※この作品はR-18です。

【ふたなり】両性具有の少年少女の青春を描く実験小説   作:喋家月餅太

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【ふたなり】両性具有少女が彼氏との初エッチの前戯でペニスフェンシングをする話

美咲が高校生のころの話。

今日は彼氏の永治が遊びにくる日だ。

学校が終わって本当はまっすぐ美咲の家に二人で向かう予定だったが途中用事があるとの事で先に家に帰って永治を迎える事になった。

今、美咲の父は長期出張で家にはおらず母も仕事が佳境になるためかなり遅い帰りになる事が確定している。

永治もバイトがない日のため二人きりになれるし、美咲の家で遅い時間まで一緒にいられる。

美咲は今日を楽しみにしていた。そして決心もしていた。

美咲は今日、永治と初めてのセックスをするつもりでいた。付き合ってから数ヶ月、ずっと夢想していた事を叶える日だと考えていた。

コンドームも準備した。セックスの仕方や男の体の事を色々と調べていた。

美咲は両性具有で男性器が付いていてその男性器が射精もする。男性としての機能はあるものの調べてみると両性具有と男性で違うところは結構ある。調べたとき、気になって良かったと思った。

セックスには前戯といって性器同士の接触前に気持ちと体を備えるための行為がある事を知り、その前戯でしてみたいこともあった。

美咲は永治を待ちながら永治はそれを受け入れてくれるかドキドキしていた。落ち着かない時間を過ごしてドアチャイムが鳴るのを待っていた。

 

「お、お邪魔します…」

永治は緊張した声で言って美咲の家のドアを潜った。

「いらっしゃい」

美咲も緊張した様子だが精一杯の笑顔で永治のことを迎えた。美咲は永治が最寄り駅に到着した連絡を受けてから玄関の鏡で何度も笑顔を練習した。二人の付き合いは美咲の告白から始まったものだが美咲はその時に匹敵するくらい何度も何度も事前の笑顔の練習を重ねた。今日は二人にとって付き合い始めた日以来のもしかしたらそれ以上の大切な日になる。そのための精一杯の笑顔だ。

永治は靴を脱いで玄関から廊下に上がった。美咲はそんな永治の手を取って居間に案内した。

「ご両親はいないんだよね?」

「お母さんは仕事だしお父さんは何ヶ月も前から長期出張で家にいないの。今日はふたりきりよ」

美咲は自分で言った言葉にドキドキしながらふたりきりを強調した。これまで美咲と永治はふたりきりになることは何度もあった。だがそれは外で他の人もいる場所でのふたりきりでありどこかお互いに距離を感じながら時間をすごしていた。せいぜいあったとすれば美咲が幼稚園以来の立ちションをしたシーズンオフの観光地とそこの男子トイレくらいだ。その前も後も街中や通学路でのデートであり他の人の目もあった。だけど今日は二人しかいない空間でまとまった時間を過ごすことになる。

「ここが居間だよ。ケーキを買ってあるの。紅茶もあるからお茶にしましょう」

笑顔で永治をテーブルに案内する。美咲はキッチンに行って紅茶とケーキの準備を始めた。そんな美咲の様子を永治は自分の心臓の鼓動を感じながら見ていた。

今日の美咲はいつもよりずっとかわいい、永治はそう思った。柔らかい笑顔や女の子らしい仕草は元々美咲の特徴だが今日はそれが強調されている気がする。今すぐ立ち上がって後ろから抱きしめたいという衝動にかられるくらいに永治は美咲への気持ちを募らせていた。

美咲は美咲でドキドキしていた。緊張している永治は初めて見る。そんな永治がいつもは格好いいと思っていたのに加えてかわいいと思えた。そして、永治に自分はかわいく見えているかということを気にして不安になっていた。仕草も喋り方もいつもよりもかわいく見えるように意識をしている。美咲は女子にしては声が低い。男の声にはさすがに聞こえないがアルトとテノールの間の音域でありそんな自分の声にどれだけ魅力を感じてもらえているのかを以前から気にしていたが今日はいつも以上に気になっていた。

美咲の準備が終わるとふたりはケーキを食べながら紅茶を味わった。時折行くファーストフードのデザートメニューを一緒に食べている時とは違うふたりしかいない完全にプライベートな時間をすごしていた。以前の観光地のもしかしたら誰かが通りがかるかも知れないという心配のない完璧なふたりきりの空間だ。ふたりは時折ケーキを食べる手を止めてお互い見つめ合った。お互いその目の表情を読み取りどこかそれぞれの目に欲のような物を感じた。その正体は性欲だろう。今日の家の中で過ごす時間はお互い口に出していないがお互いに同じものを望んでいる事に気がついていた。

最初こそ目を見ていたが美咲は永治の視線がそれよりも下の方を見ていることに気がついた。永治は自分の胸に視線を向けている。男子は結構、女子の胸に目を向けていることはこれまで女子として生活してきてよく気がついてきた。これまでも永治は自分の胸に目を向けていることはあったが、今日はもっと強い視線を感じる。多分、触りたいと思っているんだろう。

美咲も同じように永治の首筋や腕の筋肉に目を向けていた。中学まではバスケ部にいて居間も走ったり筋トレをしていたりを欠かしていない鍛えられた身体。そんな身体に触れたいという欲求が美咲の中でどんどん大きくなっていた。

美咲の家でデートをする一番の理由にふたりはいつもよりも相手を意識していた。その理由はセックスをすることだ。永治は美咲を抱く。美咲は永治に抱かれる。初めてこれから身体をさらけ出して重ねる。このお茶の時間もすでにお互いの性欲を隠しきれなくなっていた。

緊張した様子をお互いにちらつかせながらもお茶を味わい、ケーキを食べ終わるとしばらくお互いを見つめ合った。もうそろそろ身体のすべてを見せる時間がやってくる。

しばらく沈黙が続いた後、美咲が「片付けてくるね」と沈黙を破って立ち上がりケーキ皿とティーカップを片付け始めた。といってもシンクの水を張ったたらいに沈めるだけにとどめた。洗うのはあとでいいし、水につけたほうが後々洗いやすくなる。それにこの直後の時間をもう待ちきれなくなっていたからだ。

美咲は永治のすぐ横に歩いて行って後ろから抱きしめた。永治は予想していなかった美咲の行動に驚きながらも自分の肩から伸ばす美咲の腕をそっと撫でた。そんな永治の手の感触を感じながら美咲は照れた様子で耳元に囁いた。

「あたしの部屋にいこう」

永治は美咲の声を聞くと心臓が高鳴る感覚を覚えつつ「うん」と答えた。

 

美咲の部屋に行くとふたりはドアを締めて抱きしめ合いキスをした。居間まで軽く唇を重ねる程度のキスは何度もしてきたが今は何度も何度も時間をかけて唇を重ねた。美咲は生まれて初めての濃厚なキスに体の力が抜けそうな感覚を覚えた。

「……!」

美咲はたまらなくなり強く永治に抱きついた。顔が熱くなってる。真っ赤なのだろう。唇に感覚が残る。

永治も顔が赤くなっていた。美咲の唇の感触は柔らかくもっとしたいと思った。これまで元カノとも同じようにキスをしてきたし美咲の前に付き合った彼女とはセックスもした。その時も興奮したが今はその時の比じゃないくらい興奮してる。

「永治くん……」

美咲は永治の顔をじっと見た。背の高い美咲はこういう時に背の小さい女の子が羨ましく思えた。小さければ上目遣いで永治を見られる。永治よりも背は低いが、身長も高く骨も男子に比べれば華奢だがガッチリしてる。両性具有故の男性的な要素だろう。

「その、これからあたしたち、するんだよね?」

美咲は恥ずかしくて目をそらせながら言った。

「うん。怖い?」

「うん、怖いけどしたいよ。永治くんに抱いてほしい」

永治はその言葉を聞くと美咲の足の付け根を見た。美咲の履いてるスウェードのスカートのその部分ははっきりと盛り上がってた。美咲の体が準備完了である証拠がそこにあった。

美咲も永治のその部分を見た。制服の股間部分が盛り上がっている。そこには同じものがついているのでお互いにどんな状態であるかが実感を持って分かった。

永治は肩に手を回して美咲をベッドに誘導しようとした美咲はベッドの前に来ると振り返って永治に耳打ちした。

「あのね、あたししてみたいことがあるの」

美咲は永治に自分の願望を伝えた。引かれてしまうかもしれないと少し怖かった。美咲のしたい事は普通の女の子には絶対できないものでアブノーマルなものだったからだ。処女の自分がこんな事をしたいと言うのがどんなふうに思われるのか、女性を好きな男性として永治はどう感じるのか永治の返答がどうなのか言ってみたものの不安になった。

「いいよ。してみようか」

永治は美咲の言葉に驚きつつ小さく笑ってからそう言った。

美咲は永治が笑った意図が分からなかった。変な子だと思われたと心配になった。

「永治くん、嫌なら嫌っていっていいんだよ」

「嫌じゃないよ」

「でも苦笑いしたでしょ」

「ちょっとおかしくなったけど、苦笑いとかじゃないよ」

「おかしいでしょ?」

「ってより面白いかな。美咲のそれ、俺たちじゃなきゃできないし、俺たちらしくていいなって思ったんだ」

永治は笑顔で言う。永治は美咲が不安になった時になんともない事を伝えるのにこの笑顔を見せる。嫌々じゃない、永治は美咲の提案した前戯を楽しもうとしてくれている。

「大好き……!」

美咲は再び永治に抱きついた。永治は美咲の巨乳には程遠いがそれなりに豊かな胸の感触に興奮を覚えた。そして美咲の頭を撫でた。

「俺が美咲の服を脱がしてもいいかな?」

「うん、嬉しい。あたしも永治くんの服を脱がせたい」

「じゃあ、俺が先に脱がせるね」

永治は美咲のカットソーの裾に手をかけた。美咲は腕を上げて永治の次の動作に備える。続けて永治はカットソーを引き上げた。すぐにブラジャーをつけた美咲の上半身が顕になる。脱がせたカットソーはベッドの上に置かれる。

ブラジャーをつけてるとはいえ上半身がほとんど裸になったことが恥ずかしくて美咲は腕で胸を隠した。美咲は照れてせつなそうな顔をしている。そんな美咲の手を永治はやさしくほどきブラジャーのホックを外して脱がせる。美咲は乳房をさらけ出した。これまで温泉や銭湯に行ったことがなく修学旅行でも学校が確保した予備用の部屋の個室風呂を借りて入ったことしかないため、誰かに胸を見られたことなんてなかった。永治が美咲の乳房を初めて見た人になる。一つ永治に初めてを捧げた。この先の事も永治に委ねる覚悟が少しずつ出来てきた。

「下も脱がすよ」

「うん……」

永治は続けて美咲のスカートを下ろした。ペニスと睾丸で盛り上がったショーツが顔を出す。腰の形は紛れもなく女性のそれだったがショーツで覆われた鼠径部の盛り上がりは男性のそれだった。盛り上がり方はその上側、ペニスのところがテントのように張っていた。さっきスカートの盛り上がりを見ていたがスカートがなくなってみるとその盛り上がりは思ったよりも大きかった。美咲は勃起している。

さらに永治は美咲のショーツを脱がした。美咲の男性器が顕になった。皮を被ったペニスの先端が露出している。美咲は仮性包茎なので勃起すると亀頭の先端が顔を出す。

「恥ずかしい……」

美咲は両手で顔を覆った。掌までは隠れていなかったので頬が真っ赤になってるのが見える。

「こっちは一度見た事あるから、リラックスして」

永治は優しくそう言うと美咲のペニスの側面を撫でた。そのペニスはかなり硬くなっていた。

「んっ……」

(緊張しているからどのくらいかなと思ってたけど結構興奮してるんだな)

永治は美咲のペニスの様子を見てその興奮具合が手に取るように分かった。美咲についているペニスは永治にもついている。永治もペニスが勃起しているが、両性具有のペニスが小さいことからくる大きさの差を加味すると自分以上に勃起しているようだった。それは永治が両性具有相手はなく女性相手のみだがセックスの経験はある。セックスを経験したことのある自分とこれから初めてのセックスをする美咲とでは差があるだろうと永治は考えた。永治も前の彼女が初めてだったが、その彼女は年上だったこともあって永治以前に性経験があった。多分、元カノと自分の感情の差も同じような感じだったのだろう。元カノは女性なのでペニスがないし、膣の濡れ具合は童貞だったから分からないわけで知りようがなかったが。

下も脱がせて美咲は全裸になった。永治は美咲の裸をまじまじと見た。

「恥ずかしいよ……。永治くん、引いてない?」

美咲は左腕で胸を、右手で股間を隠した。

「引くって何を?」

「大事な所が男の子、だから」

「全然。前に一緒に男子トイレ行ったときと同じで美咲のちんこがかわいくて興奮してる。それに服の上から見るより胸が大きくてエロい」

「本当?」

「本当だよ。だから見たい。手をどけて見せてくれる?」

「うん……」

美咲は顔が熱かった。永治の顔がまっすぐ見れない。永治が自分の乳房やペニスを見ていることに興奮が止まらない。下を見ると勃起だけではなくペニスの先端が濡れている。

「引いてないよ、確かめてみて」

永治は美咲の手を取って自分の股間を触らせた。カチカチになっている。永治も興奮している。萎えてなんかいない。美咲は勃起によって自分のペニスに少し痛い感覚にも似た内側からの膨張感を感じているが、永治も同じであることがありありと分かった。前に立ちションをしたデートで服の上から触りあった時も同じくらいの勃起具合だったが、困惑と勢いでいっぱいだったあのときに比べて冷静に永治のペニスの感触を味わっていた。

「すごい。硬い。これ、あたしの裸を見たからなの?」

「うん。それだけじゃなくてこれから美咲とするから」

美咲は心臓が強く高鳴るのを感じた。「する」という言葉の意味を考えた。それに加えて永治とその前にしたい事もあるからだ。

「あ、あたし、永治くんの服を脱がせたい。いい?」

「もちろん」

「うれしい……!」

永治は美咲が笑顔になったのを見て告白された時に感じた時や初めてキスをした時以上にかわいいと感じた。自分の彼女がこんなにかわいいのかと見惚れていた。

美咲は永治の制服のシャツのボタンを外し始めた。中にはインナーシャツを来ていてそこには鍛えられた胸板があった。乳房のない胸に不思議な感じを覚えながらも早く見たい、触れたいという欲望を抱えてインナーシャツを脱がせた。そこには当たり前だが男性の身体があった。自分と違ってガッチリとした締まった形をしている。広い肩幅や胸板がエロかった。美咲は胸板を掌で撫でる。思ったより硬くない。薄く柔らかい表面がありながらその下が詰まっている密度のある感触だった。

「あたしとぜんぜん違う。胸も平らだしぎっしりした筋肉がある。男の子ってこんな感触なんだ」

うっとりしながら美咲は言う。美咲に触られて永治はペニスの膨張感がどんどん増してくる。正直、痛いという感覚がはっきりしてくるくらいだ。女の子はこんな風に興奮するのか。元カノは口に出したりしなかったが同じように触れて満足そうな顔をしていたが美咲のリアクションはそれ以上だった。少し男が興奮している様子に似ている気がする。男性としての生殖機能がある故に女性と違う面があるのかも知れない。

美咲はそこから永治のズボンとパンツを脱がせた。そこには美咲に付いているものとは別のものかと思うほど大きくてたくましいペニスと睾丸があった。皮が剥けて亀頭が露出している。勃起して上を向いているがその張りは強そうで垂直に近い角度で上を向いていた。永治のものよりずっと小さく皮を被っている男性器が美咲にも付いているが、同じものがついていても永治の男性器は美咲のものと比べた際に十分に「異性」を感じた。男性と両性具有は違う性別なんだと実感した。男子トイレで並んで立ちションをした時に覗き込んだがそのときはあまりはっきり見えなかったしトイレを出てズボンの上からペニスを触った際に感触から想像したものと大きく違った。これが自分の膣に入ると思うと興奮すると同時に少し怖くなった。

お互いに裸になった美咲と永治はまっすぐ見つめ合った。そして永治は美咲を抱きしめた。

永治は美咲に女の子の柔らかさを感じた。だが、以前より思っていた少しこれまでの彼女に比べて硬いという感触を改めて実感した。美咲はスポーツなどはやっていないが運動部の女子くらいは筋肉がある。骨も少しがっちりしてる。それが男の様だとは思わなかった。むしろ抱き心地がいい。美咲も永治の筋肉と肌の感触を感じて心地よかった。力強い腕に抱きしめられるのは安らぎと興奮の混ざりあった感覚を体の内側からもたらせた。

二人が感じたのは肌の感触だけではなかった。正面から抱き合っている事もあり足の付根に硬いものの当たる感触がお互いにあった。美咲と永治はお互いのペニスがぶつかり合っていた。永治はその感触を感じて股間に力が入ったし、美咲はやりたいことを伝える勇気が出た。

「永治くん、あたし、してみたいことがあるの。聞いてくれる」

美咲は永治の顔を見えるくらいまで上半身を離すとじっと目を見て言った。

「何?」

「今、あたしのおちんちんと永治くんのおちんちんが当たってるでしょ? このままおちんちん同士をくっつけ合いたいの」

「えっ!?」

永治は驚いた様子を見せた。

「やっぱり気持ち悪い?」

美咲は不安そうに俯く。

「いや、びっくりしただけ。そんな事思いつかなかったから」

「その、あたししてみたくて」

「うん、しようよ。先っぽをくっつければいい? ペニスフェンシングみたいにする?」

「ペニスフェンシング……?」

美咲は首を傾げて言った。

「俺もネットで見たふざけた漫画で知った言葉なんだけど、フェンシングみたいにちんこをぶつけ合うんだよ。先っぽのおしっこの穴の所をくっつけ合うのとどっちがいいかなって?」

美咲は驚いて目を見開いた。ペニスフェンシングなんてもものがあるのか。永治がどういうきっかけなのかは知らないがそんな事も知っていたことも意外だった。だが、ペニスを優しくぶつけ合うのだろう。なんだか想像すると興奮すると気持ちよさそうだった。

「両方じゃだめ? その、ペニスフェンシングをしてから先っぽくっつけたい。その方がガマン汁がいっぱい出て先っぽくっつけるのも気持ちよさそうだし」

「いいね。そうしようか」

永治は笑顔で美咲を離した。ちょうど二人の身体のサイズは勃起したペニスがぶつかり合うくらいの距離と位置になった。

二人ともペニスが勃起して上を向いているのでフェンシングというよりもチャンバラに近いかもしれない。

美咲はペニスがムズムズするような感じがした。すでに永治のペニスが美咲のペニスに当たっている。その感触に対する興奮と性欲のせいだとはっきりとわかった。美咲は男子トイレで連れションをした日にペニスを射精するまで触りあったときから永治のペニスを愛撫したいと思いながらオナニーをしてきた。そんな中で手ではなくペニス同士をくっつけあったらどんな感じだろうと考えてはじめてのセックスをする時の前戯としてやりたいと考えてきた。それが今叶う。

「じゃあ、始めるよ」

永治も今の状況に興奮しているのか上気した顔でお互いのペニスを見ている。

かなり強く勃起しているであろう永治のペニスを見て美咲は興奮と同時に安堵した。触りあったり、ペニスをかわいいと言われたりしたもののいざペニスの付いている自分の裸を見たら永治に拒否されるのではないかという不安がついて回っていた。ペニスをくっつけ合いたいという欲望とペニスによって拒絶されるという不安、こうして初体験の前戯を迎えてみると前者に恵まれることが嬉しかった。

永治は腰を左右に動かして自分のペニスで美咲のペニスを往復ビンタのような動作で撫でた。美咲のペニスの感触がこすり合わさるたびに永治のペニスに伝わっていく。永治もペニスがムズムズしてきた。性的な興奮によるその感覚とともにくすぐったさも感じた。

美咲は興奮に寄って下腹部に力が入ったのかペニスが上にぴくんと動いた。ペニスは下腹部に力を入れることで上下に動かすことができる。永治も男性でペニスがあるので知ってはいるが美咲のその様子を見て両性具有も同じようにできることを知りどこかかわいいと思えた。

美咲も永治と同じように腰を左右に動かした。お互いに自分のペニスが相手のペニスを撫でる動作をしていく。オナニーで感じるような強い刺激ではなく、オーガズムには達しないような弱い刺激がペニスにぶつかり合うごとに広がる。オナニーのピストン運動とは違う、オナニーの初めに亀頭先端を撫でたり乳首をいじった時に近い感覚だ。

自分のペニスで永治のペニスを感じる。美咲は柔らかな快楽の中で自分が女の子でありながら男性器を持つ自分の体を強く意識した。「あたしのおちんちん」が「あたしの男の子の部分」が女の子として永治という男性の身体と愛情を感じている。世間から見れば倒錯的な快楽だろうが、両性具有という性別に生まれた自分としての男の子への愛情を実感していた。

やさしく触れる勝敗のないペニスフェンシングを続けていて二人のペニスに溜まる性感と性欲は破裂するのではないかと錯覚するほど満ちていた。

永治は腰を左右に動かすのをやめ、まっすぐ向き直った。美咲はも永治がそうするのを見ると同じように体をまっすぐ永治に向けた。永治はほんの少しだけ後ろに下がり腰を少しだけ落とした。

永治のペニスの先端が美咲のペニスの先端に触れた。勃起している上に下腹部に不規則に力が入りペニスが小さく動く。狙ったように最先端部の尿道口同士をくっつけ合う事は叶わない。だが、俗にガマン汁と呼ばれるカウパー氏腺液にまみれた亀頭は安定しないふたりのペニスの動きによって擦れ合いを続けた。ガマン汁のぬめりによって摩擦はほぼゼロだ。滑らかに亀頭が擦れ合う。その興奮によって尿道口からガマン汁が時折雫となって出る。永治から見るとズル剥けの自分の亀頭に美咲の仮性包茎の亀頭を包む皮があたる。皮の感触は柔らかくそれが永治には性感とは違う気持ちよさをもたらす。美咲から見ると永治のペニスが自分の包茎の皮を上下左右に不規則に刺激してさっきのペニスフェンシングよりも少し鋭い快感をもたらす。

「えぃっ……!」

美咲は我慢ができなくなり永治に勢いよく抱きついた。永治の名前を呼ぼうとしたが興奮で声は出きらなかった。今までにないくらい強く抱きしめている。その上、全裸なので永治の体温が肌から直接伝わってくる。美咲は全力で永治を感じていた。

永治は驚いて同じように美咲の名前を呼ぼうとしたが何も言えなかった。美咲の小さいペニスとは対照的に同世代の女子の中では大きい乳房が自分の胸板に当たる。胸の柔らかい感触が気持ちいい。そしてペニスはお互いに上を向いたまま双方の腹に挟まれた状態でくっつきあった。そのこともあり陰嚢もお互いに触れ合っている。永治の体には美咲の男と女の両方が密着している。

美咲は永治にキスをした今度は唇を密着させるだけでなく永治の口へと舌を入れた。自分の舌を永治の舌へと絡ませる。まさかはこれまで経験したことのない強い興奮に突き動かされていた。美咲の男性としての要素が「挿れる」という行為を欲した。その欲求をキスという形で満たそうとした。初めて感じる舌の粘膜同士の接触はとろみのある漣が舌から広がるようだった。

(もっと……もっと……!)

美咲は感覚を求めて舌を絡めた。自分の知っている気持ちいいとは違う感覚はどう感じるかという事を抜きにその感覚のみを求める欲求を強めた。

肩や腕にだるさにも似た脱力が広がる。美咲は自分から求めた感覚に根をあげそうになり永治をほんの少し離してその顔を見つめた。今日の前にも舌を入れないもののキスを何度もして、ペニスを見せ合ったり触り合ったりした彼氏の顔を見るのがなんだか恥ずかしかった。

そして、美咲の足の指に雫が落ちる感触がした。すぐに舌を見ると確かに小さな水滴があった。そしてペニスの先端に付いているそれより小さな水滴が下に向かって糸を引いている。亀頭を囲う包茎の皮のところに溜まっていたガマン汁が足に落ちたようだ。美咲は激しいキスやペニスのくっつけ合いを続けると何が起こるかを悟った。

「永治くん、ベッドであたしを抱いてほしい。このままおちんちんくっつけあってたらあたし、出ちゃう」

美咲が目を潤ませながらそう言うと永治は我に返った。永治は放心状態だった。舌を絡めあってのキスはこれまでの彼女とはしたことがない。セックスを経験した前の彼女ともだ。舌を絡めあった感覚は永治も経験がなくその感覚に翻弄されて自我が薄れていた。それが美咲の声で元に戻った。

永治は美咲のペニスを見た。亀頭を上に向けながら苦しそうに息づいてる。包皮に囲まれた亀頭先端部だけでなくそこから流れ落ちたと思われるガマン汁で美咲のペニスは陰茎の半分くらいが濡れていた。

出てしまう、射精していまいそうということだ。

もしここで射精してしまったら美咲は萎えてセックスを出来なくなってしまう。永治は射精の後に性欲が失せる状況とその状況で体を触られる不快感を思い出し美咲を落ち着かせようと思った。

永治は美咲の横に立って肩を抱くとベッドに誘導した。永治の行動が最初わからなくて戸惑ったが、意図がわかると安心した顔を見せてベッドに腰掛けた。

座る姿勢になった美咲のけして大きくないサイズのペニスはそれでも上を向き海綿体に集まった血液で張り詰めていた。強い興奮をした時の勃起は弱い痛みを伴う。ペニスの膨張と睾丸が感じるものの二種類だ。どちらも美咲は男性器に感じている。どんなに興奮してマスターベーションをしようとしてもここまではなったことがない。はっきりと永治との男性器のくっつけあいでの興奮と彼の体を求めている欲求が身体に現れた結果だった。

永治は美咲の体をじっと見た。ペニスだけじゃなく乳首も勃っている。全身の血色が良くなって興奮がはっきりと目に見えた。

美咲の足を抱えると永治は美咲を触っている姿勢から横になっている姿勢にした。美咲は小さな頃から眠ってきた場所でこれまでの何度も経験してきた睡眠とは全く違う意味で横になった。

(あたし、これから永治くんとするんだ)

美咲は緊張と共にどこか厳かさにも似た気持ちを持った。自分が言った求める言葉。そして永治に寝かされたこの姿勢。美咲の身体にある美咲の心と同じ性の機能を永治がこれから愛してくれるということを意味してる。古いありふれた言葉を言うなら女の子の大切なものを捧げることだ。

美咲は息を浅くしながら宙を見ていた。

一方、永治は美咲の男性器を見ていた。横になった美咲のペニスは天に向かって聳え立っていた。触れればさっきから変わらず硬いままだろう。永治もこれからする行為とつい先ほどの行為で美咲同様、ペニスが硬く大きくなっている。異性でありながら同性の部分が同じ状況だ。永治は美咲のペニスの様子を見て感覚を共有しているような錯覚を覚えた。女性を好きな永治にとってちんちんに興奮するのは美咲のもので初めて経験する。同じ性器を持っていると感覚がここまでわかるものなのか、と驚きと感動すら覚えた。

これからどうするべきか、永治は考えた。美咲は処女で永治すでに童貞を捨てている。永治は彼氏で美咲は彼女だ。男としてきちんと彼女の初体験をエスコートしたい。ちんちんの様子で相手の興奮が実感を伴ってわかるなら尚更だ。

あまり前戯に時間をかけるとさっき言ったようにその刺激で美咲が射精してしまうかもしれない。まずは今どれだけ美咲の女性器が濡れているかを確かめなければ。

「美咲の女の子の部分ってタマの裏でいいんだよね?」

「う、うん……」

永治は美咲の睾丸を持ち上げて陰嚢の裏の男性でいう蟻の門渡りの部分に手を触れた。両性具有はその部分に小陰唇と膣口がある。触った瞬間、自身の蟻の門渡りの部分と違ってふっくら柔らかいことに驚いた。その部分は大陰唇もあり、大陰唇が女性器を包んでいる。その点は女性と一緒だ。

触れてしまいペニスを刺激しないように気をつけながら睾丸を避けながら女性器の状態を確認する。美咲の女性器はヌルヌルしてほとんど摩擦のない状態だった。少し指を入れて膣の入り口付近の内側を指の腹でなぞる。滑りのある液体が満ちていてそのまま奥の方に指がスムーズに入りそうだ。今日美咲とする前に一人しか経験はないが、その経験を元にして考えても美咲の女性器はペニスの挿入に十分なだけ濡れていた。

「すごい濡れてるでしょ?」

美咲は恥ずかしさに耐えられない様子で掠れた声で言った。

永治は考えた。このまま挿入をしてしまうべきだろうか。処女だから痛いだろうがスムーズな挿入は十分可能だ。両性具有の男性器と女性器はどの程度連動しているのかわからないが限界まで勃起したペニスを見る限り、こちらも限界までかはわからないが濡れられるだけ濡れてるだろう。

もう挿入にはベストな状態。だが、前戯をまだ続けたいと永治は思った。美咲にとっては初めて恋人と身体を重ねる。それにはムードよく丁寧な前戯をしてあげたい。それに美咲の大きめの胸に何より触れたい。自分の胸板で感じた柔らかさをこの手で味わいたい。だが、その刺激で美咲は射精をしてしまうかもしれない。永治の頭の中では今すぐの挿入と前戯をしてからの挿入がせめぎ合っていた。

だけど永治のペニスも限界だった。美咲の愛液で溢れた膣を触った感触で膨張したペニスを解放したいという衝動に勝てそうになかった。胸を触りたいのは事実だが今はそれより美咲と一つになりたかった。永治の中でせめぎ合っていた二つの欲求は決着がついた。

永治はコンドームを取り出そうとベッドに立てかけておいた鞄に手を伸ばそうとした。すると、美咲が腕を引っ張った。永治はそれに驚いて手を止めた。

「待って」

美咲はベッドサイドテーブルの引き出しから何かを取り出して起き上がった。美咲の手にはコンドームがあった。

「あたしにつけさせて欲しいの」

永治の目をまっすぐ見て美咲は言った。

「付けてくれないとか疑ってるわけじゃないの! その、永治くんのおちんちん触りたいし、彼氏につけてあげるってしたかったの。大丈夫、あたし、自分のおちんちんで練習したから!」

恥ずかしさとどこか優しい永治を疑うようで申し訳ない気持ちから早口で気まずそうに言った。

「うれしいよ。付けてくれるかな?」

永治は立膝で足を広げて美咲がペニスを触りやすいであろう体制をとった。美咲は緊張しながらコンドームのパッケージを破って中身を取り出して表裏を確認すると永治のペニスに被せた。巻いてある端を解いてコンドームでペニスを覆っていく。他人のペニスにコンドームをつけるのは自分のペニスにつけるよりもずっとやりやすかった。

「どうかな?」

コンドームをつけ終わると美咲は永治の顔を見た。

「ありがとう。ちょうどいいよ」

永治は美咲の手からコンドームの入っていた袋を取るとベッドサイドテーブルに置いた。そして美咲を優しく押し倒す。

美咲は少し不安の入り混じった表情を浮かべた。これから美咲の膣に永治のペニスが入る。初めてのセックスは痛いと聞く。中が裂けるような痛みだとも。自分のペニスに感じる勃起の膨張感や膣の濡れたことからくる生暖かい感じから身体は永治を求めているのははっきりわかった。だが、膣への挿入が怖かった。

(大丈夫。みんな、経験してるんだから……)

永治は美咲の両足を持ち上げた。膝を曲げた状態で上を向いて蹲るような、所謂まんぐりがえしという体勢を作った。

(すごい、両性具有ってこんなふうになってるんだ……!)

性器が上を向いてはっきり見やすい状態になって初めて美咲の女性器と前方から見えない男性器の全体像を見た。

ペニスは小さかったり包茎だったりする個人差の範囲以外は永治と同じだった。男性器で違うのは陰嚢だ。美咲には陰嚢が2つある。睾丸ごとに左右に分かれていた。よく見ると大陰唇の前方部分が膨らんで陰嚢を形成しているようだった。永治は蟻の門渡りに小陰唇がある形を想像していたがそうではなく女性同様に大陰唇があってその前方に男性器、中央に女性器がある形になっていた。女性で言えば陰裂の始まりあたりが膨らんで陰嚢になっている構造だ。

陰嚢のすぐ裏に小陰唇があった。足を開いているから小陰唇が開いて膣前庭と膣口が見える。よくは見えないが元カノから聞いたおしっこの穴は膣前庭にないのだろう。美咲は連れションした時に見た通りペニスの先端からおしっこが出る。そしてクリトリスはなかった。小陰唇の初めの部分にクリトリスは予想通りだ。陰嚢の上に大きくて先端から尿と精液が出るクリトリス、つまりペニスがあるからだ。

見たところ普通の女の子と同じように挿入はできそうだ。念の為、もう一度膣口の内側を指でなぞって濡れ具合を確かめる。

「大丈夫、そう?」

美咲は心配そうに聞いた。

「すごい濡れてる。さっきと一緒だよ。これなら挿れられる」

美咲は安堵の表情を浮かべた。美咲は永治にコンドームをつけるために彼のペニスに触れた時に身体中から性感を求めるような感覚を味わっていた。膣は感覚的にまだ掴めていないがペニスが「もっともっと」と性的興奮を催促するように感じた。

「少し緊張してるね。リラックスして。小さく深呼吸したらいいよ」

「うん」

美咲は息を吸って吐いて身体から力を気持ちから恐怖感を抜こうとした。

永治もその深呼吸に合わせて息を吸ったり吐いたりしながら体制を整えた。ほんの少し開いた美咲の小陰唇と膣口に自分のペニスを向ける。それをゆっくりと美咲の中に差し込んだ。永治の亀頭は愛液で濡れた美咲の膣の中をゆっくりと進んだ。亀頭から陰茎へと差し掛かるところでキツくなってきた。美咲の膣の内壁は少しずつ永治のペニスを圧迫していく。処女だから、もしかしたら両性具有だからという理由もあるのかもしれない、美咲の膣のは狭く締め付けてくる。

美咲は初めて経験する自分の体の内側を圧迫する感覚に戸惑いながらも脱力しようと心がけた。永治が強く押してくる。多分、自分の中がキツいのだろうとエロサイトで得た知識で朧げに思った。これでいきんだら永治はもっとパニスを締め付けられて挿入に苦戦してしまうかもしれない。少しずつ入ってくる永治の感覚を受け止める。

美咲と永治はそれぞれ膣という一つの器官を通じてそれぞれの戦いをしていた。中に入っていこうとする永治とそれを受け止めようとする美咲。永治のペニスの動きが止まった時、二人は見つめあった。美咲から見えた永治の目は優しげだった。そんな永治のことを美咲はとても愛おしく思えた。それは永治も美咲に対して一緒だった。

「痛くない?」

「少し」

「よかった」

永治はそう言って微笑むと腰をゆっくり動かして亀頭の範囲でペニスを出し入れし始めた。

美咲の膣の奥の方は手前から奥へと圧迫の波が寄せては返した。

そんな中、美咲は挿入の際に怖かったことが起こっていないことに気がついた。処女膜が破れて裂けるように痛いと友達やエロサイトの記事で知ったがそういう痛みがなかった。永治のペニスで内壁が押されることによる圧痛がある程度だ。聞いたり調べたりして見聞きしたのはあくまで女性の話。両性具有には処女膜がないのだろうか? それともこれまで婦人科で何度か受けた膣の内視鏡検査でで破れたのだろうか。だがそれはなさそうだ。それならその時に裂けるような痛みがあったはずだ。多分、両性具有はその時の事情が女性とは違うのだろう。

朧げに美咲は考えていたがすぐにその考えはどこかに行ってしまった。

「んっ……あっ……」

ペニスのピストン運動による刺激はまるでしゃっくりのように美咲に声を出させた。強い刺激が下腹部から突き上げた。気持ち良くはないが下腹部から頭に突き抜けるような刺激だ。そしてほんの少し膣の入り口に軽くむずむずするような感覚があった。間違いなくそれは性感だった。それに誘発されてるのか挿入の戸惑いで萎えつつあった美咲のペニスは下腹部から股間にかけての複雑で強い刺激で再び勃起を始めた。

刺激に突き動かされて頭の中が衝撃を受けたジグソーパズルのようにバラバラになる感じがしながらも美咲は自分の女性器にペニスを挿入している永治を見た。上気した顔でこちらを見ながら息が荒くなっている。きっと相当気持ちいいんだろう。美咲にもペニスがついているからその感覚は分かる。だけど手で握るのとは全然違うに違いない。オナニーをしている時の自分はもっと冷静な顔をしているだろうし、あの気持ちよかったペニスとペニスのくっつけ合いでも永治はあそこまでトロンとした顔はしていなかった。膣の中はそんなに気持ちがいいのかと美咲は想像した。どんどん気持ち良くなってほしいと思いながら身体の感覚を永治のピストン運動に委ねていた。

その時、永治は目を見開いて息を吐いた。そして腰の動きを止めた。突き上げる頭の中をかき混ぜる感覚が止み美咲の頭の中が少しはっきりした。美咲は永治のその様子を見逃さなかった。イったんだ。射精をした。どんな顔をしているかはわからないが身体の動きを止めるなどは美咲も射精する寸前にしている。同じだ。ただ、美咲が普段この状態になる時はすぐにティッシュで精液を受け止める体制を取るため慌てる。だが、永治はとてもリラックスした表情を浮かべた。今はコンドームの中に精液を出しているからだ。周囲を汚す心配のない射精はこんなおだやかなものなんだと美咲は思った。そして、それが自分の膣の中である事がなんだか嬉しかった。実際にはコンドームだが、自分の体の中に永治の、大好きな彼氏の精子がある。美咲はその事に満たされた気持ちになった。

永治は射精の後に急速にペニスが萎えてしまうため、オルガズムのピークが過ぎるとすぐに美咲の膣からペニスを引き抜いた。引き抜いたあとペニスははっきり目に見えて小さくなっていった。

美咲は永治のペニスの様子を見て驚いた。急速に小さくなっていくなど想像もしていなかったからだ。美咲のペニスは射精の後はピーク時より大きさや硬さは落ち着くが勃起から半勃ちくらいの状態をしばらくは維持しペニスやその周辺にはにはその状態の間、性感が残る。それとは大きく様子が違っていたからだ。

永治の表情も美咲がしてるであろうそれと違っていた。真顔に近いどこか冷めた印象を感じる顔だ。男にとっては特に何も考えていないが女から見たら怒って見える表情だ。この点では美咲の感覚は女性のそれなのだろう、永治の表情は少し怖く感じた。

美咲が不安な心地で見ていると永治は淡々とコンドームを自分のペニスから外し、美咲が枕元に置いておいたティッシュを数枚取りペニスに残った精液を拭いた。

「これ、どうしたらいい?」

静かな口調で永治は美咲に尋ねる。

「あ、うん、ちょっと待って!」

美咲は永治が怒っていないか不安で少し慌て気味にベッドの下から蓋のついたゴミ箱を取り出した。

「ここに捨てて」

「わかった。いいの? 部屋のゴミ箱で」

美咲はゴミ箱の蓋を外して永治に差し出す。

永治はゴミ箱の様子見るとそこに捨てて良いこととその意味を理解した。ゴミ箱は内側にビニール袋を被せてあって中には丸められたティッシュがいくつか捨てられていた。そのティッシュには薄く白い黄色がかった液体の乾いた跡がある。

「その、あたしが出した後に捨てるためのものだから」

美咲は顔を赤くして目を伏せた。今日一番恥ずかしいかもしれない。ペニスをくっつけあったり、膣に挿入されたりしたことよりも自分が射精した後で精液を処理したティッシュを見られたことの方がずっと恥ずかしい。

「ごめん、見せたくなかったよね」

永治はいつもの優しい口調に戻った。美咲の表情で気持ちは痛いほど分かったし、自分も精液の乾いたティッシュを見られたら恥ずかしいし、女の子として彼氏にオナニーの様子を知られることは耐え難いかもしれない。永治は美咲をそっと抱きしめた。

「大丈夫。した後でここに捨てるつもりでいたから。恥ずかしいけどね」

美咲は永治の背中を撫でた。美咲のペニスは少し落ち着きかけていたがまた硬さが増してきた。永治に抱きしめられた事がきっかけだが、自分の射精について知られた事に少しだけ興奮もあった。

(あたし、変態かも……)

顔が見えないのを良いことに美咲は苦笑いをした。

永治は腹部に硬い感触を感じた。美咲のペニスだ。美咲は自分が膣からペニスを引き抜いた後も興奮が続いているようだった。

性経験の少ない女性は彼氏からの挿入で気持ち良くなれないというのはよく聞く。オーガズムともなれば経験した方が少ないらしい。自分は射精してスッキリして彼女の方はカチカチにペニスを勃起させたままだ。前の彼女の時は考えもしなかったが、これでは不公平だと永治は思った。

永治は起き上がり美咲の後ろに座ると美咲を抱きしめた。

「……!」

美咲は予想外の永治の行動に驚いた。

「足、開いて」

永治は美咲の耳元で囁いた。美咲は戸惑いながらその通りにした。Vの字状に開いた美咲の両足の間では皮被りのペニスが聳え立っている。美咲はさっきの冷静などこか冷たい印象のある永治の表情に怖さを感じて不安になった。美咲は落ち着くために全身の感覚に神経を集中させた。背中には永治の逞しい胸が当たっている。尻の割れ目の始まりあたりには射精してすっかり小さくなったペニスが当たっている。その感触は柔らかい。多分、こういうときでもなければ男性だろうと両性具有だろうと勃起していないペニスの感覚を知ることがないだろう。さっきの興奮した永治とは別の永治の身体の状態を感じて不安とやすらぎの入り混じった不思議な感覚に浸っていた。

美咲はふにゃふにゃになった永治のちんちんの感覚からふと思った事があった。大きく力強く勃起していた状態から急激に縮んでいった事とその後、冷めたような表情から察するに永治の性欲は完全に萎えているのではないだろうか。美咲は「賢者タイム」という言葉を知らなかったが、オーガズムの後に急激な性欲の減退の存在を仮定した。もっともその仮定は当たっているわけだが、そんな状態で永治は何をするのだろうか。性的な行為をするように思えるが萎えた状態でそんなことをしたくなるのだろうか。ちんちんが付いていて自分と同じように思っていた男性という性別に想像の及ばない面があることに直面して美咲はどう考えるべきか迷っていた。

「んんっ……!」

考えにふけっていた美咲の思考が不意に中断された。耳に吸い込まれるような急激な刺激が走り美咲は体を震わせた。振り返ろうとしたが身体に力が入らなかった。その感覚が身体から離れてすぐに何が起こったか分かった。永治が美咲の耳たぶを甘咬みして舐めた事による感覚だった。美咲は驚きながらちんちんに力が入るのを感じた。腹部に力が入ったのかペニスがくいっくいっと上下に小さく動いた。

永治は続けて左手で美咲の乳房を掴み、右手でペニスを握った。

「永治くん!?」

「俺だけイクのは不公平だし、美咲に気持ちよくなってほしくて。いいよね?」

「え?」

「美咲のちんこ見てたらすごく張り詰めてて辛そうだから。美咲も出したいんじゃない?」

「それはそうだけど。さっきのゴミ箱見たでしょ? あたし、今夜一人でするつもりだったから大丈夫よ」

「俺の手でイッてほしい」

「いいの?」

「もちろん。美咲の彼氏だよ、俺。美咲の身体に触りたい」

「萎えてるでしょ、永治くん?」

「落ち着いたから大丈夫。好きだから、美咲の初めてできちんとイカせたい」

美咲は永治が萎えていて、萎えてちんちんが反応しないことの辛さを同じちんちんを持つ性として理解しているつもりだ。だけど、永治は優しさから自分にイって欲しいと言ってくれている。それを受け入れようと思った。

「ありがとう。永治くんにおちんちんを触って欲しい。あたし、永治くんの手で射精したい。大好き」

「俺も好きだ。気持ちよくなってね」

そう言って永治は左手で乳房を揉みながら乳首を刺激し、右手でペニスを上下にしごき始めた。

「あっ……!」

美咲は今まで経験したことのない強くペースの早い快感にたじろいだ。思春期で精子が溜まりやすくオナニーの欲求に突き動かされやすい美咲は毎日や一日置きに必ずオナニーをしている。特に女子としてはペニスを勃起させてスカートやズボンを盛り上がらせる訳にはいかない。だから勃起する可能性を減らすためにもやっている。その際には今永治にされているように乳首を刺激しながらペニスを握ってしごいている。だが、今、美咲のちんちんを支配する感覚は普段のそれとは強度が違った。美咲のペニスをしごく永治の手は男らしく力強かった。いつもよりも遥かに激しい力と速さで美咲は普段出さない声をあげずにはいられなかった。

「あっ、あっ、あっ……!」

感覚はペニスから小陰唇へ、膣から子宮へと広がっていく。お腹が熱く感じた。それから全身に広がり腰に力が入らなくて座っている姿勢を維持するのも難しく感じるほどだった。

(男の子の手ってこんなにすごいんだ。あたし、どうにかなりそう)

美咲の中で性感という川の水位はどんどん上がっていく。そして、上がった水位は決壊へと近づいている事がわかった。性欲の水位の限界、両性具有である美咲の身体でそれによって何が起こるかは明白だった。当たり前のことだ。それは何度も経験していることだから。

「え、永治くん……! あたし、出ちゃう……!」

「え、そうか!」

永治は左手を乳房から離し慌てて自分の横にある箱からティッシュを数枚取り出して美咲のっ股間に近づけた。右手はペニスをしごき続けている。

「あ、だめっ!」

美咲のペニスが痙攣を初めた。永治はそれを手で感じると右手を離して左手のティッシュを広げて亀頭に当てた。数枚重ねたティッシュで美咲のペニスが包まれる。痙攣に合わせて美咲の亀頭の先端から体温に近い温度の生暖かいドロッとした液体が飛び出す。精液だ。美咲の精液はペニスを包むティッシュに吸収される。飛び出ては吸い込まれを繰り返す。精液は数回に分けて発射される。永治は手慣れたものだった。自分の体で経験していることだからだ。するべきは自分が射精することと同じ要領でいい。

だが、永治のちんちんで起こる射精とは違う点があった。永治が射精する時、痙攣するのはペニスだけだ。それは精液を外に出すための不随意なポンプ運動である。そこは同じだ。だが美咲の身体にはもう一つ永治の身体では起こらないことがあった。それは全身が痙攣したことだ。射精に合わせて痙攣した後その後もう何度か痙攣をした。そして、ぐったりとして力が抜けて永治の身体にもたれかかった。

「はぁ……。はぁ……」

美咲は引き続き小刻みに身体を震わせてながら息を切らしていた。長距離走を走った後のように力尽きていた。だが、股間に目をやるとペニスはまだ勃起している。ピーク時の苦しそうに感じるほどの張り詰めた感じではなく半勃ちよりも少し勃っているくらいだった。

永治は射精した後も勃起が維持されている美咲のペニスに驚きつつもティッシュのまだ濡れていないところでペニスの包皮の内側に残った精液を拭き取ると、美咲のオナニー用のゴミ箱にそのティッシュを捨てた。

美咲は力の抜けた身体を一生懸命動かしながら永治の方に腕を回した。

「永治くん……」

「美咲……」

永治は美咲に方を抱かれながら見つめ合った。そして永治は後ろから美咲を優しく抱きしめた。二人はお互いに愛おしいという気持ち共有していた。男性と両性具有、ペニスでイクことこそ同じだが大きく感覚が異なるであろうオーガズムをお互いに感じてお互いの好きという気持ちを確かめあった。

美咲は永治に抱かれながらいつもオナニーをしたあとでするように自分のペニスを優しくつついた。ペニス中に広まった性感がやさしく刺激されて増す。美咲はこの「つっつき」と呼ぶ行為が好きだった。

「気持ちいいの?」

「うん。あたし、ひとりエッチでイッたあとこうしてるの。今日は永治くんに抱かれながらだから余計に気持ちいい。永治くんはしてないの?」

「俺はっていうか男はイクと萎えるし、エロいことをしたくなくなる」

「そうなの?」

「うん。一気に冷めて気持ちが完全に静まる」

「それなのにあたしのおちんちんをいじってくれたの?」

「美咲には特別。さすがに触られるのはキツイけど、触る分には嫌じゃないよ」

「無理してない?」

「無理はしてないよ。ただ、お互いにイキたかった。一緒にイケればいいけど、それは難しいからね」

「嬉しい」

美咲は永治に抱きしめられながら身体に残った性感を味わっていた。そして永治の肌の感覚も。

抱きしめられているうちに美咲もオーガズムの感覚が薄まって気持ちも落ち着いてきた。そして改めて考えると自分がもう処女じゃない事を思い出した。

今自分を抱いてくれている永治に処女を捧げた。ほとんど気持ちよくはなかったが好きな人の大事な部分が自分の体の中に入って一つになった事がとても幸せに思えた。そして、童貞を捨てたと言ってもいいのかわからないが、女性の部分だけではなく男性の部分も永治に愛撫してもらった。しかも最初のペニスフェンシングと最後の手コキの二度に渡ってだ。

男子トイレで連れションをした日にすでにペニスを触り合って精子をお互い出し合ったが、その時から楽しみだった本格的なセックスをようやく経験できた。

これから永治とどんどんセックスや他の性的な行為を経験していきたい。オナニーとは違って好きという気持ちが身体を刺激し合うことで伝わるのだからもっと永治を好きになっていけるしそれを伝えていけるだろう。

まずは永治のペニスで膣を刺激されて感じられるようになりたい。性自認女性の両性具有として一番望むのはそのことだった。

 

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