※この作品はR-18です。

真·恋姫無双~名門の血筋~   作:梅干し

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歴史が動き出す
遂に、平和が終わる

『第拾肆話 新たなる道』

だから俺は、家族や仲間の為に――
――
―



第拾肆話 新たなる道

◇◆◇◆◇◆

 

あの後直ぐに賊共を倒し、横たわる母上に話しかけた。

柳は医師を呼びに行く

「母上・・・賊を倒しましたよ

起きてください、治療をしないと」

しかし、もう見ただけで分かってしまう

横腹は切り裂かれ、血が止めどなく流れていた。

病を拗らせていたが、それとは違う種類の顔色

あんなに暖かだった温もりも、今は冷たい

俺は、つい先ほど見た光景と重なった

「龍二・・・貴方も・・・、分かっている・・・でしょう?」

「わかりません、こんなかすり傷ぐらいで弱気にならないで下さい」

「ふふ・・・

私は・・・今まで幸せ・・・だったわ・・・

貴方を育て・・・麗羽を産み・・・

心残りも、あるけどね・・・」

徐々にに顔色も温もりも無くなっていく――

「何を言いますか

これからまだまだありますよ

母上には返したい恩が沢山あるのですから」

「ふふ・・・それは・・・

天の国の・・・事かしら?・・・」

「っ?!母上・・・知って、おられたのですか」

天の国とは俺の前世の事だろう

今までこの話しは誰にも話してはいなかったのに・・・

「私は・・・貴方の、母親ですよ?

自分の・・・息子の事、ぐらい・・・

わかります・・・」

美しかった髪も今は輝きを無くしていた――

「母上・・・いや、麗華さん・・・」

「あら・・・雰囲気が・・・変わるのね?

ふふ・・・ちゃんと、今の顔を・・・

見たかったわ・・・」

既に、母上は目が見えないのだろう

血もいくら止血しても止まらなかった――

「貴女には、ホントに感謝してもしきれないです・・・

だから・・・」

俺も母上の顔が見れていなかった

何故か顔が歪んで見えるのだ

気付いてなかった、自分の頬を濡しているのを

「ごめんなさい・・・ね

貴方は・・・これから大変、なのに・・・

見守る事も・・・できない・・・」

今はもう顔色が白くなっていた

別れが、近い――

「いえ・・・

今まで、本当にありがとうございました

貴女は・・・

俺の、大事な、家族・・・です」

俺は思い出す

訳も分からずこの世界に来て、初めて目を奪われた光景を

「今だから言いますが、俺の初恋は麗華さんですよ」

「あらあら・・・麗羽に嫉妬され、ちゃうわね・・・

・・・あの娘を、この・・・町を・・・

頼みます、ね?」

「はい、命に賭けて」

「ふふ・・・、最後に・・・

貴方の・・・子供を、抱っこして・・・み・・・たかっ・・・たわ・・・」

 

あの時と逆の様に、しっかりと・・・

母上を胸に抱いた

最後の顔は、一目ぼれをした、あの笑顔だった―――

――

―

 

◇◆◇◆◇◆

 

この騒動と、袁成死去は直ぐに町や村に広がった

しかし、一番慌ただしいのは城の中だろう

なんせ王が死んだのだから

誰を次の王にするかで、上へ下への騒動だった。

それとやはり事件直前の命令は仕組まれた物だった

演習や調査が同じ日に行われるのもおかしかった。

悠達は村に行っても、平和そのものだったそうだ。

そして今日、大事な事が決る――

 

◇◆◇◆

 

「それでは、次期王は袁悠様に決まりました

よろしいですか?」

と、郭図 公側が言う

先の事件で数人いた筆頭軍師が死に

流石に桂花だけでは大変だろうと新たに筆頭になったのだ。

始めは郭図も袁家崩壊の理由の一人だったので、陣営に加えようかと思った

だが、少し接してきな臭い感じがしたので組み込むのをやめたのだ。

(っと、今はそれどころではないな)

返事を聞かれた事を思い出し、答えた。

「それは無理だ」

「「「なっ?!」」」

回りにいた文官達が騒ぎ出す

しかし、答えを分かっていたのか

柳はニヤニヤと笑い、麗羽は鳩が豆鉄砲をくらった顔を

桂花は何故か目をキラキラと萩花はニコリと笑っていた

琥珀はあわはわし、新たに加わった茗は興味ぶかそうにしていた。

そして、郭図は驚きもせずに聞き返してくる。

「こんな時にご冗談ですか?

では次期王は?」

「俺は、麗羽を押す」

すると更に騒ぎ出す

「袁紹様ですか?

しかし彼女はまだお早いと思いますが?」

郭図はちらりと麗羽を見ながら言う

「そんな事はない

それに俺は将軍職にいた方がいいだろう

今回のせいで、武官、文官、軍師、兵達、中には女中達等も被害がある

兵や文官、武官は募集すればいい

将軍も軍師も今いる中から使える者達でやればいい」

「それはそうですね」

所に否定せずうなずく

「それに俺は今回痛感した。

世を知らな過ぎる

だから暫く旅に出る事にした」

「ほぅ、そうでしたか

それは良い事ですね

ならば、お戻りになるまでは

袁紹様に変わっていだたくのも良いかもしれませんね」

すると初めて驚いた顔をした後、笑うが俺には良い意味には取れなかった。

こうして、俺は辞退し

次期王は麗羽になったのだ。

――

―

 

◇◆◇◆◇

 

アレから数日後の今日

俺は旅に行く準備を終え、馬に跨がり城門に来ていた。

見送りに皆が来ていたが、少し問題が起こっていた。

「龍二様!私をお連れ下さいませ!」

「いやいや、筆頭軍師の桂花は連れて行けないだろ」

「ならば筆頭など辞めます!

龍二様とお離れになるぐらいなら!」

「駄目だろ」

そう、やはりと言うか数人が着いて来たがったのだ。

「ならば私を

元々龍二様の補佐もしておりましたし

問題はありません」

「いや、将軍が減ったからな

浮華は俺の軍から外れて自分の軍を作ってもらった」

「なん・・・ですって・・・」

見事にorzを表していた

「なら・・・私が・・・」

「あ~、一番問題はないが

あえて言うなら桂花達を陰ながら守ってやってくれないか?」

「・・・・・・・・・わかった」

「だいぶ間があったな」

苦笑いしながら言う

「ハハッ、そろそろ行った方が良いんじゃないか?」

「そうですね、後の事はお任せ下さい」

後ろでは暴れる桂花を萩花と琥珀が押さえていた。

茗は浮華を励ましていた

「そうだな・・・

じゃあ、後は頼むな悠、睦月

あの二人も鍛えてやってくれ」

「おう」

「わかりました、お気をつけて」

そう言うと城門を抜けた

ちなみにあの二人とは料理屋で知り合った二人だ

なんと、緑髪が文醜で黒髪の娘が顔良だった

世の中は分からんもんだ。

馬を歩かせながら呟く

「さぁ、種は蒔いたぞ。

餌もある。

いいかげんこちらからも反撃させてもらう」

新たなページが捲られた――

見えない先の為に一歩一歩歩き出す――

結末はまだ先だった――

 




皆さんどもっす
梅干しです
とりあえず、第一章が終わりです
急いで書いたし、書きたい事があり過ぎて変に見えたらすいません
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