リクエストがあった美羽からで
◇◆◇◆◇◆
「なんじゃこりゃぁぁぁ?!」
それは朝の早い時間、龍二の部屋で起こった事件だった。
突然部屋から叫び声が聞こえたのだ
慌てて来たのは、隣りの部屋の麗羽、ちょうど早朝警備をしていた水仙、そして最近朝方一緒に訓練している睦月だった。
「お兄様!どうしました・・・の?」
「っ・・・?・・・龍二?」
「・・・私はまだ寝ぼけてるのか?」
扉を壊さんばかりに入って、一番に目にした物・・・
それはーー
「俺にも何がなんだか・・・」
寝台の上に体を起こした、立たなくても分かる程の豊満な胸
そこから流れる様に引き締まっている身体
寝ていたので、いつもは縛っている髪も解いているため、無造作に後ろに流れているのにそれが普通と思わせる雰囲気。
極め付けはーー
「くー・・・くー・・・」
引き締まった身体なのに、健康的な程よい肉付きの腿に頭を乗せ寝ている美羽が相俟って・・・
それはもう正に絶世の美女と言わんばかりのーー
慌てた顔の龍二の姿だったーー
ーー
ー
拠点一 <美羽>「精神性移!、兄上のために?」
時間を逆上る事、数時間前
今日も遊びに来た美羽だったが
今日はいつもと違い、途中から一人で来たというのだ。
「来てくれるのは嬉しいが、心配はさせないでくれ」
「うぅ~、ごめんなさいなのじゃ・・・
でもでも!兄上に早く会いたかったのじゃ!」
「ははっ、そうか
なら俺も一緒に七乃に謝らないとな?」
そう言いながら、俺は美羽の頭を撫でながら言う。
「うむっ!」
すると美羽は、嬉しそうな顔をこちらに向けながら返事をして来るのだった。
ーーちなみに、少し離れてる向こうでは
奴を仕留める、だとかこの人本気だよ!止めないと!、とか
桂花が発作を起こしたぞ!、等はキコエナイ
閑話休題
◇◆◇◆
アレから場所は変わって、調理場に来た。
なんでも美羽が俺に手料理を作ってくれるらしい。
だだーー
「・・・なぁ、美羽
本当に"それ"使うのか?」
「うむっ!綺麗な色なのじゃ!
きっと美味しいに違いないのじゃ!」
そう言う手に持つキノコは、某キノコ大好きオジサンが食べてそうなモノだった。
(見た目からして拙い気がする・・・
それにしても、あのオジサンは何故キノコを食べると大きくーー)
「兄上!聞いておるのか?」
「んっ?あ、あぁ少し考え事を・・・な」
「もしかして・・・
わらわが作ったのは食べたくないのかの・・・?」
「うぐっ・・・」
先程までの笑顔が消えて、今は泣く寸前の様な顔をしていた。
(ふぅ・・・、妹を悲しませるのはな・・・)
「いや、違うぞ?
これからどんな旨い料理ができるのか
それを考えてただけだ」
俺は頭を撫でながら、慰める様に言う
「・・・本当かの?」
「あぁ」
少し上目遣いにこちらを見る美羽に、笑顔を向けて返事をした。
「うむっ!なら頑張って作るのじゃ!」
そう言うないなや、意味の無い腕捲りをしながら調理に向かうのだった。
そこで俺は聞こえない様な距離になった時、空を見上げーー
「母上、もしかしたら今から会いに行くかもしれません・・・」
そう言わずにはいられなかったーー
ーー
ー
◇◆◇◆◇◆
「「いただきます(のじゃー)」」
お互いに挨拶をして食事を開始する
と言っても、美羽は俺が作った白桃水だけだが。
蜂蜜水は七乃が一番だそうだが、この白桃水だけは俺以外誰にも作れないらしい
そして俺の目の前には、美羽オススメの"採りたて"キノコ炒めが鎮座していた。
・・・ポイントは"採りたて"だ。
正直不安一杯だが、見た目も悪くなく
何より向えに座っている美羽が目をキラキラさせているので、食べないなんてできなかった。
「いただきます・・・パクッ、ムグムグ・・・」
「どうじゃ?!
美味しいかの?」
「・・・・・」
「・・・?」
「・・・・・」
「だ、駄目だった・・・かの?」
「・・・ま・・い」
「・・・む?」
「これは、うまい」
「本当かの?!」
調理前のをみていたので、不安だらけだったが
食べてみたらそれはもう上手かった。
「あぁ、美羽も食べてみるか?」
「いいのじゃ
これはわらわが兄上の為に採ってきたのじゃ
それは兄上に食べてほしいのじゃ!」
そんな事を言う美羽は、下を向いて言っているが
顔が紅くなっているのが見えた。
「美羽・・・、そうか
ありがとな」
「えへへ//照れるのじゃぁ~//」
照れながら白桃水をチビチビ飲む美羽を見ながら、皿が綺麗になるまで食べ尽くしたのだったーー
ーー
閑話休題
◇◆◇◆◇◆
「と、こんな事があったかな」
「どう考えてもそのキノコが原因ですわーー!!!」
あの後、緊急で皆を呼び原因の心当たりを話した後だった。
そして終わった瞬間に麗羽が叫んだ訳だ
ちなみに
とある服従軍師の場合
「龍二様!一体何がaブフーー!」
鼻血をだして倒れる
とある義兄弟の場合
「急に呼ばれたがどu、お嬢さん良ければお茶などいかg「・・・それ以上・・・駄目・・」グフゥ!」
急に態度が変わりながら、近付いてきたので脇に控えていた水仙に止められる(物理的に)
など、反応が凄かった
「とりあえず、今は美羽が起きてから話しを聞いてみないとな」
「何を悠長な事を言ってますの!
大体お兄s、いえ今はお姉様ですわね
お姉様はいつもいつもーー」
こんな大事なのに、いつもの様に冷静な龍二だったーー
ーー
◇◆◇◆
おまけ
龍二と麗羽が話してる裏で
「アレは・・・すごいな」
「・・・負けた」
水仙と睦月は美女になった龍二を見ながら話していた。
「あっちはあっちで拙そうだしなぁ」
「・・・桂花はいつもよりひどい」
二人は目を移動させ、少し離れた所に目線をやった。
「まさか龍二様が・・・
いえ、でもアレはアレで・・・ブツブツ・・・
あぁ、龍姉様ぁ//」
「・・・・・・」
そこには顔を紅くしながら身体をくねらせる桂花と、先程の打撃が良い所に入ったらしく
今だに起きない柳が寝ていたのだった
「・・・今襲われたら、袁家は落ちる気がする・・・」
「・・・大丈夫、・・・・・・たぶん」
不安だらけの二人だった