【ふたなり】両性具有の少年少女の青春を描く実験小説 作:喋家月餅太
しっかりとした作りのベッドで思ったよりは静かだが、それでも腰の動きで軋むのは避けられなかった。
誰もいなくて良かったと思いながら淳美は腰を激しく動かした。
「あっ…! あんっ…!」
絵里香は膣の中を突き上げるペニスで刺激されてほとんど不随意の形で声を上げていた。
数ヶ月前に初めてエッチをしたときは痛みに耐えながらだったがもう何回目かわからない回数をこなした今はペニスが出し入れられる動きに連動して感じる性感による喘ぎ声だった。
「んっ! あっ! ああっ!」
淳美は絵里香の中に入れたちんちんが締め付けられるのを感じて負けじと喘ぎ声を出していた。家でオナニーをしていてちんちんを握っているときにはまず出ない声だ。
大好きな彼女の膣(なか)に自分の大事なものが入っている興奮やその彼女が自分の男根で感じていることの嬉しさ、そして友達のほとんどよりも大きな胸が腰の動きに合わせて揺れる感覚が感じさせているのだろう。
「絵里香ぁっ!」
淳美は恋人の名前を呼ぶと腰の動きを止めた。
絵里香も喘ぐのをやめる。
淳美は安堵するような表情を浮かべて自分のちんちんに神経を集中させた。
生暖かいものがその先端から広がる。
その感覚を感じ終わると淳美は絵里香の膣からペニスを引き抜いた。
絵里香は自分の膣から引き抜いた淳美のペニスを覆うコンドームの先端に白濁した液体が溜まっているのを見ていた。
絵里香は気持ちよさがここで終わってしまうのを残念がりながらも果てた淳美が浮かべる上気しつつ穏やかな表情を見るのが好きだった。
愛する彼女の自分には知り得ない感覚に絵里香は興味を持ちつつ、その彼女がエッチの時だけ見せる異性としての面を見ると興奮した。
絵里香は女性、だけど淳美は違う。
妊娠する性だから見た目は股間を除けば女性と一緒だが、股間には女性にはないちんちんがついている。
淳美は男女両方の機能を持つ両性具有という性別だからだ。
そして、淳美にとって女性である絵里香とのセックスは男性と同じようにちんちんを使って行う。そして、男性同様のオーガズムにより射精したのがたった今のことだ。
セックスの後、淳美と絵里香はいつも抱き合って過ごす。
ラブホテルの場合は時間が限られてるが絵里香の部屋ならば両親の帰宅時間まで余裕がある。
身体を密着させてお互いの体温を確かめ合っていた。
絵里香はこの時間が好きだった。全身で感じる淳美の体温もそうだが、淳美の性に関する部分、自分の乳房に密着する淳美の乳房とお腹に密着する半勃ちになったペニスの感触が好きだからだ。
特にペニスは絵里香が身体をわずかでも動かすとオーガズム直後のため刺激に弱く淳美はかわいい声で喘ぐ。
だが今日はいつもと違った。淳美はベッドの上で絵里香から少しだけ身体を離し右腕を下の方に伸ばした。
「どうしたの?」
何かを落としたのかと思い絵里香は聞く。
だが、部屋に入ってすぐにキスや乳房への合図をした後はずっと全裸だ。二人の服は絵里香の机の上、何かを落としたりはしない。コンドームだってきちんと捨てた。
「あのね……」
「……!」
淳美が何かを言いかけてからした行動に絵里香は驚いて文字では表現できないような声を上げた。
絵里香の股間に淳美の手が触れた。
ただ触るとか撫でるとかではなく平らで柔らかい絵里香の股間を軽く揉むような触り方だ。
くすぐったいしほんの少しだけ感じる。
「淳美っ!?」
「このまま中まで触ってもいい?」
「えっ? 指挿れるの?」
「じゃなくて、割れ目の中」
「えっと……?」
「クリちゃん触りたいの」
淳美は「クリちゃん」と言う言葉を口にするのを恥ずかしがりながら言った。
元々淳美はオナニーもよくするし、性欲は同世代の女の子よりも強い。それは男性機能があるからだ。
だが、性的なことを話題にしたり、セックスで性的な態度を積極的にするのは照れがあり苦手だ。
自分についているちんちんのことを口にするのもそうだし、自分にないクリトリスのこととなれば尚更だ。
今日のセックスだって挿入までは絵里香がリードしている。常にそうだ。
そんな淳美がクリトリスを触りたいと言う。
絵里香はどんな心境の変化があったのかと不思議に思った。
「どうしたの? いつもそんなこと言わないのに」
「そ、その、今日ならなんか言えるかなと思って」
「触りたかったの?」
「うん」
「それなら遠慮なく触ってくれてもいいのに。あたしだって淳美のおっぱいやタマタマ散々触ってるし、ちんちん舐めたりもしてるでしょ」
「だって恥ずかしくて……」
淳美は顔を真っ赤にした。
さっきまで自分の膣にちんちんを挿れて激しく腰を動かしてた人の言うことだとは思えないと絵里香は思った。
ただ同時にエッチを何度もしてるのにエッチなことが恥ずかしいなんて淳美らしいとも思った。
男性器もある両性具有だが、見た目が女の子らしいのと同様に淳美はすごく乙女なのだ。絵里香も両性具有だと知らない頃にそんな淳美の女の子らしさに惹かれて告白した。
だから淳美がイったあとの後戯をしたいと照れて言うのがとてもかわいく思えた。
「好きなだけ触ってよ。彼女なんだから」
「うん……」
淳美は小さく頷くとそのまま股間をしばらく揉み続けた。ちょうど割れ目の始まりの左右に人差し指と中指で揉む形だ。
その辺にも性感帯があるようです少し感じるがくすぐったさの方が勝つ。
絵里香はクリトリスを触るといいながら割れ目の外側を触り続ける淳美の様子が気になった。
「そこ、何もないけど。触ってて楽しいの?」
「えっ!? その……」
淳美は目を泳がせて言葉を探す。
絵里香はそんな淳美を訝しげに見る。
「こ、ここの感触が好きで、つい」
「そうなの? 別に何もないのに」
「そんなことないよ。ここ、すごく興奮する」
「何もないのに? 淳美のちんちんの上の部分と変わらないでしょ?」
「そんなことない。『ない』のがすごく興奮するの」
「そうなの?」
絵里香は淳美が言ったことが想像もしてなかった事なので驚いた。同性が好きな絵里香は前の彼女の外性器には見たいという気持ちを持ったことがある。淳美が両性具有だと知らなかった頃も淳美の女性器を妄想してオナニーだってした。
だが、外側、つまり鼠蹊部の陰裂周辺は何もなく関心も持ってなかった。何もなくて取るに足らない場所とまではいかないまでも関心を持つ場所だと思っていなかった。
それに淳美は興奮を覚えるというのだ。
「お股に興奮するの?」
「変かな!?」
「あたしにはわかんない感覚だなぁ。クリちゃんとかに興奮するなら分かるんだけど」
「自分に当たり前に付いてるものがないって不思議だしすごくエッチに思えるの。絵里香に告白されてから女の子とエッチすることを意識してから女の子におちんちんがないことに興奮するって気づいてね。すごく興奮してるのよ今」
「だろうね。ちんちんさっきより大きくなってるし硬い」
絵里香は自分のお腹に当たる淳美のペニスの感触に意識を向けた。
淳美のペニスの勃起を意識すると絵里香も自分の性器がじわっと熱くなる感覚を覚える。
自分にないものに絵里香も興奮している。それを逆転させた感覚なんだろうと考えた。
「ごめん、ついお股の感触が気持ちよくて触り過ぎちゃった。クリちゃん触るね」
「別にいいよ。まだ触ってたら?」
「いいの。したいのはクリちゃん触ることだから」
「でも何で急に?」
「絵里香をイかせてあげたいの」
「えっ?」
「わたしは毎回イってるけど、絵里香はまだ一度もイってないでしょ?」
「まぁ、そうだね」
「わたしばっかりズルいなって思うの」
「でも、膣(なか)ではあまりイけないもんだし、男の子をしてる淳美の方がイっちゃうのはしょうがないよ。男女のエッチってそういうものだし、本来の目的は淳美がわたしを妊娠させるために膣に精子を撒く事でしょ。それにイかなくても十分気持ちいいし」
初エッチの時は淳美の役割を「男の子」と形容して絵里香はまずいことを言ったと思ったが、淳美が男性器を使ってエッチをすることをいつからか二人の間では「男の子をする」と呼ぶようになった。
まだ淳美の膣を使ってのセックスはしていないのだが、どちらの性器もある淳美の性行為を表現するには二人にとってもしっくりきていた。
「それでも」
「それに身体的に女の子同士のカップルもタチとネコって役割分担になるからイくどころか気持ちよくなれるのは片方だけだっていうよ……でも、イかせてくれるのは嬉しい。して欲しいな」
「よかった。触らせて」
「うん」
絵里香は自分がイけない事を淳美が考えてくれていた事が嬉しく感じた。
そもそも淳美を身体女性だと思っていた頃は付き合ったら自分はタチで気持ちよくなる事はない前提で考えていたからだ。
膣で毎回感じさせてくれて、後戯でイかせてくれる事に淳美の優しさを感じて愛おしく思えた。
「それはそうと、今度は割れ目をなぞってるけど割れ目も興奮するの?」
「ごめん……」
「いいよ。あたしも事あるごとに淳美のおっぱい触ってるんだから」
「うん。お股がこんな風に割れてるってのもおちんちんがないのと同じように感じるの」
「なるほどね。おちんちんが付いてたらそんなふうに感じるのか」
「他の人はわからないよ。でもわたしは割れ目ってすごくエッチに思うの」
淳美は手を止めて恥ずかしがる。
絵里香はそんな淳美をかわいく感じたが、今まで何も思わなかった平らな股間や割れ目に恥ずかしさを感じた。
初エッチ前に陰毛を処理していた時に割れ目を淳美に開かれるのを考えて恥ずかしくなって割れ目に沿った部分の毛を残したが、それは行為に対しての恥ずかしさだ。
確かに股間を見られるのは同性でも恥ずかしいがそれは漠然とだ。割れ目を特別意識するなんてこれまでなかった。
それと同時に男の子みんなこんな風に考えるのかと不思議に思った。
思わずその疑問を口にしようとしたが絵里香はそれを自制した。
淳美は生物学的には両性具有、本人の心を加味すればちんちんのついてる女の子だ。男の子の気持ちは分からないだろうしその質問に困るだろう。
絵里香は指でなぞられていた事に割れ目が恥ずかしいと意識すると興奮を覚えるようになった。
沸き上がる性欲に淳美の指を求める気持ちが生まれてきた。
「ねぇ、イかせてくれるんだよね。してくれる?」
絵里香は淳美の耳元であえて小声で言う。
エッチさを演出しようとした絵里香のその言い方は効果的だったようで淳美は顔が真っ赤になっていた。
「いいんだよね?」
「時々触ってくれるでしょ? 同じようにしてくれればいいんだよ」
「うん……」
淳美は絵里香の割れ目の中に指を埋めた。そして優しく弄りながらクリトリスを探す。
柔らかい大陰唇に形成された割れ目を探っていくと淳美の指に固い小さな突起が当たった。
「あんっ!」
絵里香は淳美の指がその部分に当たった瞬間に声を上げた。
間違いないこれがクリトリスだ。これまでに何度か割れ目を開いて触らせてもらったときと同じ感触だ。
「大丈夫? 痛くない?」
「うん、感じただけ。淳美の触り方、優しいから大丈夫だよ」
「よかった」
クリトリスはペニスに比べるとはるかに小さいが神経の数は同じくらいだと言う。わずかな体積に神経が密集しているのでペニスよりもはるかに敏感だ。
その事を知識としては知っているので淳美は慎重になっていた。
はるかに敏感、ということは知っているがそれがどの程度なのかはクリトリスのない淳美には知ることができない。淳美が知ることができるのは自分についているクリトリスより鈍感なペニスの感覚だけだ。
だが、今触れた感じで大丈夫だという。
これからクリトリスを刺激して絵里香をイかせる。
これまで膣を濡れさせる為に感じさせたことはあるがイくまでいじるのは初めてのことだ。
淳美は少し戸惑ったし不安になった。
「どう触ればいいかな?」
「今までと一緒で大丈夫だよ」
「痛かったら言ってね」
「うん。……あ、でも指に愛液をつけてからだと嬉しいかも。その方が気持ちいいから」
「それじゃあ、一回、膣の方を触ればいい?」
「そうだね。でもさ、あたしの愛液じゃなくて淳美のがいいな」
「わたしの?」
「うん。淳美にも膣があって濡れるんでしょ? 今は濡れてる?」
「多分」
「その愛液を指につけてあたしのクリちゃんを触ってほしい」
淳美は絵里香の言葉に驚いた。
淳美の愛液をローションの代わりに使ってほしいというのだ。嫌じゃないし彼女の愛液に興奮を覚えるのは自分は「男の子をする」側だからわかる。
だが、絵里香と身体を初めて重ねてから自分の女性器を使うなんて事は考えていなかったことだ。
「うん、わかった。ちょっと待ってね」
淳美は驚きと困惑の後優しくそう言った。
少し嬉しかった。セックスの最中は実質、淳美は彼氏だったのだ。
ようやく彼女らしい事をエッチの中で出来る。
淳美は包茎のため精液が皮の間に残っている上に絵里香の股間を触った興奮でガマン汁が出ている自分のペニスに触れないように気をつけながら腕を陰嚢の後ろに伸ばした。
ペニスを避けるのは残った精液にもガマン汁にも精子が含まれてるからだ。
絵里香の性器にそれを触れさせるわけにはいかない。
淳美に限らず両性具有の陰嚢は大陰唇の前部、女性で言えば割れ目の始まりあたりが膨らんだものだ。
陰嚢後ろには小陰唇と膣がある。
クリトリスと尿道口はない。それは陰嚢の上にペニスという形で存在している。
両性具有の性器は女性器のクリトリスと大陰唇の一部がペニスと陰嚢に変化した形になっている。
ホルモンバランスその他の影響で子供のペニス程度の大きさのクリトリスを持つ女性がいるがそれに近い形だ。
その女性器に淳美は久しぶりに触れる。
陰嚢の裏ということもありあまり意識しないし、オナニーで膣に指やラブグッズを挿入するのは怖くてしたいと思わないできたからだ。
淳美の女性器はしっかりと濡れていた。陰嚢の裏までヌルヌルしてるほどだ。
その愛液をたっぷりと指に塗った。
その際に小陰唇に触れたが特に性感らしきものは感じなかった。
絵里香も前に淳美が触れた時に言ってたが、小陰唇は触れても特に気持ちのいい場所ではないらしい。いじっていけば気持ちいいらしいがクリトリスや膣には遠く及ばないという。
そんな事を考えながらたっぷり愛液で指を濡らした淳美は再びペニスに触れないように神経を使いながら手を絵里香の股間に向かわせた。
そして再び絵里香の割れ目に指を埋め先ほど見つけたクリトリスの位置まで進める。
指がクリトリスに到着すると付着した自身の愛液を塗りつけるようにクリトリスを撫で始めた。
「あっ……! ヌルヌルしてる。これ、淳美の?
「うん、わたしの愛液よ。どんな感じ」
淳美は自分の愛液が恋人の大事なところに塗られている事実に興奮と恥ずかしさで顔が熱くなった。
絵里香を見ると同じように顔を赤くしている。
「淳美のお汁があたしのあそこに。ねぇ、あたしも濡れてる?」
「うん。さっき触った時から濡れてるよ」
「今、あたしと淳美の愛液が混ざり合ってるんだね。すごいエッチ」
絵里香は息を荒くしながらそう言った。喋りながら「んんっ」という喘ぎ声で言葉が途切れ途切れになっている。
淳美はクリトリスの感触に神経を集中させた。
絵里香のクリトリスは思ったより硬くなっていない。コリコリという抵抗はあるが、触れる指の力に対する反発力のようなものを感じない。
だが、これは淳美が自分についているペニスを基準に考えた硬さだ。
膣に挿入をする為に形を保たなければいけないペニスと指で触れられるだけのクリトリスでは必要な硬さが違う。
これが絵里香のフル勃起なのだろうと思った。
淳美は自分の知ってる勃起とのギャップに戸惑いながらも絵里香のクリトリスへの愛撫を続けた。
指は淳美のものと絵里香のものが混ざり合った愛液で滑り滑らかにクリトリスを刺激する。
絵里香は肩を振るわせながら「あぁっ!」と短い喘ぎ声をランダムに繰り返す。
淳美は右手で指の動きを続けながら左手で絵里香を抱き寄せる。
絵里香は涙を浮かべながら淳美を見つめる。
喘ぐ動きで目を逸らしてしまうがすぐに視線を淳美の瞳に向け直す。
絵里香のかわいらしい顔、自分の胸に当たる隠れ巨乳の乳房、ちんちんがないこと、自分にはないクリトリスがある事。絵里香のあらゆる事がつい先ほどちんちんで味わったオーガズムのまだ強い余韻と共に愛おしさを感じさせた。
もっと愛しさを伝えたくて淳美は絵里香に口づけをする。
唇を塞がれた絵里香は喘ぐ事ができない。だが頭の唇の感触は気持ちよくて性感に構えて身体に入れていた力が抜けた。
イかなかったとは言っても膣を散々刺激された後だ。その上で女の子の一番敏感なところを加減のわからない淳美にいじられている。
絵里香は身体を無意識に震わせた。
細かく痙攣するように。
そして淳美の唇から自分の唇を遠ざける。
「あぁぁっ! あぁん!」
絵里香は海老反りになって身体を大きく震わせた。
イったのだ。
それも生まれて初めて自分じゃない誰かに触られた結果として。
絵里香は生まれて初めての刺激を強過ぎないよう調整するという自己のコントロールのない、乱暴に言えば他者の容赦のない刺激でオーガズムを経験した。
それが愛する人にされた事だ。とても気持ちが良かった。
気絶するんじゃないかと思うほど目の前が真っ白になった。
そんな絵里香を淳美は驚きを持って見ていた。
身体を震わせて全身を駆け巡る性感に耐えるのは淳美もセックス、オナニーの両方で経験している。
だが、その身体の反応は見た事がないほど激しかった。
淳美はそれがどうしてかなんとなくわかった。
自分の身体にはオーガズムの刺激に射精という「出口」がある。身体全体で感じるのは射精出て切らなかった「残り」によるものだろう。
だが男性器のない絵里香には射精が起こらない。
快感の全量が身体を駆け抜けるのだ。
それは男性から女性に性別適合手術をした人の体験記でそう説明されているのを読んだ事があって多分こういう事なのだろうと淳美は目の前の絵里香の様子に思った。
自分達は同性カップルだが身体は違う。その事をはっきりと実感した。
そしてある時のオナニーから個体差性差どちらでも自分との身体の違いに性的興奮を覚える性癖を持つ事を自覚した淳美にはとても興奮を覚える光景だった。
特にそれが女の子に対して一番興奮を覚えるちんちんがない事に起因しているから尚更だ。
ただ、それ以上に自分の合図で絶頂に達した恋人が淳美には愛おしくてたまらなかった。
淳美は両腕で絵里香を抱きしめた。
身体が熱い。
「あ……淳美……」
絵里香は搾り出すような声で淳美を呼んだ。
そして唇を窄めてキスをせがむ。
淳美は自分ができる限り最大限の濃厚な口づけをした。
唇をお互いに動かして舌を絡め合って。
背中に回した手で触れた絵里香の背中には淳美の指についていた愛液が付着する。
淳美のちんちんが触れている絵里香のお腹には愛撫をした興奮で溢れ出たガマン汁が付着する。
絵里香が足を絡ませた厚みの太ももには絵里香の大陰唇が触れた際に愛液が付着した。
お互いの身体を股間から溢れる二種類の体液が濡らす。
お互いにオーガズムに達するという初めての経験に二人は幸せを感じてただ黙って見つめ合っていた。
その日、バイト帰りに絵里香はどことなく家に帰る事がもったいなく思い街を散策していた。
大学の帰りに途中下車して恋人である淳美とデートをしている街、ここに絵里香のバイト先はある。
淳美は隣の駅の構内の店でバイトをしている。
そのためバイトのない日だけではなく二人ともバイトがある日には終業時間が近いこともあり軽くお茶をしてから帰るのがお決まりだ。
今日は淳美が住んでいる街の隣の市に用事があって大学からの帰り道からは別行動になった。
お互いにバイトをするようになってからは別行動の日も増えたが、バイトを始める前からは大分寂しさに慣れた。
付き合ってから日が経ち一人でいる時間や友達と過ごす時間の大切さも思い出してきた頃だ。
それほど広くないが栄えている駅前商店街を歩いていてふと、今まで存在に気づかなかった店を見つけた。
アダルトショップだ。
淳美とのデートでは雑貨屋や文房具屋、カフェやファーストフード、カラオケボックスなどに行く事が多い。アパレル業界が新商品を投入したりセールをやったりする時期には服屋にも行く。
女の子同士のグループが遊びに行くようなところに絵里香は淳美のデートで行く事が多い。そこは特に友達と出かけるのと変わらない。
せいぜい違うとすればバイトを始めてからそこにラブホテルが加わるところだろうか。とはいえラブホテルも女子会で利用されることも多いため、目的を考えなければという話ではあるが。
その日、なんとなくアダルトショップが目に入った。
こういう店に絵里香は今まで入った事がない。
そもそも女性が入っていいものなのだろうかと疑問に思った。
「あれ?」
絵里香は遠目で店の入り口を見ていると見覚えのあるポスターを見つけた。
それは大学に入ってクレジットカードを持った事をきっかけに買った女性用のラブグッズだ。
カップ状の部分をクリトリスに被せて超音波で刺激するタイプでポスターにはSNSで人気のあるイラストレーターによるかわいい女の子のキャラクターが商品を持っている様子が描かれている。
(これがあるってことは女の子が入ってもいいってことだよね……?)
絵里香は周囲に知り合いがいない事を確認すると恐る恐る中に入ってみた。
中は結構空いていて少し狭く感じた。
通路が狭くポップが面白い事で有名な書店チェーンを少しスッキリさせたような雰囲気だ。
棚は書店と同じような感じでそこに色々な形や大きさの商品が雑然と並べられていて商品の並べ方は雑貨屋のようでもある。
絵里香は入口にあったポスターで安心したがあらためて入ってみると男性客ばかりで少し身構えた。
特に何かされるという事は恐れてはいないが自分が周囲の人に警戒されてないかを恐れた。
この店は性欲を満たすための買い物をするところだ。そこに異性が入り込むのは居心地が悪いだろうと思った。
自分は男性にも恋愛感情を持った事があるとはいえ交際経験は女の子としかないし、はっきりと性欲を持ったのは女の子だ。女性が性的対象なのは男性客たちと同じだがそんな事は見た目でわかるわけじゃない。
だが、周囲の男性客は特に気にしていないようだった。
自分にというよりも客同士がお互いのことに気にかけず匿名性を尊重した態度を取ってているようだった。
絵里香も例えば今自分の斜め前にいる男性も他の客からしたらNPCと同じように認識しているようだった。いや、そう思うように努めているのだろう。
それに気がつくと緊張が少しではあるが解けた。
絵里香は入口付近から店の中にどんどん入っていった。
見たところ商品は大きく大別してこんな感じだ。男性が自慰行為で使うグッズ、カップルがセックスで使うグッズ、アダルト動画のディスク、アダルト写真集、女性が自慰行為で使うグッズ。
中を見ていくと女性客も男性客に比べて少ないとはいえそれなりにいる。カップルもいるし女性一人で来ている人もいた。
ここはどうやら絵里香が来てもいいし、自分が買うようなものもある場所のようだなのは確かだ。
絵里香は安心すると棚にある商品をじっくりと見始めた。
ラブグッズを色々と見ていてすでに自分がオナニーで使うものは持っていて特にこれ以上何か欲しいとかはない。
そこで考えたのは淳美とのセックスで使うものだ。
淳美とのセックスはまだマンネリを感じたりしていない。この間、後戯で淳美にクリトリスを愛撫されてイかされるのを初めて経験したが、セックスをする時は前戯でお互いの身体を触り合い、淳美の勃起と絵里香が濡れるのが十分になったところで挿入をする。そして淳美が射精をして終わりだ。
今はこのパターンで満足しているがもっと他のやり方をやりたいという欲も出てくるはずだ。
その時のためにいろんなセックスを知っておきたい。
そんな事を考えながら二人で使うラブグッズを色々と見た。
ラブグッズは絵里香が想像していなかったほど種類が豊富だった。
男女のカップルでいうと彼氏が彼女に使うもの、彼女が彼氏に使うものに大別されるようだ。
性別で性器の形が違うのだから当然だろう。
そこでふと絵里香は気になった。淳美は男性器だけじゃなく女性期もある。
淳美は毎回、男性器で絵里香とセックスをしている。それで満足なのだろうか。
見えないから絵里香もこの間、淳美の愛液をローション代わりにする事をねだった以外に淳美の女性器についてお互い言及した事がなかった。
ただ一つ気になった。絵里香には両性具有である淳美と違い男性器がない。淳美が初めてのセックスの時、男性器を絵里香が嫌がると考えて指を挿入しようとしていた。それを絵里香は二人で気持ちよくなれないから拒み、男女と同じ男性器の挿入を望んだ。
女同士のセックスは気持ちよくなれる方と気持ちよくしてあげる方で分かれてしまう。絵里香はそれを嫌がり、淳美は最初の頃に膣への挿入で痛がるのを心配していた。時間をかけて絵里香もセックスで気持ちよくなれるようになり淳美はお互いに気持ちいい事を喜んだ。
淳美の女性器を使うと絵里香は気持ちよくなれない。淳美はそれを多分望まないだろう。
悩みながら絵里香は次々とラブグッズを手に取りパッケージに書かれた使い方を確認していく。
男女用、女性同士用、オナニー用、絵里香は淳美と一緒に使えそうなものをひたすら探した。
「これって……」
その中の一つが絵里香の求めていた答えを提示していた。
そのラブグッズは同様のものがジャンルを形成しているようで色々な種類があった。
絵里香は一つ一つ特徴を確認し、自分たちの身体にちょうど良さそうなものを選んだ。
絵里香は説明書きを読んでこれならいけると確信した。
買う事を決めレジに向かったがその時の絵里香は淳美とそれを使う事を想像して少しだけ濡れていた。
「あれっ?」
レジの前まで来ると目の前に淳美がいた。
淳美は支払いをしながら絵里香の存在に気がつくと目を見開いた。
お互い言葉を交わすことなく気まずくなってまごついた。
淳美は少し慌てた様子でお釣りと商品を受け取り小走りでレジを後にした。
絵里香とすれ違ったが淳美はその時に耳打ちをした。
「外で待ってるね」
「あ、う、うん!?」
絵里香は慌てて裏返った声で返事をする。
淳美が去ると今度はレジから絵里香が呼ばれた。
レジの人はかなりぶっきらぼうな言い方で絵里香は怖く感じたが、商品を手渡した。
会計を済ましている間中、レジの人は目を合わせる事なくぶっきらぼうな態度を続けた。
そんな様子にバイトで笑顔で愛想良く対応する事を指導されているので、違和感を覚えたし少し不快に思った。
だが、レジを打たれている商品に後ろめたさを感じてその客への無関心そうな態度がありがたくも感じる。
これはもしかしたら店側の配慮なのかもしれないと思った。
ここではお客も店員もみんなNPCであるべきなのかもしれない。それに納得すると男性のぶっきらぼうな声は怖いが助かるとも感じた。
特に問題もなく会計を終え、黒い中身の見えない袋に商品を入れられて渡された。
買い物が終わって安心すると絵里香は淳美が待っているので小走りで出口に向かった。
店の前では居心地悪そうに淳美が待っていた。
絵里香はそんな淳美の様子がなぜなのかわかったので何も言わず手を差し出す。
淳美は絵里香の手を取り駅への道を歩き出した。
夜のこの時間は飲み会などで浮かれた人が多いので女の子同士で手を繋いでも周囲の人も気を止めない。
今日は違うがバイト帰りやファミレスの勉強帰りが夜になるのは二人にとって好きな時間だ。
「コンビニでコーヒー買わない?」
手を繋ぎながら特に言葉を交わすことなく歩いていたが絵里香が沈黙を破った。
「うん。いいね」
淳美は意図を汲み取って頷く。
何処かに寄るわけではなくなんとなく解散するのが惜しく思える時、コンビニでコーヒーを買ってその近くの広場のベンチで話したりするのだ。
馴染みのコンビニに入り外国人の店員にコーヒーを二つ注文する。頼むのは二人ともレギュラーサイズのブラックで普段は電子マネーを使うがワンコインで買えるのでお互いに小銭を出し合う。
年齢は一つ違いだが同級生だし身体的にはどうあれ同性のカップルだ。この辺は対等になるようにお互い気を付けていた。
特に絵里香は女の子である淳美に彼氏の役割を期待しないように特に気を付けている。身体を重ねる時に男の子の役割だからと他でもそうしてはいけない事を肝に銘じていた。
カップを受け取って隣り合ったコーヒーマシンをお互いに使いコーヒーの出来上がりを待つ。
注ぎ終わるとマシンから取り出して蓋をつけて店を出る。
広場にまっすぐ向かい、今日はベンチに先客がいないので着くと迷わず座る。あまりもたつくと後から来た人に取られてしまうこともあるからだ。
一口コーヒーを啜るとお互いに見合わせて照れ笑いをした。
「あんなところで淳美に会うとは思わなかったよ」
「恥ずかしい……。買ったもの見た?」
「見てないよ。カウンターの向こう、あの位置じゃ見えないし」
「そっか」
「あたしのは見た?」
「そんなの余裕なかったよ。見てない」
「よかった。あたしは淳美と一緒に使うためのものを買ったんだ。でも、それは明日まで内緒」
「一緒に?」
「うん、明日、うちの両親留守だしするでしょ?」
「う、うん……」
淳美は恥ずかしがりながら頷く。淳美はエッチの話になると照れる。もう何度も身体を重ねているがそれでも話題にすると最初の頃と変わらないほど顔を赤くする。
絵里香は淳美のそういうところがかわいいと思えた。
「照れるのいいけど、淳美の身体は正直なんだから気を付けてね」
絵里香は淳美の脚の付け根の部分をじっと見ながら言う。
遊牧民のテントのように淳美のロングスカートの股間部分が盛り上がっていた。
「もぅ……」
淳美はチンポジとスカートの布を調整して誤魔化す。淳美がスカートを好んで履くのはこう言う誤魔化しが出来るためでもある。
両性具有である事を隠して女の子として振る舞うためにはどうしてもちんちんを隠す必要があるのでその為の工夫は欠かせないのだ。
「気になるけど……」
「内緒だよ。多分、淳美、びっくりすると思う」
「そうなの?」
「だから楽しみにしてて」
「うん。ちょっと怖いけど」
淳美は笑いながら言った。
「絵里香は二人で使うものを買ってくれたんだね」
「そうだよ」
「なんか、わたし、一人で使うものを買ったから申し訳ないな」
「えっ? そんなこと気にしなくていいよ。あたしだって好きで買ったんだから」
「でも……」
淳美はバツが悪そうにモジモジしている。
絵里香はその様子を見ていつも淳美がやってしまう気にしすぎの癖が出たと気がついた。
「一人でって何買ったの?」
最初にこのベンチに座った時は聞かないつもりだったが、絵里香は淳美の気にしすぎから気を反らせるために揶揄うような口調と表情で聞いた。
「何って、その……」
「男の子の方? 女の子の方?」
「オナホ、使い捨ての……。男の子の方よ。女の子の方、怖くて」
「ふーん。使い捨てなんてあるんだ」
「分厚いコンドームみたいな形で内側に凹凸があるの。変なこと聞かないでよ。恥ずかしいじゃない」
「そこまで具体的には聞いてないんだけど……」
淳美は顔を真っ赤にし絵里香は笑いを堪えた。
「そうよね! ごめん……」
「なんで?」
「だって、絵里香がいるのに……」
「いや、あたしもひとりエッチするし。ローターも持っててよく使うし」
「ローター?」
淳美は聞きなれない言葉のようで小首を傾げる。
「スマホのマナーモードみたいにブルブル震えてクリを刺激するラブグッズだよ。ちんちんにオナホがあるみたいにクリにはローターがあるの」
「そうなんだ。わたし、クリちゃんないから知らなかった」
「あたしも使い捨てのオナホがあるのは初耳だよ。でも使い捨てならお金かからない?」
「一つ2、300円くらいだし。いつも使うわけじゃないから。普段は手でしてるし」
「なるほどね。気分を変えるとかそんな感じ?」
「うん」
「あたしもローターの時と手の時があるからわかる。あたしのはクリに被せて超音波で刺激するやつだよ」
「そんなのあるんだ。ちょっと想像つかない」
「あたしもその内側の凹凸の感触みたいなものわからないし。お互い身体が違うからね」
淳美にはクリトリスがなく、絵里香にはちんちんがない。オナニーの事情も話を聞いても実感は湧かないだろう。
「今度、淳美のオナニーを見てみたいな」
「えっ!?」
「だってあたしができない形でやってるわけでしょ? 興味あるよ」
「うーん。それならわたしも絵里香の見たい」
「今度しようね。明日はこれを使ってにしよう」
絵里香は先ほど買ったラブグッズの入った袋を淳美に見せて言った。
「それは明日なんだよね」
「うん。楽しみにしてて」
絵里香は周囲を見て広場に他に誰もいなく通りの人もこちらを見てない事を確認した後、スカートの上から淳美のちんちんを撫でた。
「あっ……」
淳美は小さく喘ぐ。
「帰ったら使うの? オナホ」
「今日はしない。明日出す分がなくなっちゃう」
淳美の返答に絵里香は驚いた。言われれば納得するが精子は出せる量が限られてるのと性的な行為がちんちんのある淳美には射精が基準である事は考えていなかったからだ。
「絵里香は?」
「あたしはしようかなと思ってた。明日の気分を盛り上げるのに。でも淳美が我慢するなら」
「したら? 女の子はその方が気持ちよくなれるんでしょ? 前に言ってた。そこはあたしは『男の子する』んだから気にしないで」
淳美の言葉に絵里香は改めて彼女である淳美が異性であると自覚した。
「うん。そうする。明日、気持ちよくなりたいもんね」
「そろそろ行こうか」
「そうだね」
二人は立ち上がった。
話題が話題だけに淳美のちんちんは勃っている。分かりづらいように再度チンポジを調整した。
二人は手を繋いで駅への道を進んでいった。
翌日。淳美は絵里香の家にいた。
両親共に家にいないので絵里香の家でデートをする日だ。
お互いに盛りがついてると自覚してるくらいセックスに積極的な淳美と絵里香だが家に来てすぐに始めたりはしない。
お茶をしたり映画を見たりただおしゃべりをしたりのんびりとしたデートを楽しんでそこからセックスに入る。
昨日、絵里香はアダルトショップに行く前に気になっていた新しいコーヒーショップで豆を買ってきたのでそれと一緒に買ってきたスコーンでお茶をした。
絵里香の部屋にコーヒーを運びベッドを背もたれにしてじゅうたんの上に腰掛けて最近ハマっている動画を見て楽しむ。
こういう時、絵里香はPCにゲスト用アカウントでログインする。
淳美が気兼ねなく見たい動画や音楽を選べるようにとの配慮とパソコンのストレージはプライベートなものがいろいろ入っている。
特にエッチなコンテンツはいくらセックスをしている仲でもオナニーをしている事をお互い知っていても見られたくない。
オナニーをしているはいいし、どんなオナニーをしていゆかもいいが、どんなものをオカズにしているかは恥ずかしいし、知られるのが申し訳ないとも感じる。
なので二人で動画を見る時はゲストアカウントでPCを使う事でそういう情報を見られる心配がないのは安心だ。
元々、淳美の家でデートをした時にPCの閲覧履歴を誤って開いて淳美が見ているエッチな動画を再生してしまった事故からの教訓だ。
あの時は淳美はひどく落ち込んでいたし、絵里香も動揺した。だからそういう事を避けるために絵里香が大学で情報学科に通う姉から対処法としてゲストアカウントの使用を教えてもらったのだ。
もっとも、彼女である自分の知らない淳美性癖を知った事と淳美がオカズにしてた動画に出てた女の子がかわいかったのでその夜、帰ってから絵里香がその事を思い出してオナニーをしたのは淳美にはPCに入っているファイル以上の秘密になったわけだが。
コーヒーも楽しんだ後、お決まりのように絵里香が淳美に甘えだしてそれが胸を揉むところまでエスカレートするとエッチを始める合図だ。
絵里香は淳美をベッドに誘う。
デートでもエッチでもリードするのは絵里香の方だ。淳美もリードをすることもあるし、最初の頃は年上で男性器を挿入する関係上その方が多かったが性格上、自然と絵里香のリードが増えていった。
絵里香も淳美の大きな胸を揉んだり大きく丸みのあるお尻を触るのが大好きで淳美がリードしていてもリードを奪うこともあった。それを繰り返しているうちに絵里香のリードがしっくりくるとお互いに思えたのだ。
淳美は絵里香に寝かされる。淳美は絵里香を見上げ、絵里香は淳美を見下ろしてる。
こういう時、淳美は照れて目を逸らす。
何度も身体を重ねてるし、エッチを始めたら体勢が逆になって絵里香にちんちんを挿入するという積極的な立場を担うのにそれでも恥ずかしい。毎回、ちんちんを絵里香に見上げられて顔を真っ赤にしているくらいにはエッチな事への照れが出てしまうのだ。
絵里香は毎度のことながら淳美の様子がかわいく感じた。
だが、今日はいつもと違う。これからしようとする事に恥ずかしがり屋の淳美がどんな反応するか楽しみでしょうがなかった。
ワクワクするのを抑えつつ絵里香は淳美の服を脱がしていく。
ブラウスのボタンを外すと淳美の豊かな胸を包む大きなブラジャーが姿を現す。そしてブラジャーを外して両性具有には珍しい淳美の巨乳を露出する。
そして今度は絵里香がカットソーを脱ぎ、ブラジャーを外す。淳美ほどではないがそれなりに豊かな胸が姿を現す。
淳美は絵里香が脱いでいる間に腕で胸を隠していた。絵里香はそれを解き、はっきりと胸が見えるようにする。裸を見られるのはやっぱり恥ずかしいのだ。
そして今度は淳美のマキシスカートを脱がす。そこにあるのは一般的な女性用のショーツよりも布面積の大きなショーツだ。
これは両性具有やトランス女性など「ついてる」女性向けのショーツらしい。高校までは女児が履くような綿のジャストウェストのものを履いていたが絵里香との交際を機に男性気のある自分でも履けるショーツを探してこれを見つけたそうだ。
一般的なジャストウェストのショーツも持ってるがシルクのそれはそこにまとまった体積のものがぶら下がってる前提で作られていないため締め付けが強く勃起してる時間の長いセックスをすることがわかってる日は「ついてる」人用のものを履いている。
常にじゃないのはその手のショーツが購買層の少なさから値段が高く持っている数が少ないからだ。
そんな事情を知ってる絵里香は「ついてる」人用のショーツを履いてることが自分とのエッチを望んでる証拠だと嬉しく思えた。
絵里香は晴れやかな心で淳美のショーツを脱がせた。
ちんちんの分、前側を引っ張って引っかからないように脚の方に下ろしていく。
自分がパンツを履く時にはない動作にもすっかり慣れた。
動画で見たことのある男性のものよりも小ぶりな淳美のちんちんがあらわになった。淳美は顔を赤くしながら目を伏せている。逞しいというにはかわいい形をしているが上を向いてしっかりと聳え立っているちんちんは淳美の照れた表情とは対照的に積極的に性欲を表現していた。
絵里香もジーンズとショーツを脱ぐ。
淳美が裸になった絵里香の股間に目を凝らしている。
いつもそうだが先日のセックスでその意味を知った。
絵里香にちんちんがないこと、ちんちんのないその部分が縦に割れた形をしている事に興奮しているのだろう。
想像もしていなかった性癖だったが、それを意識した上で恋人に見られていると絵里香も興奮を覚えた。
自分にはない感覚での興奮を愛する人に向けられるのはとても刺激的だ。
絵里香は淳美の骨盤の辺りにまたがり乳房を揉み始めた。
愛撫は絵里香から始めるが淳美と交代にお互いに触り合っていく。
大抵は淳美が絵里香を触る番から挿入に入る。
膣が濡れるのと違ってちんちんの勃起は興奮が途切れるとすぐに収まってしまう。淳美が興奮した状態を保つためだ。
だが、今日は絵里香は自分の愛撫から本番に入るつもりだった。今までしたことのない「計画」があるからだ。
二人は愛撫を続けていく。胸を揉み、乳首をいじり、腹や背中を指先で刺激していく。
最近は口で性器を刺激するようになった。
フェラとまでは行かないが絵里香が淳美のちんちんの裏筋を舐めたり、淳美が絵里香のクリトリスや膣前庭の尿道口を舐めたりする。
今日は淳美は今までしたことのなかった大陰唇へのマッサージもした。
絵里香は大陰唇に感じる思わぬ気持ちよさに声を出してしまったが、触られる快感だけではなく淳美が自身との股間の違いに興奮してしている事へのエッチさに感じてしまった。マッサージが一区切りつくと絵里香と思いつきで同じ事を始めた。
淳美の脚を持ち上げいつも挿入される時に絵里香がされるM時開脚のようなポーズを作る。
「恥ずかしい……」
淳美はゆでだこのように真っ赤だ。
「いつもあたしにしてるくせに」
「女の子の方も見られちゃう」
「そうだよ。見せて」
絵里香は文章にするなら語尾にハートマークを付けたような口調を意識していった。
「わぁ。こんななんだ」
話には聞いていたが実際に見ていると驚かずにはいられなかった。
両性具有は女性と同じように大陰唇と小陰唇、そして膣を持つ。
陰嚢は独立したものではなく大陰唇の上部、女性で言うと割れ目の始まりあたりが膨らんでその中に睾丸が収まる形になっている。
そしてその上にペニスがある。
小陰唇の始まりの部分にはクリトリスはない。クリトリスは発達してペニスとして存在している。小陰唇の中の膣の手前の部分にも尿道口がない。それはペニスの先端にあるからだ。
淳美の性器は女性器にペニスと睾丸が追加されたような形をしている。
「見ないで……」
「いや、あたしだって見られたんだし。それに嫌じゃないでしょ、本当は?」
「そ、そうね……」
恥ずかしいのは確かなのだろう。淳美は絵里香をまっすぐ見れないようだ。
「どんな形?」
「見たことあるでしょ? 手鏡とかで」
「ないよ……」
「そうなの?」
「だってタマタマが邪魔してよく見えないから」
絵里香は淳美の言葉になるほどと思った。
自分の股間はお尻まで真っ平だ。鏡を使えば死角はなくなる。
だが淳美は睾丸が女性器を見るための目隠しになるのだろう。
実際、今、淳美の女性器を覗いている位置からペニスの下半分は睾丸で邪魔されて絵里香からは見えない。
「タマタマから後ろはあたしとほとんど変わらないよ。クリがない事くらい」
「そうなんだ。女の子とあんまり違うと嫌だなって思ってたからよかった」
「あたしと同じ形してるよ。淳美のおまんこ」
絵里香はそう言うと淳美の大陰唇に親指を置いて揉み始めた。
「えっ?」
「淳美がしてくれた事、あたしもしてあげたいの」
「嬉しい」
「大丈夫? 痛くない?」
絵里香は上下や内側外側と気持ちいいところを探って指を動かしながら聞く。
「上の方はタマタマが痛いかな。もうちょっと下……うん、その辺。後、内側の方が気持ちいい」
淳美がその辺といった箇所はちょうど小陰唇の真ん中よりも少し後ろ、膣の近くだった。
大陰唇の神経を刺激してるのだろうが膣も刺激されたら気持ちいいのだろうか。絵里香はそんな事を考えながら慎重に揉みほぐしていった。
大陰唇を揉むなんてオナニーでした事はない。淳美にされた感覚を基準にしたが、絵里香は上の方が気持ちいいのでそこは淳美と違うようだ。
「なんか嬉しそう」
淳美は力が抜けた口調で言う。これは感じている時の口調だ。
「うん。どんなふうに気持ちいいかここはあたしにも分かるからね」
「そうね。ここはわたしが絵里香と同じ部分だもんね」
「それとふかふかしてて感触が好き。あたしの割れ目よりずっと肉厚でエッチだな」
「太ってるもん……」
「痩せててもふっくらなあそこの子もぽっちゃりでも痩せてるあそこの子もいるみたいだよ。淳美はぽっちゃりさんだけど、ここがふっくらとは別なんじゃないかな」
「そこは女の子と両性具有で違うのかな?」
「どうだろ? わかんないや」
「気持ちいいね。おちんちんがどんどん元気になっちゃう」
「それだけじゃないよ」
絵里香は大陰唇を揉む手を止めた。
「?」
「ほら」
淳美の大陰唇から手を離すと小陰唇の中央を指でなぞった。
「トロトロ。すごい濡れてるよ」
「やっぱりそうなの」
「うん。興奮してるのがすごい伝わる」
絵里香がそう言うと淳美は口を腕で覆った。とても恥ずかしい気分だった。
濡れるのは絵里香の身体でも起こる事だ。絵里香は実感を持って自分の興奮を見てると思うとその恥ずかしさに耐えられなかった。
「じゃあ、大丈夫そうだね」
「えっ!?」
絵里香は何かを企んでる様子で口元を緩める。淳美はその意図が分からなくて戸惑った。
淳美が不安になって様子を見ていると絵里香はベッドの中から何かを取り出した。
「なにそれ?」
淳美は見たことのない絵里香の手にある物体に困惑して言った。
「昨日買ったものだよ」
絵里香は淳美の方にその物体を見せた。
それは薄いピンク色のシリコン製の棒だった。
棒と言ってもL字とV字の中間のような浅い角度が途中についていて、両端は球状に丸くなっている。
淳美はその形から何なのかが分からなかった。だが、昨日アダルトショップで買ったものと聞いてそれが使われる目的は察した。
「ディルドだよ」
「ディルド……?」
「知らない?」
「うん。分からない」
「そっかぁ。これはね、女の子が中に入れて気持ちよくなるための道具」
「中って……」
「あそこ、膣の中」
淳美は絵里香の言葉を聞いてディルドと呼ばれたものをじっくりと見た。
そして、つい今までの絵里香のいつもと違う行動の意味とその道具の目的が頭の中で繋がった。
「もしかしてそれ、わたしの膣(なか)に挿れるの?」
「そうだよ。あ、ごめん……」
「えっ?」
絵里香はふと淳美が怖く思わないか、処女を失う時の痛さの事を考えてなかった事に気がついた。淳美が女の子の立場でエッチができる事ばかり考えたが、それを淳美が望んでるかまで意識が向いていなかった。
「淳美がこういうのしたいか考えてなかった。嫌だったら……」
「嫌じゃないよ。そんなのがあるのを知らなくてびっくりしたけど、その、『女の子をできる』のは嬉しい」
「本当? 初めては痛いよ。それでも大丈夫?」
「それはわたしも一応女の子だからいつかその日が来るって考えた時から覚悟してたよ。その日が男の子の立場ってのは考えてなかったから正直、初エッチの時、戸惑ったけど。でも、女の子としての初めての機会を絵里香はくれるんだよね」
「淳美……」
「嬉しいのよ、わたし」
「よかった。していい?」
「もちろん」
絵里香は安堵の表情を浮かべた。
喜んでくれるとしか考えてなかった自分の軽率さを恥じながら、淳美が喜んでくれそうな事が嬉しく思った。
「準備するから待ってね」
「うん」
二人はせいいぱっいの笑顔を見せる。
絵里香はディルドを自分の股間に構えた。
このディルドはタチ、つまり挿入する側がつける側とネコ、挿入される側に使う側がある。
位置を確認しながらタチ側を股に潜らせて膣の位置まで持っていくとそっと中に押し込んだ。
淳美とのペッティングで十分濡れていたのでスムーズに入っていく。
角度のついたところまで挿入するとそこで止まった。
「わぁ……」
淳美はシリコンのペニスが生えた絵里香の様子に感動を覚えた。
形はリアルではなくシンプルかつかわいい雑貨のような雰囲気でちょうど大きさや角度は自分が勃起したくらいだ。
そういう形の道具だとはわかっていたが、それでもどこか絵里香が勃起しているように見えその興奮が伝わってくるように思えた。
淳美のちんちんもそれに呼応するように血の巡りが促進される。
一方絵里香は自分の股間から細長い物体が伸びている感覚に戸惑いを感じていた。淳美に近づこうとベッドの上を立ち膝で歩くが股間から伸びるディルドをぶつけそうだし邪魔くさく感じた。
勃起したペニスを想定して作られているとパッケージに書かれていたが勃起をするとこんなに邪魔くさいものなのかと思った。
淳美や男の子たちはふとした勃起にこの邪魔くささを日常的に感じている。
本物のちんちんは角度は手で調整は可能みたいだがそれでも大変だと感じた。
絵里香は初めて経験したちんちんのついてる感覚に戸惑いながら近づき、慣れない股間の物体にに注意を払いながら淳美の脚を持ち上げた。
淳美は相変わらず顔を赤くしているが表情は心配していた。
絵里香は淳美の表情に気がつくと平気なフリをしたが、それがフリであり戸惑ってるのはバレてるだろうなと思った。
脚を持ち上げると先ほどと同様に膣と小陰唇があらわになった。
絵里香はこれから挿入すると考えると膣がディルドを締め付ける感覚を感じた。
淳美も同じだろう。膣の中がヒクヒク動いている。ちんちんもピクンと動き上を向く。
絵里香はお互いに興奮をしているのを強く実感した。
淳美にも自分の興奮が伝わればいいのにと絵里香は思った。自分の股間は脚を広げるか触るかしないと興奮は自分以外に分からない。少しその事に寂しさを覚えた。
大好きを伝えたいと絵里香は思い、次の行動に移る。
自分の股間から伸びるディルドを淳美の女性器に引き寄せる。
淳美がいつもしてくれるように片腕で脚を支えてもう片方の手でディルドを掴んで淳美の膣に向かって向きを調整した。
ここだと狙いを定めて絵里香はゆっくりと腰を前に押し込んだ。
するっと淳美の膣に絵里香の股間から伸びるディルドが入っていく。
ゆっくりになるように慎重に速度を調整する。
絵里香は淳美に初めて抱かれた時に膣にペニスが入るのが痛かったのをはっきり覚えている。
淳美の男性器はすでに処女を失ったが、女性器はこの挿入で処女をもらう。淳美にとって初めての女の子としてのセックスだ。痛くなってしまうのは仕方ないにしても可能な限り楽なものにしてあげたいと思った。
「入ったの?」
「うん。根元まで。痛いでしょ。大丈夫?」
「思ったよりもというかほとんど痛くない。変な違和感はあるけど」
「本当? ならよかった」
「痛くないの、変かな?」
「そんな事ないよ。人によっては痛くないし最初から気持ちいい人もいるって」
「そうなの?」
「あたしもネットの知識だから本当か分からないけど。でも痛くないならよかった。このまま腰動かしてもいい?」
「うん」
「じゃあ始めるね」
絵里香は腰を前後に動かし始める。
昨日の夜、腰を前後に動かす練習をしたがその練習はほとんど役に立たなかった。
その練習は前後左右に動きがぶれていて楽にできたが、絵理香と淳美がディルドで繋がっていて腰の位置は前後以外固定されている状態だ。その状態での腰の前後運動はとても難しかった。
絵里香は苦戦しながら腰を動かした。
淳美は絵里香がうまく腰を動かせないのに気がついた。
「絵里香、わたしのお尻に体重をかけて。そうしたら動きやすいから」
「でも重くない?」
「大丈夫。わたしの方が重たいから。絵里香に同じことしてるけど大丈夫でしょ?」
「そっか。こうかな?」
絵里香は太もも上部から下腹部の両側面を淳美のお尻から太ももに密着させて体重を預けた。
そこから腰を浮かせるように後ろに動かす。
それを続けていくと次第にコツを掴めた。
「うっふっ……」
淳美は膣の中を刺激されると込み上げるものがあり咳き込んだ。
「むせるよね。深呼吸したら楽になるよ」
絵里香がそういうと淳美は深呼吸を始めた。
これまでとは逆で絵里香が男の子をして淳美が女の子をしている。
お互い経験したことがないと同時に相手は経験してることだ。お互いに苦戦している事を教え合っている事に愛情を感じた。
絵里香は痛くはないとはいえ経験の少ないエッチではそんな役回りになる女の子役をしている淳美を気遣いながら慣れない腰の前後運動を始めた。
腰を動かすごとに差し込んだディルドが動いて絵里香の膣を刺激していく。
自分の感じる性感はいつも淳美にちんちんを挿れられた時と同じなので少しずつ感じて繰り返しで強くなってくのが分かっているためそちらの感覚は問題なく掴めた。
腰を動かしながら淳美もちんちんで少しずつ感じていくのだろうかと考えた。
絵里香に挿入する淳美は最初は腰の動きに集中しているようで冷静に見え、そこからだんだん上気した顔になっていく。ちんちんはクリトリスより鈍感だと聞くがその辺の感じ方はどうかのか疑問に思った。
クリトリスとペニスの両方の感覚を経験した人は多分いないだろうからそれはわからない。
ちんちんの感覚は分からないが、腰を動かして恋人を愛する事と恋人を見下ろす視点は淳美の感覚を経験できている。それがとてもうれしく思えた。
淳美の膣の締め付けと絵里香の膣の締め付けでディルドが前後に動く。
膣が感じるのは基本的に出口のところだ。そこが刺激され、絵里香はどんどん気持ち良くなっていく。
太ももで感じる淳美のお尻の温度も心地いい。肌の密着する感覚も絵里香を興奮させた。
淳美は絵里香のピストン運動で膣が刺激されて「あっ……あっ……」と声をあげる。
絵里香はそれがお腹の中が押されて不随意に出てる事を知っている。だが、その刺激に快感が少しでもあるのかと気になった。
絵里香は淳美とエッチをするようになって挿入され痛みから解放されるまでと快感を得られるまでに回数を要した。だから簡単に気持ち良く慣れないのは知っている。
だが、淳美は体質的に痛みは間逃れたようだ。ならば快感も少しは得られてないか気になった。
いや、気持ち良くなってて欲しい。自分の挿入で感じてて欲しいという祈みたいな感覚と言った方がいいかもしれない。
絵里香はとても気持ちいい。感じているのがいつも通りの膣だし淳美のちんちんではなく人工物でだが今まで経験をした事のない快楽に思えた。
今まで受動的に淳美に愛されてきたが今は能動的に淳美を愛してる。その事が喜びに思えた。
その愛は伝わっているだろうか。
絵里香は膣に強まる性感を味わいながら淳美の喘ぎ声を聞いて興奮を強めていた。
腰を必死で動かしてきたが少しずつ力が入りづらくなってきた。全身から力を奪うような何かが身体の中に広がっていく。
それが何かはオナニーで経験してきたからわかる。だが、感覚はこれまで経験してきたものと違う。
クリトリスと膣では同じ快感でもその種類とでも言うべきものが違う。明らかに今まで膣で感じてきた感覚だがその強さは経験のない領域に達しつつあった。
淳美にちんちんを挿入された時はちんちんと膣の違いなのか淳美がイって絵里香にとってはある程度性感が強まったところでエッチが終わりになった。
今はそのある程度の先にまで到達していた。
力が抜けるがそれに負けたくはない。もう少しで経験のない「それ」に届くのだ。
絵里香は力を振り絞って腰の動きを早めた。
「あぁっ!」
絵里香は思わず声を出した。淳美も腰の動きの強化に合わせて喘ぎ声を激しくする。
あと少し。もうすぐ絵里香の感覚を包む壁のようなものの向こうが見える。
「あっ! あぁぁぁん!」
絵里香の腰の動きが止まった。
立ち膝をしている力が弱まり淳美のお尻と太ももに全体重を預けた。
「絵里香……?」
身体から力が抜けた絵里香を淳美咄嗟に腕を伸ばして支える。
「あ…つみ……」
息を乱しながら絵里香は恋人の名前を呼んだ。
目の焦点が定まらず放心状態のようだ。
ゆっくり冷静さを取り戻しつつ絵里香は淳美から一歩離れて淳美の膣から刺さっているディルドを抜いた。
続けて自分の身体からも引き抜く。
絵里香はディルドを抜いたあとフラフラしており、心配になった淳美は起き上がって絵里香を抱き支えた。
ぽっちゃりした淳美の感触に安らぎを覚えて絵里香は安堵を覚える。
身体中を支配する性感と大好きな彼女の柔らかさ、その二つを受け止めて絵里香は自分の身体にやってきた初めての膣でのオーガズムを反芻した。
絵里香はディルドで淳美と繋がった状態でイったのだ。
とても気持ち良くてクリトリスでイクより幸せな感覚だった。
その感覚にいても立ってもいられず絵里香は淳美を強く抱きしめた。
「淳美ぃ〜。大好きっ」
いつもハツラツとしている絵里香の口から突如出た甘える口調に淳美は驚いた。
絵里香は普段とのギャップは特に意識していなかった。ただ、淳美に甘えたい、触れたい、それだけを思っていた。
付き合い始めてからいろんな面を見てきたはずだが淳美は絵里香の初めて見る甘えん坊な態度に愛しさを感じて絵里香に負けじと強く抱きしめた。
ただ無言で抱き合ってひたすらお互いの体温を確かめ合う。そんな時間が続いた。
体温を感じていたくて二人は裸のまま寄り添っていた。
絵里香が冷静さを取り戻した時にディルドに付着したり恵里香と淳美の股間から垂れたりした愛液が思ったより掛け布団のカバーを汚しているのに気がついた。
幸い換えのカバーはクローゼットにあるので後で交換して汚れた方は洗濯機に入れるつもりだ。
絵里香は満足感でいっぱいだった。
膣でイクのはクリトリスでイクより深く強い感覚だった。
ついこの間、淳美に後戯でクリトリスでイカせてもらったばかりだが、そう時間が経たないうちに二種類のイキ方を経験できると思わなかった。
淳美のちんちんを挿れられてのセックスは気持ちいいしイケなくても満足だと思ってはいたが、いざ経験すると想像してなかった満足感を味わえた。
ただ、淳美のちんちんを見ると自分だけイった事が気がかりだ。
「淳美、勃ってるよね」
「うん。だって、絵里香があんな激しく喘ぐんだもん」
「恥ずかしいな。あ、なんかいつもと逆だね。あたしが淳美みたいだ」
「今日はわたしが女の子をして絵里香が男の子をしてくれたから」
「それなんだけど、女の子してどうだった? 本当に痛くなかったの?」
「うん。最初ちょっと気持ち悪かったくらい。少し感じたのかな。よく分からなかった」
「慣れないうちはよくわかなんないよね。あたしも痛くなくなってからどれが気持ちいいのかわかるまで時間かかったもん」
「わたしもそんな感じ。でも、気持ちは満たされたよ」
「本当に?」
「うん。絵里香の経験してる事をわたしも経験できたから」
「それはあたしも。あんな風に見下ろして夢中で腰を動かしたのはすごく興奮した。淳美はいつもどう?」
「うん、興奮してるよ。挿れる時に絵里香の大事なところを見て、それから挿れた後はおちんちんで絵里香の体温を感じて」
「体温?」
「うん。中って凄くあったかいの。肌よりずっと。その暖かさにおちんちんが包まれて締め付けられるの。それがね、凄く気持ち良くて」
「それはあたしが経験できないやつだなぁ」
「そうね」
絵里香の言葉に淳美は申し訳なさを感じた。その表情を絵里香は見逃さず寄り添う体重を強くする。
「なんでそんな顔するの?」
「だって、わたしばっかり」
「淳美がイケないであたしだけしっかりイってるのに?」
「それを言ったらいつもわたしだけイってるし……」
「そもそもちんちんを膣に入れるのは中に精子を出すためでしょ? 本来エッチって子供を作るためにするものなんだから。ちんちんついてる淳美がイクのは理にかなってるでしょ。今日はちんちんのないあたしが代用品を使って役割を交換したんだし。それも昨日、たまたまいい道具を見つけたってだけなんだから」
「うん、そうね……」
「その『そうね』は気にしてる『そうね』でしょ。淳美はちんちんついてることに後ろめたさ感じすぎだよ」
「ズルい気がするの」
淳美は俯いて言った。絵里香は半分呆れつつもこういうところに淳美の優しさがあるのは知ってるので嬉しくはあった。
「これからはさ、淳美が女の子することもできるんだから、それに慣れていこうよ」
「うん。今日、あんまり気持ち良くなかったけど興奮したしなんか凄く満たされたのはあるし。時々こうやって女の子したい」「あたしも淳美に挿れるの興奮した。挿れられる淳美の姿勢がすごくエッチなんだもん」
「恥ずかしい……」
「あれは恥ずかしいよね」
淳美は顔を赤くし、絵里香は笑った。
「淳美、勃ってるけど辛くない? こないだあたしのクリにしてくれたみたいに手でしょうか?」
「いいよ。その、挿れられるの体力使ったから射精するのつらいかと」
「そうなんだね」
「絵里香は?」
「まだフラフラしてる」
「なら今日はこれからのんびりしよう。まず、その前に服着てシーツを替えてからね。うちの親、淳美と付き合ってるの知らないし、エッチしてるのもちんちんついてるのもまだバレない方がいいでしょ?」
「そうね」
絵里香は立ち上がって淳美の手を引いた。
淳美も立ち上がる。
「でもその前にもう一回……」
絵里香は淳美をギュッと抱きしめた。
淳美の少し太めな体型を身体全体で感じる。
そして、絵里香の下腹部には淳美の勃起したペニスの硬い感覚を感じる。
「ディルド使ってもこれはわかならいな」
「何?」
「勃起。昨日、隠すの大変だし親が帰って来るまでに治らないと大変かも。挿れる動作は分かってもあたしはちんちんを分かることができないんだなぁって思って」
絵里香がそう言うと淳美のちんちんが動いて硬さが増した感覚がした。
「今、あたしにちんちんを分からないって事に興奮したでしょ?」
「ご、ごめん」
「ない事に興奮する感覚もね。でも、淳美が興奮するならちんちんがない事をもっと強調しようかな?」
「そんな事されたらおちんちん治らなくなっちゃう……」
「そしたらあたしが手でしてあげるよ」
絵里香は笑った。
本音を言うと絵里香も淳美のちんちんについての会話で興奮を覚えていた。それはちんちんに対する性癖があるというより恋人である淳美が興奮する事に対してだった。
事実、淳美が女の子にちんちんがない事に興奮する事を知ってからジーンズやスキニーパンツなど股間が平らなことが分かりやすいボトムスを履くことが増えた。
その後、絵里香と淳美は服を着て、淳美に手伝ってもらいながらシーツを替え、汚れて方を洗濯機に入れた。
まだ親が帰って来るまでは時間がある。
残りは普通の友達同士に見えるように振る舞うつもりだ。
二人が付き合っている事も絵里香が同性を好きな事を知らない両親にカモフラージュするためでもあるし、淳美の勃起を落ち着かせるためでもある。
絵里香は今日、初めてセックスでイッて満足だったが、両性具有である彼女の勃起をどう治めるかは課題だと感じた。
淳美も勃起が治らない事に悩みつつ膣で気持ち良くなれることへの欲求が湧き上がっていた。
今日のセックスで初めてふたりはベッドの上で男女ではなく女の子同士になれたと感じてもっとしたいと満足の二つの感情を感じて次のセックスが楽しみだった。
どうやってするかの選択肢が増えたという嬉しい悩みもそこに加わったが。