「春斗。あたしと戦って」
放課後。真面目なかなでには珍しく、学校外の森の奥へ連れていかれるなり、そんな突拍子もないことを言われた。
正直、なんのことだかさっぱりである。
「ごめん。もう一回言ってくれ」
「あたしと戦って」
「ワンモア」
「あたしと戦って」
律儀に一語一句違わない。
お前は「あたしと戦って」と言い続けるロボットか。
「何故?」
「ガードスキルの調整をしたいのよ」
「……あいつらの対策ってことか」
かなでの悪い予感は当たった。この世界に迷い込んだ人間の一人――仲村 ゆりがクラスSSSを立ち上げ、神への反逆を掲げたのだ。死後の世界に留まり、抗い続けるその思想はかなでとは真逆のものである。
まああの少女、それほどの生前だったってことなんだろう。
「これを使って」
渡されたのは、拳銃であった。
「あいつらの物か?」
「ええ。没収品よ。これであたしを撃って」
「何故そんなことを……」
「新しいスキル「ディストーション」のテストプレイよ」
「ふうん……?」
「ガードスキル、ディストーション」
宣言と共に、かなでの目の前の空間が歪んだ。ぐにゃり、と蜃気楼のようにかなでの姿が歪む。
「撃ってみて。当たらないから」
「わかったよ」
あまり気は乗らないが、俺は仕方なく数歩下がり、かなでに銃を向ける。良い気分にはなれない。
引き金を引き、発砲。弾丸はけたましい音を立てて飛び出し、かなでの足をめがけて飛んだ。しかし銃弾は歪んだ空間に触れた刹那、横へずれる。
「すげえな」
ガードスキルはこんなことも出来るのか。
「本当は跳ね返すことも出来るのだけれど。それは過剰防衛だから止めたわ」
「……ふうん」
変なところで優しい奴である。
この間、足を引きずっていたのを見た時は、あいつらに殺意を抱いたものだが。
「それと。新しいハンドソニックを見てほしいのだけれど」
「形状変えられるのか」
「ええ。いつも使っているのはバージョン1よ」
「へえ。見せてみろよ」
「――ハンドソニック、バージョン13」
しゅいいん、という音と共に禍々しいデザインの剣が現れた。赤と黒のカラーリングで
刃が太く、妙な形をしている。
「どうかしら?」
「どうって言われてもな……」
「かっこいい?」
「いや、変なデザインだなって」
「っ⁉」
「実用性あるのか、それ? だからそんな見た目なのか?」
「……」
「かなで?」
「これはボツにするわ」
しゅいいん、とハンドソニックを解除するかなで。顔が少し赤い。なんだ?
夏。エアコンの効いた生徒会室はこの日、たくさんの人間が行き来した。近々開かれる部活動対抗の水泳大会の、申請書の受理をするためだ。
水泳部、野球部、サッカー部、バスケ部……様々な運動部がどんどん申請していく。
まあ、毎年の光景だ。
ちなみに強豪はもちろん、水泳部。対抗馬としてはバスケ部で、今年のメンバーは美男子ということもあり、バスケ部の女子人気が高いだとかなんとか。
「次の方、どうぞ」
俺が促すと、女子生徒二人が入って来る。
退屈な校内コミュニティの中、あまりに異色な申請書が届いた。
「はい。さっさと受理してちょうだい」
高飛車な雰囲気で申請書を出してきたのは、話題沸騰中の中村ゆり。そして彼女の仲間の一人である、椎名だ。
二人共スタイルの良い美少女ということもあって、なにかと男子生徒の目を惹く。先ほど出ていったバスケ部の三人が出口のところで立ち止まり、二人を観察していた。多分、この二人が帰る時にナンパでもする気なのだろう。
俺はため息をつきつつ、申請書を見る。「死んだ世界戦線」と書かれていた。隣から覗き込んだかなでが、真面目に告げる。
「部活動じゃないと受理出来ないわ」
ゆりがむっとした表情で、マジックペンを取り出す。
「じゃあこれでいいんでしょ」
最後に「部」と付け足す。
かなでは首を横に振った。
「存在しない部だわ」
「その辺は目をつむりなさいよ。あたし達が正式な手続きの元、学校の行事に参加するなんて僥倖でしょ?」
「うーん……」
言いくるめられそうな雰囲気を感じ、俺はすかさず話に入った。
「却下。以上だ。お引き取り願いたい」
「アンタには言ってないわよ、NPC風情が。モブは黙ってなさい、モブは」
「副会長だっての。つーかなんだよ、死んだ世界戦線って、バカかこの暴力女」
「ああん⁉ 誰が暴力女よ、ケンカ売ってんのかー!」
「雰囲気といい言葉遣いといい、品がないお前にはお似合いだろ?」
「天使の言いなりになっている、頭空っぽなアンタには言われたかねえわ!」
「なんだと、この粗悪女⁉」
「なによ、性悪野郎⁉」
がるるるるるるるる、とお互い唸りながら青筋を立て、ヤンキー同士のケンカの如く至近距離で睨み合う。
椎名が「ゆり。その男には近づかない方がいい」と言ってぐいっとゆりの両肩を掴んで離し、かなでは俺の後ろから抱きついて「……離れて。近すぎるわ」と言ってすごい力で引き剥がした。
かなでの頬はぷくー、と膨れていた。
「とりあえず。申請書には印鑑を押しておいたわ」
俺を片手で抱き止めたまま、かなでが書類を突き出す。ゆりが取り押さえられながら、申請書を受け取った。
「ありがとう。どっかの誰かさんが邪魔しなければ、もっと話はスムーズだったわね。時間を無駄にしたわ」
「品がない上にせっかちなんだな、お前」
「なによ?」
「なんだよ?」
バチバチバチ、と睨み合う俺とゆり。
ゆりは椎名に抑えられながら、廊下へ出ていった。やれやれ。うるさいのがいなくなってスッキリする。
夜。大会へ向けて、室内プールの飾りつけ及び清掃を、俺とかなでは生徒会業務としてこなしていた。
業務は早く終わったため、余った時間は実質、二人で室内プールの貸し切り状態となる。静かな室内で、俺は久々に思いっきり泳いでみた。
「上手ね」
かなでは競泳水着で、プールサイドの端に座り、足だけ水に浸かっている。
「まあ、水泳訓練もかなり受けたからな」
「ふうん」
俺はかなでのいるところまで泳ぎ、プールを上がって――かなでに抱き着き、近くにあるマットへ向けて押し倒した。
「っ!」
唇を重ねて、舌を入れる。
「くちゅ、ん♡ んちゅ、はあ……♡」
かなでがちゃんと答えてくれて、舌を入れてくれる。俺のペニスは水着の下で大きく勃起し始めた。水着越しに感じるかなでの体温と感触は柔らかく、スベスベとしていてエロティックであった。
「……胸。大きい方がいいのかしら」
「え?」
かなでが胸の辺りを両手で抑えて、唐突にそんなことを言った。
「仲村 ゆりさんと仲が良さそうだったから……」
「誰が?」
「あなたが」
「あれを見て、どこが仲良いと思ったんだ……?」
「相性」
「最悪だっての⁉」
なにをどう勘違いすればそうなるんだよ。
「じゃあ、かなで。胸を見せてくれ」
「……」
かなでが水着をずらして、その膨らみを見せてくれ。控えめなそれに、愛らしい乳首が露になる。俺は胸を両手で揉んで、乳首を舐め回す。かなではマットの上で悶絶した。
「ん♡ ああ♡ ああん♡ 春斗……♡」
「俺は、かなでの胸が好きだ。それじゃダメか?」
「ダメ、じゃないわ。でも……」
「でも?」
「よく、わからないわ。あなたと仲村 ゆりさんが一緒にいると、苦しいの。いつも側にいてくれているのに、もっと側にいてほしいって……そういうことを、考えているの。あたし、なんだかとてもいけない人になっているわ」
俺はかなでの水着をずらし、マンコに指を入れた。
「ん、あああ♡」
「いけないことじゃない。かなでが望むなら、いつだって側にいる」
「いいの……?」
「ああ。なんでも言ってくれ。俺はかなでなら、なんでも叶えたくなるんだから」
「いけないことでも?」
「いけないことでも、だ」
「じゃあ、指入れしながら、キスしてほしいわ……♡ ちゃんと、濃厚なの……♡」
かなでが甘えた声を出すので、俺は優しく深いキスをしながら、指を動かした。かなでが気持ちいいと言っているところを撫でてやる。かなでは俺の水着の中へ右手を伸ばし、ペニスをしごいた。柔らかい手が、優しく上下運動する。興奮のあまりお互いの体温が上がり、息が乱れていく。
「っ、ん♡ 春斗、あたし、あたし、もう、ダメ……♡」
唇を離すなり、かなでが潤んだ瞳を向け、激しく乱れた。ぶんぶん顔を横に振り、綺麗な銀髪を揺らす。
「かなで……!」
「ん、あああああああああああああああ♡」
かなでが大きく仰け反り、潮を吹いた。激しい潮吹きは辺りを濡らす。迸りが終わった後、かなではマットの上でぐったりする。顔は真っ赤になっていた。
もう我慢の限界であった。俺はかなでをバックにして、挿入する。
「んんん♡ 来た、春斗の……♡」
競泳水着に包まれた可愛らしいかなでのお尻を、両手で揉みながら腰を振る。突き上げるたびに波打つお尻、水着がマニアックなエロを生んでいる。俺はそれに興奮しながら、無我夢中で、グチョグチョになっているかなでのマンコを搔きまわした。
「春斗の、大きく、なっている……♡」
「かなでの中、締まり良くなっているぞ……!」
セックスの回数を重ねるにつれて、俺達は体の相性が上がっていた。かなでのマンコは俺の形になり、俺のペニスを迎え入れるために変形している。
「もっと、春斗としたい……♡」
かなでが前より大胆に甘えて来るようになった。俺は嬉しくなった。
「俺だって、かなでがもっとほしい」
「いいわよ。あたしを、もっと滅茶苦茶にして……♡ 仲村ゆりさんが、入る余地がないくらいに……♡」
バックで突き上げる速度を上げる。パンパンパン! と大きな音がプール内で響き渡る。かなでが途中で上になりたいと言ったので、騎乗位に切り替える。
かなでが競泳水着のまま腰を淫らに振る光景は、とても可愛らしくてエロい。小さな胸を両手で優しく揉んでやる。かなでは健気に、激しく腰を振った。
「ああ♡ んんん♡」
「かなで……」
かなでは時折前に振ったりして、ペニスを強く刺激する。くるりと前を向き、騎乗位のバックで腰を振り出す。かなでの愛らしいお尻にペニスが吸いこまれていくような、そんな絵が俺を興奮させてしょうがなかった。
「もう出そう……」
「最後、正常位でいい……?」
「ああ」
かなでをマットの上に倒し、正常位で入れる。マンコの中にズブズブとペニスを入れ、すぐさまパンパン突き上げる。
「んんん♡ 激しい、春斗……♡」
「もう、こんなに濡れているから……いいだろ、激しくしても」
「ん♡ 大丈夫よ、とても気持ち良いから……♡」
かなでのうっとりとした顔と見つめ合いながら、正常位で激しく突き上げる。かなでの喘ぎ声と、パワーピストンの淫らな音が室内プールに響き渡る。
「や、やばい、もう出る……!」
「中がいいわ……♡」
「っ! あああ」
「んんんん♡」
かなでの中で射精する。ペニスがかなでのマンコの中で暴れ狂った。かなでは一滴も漏らすまいと、両足で俺の腰をホールドする。一つになったまま、最後まで射精を終えた。
「はあ、はあ……」
俺は息を乱しながら、マットの上でぐったりする。だけどかなでは射精したばかりのペニスをくちゅくちゅと口でしゃぶりだした。
「あ、ぐ……かなで……?」
「なんでも言ってって、言ったから……まだ、足りないわ……♡」
かなでが可愛らしい顔で見上げながら、ペニスを下品にしゃぶった。俺は室内プールの時計を見る。
「でも、もう時間が……」
「我慢出来ないわ……♡」
「なら、仕方ないな」
俺達はそうして、気が済むまでセックスをした。お堅いくらい真面目なかなでからすれば考えられない冒険とわがままだったが、俺達の欲望は止まらず、その日の夜は貪り合うように愛し合ったのである。