すずきつづみさんに分魂を憑依させて都合の良いカノジョにする話 作:そのやまよーく
春先を控えた街角、待ちゆく人々の格好はまだ分厚く、まだジャケットから逃れるにはもう少しかかる。伸びやかなカラダをもこもこの冬の装いに包み、ショートカットの少女、すずきつづみが待ち合わせスポットの前に立っていた。休日の待ち合わせスポットは人でごった返しており、つづみはこの場所を待ち合わせに選んだことを少し後悔していた。とはいえ、選んだのは自分ではなく、師匠なのだが。
師匠。今のすずきつづみは実は本当のすずきつづみではなく、ある男が分魂を憑依させて自分にとって都合の良い彼女に仕立て上げたものなのだが、その憑依の技を教えたものがいる。それが今回つづみを呼び出した人物だった。
つづみはスマホを弄り、時間を見た。待ち合わせ時間から10分遅れているが、師匠は影も形もない。そういえば、あんたは昔から時間にルーズだった。あきらめといらだちをこめて、つづみはため息をついた。
「あなた、あんまり大きなため息をつくと幸せが逃げるわよ」
「ほっといてちょうだい」
急に横合いから飛んできた定番の言葉につづみは首を振って適当に返した。その声の主は、くるりとこちらの視線の先に回り込んできた。
「たしか、あなたよね。おまたせ」
ピーコートを着込んだ上半身と裏腹に生足のむき出しな下半身の手薄さのアンバランスさ。少しきつい感じのする顔立ちをした、ツインテールの少女がつづみの顔を覗き込んだ。
「あ、もしかして師匠っすか」
「そ。遅れてごめんね、この子、化粧の手間がめっちゃ掛かってさ」
確かに言われてみると、この少女のメイクはとても手がかかってそうだ。いつもナチュラルメイクで済ませているつづみとは対照的だ。
「はいはい、師匠はそういうところ、凝り性ですからね」
「まーまー、そんなことより、早くホテル行きましょ。この恰好、足元がすごく寒くて」
「なのにそんな恰好したんですか?」
つづみは呆れ半分に彼女を見た。彼女はてへぺろ、とばかりにおどけて見せた。
「ファッションには気を遣いたいでしょ。特に、素材が良いとね」
「まあ、一理ありますけど」
「そうと決まったら、善は急げよ、つづみちゃん」
彼女は意気揚々と歩き始めた。つづみは始める前から疲れを感じながら、そのあとをとぼとぼついていった。
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予約していたホテルの部屋に通されて、つづみはその広さと豪華さに若干のムズかゆさを感じた。普段本体とえっちなことをするときはお互いの家のどちらかでやっており、こういう場所とは無縁なのだ。つづみが棒立ちしている間に、もう一人の少女はコートをハンガーにかけ、その下の身軽な学生服に脱皮していた。そのモデルのように整ったプロポーションが解放され、びりびりと周囲に美少女特有のオーラを放つ。特に胸元のふくらみは強烈だった。
「師匠、そろそろ自己紹介してくださいよ」
つづみは自身もマフラーを解くことから始めながら、少女に言った。
「あ、うん、この子は夏色花梨(なつきかりん)っていうんだよね。潮風高校の三年生。夏に色って書いて夏色、めずらしい苗字だよね。普通ストレートに読めないんじゃないかな」
「確かに。俺のなんてすずきつづみですよ。つづみはともかく、すずき姓なんて掃いて捨てるほどいますからね」
つづみはようやく外着を脱ぎ終えて、ふっと一息ついた。そして思っていたことを言葉にする。
「で、師匠、またメインボディ変えたんですか?前のカラダ、紲星あかりちゃんでしたっけ。あの子もすごくレベル高かったし、胸や尻もすごくて、良かったと思うんですけどね」
「ファッションなんだよ、こういうのはな。気が向いたら、飽きたら変える、それくらいでいいんだ」
「はあ……」
花梨がポーズをとり、得意げに自らのプロポーションを見せびらかした。つづみは不承不承と頷いた。
「というか、お前みたく一人のカラダを使い続ける方が珍しいんじゃないか?大抵は俺ほど短いスパンじゃなくても、それなりに変えるだろ」
「そこはまあ、惚れた弱みって言いますか……」
つづみはずばりのところを突かれて、若干たじたじとした。確かに彼自身もすずきつづみに出会うまではそうしていた。手当たり次第に美少女のカラダを乗っ取り、好き勝手に中出しし、飽きたり妊娠したりしたらリリースする。美味しい料理の本当に美味しい場所だけを食べるような、贅沢。それが彼らには許されていた。
「そのままそのカラダと添い遂げるつもりなのか?」
花梨がつづみを覗き込む。その透き通った紫の瞳の奥にはどこか不透明な影のようなものが見えた、気がした。
「まあ……たぶん、そうなるんじゃないかと思います」
「女の子は水ものなんだぞ。若さなんて一瞬だ。その子が年老いたときでも、同じことを言ってられるかとても興味はあるが……今は楽しくやろうか」
「そうっすね」
花梨が制服のブラウスを脱ぎ捨て、ブラジャーから胸を解放する。ぶるん、とばかりにその胸が揺れた。すでにスカートは足元に落ちており、よいしょっと声を上げてショーツから足を抜いた。
「シャワー浴びながらやろうぜ。お前も早く脱ぐんだよ」
「あ、はい、ちょっと先行って待っててください」
つづみは大急ぎでセーターを脱ぐ。ぱちぱちと帯電した静電気がはじける。その間も彼の心に師匠の言葉が刺さり続けていた。彼があえて直視してこなかった、未来の話。彼にとって、今はすずきつづみと愛し合うだけでよかった。本体と分魂ですずきつづみの瑞々しいカラダを全身で楽しみ、犯し犯される。彼の頭にあったのはそれだけだった。
花梨の姿が半透明の仕切りで隠されたシャワールームに消える。つづみは自身のお腹に手を当てた。何度となく本体の精を受け止めた、すずきつづみの大切な器官。彼にとって、ここのときめきだけが正解だった。
つづみがシャワールームに入ると、すでに花梨がシャワーを全身に浴びていた。シャワーの湯が玉のようにはじけて落ちる、十代の少女特有の肌。彼は自らのカラダをまんべんなく手でなぞり、その大きく発達した乳房を持ち上げ、全身で夏色花梨を満喫していた。そして、花梨はメイクなどなくても十二分に美少女だった。つづみは少し惜しいな、と思った。彼の好みがナチュラルメイクなのもあるが、今日の彼女は少しメイクが濃すぎた。
「おまたせしまし、わっ」
入るや否や、全身ずぶ濡れの花梨に抱き着かれ、シャワーの下に引きずり込まれた。背中にその胸の感触が強く主張する。一方、つづみのプロポーションはというと、四肢の張りや伸びやかさは目を見張るものがあるが、胸元や腰つきに関しては特に発達しているというわけではなかった。とはいえ、彼はそのことにコンプレックスを抱くようなタイプではなかったが。
「へへっ、楽しくやろうぜ」
花梨がシャワーを弱め、しゅぽしゅぽとソープを手に取り、その手のひらで自分とつづみのカラダにまんべんなくまぶしていく。たちまち泡が立ち、彼女たちは泡まみれになる。
「師匠、ソープかなんかやってたことあるんすか」
「風俗堕ち、たまにやる分には楽しいぜ。金はどうでもいいけど、な」
花梨の腕がつづみの細いカラダをがっちりホールドしている。右手はつづみの控えめな胸を、左手はつづみの股間へと伸びて、そこを徹底的に泡立てた。
「……あっ、う」
つづみの唇がうめきを漏らす。不意打ちだったのもあるが、純粋に花梨のテクがすごいのだ。それは完全に女の子の気持ちよいポイントを捉えて、つづみのカラダを臨戦態勢に引き上げた。つづみは無意識のうちに足をもじつかせた。その潤んだ目はもっとやってほしい、と語っていた。
それに気をよくして、花梨は攻めの態勢を深めた。勃起し始めたつづみの乳首の付け根の敏感な個所をシコシコこすりながら、つぷりとつづみの膣中に中指を侵入させる。
「お客さん、こここってますね」
「それ、は、師匠が」
浴びるシャワーと相まって、つづみは息も絶え絶えになった。花梨はノリノリでつづみの中と外をマッサージした。乳首を人差し指と親指で押しつぶしながら捻り、膣内のカーブをやさしく、しかし、弱すぎもしない絶妙な加減でほじくった。花梨の腕の中でつづみのカラダがこわばる。
「おっ、イきそうか?イっちゃえ、イっちゃえ!」
「ぐ、ぎっ、いぎゅ"う"う"う"う"う"うううう❤」
つづみの膝が震え、花梨のカラダにずっしりとよしかかる。噴いた潮がシャワーと混じって消えた。
「おいおい、もうグロッキーか?」
花梨が笑った。小刻みに震えながら、つづみは恨めしそうに花梨を見上げた。
「師匠が、上手すぎなんすよ……」
「悪い悪い、ベッド戻ったら攻めを交代させてやるからよ。それより、立てるか?」
花梨がシャワーを止め、つづみのカラダを床に静かに下ろした。
「すんません、ちょっと待ってください」
「あいよ。このカラダ、髪が長くて乾かすの時間かかるから、先上がってるわ」
孤独になったシャワールームに、つづみの荒い息がしばらく響いた。
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つづみがシャワールームから復活すると、そこにはすでに髪にバスタオルを巻いてくつろいでいる花梨がいた。花梨はコーラの缶を掲げて、つづみを出迎える。
「よっ。思ったより掛かったな。待ちきれんかったので、先に乾杯してたわ」
「師匠、やっぱテクヤバいっすね。あんなに足腰立たなくなったの、久しぶりでした」
「お前の本体とやったときよりもか?」
「……悔しいですけど」
つづみは本気で悔し気に顔をゆがめた。花梨はそれにごめんとあやまりを入れ、スポーツドリンクのペットボトルをつづみに投げる。つづみはそれをキャッチ。
「さっさと水分補給して、二回戦しようぜ。次はお前が攻めでいいからさ」
つづみはスポーツドリンクを飲んだ。ペットボトルごと傾け、喉を鳴らして飲んだ。カラダ全体が水分を求めており、なりふり構っていられるような状況ではなかった。
その間に花梨が通学鞄を引っ張り出し、中を得意げになって見せてくる。ローター、ウーマナイザー、アナルビーズ、ディルド、etc。そこはちょっとした大人のおもちゃの博覧会といった様相で、可愛らしい色をしたものからえげつない形をしたものまでさまざまあった。花梨はその中から一つ、双頭ディルドを取り出す。
「やっぱ、レズセするときはこれだよな」
「あ、いいっすね。双頭ディルド、犯してるのに犯される感覚があって、俺も大好きっす」
「準備出来たら教えろよ。俺はそれまで準備運動してっからよ」
花梨は一足先にベッドに寝転び、ガニ股になって自身の股間を慰め始めた。つづみはそれを見ながらペットボトルの残りをちびちびやり、自信の胸のうちに次の興奮が高まってくるのを感じていた。花梨の短い嬌声とそのおまんこが立てる水音が、イキ疲れしていたつづみのカラダに火照りを取り戻させる。きゅん、と股間の奥の臓器が鳴くのを感じた。
つづみはテーブルに置かれた双頭ディルドを取り、先っぽを自身のおまんこに当てた。マン肉が押しのけられて異物が侵入する感覚は本体のそれで十二分に味わっているが、この感覚はいつ感じても良いものだ。幸いにもつづみの中は今でもディルドをすんなりと受け入れるほどに潤っていた。
「準備できました」
つづみは股間に刺さったディルドを片手で支えながら、ベッドの上に乗り込んだ。すでに花梨の顔は真っ赤になって、おまんこも充血してピンク色にてらてら光っていた。花梨の熟れた果実がたてる、淫靡な水の臭いがつづみの脳みそを甘く満たした。
「ちょうどこっちも万全になったぜ。来いよ」
花梨が手招きし、腰を浮かせておまんこを突き出した。つづみが中腰になり、そこに片手で保持したディルドのもう一端をあてがう。大輪に咲いたおまんこの花が、それを易々と受け入れる。花梨のおまんこを掘り進んだ分、その反作用がつづみのおまんこに響く。つづみはそれが伝える背筋のぞくぞくを楽しみながら、次第にゆっくりと腰を前後させ始めた。
「おっ、上手い上手い」
二人のおまんこの肉が両端からポップなピンク色をしたシリコンディルドをしゃぶっていく。その光景は実に扇情的で、二人の胸を強くときめかせた。花梨が手を伸ばし、つづみがその手を取る。二人は恋人のように手を握り合った。
「師匠の、膣中もすごっ、一体どんなエグい開発してるんすか?」
「それは、秘密っ、うぅ」
花梨が腰をゆすり、つづみが腰を打ち付ける。そのリズムがどんどん早くなる。同期し、小刻みになり、二人のカラダの高ぶりが通っていく。花梨もつづみも、体内に蓄積された快感の総量が限界に達しようとしていた。
つづみがフィニッシュ、とばかりに、カラダを前に倒した。ディルドがより深く花梨の体内に埋まり、深い場所に突き刺さる。つづみのカラダに関してもそれは同様だった。花梨の唇が、ぱくぱくとキスを求めてうごめいた。つづみはそこに自らの口を被せた。夏色花梨の甘い舌がすずきつづみの舌と溶け合い、彼女たちは達した。
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陽はどっぷり暮れたが、まだまだ行きかう人々の活発さは減らないくらいの時間。駅沿いのカフェでつづみと花梨は一つのパフェを共有していた。
「楽しかったわ、つづみさん」
「ええ、花梨先輩。あなたのこと、もっときついタイプの女の子だと思っていたのだけど、意外にそうじゃないのね」
「そうなのよね。意外に受けに回るのも好きというか、本当はそっちなのに、見た目のせいで勘違いされがちというか」
そそり立つパフェのクリームを二人で解体していく。
「あ、花梨先輩、このイチゴ貰っていいですか?」
「いいわよ。代わりにこっちのチョコレート貰うけど」
「交換成立で」
しばらく二人は黙々とパフェと格闘し続けていたが、不意につづみが切り出した。
「あの、花梨先輩」
ん、と口元をクリームで濡らしながら、花梨が顔を上げた。
「つづみちゃんとこの後どうするのか、って話ですけれど」
「ああ、あれな」
「行くところまで行った後考えようと思います。やっぱり、俺がつづみちゃんのことを好きだって気持ちは嘘じゃないと思っていて、それが消えるまではすずきつづみでいようかな、と」
「まあ、そういうのもいいと思うぜ。それにお前、まだ自分のカラダに拘ってるだろ」
「はい」
「そっちもどうするか、しっかり考えた方がいいぜ。俺とかはもう自分のカラダは捨てちまって、魂一つで好き勝手やってるけどよ」
花梨が口元を紙ナプキンで拭い、微笑んだ。
「ま、いろいろ言っちまったけど、お前の好きにしろってことだ」
「はい。たまにはまたやりましょうね。それまでにテクを磨いておきますので」
つづみが控え目に笑った。