今回の話しは、嫌悪感を感じるかもしれません
そう言うのが嫌な方は見ない方がいいかと思われます
また、もしかしたらR15にあたるかも?なんでそちらも注意を
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺は知らなかった。
ここまで、巣くう闇が深い事に。
『暗雲を招く城郭、操られし道化 後編』
だから俺は、己が傷付いても彼女達を止めたかった。
救いたかった――
―――
――
いきなり抱き付かれたと思ったら、荀シンだと言う
更に訳が分からなくなり混乱してしまった。
「あ~、その荀シン殿がどうしてここに?
と言うか何故に抱き付きますか?」
「先程も言いましたが、夜這いです」
「・・・何故に?
俺は、申し訳ないが君と話した事もないが?」
そう言うと、胸に押しつけられていた顔が上を向いた。
この近さならわかる
桂花の髪型をクセっ毛にし、色合いは亜麻色を少し濃くした感じで、活発そうな彼女に似合っていた。
瞳の色は桂花と違い、薄い緑色をしていた
「姉から貴方様の話しを聞いてました。
楽しそうに、嬉しそうに・・・
そんな話を聞いてるうちに・・・好きになってしまいました。」
こちらを見ながら目を潤ませる顔は桂花にそっくりだった。
しかし、違和感があるのだ
まるで仮面を付けてる様な、作られた顔に
ここでやっと冷静になれた。
すると、微かにもう一つの気配を感じる事ができた
「はははっ・・・そっか・・・」
(危なかった・・・冷静になんなきゃ気付かなかったな・・・)
「でも・・・姉から貴方様を取るなんてできません・・・
だから、せめて私にお慈悲を・・・」
そう言って脱ごうとする彼女を慌てて止めるが――
「ちょ!ま、待て!
そんな事は駄目だ!
ってうぉ?!」
身体を引っ張られ、寝具に倒れてしまった。俺が彼女に被さる様になってしまう
しかしいい機会と思いたち、軽く彼女の口を押さえると
「いきなり危ないだろ!」
(悪いけど喋らないで、他に誰かいるのも分かっている
合ってるなら、うなずけ)
小声で彼女に言った
すると今までの作られた表情から、顔を青くしているが"素"の表情が現われた。
彼女は青くしなが小さくうなずく
「はぁ、わかったよしょうがない・・・
今回だけだからな?」
(いいか?君は何もしなくていい
その代わり演技をしろ、喋るな。
そしたら殺しはしないいいか?手を外すからな)
小さくうなずくのを見て、俺は上着を脱ぎ上半身だけ裸になった。ちなみに先程まで青かった荀シンが、瞬間的に顔を赤くした事を記す
閑話休題
◇◆◇◆◇◆◇◆
端から見ると交わっている様にしか見えない演技をしながら、俺は隙を伺った
終始赤い顔をした荀シンは気になったが・・・
そして、等々もう一人が動いた。
(!・・・動いた・・・上か!)
「きゃっ?!」
慌てて荀シンを抱き留め、寝具から飛び去る天井を破り襲撃してきたのは・・・
「お前だったか・・・蒋奇・・・」
前から少し目を付け、仲間に引き入れようとしていた人物だった。紺色の様な色をした髪を一房に編み、それを丸めてお団子頭をしている
目は紫色をしていた。そんな彼女は、避けられた事に驚きつつ
少し赤い顔をしていた。
そして――
「・・・蒋奇参る」
一言呟くと二対の短刀をこちらに向けながら突っ込んでくる
「くっ!」
上半身裸の上に、武器は寝具側にある
無手で相手をするのはなかなか堪える相手だった。
俺の戦闘スタイルは言わずもがな"速さ"そして剣で攻撃し、隙を見て更に接近
前世でやっていた合気道やら何やらによる
投げや関節などを使う。
特に合気道はこちらの世界にはまだ無いらしく、隙を付きやすいのだ。
それを今回はフルで発揮する
初めて無手の武術だけで戦っていた
右から切ってきたと思ったら、視界を遮る様に振り
左を死角から切り付けてくる
それを察知し、右に避けてついでに足払いをかます
それを飛んで交わしたと思ったら、投げ暗器を投擲してくる
当たる直前に、暗器に手を添える様にしずらしていく
そしてやっと右腕を決めて、地に倒した。
「っ・・・」
「ハァ・・・ハァ・・・あぶねぇ
やっぱ強いな、蒋奇」
「・・・ありがとう」
「おう。
とりあえず離すが、もう暴れんなよ?」
「・・・わかった」
決めていた手を離し、二人して立ち上がる
すると、荀シンが先程弾いた暗器を持ちこちらに向けていた。
「動かないで・・・
貴方を殺さないと・・・私の姉が・・・」
ふるふる震えながら――
涙を流しながら――
「それに私だけじゃない・・・
蒋奇さんだって・・・」
そう言われた蒋奇は悔しそうな、悲しそうな顔をしていた。
「・・・どういう事だ?」
そして俺は、闇を聞く――
「・・・私達は、道化なんです
操る人は分からない
身内を人質に、動く哀れな道化・・・」
彼女達を苦しめる、深い深い闇を――
◇◆◇◆◇◆
Side荀シン
私は逆らえない立場だ。
私の家族、唯一の親族である姉。
桂花姉さんを人質に取られているから
こんな事になってしまったのは、まだ私が幼い頃だった。
――
―
その日は、いつもの如く平和で
暖かな日だった。
私の姉は人見知りを良くしていたのを覚えている
特に男の人は苦手と言っていた。
私は、姉に比べ幼い頃は活発で良く走り回っては両親を心配させていた
人見知りもする事もなく、誰とも仲良くなれたのだ。
だから幼い頃は良く私が姉を守っていた
閑話休題
◇◆◇◆◇◆◇◆
そんな暖かな日差の日父の知り合いが家に来るそうで、部屋から出るのを何故か禁止されていた
しかし、私は部屋を抜け出してしまったのだ。
そして――
私は父の部屋に行き――
厳しくも、色々な事を教えてくれた父が――
床に広がる赤い液体の中に倒れた。
私達姉妹を優しく、綺麗な顔で微笑みかけていた母は――
部屋にいた男に
胸に短剣を刺されながら、凌辱されていた。
私は、悲鳴もあげる事もできずに泣き崩れた。
そして男は、私に気付き・・・襲ってきた。
必死に抵抗をしたが、小さくて幼い私は勝てず
両親が死んだ部屋で・・・
母と同じ様に――
――
―
それから、男は逃げ
たまたまきた人が兵を呼び
騒ぎを聞きつけた父の知り合いである袁成様に姉妹そろって拾われた。
あの日の事を自分の胸にしまい込み
何も知らない姉を守もりたかった
袁成様に拾われ、なんとか落ち着いてきたある日
突然、あの時の男が現われたのだ。
そいつは城にいる誰かに雇われていて、その主の為に働けと言う
背けば、あの日と同じ事を姉に・・・そして殺すと言われた
逆らえる筈もなく、それから私は最悪な道を歩む事になった。
特には身体を使い情報を
特には頭を使い、何処かの盗賊の指揮を
城にいると言う、会った事もない輩の為に
Side荀シンend
◇◆◇◆◇◆
Side蒋奇
・・・私には、義父がいた。
小さい頃、両親に捨てられ途方に暮れていた所を拾われた。
義父は感情を示さない私に親身に世話をしてくれた
そしてある日、義父が訓練中に私が興味を示したのをみて我が事の様に喜んだ。
元将軍の義父は自分のもてる全てを私に教えてくれた。
色々教わり、一言ありがとうと礼を言った時義父が号泣したのを覚えている
そんな日々を過ごしていたら、義父に客がきたのだ
ソイツは有無を言わせず父を拿捕し、私も連れてかれてしまった。
それ以来義父と会わせてもらえず、聞いても教えてくれない
一度、くまなく探そうとしたら
「余計な事はするな、お前の義父を殺すぞ?」
と言われ、渋々従うしか無かった
義父に教わった技術をただ人を殺す為に――
私は、こんな事の為に習った訳ではないのに――
Side蒋奇end
◇◆◇◆◇◆
「・・・分かり、ました、か?
私、達は・・・貴方、を・・・」
そう言う荀シンは泣きながら、つっかえながら喋る
幼い頃から始まる辛い記憶を
蒋奇はなにも言ってないが、泣きそうなのは見ればわかった。
「荀シン・・・泣きやんでくれ」
俺は子供の様に泣く荀シンをほっとけなかった――
「ち、近付か、ないで・・・」
「俺は、俺は君を・・・
君達を助けたい」
「っ・・・そんな事、言わないで!
私は、もう、何も信じない!」
だから俺は――
「ぐっ!」
「?!」
「・・・っ?!」
荀シンと蒋奇を纏めて抱き締めた――
荀シンが持つ、暗器を脇腹に刺しながら――
「そっ、そんな・・・
は、離れてっ!」
「・・・駄目!」
「聞け!」
「「?!」」
痛みに耐えながら、二人を抱き締め
頭を撫でながら言う
「すまなかった・・・
謝ったって、時間はもう戻らないが
本当にすまなかった・・・
同じ城にいながら、気付けなくて・・・
辛かったな、寂しかったな
もう、大丈夫だ。
俺がいる
お前達と家族まで、俺が守ってやる
だから、もう無理するな」
優しく、語りかける様に言う。
すると・・・
「うぅぅうぇぇぇ!」
荀シンは子供の様に
「・・・っ・・・ぐすっ・・・うぅ」
蒋奇は声を上げずに
今までの悲しみや辛さを流す様に泣き出したのだった。
それをみて、俺は目の前を暗くしていった――
―――
――
◇◆◇◆◇◆
それから少し騒ぎになった。
俺が暗殺され掛かったと、一夜にして城を駆け回ったのだ
後から聞いたのだが
それを聞き、麗羽は卒倒した――
桂花は警備の見直し、犯人探しを鬼の形相でしたらしい――
琥珀は泣きまくって大変だったらしい――
睦月は心配のあまりウロウロ、フラフラ城の中を何をするでも無くさまよったり――
柳は心配?のあまりヤケ酒――
悠と高覧は厳重警備を寝ずにしたり――
浮華は名医と名高い華陀を探しに旅に出ようとしたり――
それはもう大変だったらしい
尚且つ、荀シンと蒋奇が俺の部屋に誰も入れなかったのもあるだろうが・・・
女中でさえも・・・
そして今回の件は、何者かが俺の部屋に進入し襲われ怪我を
そこに"たまたま"通り掛かった二人が異変に気付き、俺を助けた事にした。
俺は誓う
必ず、彼女達を傷付けた奴を見つけ
袁家を滅亡させるであろう闇を吐き出す為の布石を考えながら――
◇◆◇◆◇◆◇◆
おまけ
それから数日
「ちょっと!萩花!
貴女いつまで龍二様に纏わりついてるのよ!は・な・れ・な・さ・い!」
「いや!私だって龍二様に使えてるんだもの
別にいいでしょ!」
「あぁ~」
俺は右腕を萩花に左腕を桂花に掴まれていた。
ちなみに、部屋で休んでるときに二人に真名を貰った。
姓を荀、名をシン、字が友若で真名が萩花-しゅうふぁ-と言うらしい
蒋奇は真名を水仙だそうだ。
「そういえば、龍二様覚えてますか?」
「ん?なにがだ?」
「部屋で言った、話を聞いてってやつですよ」
「あぁあれか、覚えてるぞ」
「ふふっ、そうですか
実は・・・アレ本当の事ですからね♪」
ちゅ
「「「「あ"あぁぁぁ!」」」」
そう言った萩花は、俺にキスをして離れていった。
唇に・・・
「・・・初めてだな」
「「「「えぇぇぇ?!」」」」
「りゅ、龍二様!わ、私も!」と桂花が
「以外・・・いや、これは・・・ふふふ」と浮華が
「あぅぅぅ~//」と琥珀が
「・・・・・・ハッ?!///」と悠が
今日も袁家は平和でした。
皆さんども
梅干しです
如何だったでしょうか?
重いかなぁとか考えながら書きました。
何処までが15Rか分かりませんが今回はそうしました。
次回は龍二陣営の最後の一人をだしたいです
では、まて次回!