中3で身長145センチのショタである高坂和希君は異世界転移にて最弱の勇者【弱体術師】となり召喚された王国から迫害され最初に泊まった宿屋で衛兵女にちんちんを犯されたのでもうこの世界のことなんて知らん! 作:カイトGT
「残り1週間か...」
俺はカレンダーを見ながらそう呟いた。
文字は読めないが日本とカレンダーの作りが同じなので助かっている。
思いっきり1週間後の今日に魔王軍との最初の戦争があるとカレンダーのドクロマークが示しているのだ。
(くそっ! もう時間がないって言うのに俺はまだこんな序盤で足止めを喰らってるなんて...!)
風の噂だと佐藤達は既に3つ先の町で活躍しているらしい。
俺はたまにカリュート村からもう一つ先の町まで行くのだが、そこでも【弱体術師】は嫌われているようで顔を隠して動いている。
【弱体術師】と言う名称だけが嫌われているらしく、俺の名前をギルドで出してもそこまで問題はないようだ。
カリュート村にも【弱体術師】が召喚されたと言う事実が届いてきてはいるが、先にギルド登録しておいたおかげでギルドに所属することすらできないと言う最悪の事態だけは防げたのは大きい。
町にいる時は深くフードを被り、できるだけ顔を見せないように動いている。
拠点はカリュート村でたまにもう一つ先の町にまで出かけて武装を整えている状況だ。
取り敢えず木の杖を銅の杖に変えて攻撃力を上げる。
そして念願の薄い革鎧を購入して防御力を若干上げておいた。
さらに魔導書を購入し一応魔法の勉強もしたいところだが...。
「やっぱり読めない...」
読めないから魔導書を購入してもあまり意味がないので購入しない。
と言うか魔導書が一冊5万とかするので買えない。
仕方がないのでアルファベットのような文字が書かれている紙切れを買って文字列の勉強をする事にした。
「異世界にきてまで文字の勉強って...」
そう思いながらも強くなるためなので仕方がない。
実際の所、魔導書が読めるようになれば全部のステータスが向上する事はメニューにあるヘルプを読んで分かっているので時間をかけてでも文字を覚える必要はありそうだ。
しかも場合によっては新たな魔法やEXスキルも入手できるそうなので遠回りに見えるがこれも立派なレベル上げだろう。
EXスキルの有用性は痛いほど実感しているからには絶対に損はしないはずだ。
そう自分に言い聞かせて文字を覚えていくのだった。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
思った以上に厳しい異世界での生活の音を上げてしまいそうだが、優樹の事を思うと自然と力が出てくる。
(俺が強くなればきっと優樹を佐藤と石川から取り戻せる)
そう思いながら俺はレベルを上げていると...。
「あっ?」
『EXスキル【武器合成】を取得しました』
とメニュー画面に出てきた。
「アイテム合成とは違うのか?」
そう思いながらメニューを開いてみると、確かに【武器合成】の項目が新しく出ている。
「試してみるか」
俺はお役御免になっていた木の杖と特薬草を合成してみたのだが、その合成時間に驚いた。
「なっ!? 合成時間が10時間だと!?」
アイテム合成の日ではない時間を消費しないといけないと言う効率の悪そうな時間だったのだ。
しかし、それでも新たな武器の質が良ければいいだろう。
今日はアル子と一緒に少し強めの討伐対象を倒しに行く。
その討伐対象とはオークだ。
近場の森にオークが出現したので倒してきてくれと言う依頼を受けた俺はその現場に向かう。
しばらく探していると槍を持ったそれらしきモンスターと出会った。
「あいつだな、よしっ」
知力以外の【弱体化魔法】を全てかけた後に【毒付与】の魔法をかける。
「行けっ! アル子!」
「ギシャァ!!!」
まるで猫のような声を上げてアル子は角で奴を突く!
「グォォォォォ!!」
怪我をしたオークが槍を振り回しながらアル子を襲うが当たらない。
「馬鹿め、素早さが落ちたお前じゃあアル子の動きは捉えられないよ」
そう思いながら定期的にデバフをかけるとこ約10分。
「グォォォォォ...」
力なく倒れたオークが光となって消滅し経験値となる。
「またテイム判定はなし...と」
俺はがっくりと落としながら『EXP170取得』と言う文字を見る。
「ここらじゃ1番経験値を持っていたなこいつ...」
そんな奴でも今やあまり相手にならなくなってきたのでそろそろもっと遠くに行きたい所なのだが、やはり安全に進みたいのだ。
ギルドで仲間を雇うにも金がいるし今の俺じゃ支払えない。
かと言ってテイムの成功は今の所アル子だけだし...。
もっと攻撃要員が欲しいと思ってしまうのだが、こればっかりは仕方ないだろう。
俺ははぁっとため息を吐きながらメニューを見てみる。
「おっ!? 【武器合成】が終了したみたいだな」
武器合成が終了していたので早速取り出してみる事にするのでした。