なら、俺が名を馳せても言い筈だ
だから俺は新たな決意をした。
『第拾弍話 もう一人の妹、新しい仲間達 中編』
今度はこの世界を知る為に・・・
―――
――
あれから落ち着き、散らばったものを片付けていた。
「それにしても、アンタ強いんだね~」
「そうか?
そっちだって良い動きしてたろ
後キミも」
「うぅ//」
「いや~確かに!
良い投げだったね」
「言わないでくださいよぉ~・・・」
そんな風にワイワイしながら片付けていると・・・
「キャァァ!」
「「「・・・・・・」」」
今度は店の外から悲鳴が聞こえてきた。
「なんなんだ今日は・・・
厄日か?」
「あ"ぁ~アタイだってこの間用事があったのに・・・」
「私は店番が・・・」
「「「・・・・・・」」」
「ふぅ・・・行くか?」
「おう!(はい!)」
三人で話し合い、直ぐさま外に駆け出した。
―――
――
◇◆◇◆◇◆
Side麗羽
兄様が店の奥へ騒ぎを解決しに向ってから暫くして、今度は外から騒がしい声が聞こえてきました。
「なんなんですの今日は・・・
厄日なのかしら」
「う~む、騒がしいのぅ」
「そうですねぇ~
何かあったのでしょうか?」
三人で待ってから、既に半刻程過ぎていた。
食べる主がいない食事を見つめながら呟いた
「待ってるのも退屈なのじゃ~
ふむ・・・ちょっと外を見に行ってくるのじゃ!」
「え"、ちょっ待って下さいよお嬢さまぁ~!」
そう言うと二人は風の早さで店を後にしてしまいました。
「あぁ~もう!これだからお子様は!
はぁ・・・しょうがないですわね」
流石に怪我をしたら可哀相なので、食事をしていた机にお金を置いて追いかける事にしましたわ。
しかし外にでると、直ぐ目的の人物を見つけました。
そこには・・・
茶色い短い髪の女性を人質に取る男達数人と
頭から少し血を流し、地に倒れた従妹
そしてそれを背に守る様に前に立ち、剣を構える七乃がいました。それを見て私の中にあった何かが弾けましたわ
私達の従妹・・・いいえ
私達の"義妹"を傷つけた奴等に
兄様の義妹を
そして――私の大事な義妹を
「ゆるしませんわ・・・」
私は今初めて、自分から剣を抜く
鍛錬はしていた
兄様からも筋は悪くないと言われた
でも私は人を殺めた事はまだ無い・・・
でも・・・
私達の家族を守る為に――
私は覚悟を決めて――
剣を構えながら前に走りだす――
この時、回りにいた住民達は
正に一人の英雄の成長を見た
走るその背は、名門の、袁家の血筋を想わせる覇気を滲ませていたのだから――
Side麗羽end
◇◆◇◆◇◆
外にでると、思ってたよりも騒ぎが酷かった。
そして嫌な予感が離れなかった
何よりも入口近くにいた筈の三人がいない事
代金を置いてあった事から、外にいる事
俺はそこらにいる人に話を聞くことにした。
「おい、これはどうした?」
「?!袁悠様!大変です!袁紹様達が!」
詳しく聞くと
ちょうど俺達が殴り合いをしている頃、突然男達が現われ店を荒らし出したらしい
しかも何故か警備の兵がこない
きても二人ぐらいで、余程相手が強かったのだろう
一太刀でやられてしまったらしい
そして問題の麗羽達だが・・・
なんでも、一人の女性が見兼ねて男達に声を掛け
止めさせようとした。
しかし男達は無視
しかも一瞬の隙にその女性を人質にとってしまった。
その時に美羽が現われ、なんと止めろと言ったそうだ。
男達の一人が流石に苛ついたのだろう、持っていた剣の柄で殴った
そのせいで美羽は地に伏せ、追い付いた七乃は剣を抜いた。
そこに走りながら剣を抜き切り付ける麗羽も現われて現場は更に混乱した。
今は戦いながら中央付近にある広めの所に移動したそうだ
俺は話しを聞いて直ぐさま美羽が運ばれた所に向った。
そこは茶屋で、その店先にある椅子に寝かされていた
そこの女将が治療をしてくれたらしい
「美羽は大丈夫ですか?」
「当たり所が悪く気絶をしてしまった様です
頭だったので少し出血しましたが、大丈夫ですよ」
「そう・・・ですか」
俺は安堵し、美羽の頭を撫でて言う
「怪我をさせてすまなかったな・・・
今から麗羽達とお前のやり返しをしてくるからな・・・」
そう言うと、密かに顔が笑った気がした
「女将さん、すみませんがもう少し見ていてもらっていいですか?」
「大丈夫ですよ
袁悠様・・・お気をつけて
いってらっしゃいませ」
俺は笑いながら・・・
「えぇ・・・いってきます」
声を掛け、走り出す
大事な家族を助ける為に――
◇◆◇◆◇◆
Side人質の女性
私は今、自分の不甲斐なさを自覚していた。
今日は城に士官しに行く筈だった
その途中で、この騒ぎを聞きつけ来たのだ
止める様に言うが聞かない
しょうがないので、実力行使をして一人を叩き伏せた。
しかしその隙に捕まり、逆に人質に
しかもその後直ぐにきた一人の女の子を怪我させてしまった。
それから金髪の女性が走りながら抜刀し、一人倒した。
彼女は私を開放する様に言ったが男達は勿論拒否
そしてそのまま戦いになってしまい、今は落ち着いている
それは後から合流した、髪が緑の大きい剣を持つ娘と黒髪の大きい槌を持つ二人が乱入し
男達を蹴散らしたから
この二人と金髪の女性の三人は即席なのにいい連携をしていた。
始めにいた女性は、やっと駆付けた兵十人あまりを指揮して戦っていた
そして今・・・
「さぁ、貴方の部下はもういませんわ
おとなしく降伏なさい」
「ふぅ~久々にこんなに暴れたぜ」
「私も疲れましたぁ」
戦闘は終結して私を人質にしていた男に語り掛けていた。
しかし男は・・・
「使えん奴らめ
まぁいいお前らを倒して悠々と逃げさせてもらう」
そう言うと私を突き飛ばし・・・
名乗りを上げた
「俺の名は張 牛角
黒山賊頭目の張 牛角だ」
それは近くにある黒山に住む山賊だった。
そして有名なのが――
「俺を楽しませてくれ」
その頭目は名だたる英傑に並ぶ程の武を持っている、と言われる事だった――
Side人質の女性end
皆さんども
梅干しです
いやぁ、まさか三編になるとは・・・
前編後編で終わらす予定だったのになぁ
まぁいいかw
後、家の麗羽はそんなに馬鹿じゃないよ!w