※この作品はR-18です。

【ふたなり】両性具有の少年少女の青春を描く実験小説   作:喋家月餅太

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【ふたなり】両性具有百合少女が彼女とオナニーを見せ合って自分と違う股間に興奮する話

「さてと、これで全部かな? 残りは明日届くのが一箱あるだけだから。今日はありがとね」

絵里香は食器をキッチン上の造り付けの棚にしまうとパンパンと手を叩いて言った。

ここは今日から絵里香が一人暮らしを始めるアパートだ。

「これで一段落だね。絵里香もお疲れ様」

淳美は笑顔で言う。

今日は淳美が引っ越しの手伝いにやってきて朝から二人で家具や家から持ってきた色々なものを生活する為に整えていった。

絵里香は今年度の後期から一人暮らしをする事になった。

本当は春からにしたかったが両親の説得と絵里香自身のの心の整理から夏休みにずれ込んでしまった。

絵里香も淳美も大学へは一時間ほどで通える距離なのだが、絵里香は以前から一人暮らしを望んでいた。

それは大学の近くに住んだほうが負担が小さいのもあるが、卒業後に就職先が家から通いやすい場所とも限らない為、忙しい社会人になってから一人暮らしを始めるより時間の融通がきくうちに慣れたほうがいいと考えていたからだ。

一年半をかけて両親を説得して大学の最寄駅近くに手頃で住みやすそうなワンルームアパートの物件を見つけたので両親と内覧ののち晴れて一人暮らしを始める事になったのが今日だ。

「さてと、ご飯にしようか。何かデリバリーを頼もう」

絵里香は机からタブレットを手に取り淳美の手を引いてベッドに腰掛けた。

ベッドは家にあったものが木製のかなりしっかりした作りのものでありこのワンルームには大きすぎるのと運搬費が高くつくのでチェーンの家具店の一人暮らしセットを買いその構成品のものだ。

本当はソファも欲しかったが、8畳のワンルームでは机とベッド、本のためのカラーボックスでスペースはほとんど残らない。ベッドと勉強机の椅子で足りるだろうと考えてソファを諦めた。

こうしてベッドをソファ代わりにすると意外と悪くなかった。もっとも実家にいた頃も淳美や他の友達が来た時にはそうしてたわけだが。

「どこがいいかな?」

絵里香はタブレットにデリバリーサービスのアプリを表示した。位置情報から割り出した近所の出前に対応している飲食店が表示される?

「ピザとかハンバーガーとか?」

「メキシカンとかどうかな? わたし、大学の近くに美味しそうなお店を見つけてね。結構安いからいいかなって」

淳美はタブレットに手を伸ばして一覧から目的のメキシコ料理店を表示した。

「おいしそうだね。ここにしようか」

「じゃあ、わたしのおごりね」

「いいよ、あたしが手伝ってもらったんだからお礼させて」

「引っ越しのお祝いをさせてよ」

「ダメ。淳美は今日手伝ってくれただけじゃなくて一人暮らしを始めるまで色々してくれたんだから。今日はあたしのおごり」

「いいの?」

「うん。引っ越し祝いは身体でしてほしいな」

絵里香は淳美にくっついて甘えるような口調で言う。

そんな絵里香に淳美は顔を赤くして「えぇっ!?」と言う。

「もう、淳美、処女みたいな反応しないの。でも、食べたあとは……いいでしょ?」

「も、もちろん」

「決まりね。じゃあ、ここのメキシカンにしよう」

絵里香は淳美と相談しながらセットやサイドメニュー、ドリンクを選んで注文をした。あとは配達員が持ってきてくれるのを待つだけだ。所要時間は20分ほどだという。

それから配達員が届けるまで二人はキスをしたり抱き合ったり、今日一日、引っ越しというタスクに追われてお預けになっていたスキンシップを楽しんだ。

程なく配達員がやってきて注文したメキシコ料理を届けていった。

料理をテーブルに広げて二人は蓋のついた紙カップ入りのソフトドリンクで乾杯をしてささやかな引っ越し祝いのディナーを始めた。

「これでのんびりできるね」

絵里香はタコスを手に取りながら言った。

「なんだか、こうして二人だけの家でご飯を食べてると新婚さんみたいだね」

淳美の方をちらっと見ながら絵里香は言う。

その言葉に淳美は顔を赤くする。そんな様子に絵里香は笑顔になる。

「あたしさ、一人暮らし始める事でたくさん淳美に助けられたから感謝してるんだ。こんなご飯じゃ足りないくらいにね」

絵里香はこの数ヶ月、両親の説得と同時に淳美を巻き込んだ一大イベントを思い出していた。

「あれはわたしのためでもあるから」

「それはそうだけど、あたしよりずっと勇気が必要だったでしょ?」

「でもいつかはしなきゃいけない事だったから」

「そうだね」

二人は絵里香の一人暮らしをきっかけに関係を一歩進める事になった出来事を振り返った。

それは絵里香の両親に対するカミングアウトについての事だ。

 

元々、一人暮らしをする話をしていたため物件を見つけてからの絵里香と両親との間での話は父親が寂しがっている以外はスムーズに進んだ。

絵里香には姉がいて姉も同じ県内の離れた街で一人暮らしをしていたし社会人になる前に一人で暮らしを立てる事に慣れることは両親も考えていた事だった。

だが、絵里香にとってこの一人暮らしはただ社会人になった後の練習とは別の意味も持っていた。それを両親に話すかどうかそれを悩んでいた。

絵里香のもう一つの目的は淳美と周りの目を気にせずに過ごせる空間を持つ事だ。

淳美と付き合い始めてからふたりがデートをするのはお互いの乗り換え駅のある街のカフェやファミレス、カラオケだ。

そこでは女の子二人組がカップルらしいイチャつきをするわけにはいかず普通の友達同士のふりをしていた。

カラオケは閉鎖された空間だが監視カメラがあるしガラス戸から外にいる人に様子を見られる可能性があるのであまり大っぴらにスキンシップはできない。

ラブホテルに行くこともあるが高くつくので回数も限られる。

淳美の家は常に家族の誰かがいるし、絵里香の両親は共働きだが帰る時間の予定がよく変わる。

セックスをする時に親が予定外に早く帰ってきて慌てて服を着たことも何度かある。

絵里香としてはもっと頭と関係を深めたいので大学に慣れたら一人暮らしをするという約束を一つの契機と考えていた。

そこで気になったのは親が家賃を払っているアパートで娘が恋人と性行為をする事に対する罪悪感だ。

もし淳美が普通の女性だったら両親に黙っていたかもしれない。

だが、淳美は社会的にも本人の性自認も女性だが、身体的には男女両方の生殖機能を持つ両性具有という性別だ。

絵里香と淳美のセックスは基本的に男女のカップルと同じように淳美の身体にあるペニスを絵里香の膣に挿入して行う。

淳美のペニスはオーガズムに達すれば射精をするし、もし絵里香の排卵日にコンドームをつけずにセックスをしたら絵里香が妊娠する事だってあり得る。女性同士のセックスとは違う。

避妊をしてるとはいえ子供の生まれる可能性のある性行為をこれまで以上の頻度で行うとなると両性具有の恋人がいる事を両親に話すのが筋だろう。

だが、絵里香の両親は絵里香の恋愛対象が女性である事を知らない。

それに両親の世代は自分たちとは違い学校の性教育で両性具有について習っていない。どの程度、両性具有という存在を知っているかも不安材料だった。

絵里香はそれを考え始めてすぐに淳美に相談した。

両親に話す事が淳美のプライベートな事、とりわけ身体的な事なので淳美から了承を得ないといけないと思ったからだ。

カラオケボックスのデートで淳美にこのことを話すと淳美はまず喜んでくれた。

淳美は淳美で自分の両親が絵里香との交際を知っていながら絵里香の両親にはただの友人として振る舞っている事に申し訳なさを感じていた。

どこかで絵里香の両親に恋人であると挨拶しなければいけないと考えていたのだ。

絵里香は両親と淳美の予定を合わせて交際について話すための日取りを決めた。

淳美の方からも絵里香にお願いがあった。淳美が身体的、精神的なサポートを受けているソーシャルワーカーに会ってほしいというのだ。

両性具有について理解が十分でないであろう絵里香の両親にきちんと説明できるように、絵里香が心配に思っていることや疑問点をあらかじめ解決しておけるように場を設けてくれたのだ。

そこでセックスを重ねて場当たり的に知ってきた両性具有の身体についての体系的な事を絵里香は教わった。

淳美も以前からきちんと説明していたので絵里香の認識はそれほどずれてはいなかったがきちんと言語化ができるかというと自身がなかった。

そこで正式になんという言葉で表すのかを教わりながら両性具有について学んだことで両親への説明を行う自信がついた。

当日、事前には恋人を紹介するとだけ両親に言い、絵里香は淳美を家に招待した。

挨拶に来る恋人が淳美であると告げなかったのは先入観で言うべきことを言えなくなる事態を避けるためだ。

両親は玄関に出迎えていたのが淳美であることに驚き戸惑った。

おそらく両親は絵里香が同性愛者であることを知りショックを受けただろう。それは絵里香も淳美も両親の表情を見て察した。

取り繕ってではあるが表情を整え絵里香の両親は淳美を笑顔で居間に案内した。

「あ、あのね。淳美は会ったことあるよね」

絵里香は両親の動揺につられるように少し慌て気味に言った。

「時々、うちにも遊びに来てくれてるよね」

父は淳美に笑顔で言った。

「今日は絵里香がお付き合いしている人を紹介してくれるって聞いていたんだけど」

母はぎこちない雰囲気に助け舟を出そうとしたのか本題に入りやすい聞き方をする。

「そうなの……! あのね……」

「絵里香さんとお付き合いさせて頂いています。改めまして、――と申します」

淳美は改まった口調で名字を名乗った。動揺している絵里香に対して極めて落ち着いた態度で言う。

「そうなの。その、絵里香と――さんは女性同士だけど、お付き合いしてるという事でいいかしら?」

「はい。大学に入学する少し前からお付き合いさせていただいています」

「そうだったの。絵里香は何も言わないからお友達とばっかり」

「それについてはすいません。その、絵里香さんとお話できる時期を話し合っていたんです。大事なお嬢さんとお付き合いさせて頂くのに騙すような事をして申し訳なく思っています」

「ああ、そうじゃなくてね。僕たちも男女で交際することしか知らないで来たものだから」

父は慎重に言葉を選ぶような様子で言った。

「絵里香は浮いた話が全然なくて、妻とそれは心配はしていてね。淳美さん――と呼んでもいいかな? あなたのような人がそばにいてくれたのは多分、話しづらかったんだろうね」

「お父さん……」

「正直、君たちが付き合っていると知って戸惑っているんだ。同性同士のカップルには接したことがなくてね。もしかして友人にも僕には言わないだけでいるのかもしれないけどね」

絵里香は父が悲しそうな顔をしていることに胸が傷んだ。これも絵里香がこれまで隠してきたからだと思った。

淳美も絵里香とその父親の表情を見て掛ける言葉を失った。

すでに淳美の両親は絵里香の事を淳美の恋人として知っている。妹にも彼氏がいてどちらが挨拶に来たときもすごく和やかに話が進んだからだ。

ただ、淳美の両親は両性具有という特殊な身体を持つ子供を育ててきたからある種、普通の夫婦よりも色々な事に動じずにいられる術を身に着けてきたのだろう。

「淳美ちゃんはこれまで何度かお友達として会って、とても信用できる人だと思っているのよ。だから、絵里香が女性を好きなのであれば淳美ちゃんのような人とお付き合いしてることは私達としても安心なの。それは嘘じゃないわ。ただね……」

「それは言わないほうがいいんじゃないか?」

「そうね……」

「何? 言ってよ。心配してることがあるんでしょ?」

「そうだな。絵里香が結婚をできないことは心配なんだ。あとは親の身としては孫の顔が見れないことも」

「そうね……」

両親は顔を見合わせて言った。

娘が女性をパートナーに選ぶことは相手がきちんとした人なら歓迎したいのだろう。

だが、現時点でのこの国は同性同士の結婚はできない。将来、共に暮らすとなると社会生活上の必要な公的な家族としての扱いを受けられない。

いくつかの自治体に代替制度はあるがあくまでその自治体の中だけの話だ。

「お父さん、お母さん……」

絵里香は両親を心配させてしまった事を辛く感じた。特に祖父母に可愛がられて育った絵里香には孫の顔を見れないという言葉は堪えた。

だが、この話には続きがある。

絵里香は目に涙を浮かべながら淳美の方を見た。

淳美は座っていたソファの横に置いた鞄から冊子と本を取り出して膝に置いた。

「……?」

絵里香の両親は淳美の思いもよらない行動を不思議がった。

「あのね、お父さんとお母さんにもう一つ、淳美の事で聞いて欲しいことがあるの。多分、安心してもらえるかも」

両親はもう一度、お互いを見てから淳美の事を見た。きっと見当もつかなくて戸惑っているのだろう。

「いいかな?」

「うん。わたしから話すね」

淳美は一呼吸おいてから絵里香の両親の事をまっすぐ見た。

「あの、両性具有ってご存知ですか?」

「両性具有……?」

「はい」

「詳しくは知らないけれど、男女どちらの機能も持つ人のことだね。たしか少し前に男の子のアイドルがそれだと公表してたくらいしかしらないよ。それは……」

「はい。わたしはその両性具有なんです。女性として育って女性として生活していますが、わたしの身体はどちらでもあります」

父は目を泳がせた。母は困った顔で淳美を見ている。

おそらくどう言っていいのか分からないんだろう。

「ごめんなさい。私、知らずに淳美ちゃんの事を女の子として接してて……」

口を開いたのは母の方だった。

「いえ、そうしていただけると助かります。わたしの性自認は女性ですから。むしろ男性として扱われたら嫌ですし」

「それじゃあ、君は娘とは」

「基本的には彼女と彼女としてお付き合いさせて頂いています。身体的都合から男性の役割をすることも一部ありますけど」

淳美は自身の男性としての役割をぼかして伝えた。これは絵里香と子をなすことが可能な身体であることを伝えなければいけない事だがはっきりと言うには不躾だからだ。

「そうだったのか。その、同性愛も両性具有も縁がなくてね。何か失礼なことは言ってないかな?」

「いえ。ただ、わたしは女性として生活してるので女性として扱っていただけたら嬉しいです。認めてくださるなら絵里香さんの彼女として」

「そうね……」

「少し、頭の中が整理できなくてね」

絵里香は淳美と自分の両親のやり取りを黙って見守っていたが、助け舟を出すからだと思った。

「あのね、淳美が両性具有についての本を持ってきてくれたの。すぐにとは言わないけど、良かったら読んでくれないかな?」

頭の膝の上の本を自分たちと両親を隔てるテーブルの上に移動して見せながら絵里香は言った。

「その、お父さんとお母さんの理解できないことだらけなのはわかる。あたしも最初教えてもらった時は戸惑ったから。でも、今すぐじゃなくていい。あたしの大事な人だから知って欲しいの。……お願いします!」

絵里香は両親に深々と頭を下げた。

淳美もそれを見て頭を下げる。

「顔を上げて。別にお前たちの方を否定したりしない。ただ、すぐに理解は難しいだけだ。ただね、絵里香、淳美さんと一緒にいて幸せになれるなら父さんも母さんも歓迎なんだよ。ただ今はこれから大人になって社会からの承認なしに添い遂げるのが大変なのを心配してるんだ」

父は一息に言った。絵里香にも淳美にもその心配は伝わってくる。

「淳美ちゃんがいい子なのは知ってるのよ。絵里香のお友達として信頼してるし、恋人としても絵里香を幸せにしてくれるって今のあなたたちの様子を見てると分かる。でも、お父さんの心配もわかって。男女のカップルでも籍を入れられなくて苦労している人はいっぱいいるのを知ってるから……」

両親は二人の関係が同棲から先に進めないことを心配している。

「あのね、それは心配ないよ。淳美とあたし、結婚できるんだ」

「えっ?」

「わたしは男性とも女性とも子をなすことができます。わたしのような両性具有は特例として男女どちらとも結婚が可能なんです」

「そう、なの……?」

「そうだよ、お母さん。詳しくは淳美の持ってきてくれた本を読んでみて。分からないことがあればあたしが説明する。まだ学生だし結婚とかは考えられないけど、将来には選択肢があることは知って欲しい」

「そうか。まずは淳美さんの事を知らないとな」

「そうね」

「淳美さん――」

「はい」

「――ありがとう。こうして両性具有の事を話すのは勇気が必要だったんじゃないのかい?」

「あ、はい。実はわたしは両性具有であることをごく近しい人以外には隠して生活しています。それはやはり受け入れてくれる人ばかりではないからです。でも、絵里香さんのお父さんとお母さんには娘さんの恋人としてきちんと明かそうと思っていました。遅くなったことは本当にごめんなさい。ご理解いただけたら嬉しいです」

父は淳美の言葉を聞くとやわらかい笑顔を見せた。母も納得したような表情だった。

「ありがとう。ご両親も今日、僕らに話すことは知っていらっしゃるの?」

「はい。伝えました。きちんと話してこいと送り出してくれて今日ここにいます」

「それなら近い内に淳美さんのご両親にも挨拶にいかなければいけないね」

「えっ?」

「娘の大切な人が大事な秘密を明かしてくれたんだ。それにこれから君は絵里香にとって誰よりも大切になっていく人だからきちんと挨拶をして娘の事をお願いしないといけない」

「それって……」

絵里香は父の言葉に驚いて目を見開いていた。

「絵里香をこれからもよろしくお願いします」

「私からもお願いしますね」

「わたしからもお願いします」

「あたしも! あたしたちの事、認めてくれるんだよね……?」

「最初からそのつもりだったよ」

「来たのが淳美ちゃんだったのにはびっくりしたけどね」

絵里香はほっと胸をなでおろした。

「よかったぁ……」

淳美も安心したようで少し涙を目に浮かべていた。

こうして絵里香と淳美のカミングアウトは無事に終わった。

後日、絵里香を通じて淳美には絵里香の両親が両性具有について本を読んで学んだ事を伝えてきた。これからも自分たちで調べたりして知っていきたいとの事だった。

淳美はそれを聞いて喜んだが同時にとても恥ずかしかった。ただ、自分の特殊な性別の事を理解してくれ絵里香のパートナーとして受け入れられたことは大きな喜びになった。

 

メキシコ料理を食べ終わった後、絵里香と淳美は片付けをして二人でシャワーを浴びた。

二人でシャワーを浴びるなんて温泉旅行で一緒に入浴して依頼だ。

セックスで何度もお互いの裸を見ているがそれでもお互いに裸を見られるのは恥ずかしかった。

今日は初めてお互いの身体を洗いあった。

上半身は別に洗う上で特に戸惑うことがなかったが、下半身はお互いにレクチャーをし合って洗ってもらう事になった。

それも絵里香はちんちんの洗い方をわからないし、淳美は割れ目周辺の洗い方を知らない。

女の子同士のカップルとは言っても股間は違う構造をしているのだ。

お互いにドキドキしながら絵里香は淳美のちんちんを、淳美は絵里香の平らな股間を洗った。

そこはセックスで触り合う所でお互いに興奮をしていた。

淳美はずっと勃起していたし、絵里香は淳美にシャワーで泡を流される時に淳美の手に愛液がついてしまってヌルヌルしていた。

シャワーを浴びてでた後は身体を拭いてその後はお互い全裸でいることにした。

ここは絵里香が一人暮らしをする家で絵里香と淳美以外はいない空間だ。

これから身体を重ねるのであれば服を着る理由はない。むしろお互いの裸を見て気分を盛り上げたかった。

とはいえ、見るだけで興奮状態が丸わかりの淳美はかなり恥ずかしがっていた。時々、硬くなって上を向いたペニスを手で隠そうとしたりしていた。

いきなりベッドの上で激しい運動をするわけではない。絵里香が淳美にもたれかかりゆったりとした時間をすごしていた。

「あっ……」

二人だけの空間の空気に無言で浸っていた中で絵里香が突然何かを思い出したように言った。

「コンドーム、明日来る荷物に入れたんだった。どうしよう。エッチできない……」

「え、どうしようか。服着て買いに行く?」

「今の時間、コンビニのシフトにうちのクラスのMがいるよ。流石にあたしたちが二人でコンドーム買ってたらあやしまれる」

「わたしが使うものだし、わたしが買ってくるよ」

「それは嫌、そういうのは二人でって言ってるでしょ」

絵里香は淳美と付き合う上で決めていることがある。それはお互いの関係に対する責任は折半するということだ。

今回のようにセックスをする上での避妊は射精をする淳美一人の責任にはせず、二人の責任にすることにしている。それは身体的に男性でもありセックスでは男性の役割をする淳美を彼氏として扱って責任を任せてしまわないため、そうすることで関係を不公平にしないための約束でもある。

「じゃあ、エッチの仕方を考えないとね。わたしが女の子する?」

「ディルドもその荷物の中……」

「あらっ……」

二人のセックスでは淳美がペニスを絵里香の膣に挿入する事を「男の子をする」と言う。反対に双頭ディルドを使って淳美が膣に挿入される事を「女の子をする」と言っている。

コンドームもディルドもないのであればどちらもできない。

「じゃあ、交代で指を入れ合う?」

「そうだね……」

絵里香は何かやりたかった事はない考えた。指を入れ合うのは気持ちいいだろうが今日は淳美には男の子をして欲しいと思った。

そこでふと一つアイデアが思いついた。

「あのさ、オナニーを見せっこするとかどうかな?」

「えっ?」

「向かい合わせになってお互いをオカズにオナニーをするの。淳美があたしの身体の何に興奮するか考えたらいいかなって。あたしのお股を見せてあげられるし」

「恥ずかしい……」

「何度もあたしのあそこにちんちんを入れてるでしょ? 今更じゃない」

「絵里香はそれがしたいの?」

「うん。あたしね淳美が射精するところを見てみたいんだ」

「見たことない、か」

「出した後のコンドームしかないね。どんな風に出るのか見てみたい」

淳美は顔を真っ赤にしていた。

オナニーは一人きりでするものであり恋人であっても誰かに見られるなんてのは想定してない。

特にそこは絵里香と淳美にとって女同士じゃない部分だ。

やり方が違うしする部分の形が違う。

「う、うん。恥ずかしいけどお互いにできないやり方でやってるんだもんね。すごく興奮できそう」

「じゃあ、する?」

「そうだね」

淳美のちんちんはしっかりと上向いてかなり大きくなっていた。

すぐにでも握ってオナニーを始められそうな状態だ。

絵里香もそんな淳美のちんちんを見て興奮していた。

「バスタオル使っていいかな?」

淳美は少しもじもじして言う。

もじもじした女の子らしい態度とフル勃起のペニスのギャップがおかしくて絵里香は笑いそうになるのを堪えた。

「いいよ。何に使うの?」

「精子で布団を汚さないように下に敷くの」

「いつもそうしてるの?」

「いつもはティッシュで受け止めるけどそれだと出してるところ見れないからそのまま飛ばすんだけどその時に布団に落としちゃわないように」

絵里香は淳美の言ってることが想像つかなかった。

精子は結構飛び散るのだろうか。自分の身体で起こらないし、見た事のないものなので見当がつかなかった。

そんな事を不思議に思いながら絵里香はバスタオルを淳美に渡した。

「それじゃあ、する?」

「うん。しようか」

絵里香と淳美はベッドの上で向かい合わせに座った。

二人はそれぞれ違う姿勢になった。

絵里香はヘッド部分にもたれかかって膝を曲げて足を開いた。

淳美は女の子座りで脚を開いた姿勢になる。

二人はそれぞれ自分の股間の形に合わせた姿勢になった。

「淳美はいつもその姿勢なの?」

「いつもは横になったり椅子に座ったりしてるよ。今日は絵里香におちんちんがよくみえるように」

「そうなんだ。嬉しい」

「絵里香は?」

「あたしもいつもは横になってしてるかな。こんな風に脚はいつも開いてるけどね」

「わたしは足を閉じることが多い」

「そのほうがやりやすいの?」

「どっちってのはないけど、特に脚を開く必要ないから。今日はこの座り方だとタマタマが太ももに乗ると痛いから脚を開いてるの」

「なるほどね。あたしは脚を開かないと出来ないから脚を閉じてオナニーって新鮮だなぁ」

絵里香がそう言った後、ふたりはしばらく無言で見つめ合った。

「なんか、照れるね」

「そうだね」

二人は笑い合う。

「キス、まだだったね。あとハグして欲しい」

絵里香は起き上がり淳美に手を差し出し頭も起き上がる。

再び見つめ合い唇を重ねあう。下で相手の唇を舐めたり交互に口の中に舌を入れ合ったりする。

オナニーの見せ合いとは言えこれも立派なセックスだ。きちんと段取りを踏みたいのだ。

ギュッと抱き合いお互いに女の子の柔らかさを感じている。

そんな感触の中で絵里香のお腹には一つだけ淳美の男の子の感触があった。それは勃起した淳美のペニスがお腹に当たる硬い感触だ。

絵里香はこれから淳美のここから精子が出る様子を見られると思うと興奮した。

その興奮を早く気持ちよさに変えようと思った。

淳美もペニスが絵里香のお腹に押し付ける形になってそこに感じる内側からの膨張感が限界だった。

再び見つめ合いお互いに頷いた後先程のオナニーの姿勢になった。

お互いの目を見て見つめ合った後、二人は相手の股間に目を移す。

自分とは違う形をした股間だ。絵里香には淳美についているものがなく、淳美には絵里香に無いものがついている。

脚を広げた絵里香の割れ目は開いて中にある外性器が見えている。小陰唇は閉じているがクリトリスの先端はほんの少し露出している。

淳美は自分と違う形をした絵里香の股間に興奮をした。

淳美も少しだけ広げた脚の間に睾丸が収まりペニスが上に向かってそびえ立っている。

絵里香はそんな淳美のペニスに自分の膣に入った時の感触を思い出して股間がムズムズした。

お互いに股間を見ながら二人は自分の胸をいじり始めた。

せっかく興奮をしたのだからしっかり濡らすために絵里香は乳首を探していく。

淳美は今すぐちんちんをしごきたいがそれでは味気ないのでしっかり身体の感覚を味わうために乳房を揉んだ。

いつもは相手に刺激してもらう胸を自分で刺激するのを見せ合ってすでにゾクゾクという感覚が二人の体を支配していた。

淳美は絵里香の小陰唇に光沢が生まれているのを見つけた。愛液で濡れているんだ。

じわっと鈍くて暖かい感触がそこに広がる事は陰嚢の裏に小陰唇と膣のある淳美は知っている。エリカの興奮の仕方が手に取るようにわかる。

絵里香は改めて勃起する淳美のペニスを見て前に聞いた勃起の内側から膨張して張り詰める感じというものがどんな物なのかと考えを巡らせた。

クリトリスも勃起をするが特にその感覚はない。触ってみて初めて分かるくらいだ。

自分には体験できない感覚を今、自分の彼女が体感している。そこに時々起こる淳美に対する同性という感覚が揺らぐのを感じた。

絵里香は乳首の感覚だけでは物足りなくなって股間に手を伸ばした。

大陰唇を親指と中指で広げてまずは小陰唇をなぞっていく。

クリトリスをこれから触るのだがとても敏感な器官だ。いきなり触ると痛い。

まずは愛液を指につけて摩擦を減らすのだ。

十分に愛液で指を濡らした後、絵里香は中指でクリトリスを円を描くように撫で始めた。

淳美は自分の乳房と乳首をいじりながら固唾を飲んでそれを見ていた。

その光景が淳美が女の子に興奮を覚えるポイントの「ちんちんが無いこと」を象徴する光景だったからだ。

淳美がそういう性癖を持っているのを知っている絵里香は時々クリトリスをいじるのを止めて、割れ目をなぞったり大陰唇を揉んだりして自分にちんちんがないことを強調していく。

絵里香も淳美との初体験当初は自分にないものがあることに対する好奇心程度だったが、最近は自分と違う股間に対する性癖に目覚めつつあった。

淳美や男性に自分にないものがある事に興奮を覚えるのだ。だから今、淳美が自分にはないちんちんを勃起させていることに興奮しているし、乳首をいじり終えてちんちんをしごき始めるのを心待ちにしてる。

乳首から感情に伝わる興奮が淳美のちんちんをはちきれんばかりに膨張させている。

先端からは透明なガマン汁が出ていて淳美の亀頭はツヤツヤに濡れていた。

もう我慢できそうにない。眼の前で自分と違ってちんちんのない彼女のエッチな姿にもう耐えられそうになかった。

淳美は指先で乳首をいじっていた右手を股間に移動してペニスを握った。

その動きに思わず手を止めて絵里香はじっと淳美の股間に視線を集中させた。

絵里香は生まれて初めてちんちんのある人がオナニーをする瞬間を見る。

恋愛対象が女性である絵里香はオナニーするのに見るエロ動画も女性を写したものだ。男女のセックスの動画で女性モデルが男性モデルのペニスをいじるシーンも、男性のオナニー動画も見たことがない。

絵里香は淳美がどうしたら気持ちよくなれるのか知りたいし、ちんちんに興奮するようになってきた。だからどんな風にちんちんをいじるのか知りたい。

性感に頭のリソースを取られないように絵里香はクリトリスをいじる指の動きを緩めた。

対して淳美はペニスを握った右手を上下に動かす。

思ったよりも勢いがあって早い激しい動きだった。

ペニスよりも神経密度が高く敏感なクリトリスを持つ絵里香にはその動きは痛そうに思えた。

だが、淳美の顔は段々上気していく。痛くは無いのだろう。

淳美のちんちんは皮をかぶっているが、握られた手で引っ張られるのか皮が上下に動き手が下に動いた時は亀頭の中身が露出する。

皮が下がった時の亀頭の姿は絵里香が数々ない間近で見たことのある父のちんちんに似ていた。

以前、絵里香は淳美から聞いたことがある。

男性のちんちんは成長に従って皮が下がって剥けていき大人の形になるが、両性具有のちんちんは皮をかぶった子供の形のままだと。

個人差があって男性に近い両性具有も皮が被ったままの両性具有もいるらしいが、その皮が被った形の変化という実感のできなかったものが淳美のオナニーの皮が剥ける瞬間を見て理解できた。

ついてない絵里香からすればちんちんはとても不思議に思えた。

だんだん淳美のちんちんの様子が気になっていき気がついたら絵里香はクリトリスをいじる手を止めていた。

なんだか、またいじり始めて股間の気持ちよさで滅多に見れない付いてる人のオナニーへの集中が削がれるのは勿体無い気がした。

絵里香は自分が気持ちよくなるんじゃなく淳美が興奮できるための手伝いをする事にした。

淳美も自分の股間を見ている。

それに気がつくと絵里香は割れ目を上から下へなぞったり大陰唇を開いたり閉じたりして自分に付いてないことを強調して見せた。

女の子が「付いてない事」に興奮する感覚に絵里香は感覚的な理解を持つことはできなかったが、それでも思いつく限り、股間にあるのが割れ目である事、股間が平らである事をアピールして見せた。

淳美は絵里香がオナニーを止めたことに一瞬戸惑ったがすぐに意図を理解した。

そして、彼女が自分が興奮しやすいようにしてくれてると気がついて愛おしく感じてますます興奮してきた。

絵里香はオナニーを見せていたM字開脚の姿勢から軽く足を広げた膝立ちに姿勢を変えた。

数ヶ月前に絵里香は陰毛を全て剃った。

丸見えな割れ目を見せてそれを再び指でなぞったら広げてみたりした。

そして、少しずつ近づいて絵里香は頭の左手を取り自分の股間を触らせた。

ぷにっと淳美の指が絵里香の股間の脂肪に触れる。

指を誘導して絵里香は割れ目をなぞらせた。

リズミカルな淳美の呼吸が荒くなっていく。

「あっ、あんっ、あんっ、ああぁっ!」

声出さずに感じていた淳美は急に喘ぎ声を出したがそれも数回に止まり大きな声とともに終わった。

それと同時に淳美は手を止めた。

同時に淳美は身体を震わせる。その震えに追随するように手を話す。

絵里香は何が起こったのかと淳美の股間と右手を見た。

「……!?」

ちんちんがピクンピクンと痙攣を始めた。そして次の瞬間、痙攣に連動して亀頭の先端にある尿道口から白い液体が二、三回に渡って飛び出した。

絵里香はその光景に驚いた。

(こ、これって……!?)

目の前で起こったことは小学校や中学校の保健の授業で習った男子の身体の変化の説明にあった言葉の通りだったが、想像と違ったためその言葉と頭の中で結びつけるまで少し時間を要した。

ちんちんの先っぽから白い液体が出る、それは射精だ。

「イッたの?」

絵里香が尋ねると淳美は力なく頷いた。

オーガズムで身体の力が抜けたのだろう。

淳美としばらく見つめ合った後、絵里香は頭のお腹の上に散らばった見慣れない白い液体を覗き込んだ。

液体は多少の粘度があるようで少々の高さを保ったまま淳美の皮膚の上に留まっている。

「これ、精子?」

「そう。でも、あんまり見ないで。恥ずかしい……。今、拭くから……」

淳美は顔を赤らめて言う。

ただ照れてるだけではない。多少嫌がってるようだった。

絵里香はその様子に気がつくと淳美の気持ちを計りかねた。

性的な行為によって身体から出た液体に対する心境は想像がつかなかった。

ただ、自分が感じているエッチさみたいなものは淳美は感じていないようだった。

「あたし、精子って初めて見るんだ。見てもいいでしょ?」

「いいけど……」

淳美は困った顔で言った。淳美も淳美で絵里香の様子に気持ちを計りかねてるのは同じようだった。

射精という現象が起こる身体を持つものとその現象に無縁なものの間のギャップは埋め難いんだとお互いに思った。

「あたし、淳美の身体の事をもっと知りたいの。男性機能はあたしにはないからそれで知ったかする女の子になりたくないし、きちんと理解して淳美を抱きたい。恥ずかしいかもしれないけど見せて。淳美の精子を」

絵里香は淳美をじっと見て言った。

単なる好奇心だと思ってた淳美は絵里香の真剣な言葉に驚いた。

それと同時に嬉しかった。絵里香は自分にないものの事をきちんと知ろうとしてくれている。

「変な匂いだね。へぇ、ネバネバってよりドロっとしてるんだね」

絵里香は頭のお腹に飛び立った性液の小さな塊を指で触って言った。

「触ったら汚いよ!」

淳美は絵里香の行動に慌てて言う。

「汚くないよ」

絵里香はキョトンとした顔をして言う。

「これは淳美の分身でしょ? もし将来、あたしと淳美が子作りする時はあたしの身体の中に入るものだよ。汚かなんかないと思う」

淳美が今度はキョトンとした顔をして絵里香を見た。

精液に対して淳美はそんな風に考えたことがなかったからだ。

精通が来てからずっとオナニーしか経験のない頃も絵里香とセックスをする様になってからも淳美にとって精液は排泄物でしかなかった。

オナニーならティッシュにくるんで、セックスなら中に射精したコンドームごと捨てるものという認識だ。

だが、絵里香は全然違う視点で精液を見ていた。

「それに、あたし達の子供になるものでもあるよ。すごく特別なものだと思うの」

ただの排泄物じゃない。今日、淳美のペニスから出たものはこの後、ティッシュで拭かれて捨てられる。

だが、淳美の睾丸で作られる精子というものは絵里香の言う通りそれだけで終わらない意味を持つものだ。

「ごめん、重いね。でも、両性具有のカミングアウトで付き合って初めて結婚の話が出て少し意識したの。あたし、もしかしたら淳美の子を産むかもしれないんだって。あの時、言ったようにまだわからないけどね」

そう言って絵里香はティッシュを数枚箱から取った。

「精子、あたしに拭かせて」

「……う、うん。ありがとう」

淳美は絵里香が言った言葉に嬉しさと戸惑いを覚えていた。

絵里香が性的指向を淳美が自分の身体的性別を絵里香の両親にカミングアウトしたあの日、淳美は将来、自分が絵里香と結婚する事も子を成す事も可能だと告げた。

淳美自身、絵里香と付き合い始めて一年半弱、同性同士のカップルであることのセンシティブさから周囲に隠しながら付き合ってきた。

あまり大っぴらにできない関係だが、絵里香への気持ちは日に日に大きくなる。

結婚の話は両性具有である事で社会的には同性のカップルである事への不安を絵里香の両親が払拭できるのではないかというある種の自分へのイメージを良くするための意図が合っていった部分があった。

正直、それは世の同性愛者な人の事への考えが足りない発言だとは思って反省をした。

だが、同時に淳美は将来、自分が絵里香の隣にずっといられたら、出来れば二人の子供もそこに加わって生活をしていけたら幸せだろうと思った。それは偽りのない心だ。

ただ、まだ自分たちは恋愛経験の少ない若いカップルである事には変わらない。

それは今の段階では夢の様なものだろう。だが、少し恋人である絵里香への意識は一歩、先に進んだように思えた。

精子を二人の将来に結びつけて考えている絵里香も同じ気持ちだった。

頭のお腹に点々と散らばる精液をその質感に慣れずに苦戦しながら拭いていく絵里香は今は捨てられるものである精子も将来、淳美のちんちんから出るそれは自分のお腹の中で赤ちゃんとして育つものかも知れないと思っていた。

「これでいいかな? ちょっとうっすらと残ってる?」

「大丈夫よ。きれいに拭けてるから」

「よかった」

そう言って絵里香はゴミ箱に淳美の精液が付着したティッシュを捨てる。

淳美もティッシュを取って亀頭に残った精液を包茎の包皮を剥いて拭き取った。

絵里香はその一連の動作を見た後で淳美の横に座った。

淳美も女の子座りから絵里香と同じベッドに腰掛ける姿勢になった。

「今日はびっくりしちゃった。絵里香があんな風にわたしの精子に興味を持つなんて」

「淳美がどんな風にオナニーするのかとか精子ってどんなのだろうとか前から関心あったよ」

「それでコンドームを荷物に入れたの?」

「あれはたまたま。最低なら親に見られないようにするため」

「そっか。いつもは出した後、わたしがすぐにコンドームを捨てちゃうもんね」

「あたしの身体からは出ないものだし、さっき言った通りいつかは身体の中に受け入れるものだから気になるよ」

「それは意外だったかも」

「わたしの感覚だとやっぱり排泄物って思っちゃうから」

「そうなんだね。あたしからするとイッた時にあそこから出るものっていうのが不思議だよ。どんな感覚なのか想像つかないもん」

淳美はその言葉を聞いて思わず絵里香の股間を見た。

そこには淳美についてるものがなくて、平坦な柔らかい鼠蹊部に割れ目が一筋走っていた。自分と違うことを強く感じた。

「淳美のオナニーしてる姿も凄くエッチだった。あんな風に手を激しく動かすなんて興奮しちゃう」

「あっ……」

絵里香の言葉を聞いて淳美はオナニー中に気になっていたことを思い出した。

「絵里香、結構早いうちに手を止めたけどあの時、イッてたの?」

「え? イッてないよ。淳美を興奮させる為にあそこを見せてたの」

「やっぱりそうだったのね……」

淳美は哀しそうな顔をした。

それは二人でした対等にという約束に反すると淳美が感じたからだ。

絵里香はそれをすぐに察した。そもそも恋愛対象が女性の絵里香に対して初エッチの時に淳美は下を脱がずに指を絵里香の膣に挿入しようとした。

それを咎めて一緒に気持ちよくなろうと最初にしたのは絵里香の方だ。

絵里香は少し考えてすぐにどうするか結論に至った。

「ねえ、淳美。ここに座ってくれるかな?」

立ち上がり自分が座っていたところの前の床ににピロークッションを置いた。

「えっ? う、うん……」

淳美は絵里香の意図がわからないが何かをしようとしてることは汲み取り言う通りに絵里香の前に置かれたピロークッションに座る。

「女の子座り、してくれる?」

「うん、いいけど……」

淳美が姿勢を変えると絵里香は満足そうな顔をした。

絵里香は淳美をじっと見つめてから一度、自分の股間を指差しその指で割れ目をなぞり始める。

「こんどはあたしのオナニーを見てくれるかな?」

「えっ?」

「さっきはあたしのあそこを見せつけて淳美を興奮させるのも合ったけど、あたしが淳美のオナニーをじっくり見たかったからでもあったんだよ」

淳美はその言葉を聞くと顔が真っ赤になった。

今、淳美の目の前には大好きな絵里香の淳美のフェチを刺激するちんちんのない股間がある。

女性のあそこをこんなに間近でしっかり見るなんて初めてだ。

セックスをする時は挿入する時に位置を確認したりするくらいだし、初エッチの時にしっかり見せてもらったが戸惑いと照れが先行してはっきりと覚えていない。

見ることに集中できるなんてこれまでなかった。

「あたしがどんな風にひとりでしてるか見ててね」

「うん……」

淳美は気の利いたエッチな事を言いたかったが何も言葉が見つからず相槌を打っただけだった。

それを見てから絵里香はさっきちんちんをしごいている淳美に見せた時と同じように大陰唇を開いたりしながら割れ目の中に付いているものをしっかりと淳美に見せる。

普段、まんぐりがえしをした時みたいにパックリしていない割れ目は少し開いて小陰唇の閉じた女性器に淳美の目は釘付けになった。

エロ動画では見たことはあるが直に見るのは初めての光景だ。

ペロンと小陰唇を開いて見せたり大陰唇を閉じて見せたりしながら絵里香は淳美との股間の違いを再び強調していく。

一連の動作をしながら女の子座りをしている淳美の太ももにちょこんと乗ったちんちんをチラッと見る。

射精して半勃ちまで縮んだペニスがオナニーをしていた時くらいまで元気になっている。

今のちんちんの姿もさっきのちんちんをしごいたり射精したりする自分にはできないオナニーも絵里香を興奮させた。

クリトリスにムズムズする感覚がしてもう我慢できそうになかった。

「淳美、あたし、クリちゃんが我慢できなくなっちゃった」

その言葉に淳美は唾を飲み込んだ。

絵里香は中指でクリトリスをいじり始める。

興奮を深めるために左手では左胸の乳首をいじっていく。

膣から出てくる愛液は閉じた小陰唇から溢れ出しクリトリスまで覆っていた。

愛液のヌルヌルで摩擦のなくなった状態でクリトリスの先端を指が滑っていく。

股間から下腹部の内側に伝わり快感は全身に広がっていく。

絵里香は愛する彼女に本来はひとりだけの秘め事のはずの事を見られていること、その彼女の股間にある本来なら女の子にないはずのものが大きく上を向いて聳え立っていることに激しい興奮を覚えた。

淳美も興奮している。ちんちんの先端には透明な水滴が出ている。男性器が興奮時に出すガマン汁を淳美は出しているのだ。

絵里香の指の動きは激しくなっていく。まるで痙攣するように小刻みに前後上下に動く。

快感に絵里香の表情は上気し、淳美も恋人が自分と違う性器をいじって感じてる様子に興奮して上気した表情を見せていた。

「そ、そろそろイッちゃう!」

絵里香はでの動きを限界まで激しくして込み上げてくる強い感覚を解放しようとした。

「くっ……!」

声を殺して息を飲み込むと絵里香は身体を震わせた。

淳美は女性機能も持つ自分の身体でも明るさの現象をすぐに何か理解した。オーガズムだ。

絵里香の身体の震えはやはり淳美よりも激しく見える。絵里香の体質や性格などの個人差もあるだろうが、射精によって性感が外に向かう両性具有と外に出るもののない女性の違いのように思えた。

股間見ていて淳美は女性の身体は自分と違うのだと感じた。

絵里香の股間はオーガズムで何も起こらないのだ。それは精通以来、イクというのは股間から何かを出す事だという感覚を持っていた淳美には衝撃的だった。

多分、身体の震えを我慢して何も言わなければイッたかどうかは淳美には分からないはずだ。

完全に身体の内側での出来事という事にどこか惹かれるものを感じた。

淳美の性癖であるちんちんがない事への興奮をそこに感じたからだろう。

股間に何も起こらないオーガズムはちんちんがないからこそだ。

「はぁぁぁ。イッちゃった……」

トロンとした目つきをしながら絵里香は満足そうに呟いた。

その様子が淳美にはとてもかわいく思えた。

淳美はティッシュを取って絵里香の股間を拭いてあげた。たっぷり感じた絵里香の大事なところは愛液でたっぷり濡れていたからだ。

女性器を拭くことに慣れていない淳美はうっかりクリトリスに触れてしまい絵里香は刺激に飛び上がったがなんとか拭き終わった。

淳美はティッシュ越しに恋人の股間に触れて大陰唇の柔らかさと股間の平らさに興奮を覚えた。

だが、ついさっき射精したばかりだからまたオナニーをしたり絵里香に手コキされたりは辛い。

このムラムラは明日、コンドームを手に入れるまでお預けにすることにした。

 

事を終えた二人はベッドの上で裸で抱き合っていた。

引っ越しの作業とオナニーの両方で体力を使って疲労困憊だった。

いつもならセックスの後に裸で抱き合っている時は両親の帰りやラブホテルのチェックアウト時間を気にしながらになりあまり落ち着いた気分でいられない。

だが今日は違う。

ここは絵里香だけの家であり、絵里香と淳美が二人だけで独占できる空間だ。

時間も人も気にせずこうして裸で抱き合って愛を確かめられるのだ。

「ねぇ、淳美」

「何?」

「なんか照れるね」

絵里香は笑いながら言った。

「あたしと淳美の家」

「絵里香の一人暮らしの家でしょ?」

「でも、ここに泊まってくれるでしょ?」

「そうね」

「着替えとかも置いていいからね。ここであたしは淳美との時間を過ごしたいから」

「うん。でもなんか、わたしも照れてきちゃった」

「なんか、新婚さんみたいだね。淳美があたしの奥さんになったみたい」

「それはまだ先の話でしょ。でも、半同棲ってやつなのかな?」

「たぶんね」

「でも、わたしは絵里香の夫じゃないかな」

「あたしたち、女の子同士だよ。淳美があたしの奥さんであたしが淳美の奥さんだよ」

「そっかぁ。でもそんな風に言うの恥ずかしいね」

淳美は顔を赤くして笑う。

「まだ先とは言ったけど少しずつ考えていかないとね。その前に就職とかもあるけど」

「そうだね。将来のことを考えていかなきゃね。でもさ、それと並行して今までよりもいっぱいエッチしたいね」

「そ、そうね」

「淳美、相変わらずエッチな事、話すと照れるよね。あれだけ激しいオナニーしてたのに」

「言わないでよ恥ずかしいから……」

「本当の初夜はコンドームを忘れないようにしないとね。初めての二人の夜は淳美のちんちんを感じたいもん」

「そうね。でもその頃は両性具有だって事を隠すのをやめてるかな」

「そうなの?」

「女の子と結婚するんだからそうでしょ」

「そっか」

絵里香はこれから大きな変化がやってくる予感がしていた。

念願の一人暮らしを始めて淳美と過ごせる時間が増えることが楽しみだった。

今まで機会の限られてたセックスを沢山できるし、今までよりも色々なプレイを試したりもできるだろう。

今までは次にいつするかがわからない状態で身体を重ねてきたから挿入以外の事を試してこなかった。

今日のオナニーの見せ合いもコンドームがないという状況での代案のようなものだったがそれでもこれまでのセックスとは違う種類の快感と興奮と満足を味わえた。

改めて淳美が自分の裸で興奮しながらちんちんを至極姿を思い出して淳美が愛おしく感じた。

「淳美、大好き!」

「!!」

絵里香は淳美に抱きついて胸に顔を埋めた。

「どうしたのよ!?」

「だってあたし、淳美のおっぱい大好きなんだもん。大きくて柔らかくて。このおっぱいに埋もれて眠れるなんて幸せ」

「絵里香も柔らかくて好きよ。本当に疲れちゃったね」

「寝る?」

「うん」

「裸でこうして抱き合って寝るのなんて温泉以来だね」

「そうね」

「これからは泊まる時は裸でくっついて寝たいな」

「ちょっと照れる」

「照れてる淳美もかわいい!」

「もう、からかって」

「照れながらしっかりちんちんが勃ってるのもかわいい」

「いじわる」

「好きだから意地悪したくなるんだよ」

ここ数ヶ月間、カミングアウトをしたり結婚の話が出たりと将来を意識する事が増えた。

将来のことは分からないが今はこれから始まる淳美との関係の進展を着実に進めていくことだろう。

まずは一人暮らしを楽しもうと絵里香は思った。

絵里香は淳美の大きな乳房の柔らかさと勃起した控えめな大きさのペニスの硬さを感じながら無言で見つめ合う時間を過ごした。

淳美に頭を撫でられた時、引越しの疲れの眠気に負けて絵里香は寝息を立てた。

そんな様子を見て淳美はギュっと絵里香を抱きしめた。

絵里香の身体を触りたいと思ったが明日は遅れて到着する荷物の整理があるから大人しく寝ることにした。

絵里香の一人暮らしから始まった新しい二人の生活はこうして一日目を終えた。

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