――負ける筈はないと自惚れてた。
――だから私は…
『外伝 強の先に』
Side春蘭
最近、華琳さまの機嫌が良い。
だから私の機嫌も良い
華琳さまの笑顔を見ると、嬉しくて仕方がないのだ。
「さぁ、此所が我が家よ」
「へぇ~、でかいなぁ」
「まぁまぁですわね」
「ふむ…」
「くっ…!」
しかし、今日はその笑顔を誰とも知らん奴に向けていた。
長い金髪のひょろ長い軟弱そうな男に
「華琳さまに近付きおって…許せん!
たたっ切ってくれる!」
「?!…駄目だ姉者!!」
――だから、華琳さまを守ろうと…
こんな男を近寄らせない為に切り刻んでやろうと思った。
華琳さまが左側にいらっしゃったので、右側から切りかかった。
そうしたら奴は少し動いただけで躱し
驚いた私の腕を掴み捻ったと思ったら、既に私は空に浮いていた。
(…あぁ、私は投げられたのか)
酷く長く感じた中で、そんな事を考え
背中に衝撃を受け私は意識を失った。
Side春蘭end
◇◆◇◆◇◆
Side秋蘭
私は眼を疑うしかなかった。
身内贔屓をしても、姉者が負けるとは思わなかった。
それを見事な流れで躱し、捌き、反撃したのだ
(これが袁家の…奇才、麒麟児の力なのか)
私は華琳様に話しを聞いていた
当初はうんざりしていたそうだが
最近楽しそうなのでお聞きしてみた。
すると、最近噂の袁悠殿がいるので楽しくなって来たそうだ。
その時の笑顔は稀にみる美しさだったのを覚えている。
それが今日
家に招待するというので楽しみにしていたのだが…
(まさかこんな事になるなんて…な)
慌てて助け起こしている袁悠殿を見て
微笑みながら近付いていった。
Side秋蘭end
◇◆◇◆◇◆
今日は華琳の家にお呼ばれした。
行く前から嫌な予感はビンビンしてた。
(まさか…こんな事になるなんて…)
着いたと同時に、門の前にいた黒い髪の女の人が切りかかってきたので、思わず投げ飛ばしてしまったのだ。
慌てて見に行ったら気絶してて更に焦ったね。
とりあえず抱き起こし、華琳に部屋を聞いて連れてく事になった。
ちなみにこの時
華琳と麗羽の視線が鋭かったのは、別の話しだ
閑話休題
◇◆◇◆◇◆
「今気絶してるのが、夏侯 元譲よそれでこっちが」
「妹の夏侯 妙才という、姉者がすまない事をした。
こんな事で許されないだろうが、真名を貰ってくれ。
真名は秋蘭と言う」
「いや…俺も悪いことしたしなぁ、っと
俺は姓が袁、名が悠、字が魄麒ね
んで真名が龍二だ。よろしく」
「私は、袁 本初、真名は麗羽と言いますわ」
「別に貴女には聞いてないわよ」
「なんですって?!
くるくるおちびは黙ってて下さいまし!」
「おちっ…!」
「なんですの?!」
「なによ!!」
(また始まった…)
華琳と麗羽は何故か仲があまりよろしくない。
こんな言い合いはしょっちゅうだ。
「ふふふっ」
「ん?秋蘭、何が面白いんだ?」
「いやな、華琳様が楽しそうでな」
「そうかぁ~?」
俺と秋蘭は隣りで喚いている我が妹と
未来の覇王をみてまぁこれも悪くないと思ったのだった
◇◆◇◆◇◆
おまけ
「おい龍二!また私と戦え!」
「うぉ?!ちょ!おま!」
「…どうして不意打ちなのに避けれるのかしら?」
「龍二の身体能力が高いのでしょう
こう見ていて、ふざけてるのに隙がありませんから」
「ふふっ、そうね」
「しゅ、春蘭!危ないだろ!やめろ!」
「?!//しゅ、しゅしゅ春蘭などど!// 許した覚えはないぞ!//」
「ハァ?!オィ!まっ…ギャァァ!」
皆さんども
今回は外伝をお送りしました
春蘭らしさとか出てるかなぁ
そこら辺が心配です
では、また次回