ここは死後の世界ならしい。そこで神へ復讐する組織こと「死んだ世界戦線」を率いるリーダー、仲村 ゆりから、この世界について様々なことを教えてもらった。目的は俺の勧誘ならしいが、そのおかげでスムーズに現状の把握をすることが出来た。
しかし。死んだ記憶があるとはいえ、いきなりこの世界の全てを受け入れることは出来ない。
ゆり曰く一般生徒はNPC。神が作った創造物なのだそうだ。人間ではないが人間の感情を元に作られており、かなり精巧なのだという。
「試しに浣腸でもしてみなさいよ」
「あ? 浣腸?」
「逃げるか、蹴られるかするわよ」
「……なるほど」
しかし創造物が人間を上手く再現できるとは思えない。
なによりも、俺はこの世界をあまりに理解してなさすぎる。まだ来たばかりなのだから。
だが、さすがに浣腸は抵抗がある。かわいそうだ。
そうだ。どうせなら、女の子のおっぱいでも揉んでやろうじゃないか。
この世界には治安組織、警察の類はないそうだし。つまり、おっぱいも揉み放題というわけだ。
さて。どうせ揉むなら、可愛い子がいい。
それも、自分好みの。
そう思いながら、俺は天上学園をうろついた。するとびびっと来た女子生徒を一人見つけることが出来た。その子は自動販売機前で、ギターケースを背負って水を購入している。長い黄色の髪をした女子生徒で、愛らしい童顔がとてもキュートであった。胸の大きさは中の中か、中の下ぐらいか。俺は彼女の背後にすっと忍び寄り、両手でその膨らみをふにゃりと揉んだ。
「おお。すごく柔らかい。再現度が高いな。まあ、揉んだことないんだけど」
「ぎゃああああああああ⁉ 変態がいるぞおおおおおおおおお!」
黄色い女の子はギターケースを振り回し、俺の脳天を殴った。
蹴られるどころの騒ぎではない。
俺は意識を失い、その場で倒れた。
勘違いをしていた。
女子生徒はNPCではなく、人間であった。たしかに死んだ世界戦線の制服だったが、まだこの世界に来たばかりだから、よくわからなかった。
「というわけで、この間はごめんな」
「……あれほどのことがあって、よく一対一で平然と話しかけられますね」
またも自動販売機前。おっぱいを揉まれた黄色い女子生徒――関根 しおりはジト目を向けて来る。
ちなみに、今の俺は戦線入りをしている。関根がメンバーだと聞いて、興味が湧いたのである。
「めっちゃ良い感触だった」
関根が胸を両手で隠して一歩下がる。
「絶対、反省してないでしょう⁉ 身の危険を感じますから! その感触を思い出して、夜中になにをなさっているんですか⁉」
「え? おかずにしてオナニー」
「怖すぎますから⁉ つーか、そんなこと聞かせんなよおおおお⁉ どんな生前だったんだ、お前!」
やたらハイテンションな女の子である。可愛い。増々好みのタイプだ。
「ところで、一つお願いが」
「ええ、なんでしょうか――って、聞くわけないでしょうが⁉」
「え? なんで?」
「話の流れからして、大体わかりますから……絶対、ロクな話じゃないですから」
「せめて聞いてくれよ。それから返事してくれ。新入りだが、俺は幹部だぞ?」
「ゆりっぺさんは何故、こんな性犯罪者を幹部にしたのか……まあ、いいですよ。わかりました。噂によると、優秀で見込みのある人らしいですし……なんですか? あたしになにか用なんですか? これでもガルデモのベーシスト、忙しいんですからね」
「おっぱい揉ませて」
「出来るわけないでしょうがあああああああ⁉」
叫ぶ関根に、俺は目を丸くした。
「え? なんで?」
「なんですか、そのリアクションは⁉ むしろあたしが「え? なんで?」ってなりますからああああ! というか、普通の女の子だったら恐怖を感じて泣き叫びますから!」
「俺は怖くなんかないと思うぞ」
「さっきからだいぶ怖いですから⁉ 頭おかしいですから!」
俺は首を傾げなら「まあ、いいや。とりあえず揉ませてくれ」と言って両手を伸ばして近づくと、関根は青筋を立てて、ギターケースを再び俺の脳天めがけて振り下ろした。俺の意識は再び、闇の底へと転落した。
それから幾度の月日が経過した。戦線にもすっかり馴染んでいる。わりと結果も残せていると思う。
「よう」
「また、来やがりましたね……!」
自動販売機前。関根はギターケースを剣のように構える。
「なにしているんだ?」
「身構えているんだよ、お前のせいでな⁉」
「え? なんで?」
「だから、むしろあたしがそのリアクションに対して「え? なんで?」ってなりますからああああ⁉ 目が丸くなりますからあああ⁉」
「まあまあ。とりあえず、おっぱいを揉ませてくれ」
「嫌ですから⁉ なんでお前の性処理奴隷にならなきゃいけねーんだよ!」
「ダメなのか?」
「ダメに決まっているでしょうが!? むしろ何故OKな可能性があると思ったんですか!」
ぶんぶん、とギターケースを振り回す関根。
その目には――涙が浮かんでいた。
「どうして、どうして、いつもそうなんですか……!」
「関根?」
「ぐすっ……う、うわあああああん⁉」
大泣きであった。隙だらけで、今ならおっぱい揉み放題みたいなものだが、さすがに自重する。
関根は涙しながら、なんとか言葉を紡いでいった。
「こんなことしているのは、あたしにだけで……あなたは、本当は悪い人じゃなくて……むしろ、戦線ではすごく頑張っていて、強くて、優しくて……そういう姿を、たくさん見た、から。そんなあなたが、あたしは……」
ぐす、と鼻水をすすりながら、関根は涙目をまっすぐに向けてきた。
「えっと、俺はどうすれば……」
「この鈍感がああああ! 察しろよ!」
「っ!?」
「もっと女の子として、優しく扱えって言ってんだよー! こんなギャグ漫画みたいな感じじゃなくて! 大体、お前はあたしのこと、どう思っているんですか? 聞かせてくださいよ!」
俺はしばらく考えて、そういうことか、と思い口を開いた。
「よし、わかった。セックスしよう」
「だから、そういうところだって言っているでしょうがあああああああ⁉ なに色々とすっとばしてんだよ!?」
脳天にまたも、ギターケースが振り下ろされる。俺はそれをなんとか回避し、慌てて訂正をする。
「わ、わかったから。待ってくれ」
「なんですか。なにを待つんですか。次はどんな変態ネタを持ってくるんですか」
むすっと膨れる関根に、思わず俺は慌てた。
「俺は……えっと、その」
「……」
「関根のことが、好きなんだ」
「……はあ。最初からそう言えって話ですよ、全く」
関根はそう言って、柔らかく相好を崩した。
夜。閉鎖中の医局の一室に忍び込んで、俺達は密会をした。月明かりの差し込む、使われなくなった保健室のベッドの上で、いやらしく絡み合う。
横になった関根に重なって、何度も抱き合いながら深いキスを交わした。優しく、けれど強く求め合うような行為に、体が熱くなっていく。
「んちゅ、くちゅ♡ ん、あ♡ そろそろ、服、脱ぎますか……?」
俺がこくりと頷くと、関根は上体を起こし、服を脱ぎ始めた。
「恥ずかしいですね――って、お前も脱げよな⁉」
微動だにしていないと、期待していた通り突っ込まれたので、俺も服を脱いだ。
月光に照らされた関根は、一糸纏わぬ姿になっている。すらっとした体。小柄な体躯に、透き通るようなきれいな肌。地上に舞い降りた天使のようだ。
関根は胸を両手で隠しながら、赤くした顔を逸らした。
「あ、あの……あれほど執拗に揉もうとしていましたけど、あたしの、そんなに大きくないですよ……?」
俺は関根の両手をどける。手のひらサイズの、二つの膨らみふにゃん、と小さく揺れた。それを両手で、下からすくいあげるように優しく揉み、先端を舌で舐め回した。
「あ♡ ん♡ あ、あ、あん♡」
悶える関根。股の間へ指を伸ばすと、そこはしっとりと濡れていた。触れると「ん、ああ♡ そこは……♡」と体を倒してジタバタする。
舌でクリトリスを舐めてやると、関根はベッドの上で橋を描くように背中を仰け反らせた。
「ああん♡ すごい、気持ち良い……♡」
「もう、入れてもいいか?」
「はい♡ いつでもオーケーですよ?」
関根がそう言って可愛らしくウインクをするので、俺は勃起したペニスをその中へと入れた。淫靡な感触と共に、温かい中が迎え入れてくれる。
「ん、あああ♡ これ、大きい……♡」
「大丈夫か?」
「えへへ、ちょっと驚いたけど。大丈夫ですよ♡ 動いてください♡」
正常位の体勢のまま、ペニスを突き上げる。最初は優しく。ずんずん、とピストン運動するたびに、柔らかな膣と温かい体液の刺激でとろけそうになる。
「ん♡ ああ♡ すごい、これ、飛んじゃい、そう……♡」
「関根の中、気持ち良い」
「あたしも、気持ち良いです♡ あああん♡ ああ♡ 激しくしても、いいんですよ? 受け入れてあげますから……♡」
突き上げる度に喘ぐ関根に、淫靡な衝動がとめどなく溢れていく。バックの体勢にして突き上げると、綺麗な背中と可愛らしいお尻が煽情的であった。俺はそれを堪能しながら、激しくバックでパンパンパン! と大きな音を立てる。
「ああん♡ もう、ダメ……♡ あの、あたしも動きたいです♡」
関根はそう言って、騎乗位になった。俺の上で腰を振り、愛らしいマンコで勃起したペニスを淫らに求めた。動くたびに黄色の髪が乱れ、おっぱいがふるふると揺れた。俺は関根の揺れる胸を揉みながら、下から突き上げる。「ああん♡ あたしが動くって、言ったのに……♡」と、顔を赤くして喘ぎ乱れた。俺達はぎゅっと抱き合い、互いの体の感触と温度を全身で感じ合った。
「関根、俺、イキそうだ」
「いいですよ、もう、このまま……♡」
一際激しいピストン運動の後、射精する。精液は長く、長く関根の中で飛び出た。ビクビクと動くペニスを宥めるように、膣が優しく受け止めてくれる。
「はあ、はあ……♡ すごい、量……♡ ぱないですな、桜木のアニキ」
茶化すように言う関根の隣に、果てた俺は横になった。
二人の吐息だけが、室内に宿る。関根は体を起こし、俺の顔をじっと覗き込んだ。
「桜木さん。ガルデモメンバーというだけあってあたし、あのお二人ほどじゃないにしろ、結構な人気がありましてですね」
「ん? ああ」
「ひさ子さんからのアドバイスでして。付き合うのは公表しない方が良いらしいです」
「ああ……まあ、しょうがないか」
ガルデモはアイドルユニットじゃないが、まあ、そういう物だということだろう。
「その代わり……」
「???」
関根があくどい表情を浮かべたから嫌な予感がした。だけど、遅かった。関根は俺の首筋に勢いよく噛みつき、針に刺されたような鋭い痛みで思わず声が漏れた。
「いてて⁉ なにすんだよ」
「なにって、キスマークですよ」
「っ⁉ おい、公表しないんじゃないのか?」
「ひっひっひっ。誰につけられたかは、秘密でお願いします。匂わせって奴ですよ、桜木のアニキ♪」
「……たく。勘弁してくれ」
「えへへー」
関根は上機嫌そうに俺の胸に飛び込み、猫のように頬ずりしてきた。柔らかな頬と髪の感触を感じながら、頭を撫でてやる。悪戯好きな彼女のことだ。交際を隠すという縛りを、こんな風にして楽しむに違いない。
やれやれ、と俺はため息をついた。