまう。俺は無我夢中になって腰を振る。分身天使も腰を振り、喘いだ。
「ああああ♡ お尻、気持ち良い……♡」
「んんん♡ ほら、おしおき、どうかしら……♡ あん♡ ああ♡」
二人の喘ぎ声と、ペニスとマンコの感触を堪能しながら、俺は最後に早くピストン運動をした。ベッドがギシギシ、と壊れんばかりに軋み、シーツがぐちゃぐちゃに乱れた。
「イクぞ……!」
「あたしも、出るわ……♡」
パンパン! と淫らな音が部屋に響き渡る。
「中、中で……♡ っ、あああああ♡ 出ている、桜木くんのが……♡」
「ああん♡ すごい、いっぱい出たわ……♡」
俺の精子が立華の中に、分身天使の精子が立華の可愛らしいお尻にかかった。汚されきった立華は、天使のような可愛さなのに、とても淫らになっている。
「すごかった……♡ ありがとう」
立華が優しくそう言ってくれて、俺にキスをする。すると分身天使がその上から、左側から俺の唇にキスをする。奪い合うように二人から唇を奪われる、甘美な快楽に浸った。
朝から凄まじい感触がした。そう。これは、誰かの中に入っている感触。目が覚めて、毛布を持ち上げると、裸になり、騎乗位で腰を振る分身天使がいた。
「っ、お前、勝手に入って……!」
「ん♡ あ♡ 素敵よ、あなたの……♡」
「大体、秩序はどうした……男子寮に入って。っ、あああ!」
耐えられなくなり、分身天使のマンコの中に射精した。彼女は腰を振りながら、激しく射精を受け止める。
「これはおしおきよ。あたしをこんな体にした、ね……♡」
分身天使はそう言って、ウインクをする。赤い瞳と相まって、まるで小悪魔のような、そんな印象であった。