※この作品はR-18です。

中3で身長145センチのショタである高坂和希君は異世界転移にて最弱の勇者【弱体術師】となり召喚された王国から迫害され最初に泊まった宿屋で衛兵女にちんちんを犯されたのでもうこの世界のことなんて知らん!   作:カイトGT

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勇者召喚・皆の職業

 光が収まってくると俺と優樹はとある城の中にいた。

 

「おお! 勇者達よ! どうかこの世界をお救いください」

 

 お決まりの謳い文句を言われた俺はそいつらを睨む。

 

 こいつらは優樹を召喚したんだ。

 

 俺じゃない。

 

 それが1番腹ただしいのだ。

 

 それに俺たち以外にも2人召喚されたみたいだな。

 

 ちょっとそっちの方を見てみる。

 

「げっ!」

 

 思わずそう声を漏らしてしまった。

 

 なぜならそいつらが俺の知るクズ人間だったからだ。

 

「いてて...ここは?」

 

「なんだなんだ?」

 

「佐藤に石川!? なんでお前達が!?」

 

「お前は...なついな和希じゃねぇか、それに...うわっ優樹だ」

 

 そう、こいつら2人は小学生の時に俺を虐めていた常習犯だ。

 

 その度に優樹にボコボコにされて泣きながら帰って行ったのを今でも覚えている。

 

 と言うかこんな奴らが勇者? まともなのが優樹しかいないぞ。

 

 佐藤と石川はクズで俺は意気地無し。

 

 勇者召喚で半分以上が使えない人物だとは、召喚した世界も世界だな。

 

 そう思っていると俺たちは王様の場所に連れて行かれた。

 

 〜王謁見の間〜

 

「勇者様方、ようこそ我クリスティアーノ王国へ! 我が国の代表として私めが皆様を支援しましょう」

 

 などと言いながら俺たちにこの世界の惨状を聞かせてきた。

 

 どうやら魔王と呼ばれる存在がこのクリスティアーノに宣戦布告してきたので急遽勇者召喚を急いだそうなのだ。

 

 戦争まで2週間を切りそうになったので急いで勇者を召喚したと言うわけである。

 

 なんて危機管理能力の低い王国なんだと思わずにはいられない。

 

 そう思っていると王宮魔導使が俺たちの前に水晶を持ってきた。

 

「「なんだなんだ?」」

 

 と声を出す佐藤と石川。

 

 こいつらはアニメとか見ていないんだろう。

 

 全くこの状況を理解していないようだった。

 

「水晶に手をかざしてください」

 

 そう言われた俺たちは水晶に手をかざす。

 

 すると目の前にゲームのウィンドウメニューのような物が出てきた。

 

「なになに? 【弱体術師(デバッファー)】? レベルは...1か」

 

 

 まあレベルが1なのは当然だろうが、なぜに【弱体術師】なのだ?

 

 こう言う職業は勇者っぽくないのだが...。

 

 ふと周りを見てみると俺の職業を聞いていた王宮の者達が渋いをしていたのはなぜだろうか?

 

 そうこうしている内に皆の職業が分かってくるのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

「まずは佐藤殿」

 

「ああ、俺は【勇者】だ」

 

 その言葉に歓声が沸き立つ。

 

「ついに我が国にも【勇者】が!!」

 

「これで救われる!」

 

 などと言う声が聞こえてくる。

 

「次に石川殿」

 

「俺は【賢者】? とか言う奴らしい」

 

 また歓声が上がるのだが、俺の心中は複雑だった。

 

 石川が【賢者】!? ありえないだろう! こいつは小学生の時のテストで50点以上を取った事がないんだぞ! それに佐藤が【勇者】!? もっとあえりない! こいつは俺を虐めていた主犯格だぞ! そんなクズが【勇者】だなんておかしい!!

 

 そして次に優樹の番が来た。

 

「それでは小鳥遊殿」

 

「えっと...【回復術師】らしいです」

 

 その言葉に落胆の声が会場を包む。

 

「【回復術師】か...」

 

 まるで呆れたかのような声質だ。

 

「では最後に高坂殿」

 

 おっと俺の番のようだな。

 

 まあ【回復術師】でこれなら【弱体術師】なんてもっと酷いだろうな。

 

 そう思いながらも答える。

 

「俺は【弱体術師】だ」

 

 なんだ? 俺の言葉を聞いた者達が急に静かになる。

 

「やはり聞き間違いではないようじゃな...」

 

 そう呟いた王様が俺に兵士を差し向けてきた!

 

「なっ!?」

 

 いきなり槍を向けられた俺は驚きながらも後退りをする。

 

「不吉な勇者【弱体術師】よ! 貴様にこの城に残る資格はない! すぐさま出ていくが良い!」

 

「は...はぁ!? どう言う事だよ!」

 

 驚く俺に優樹が前に出てくれる。

 

「ちょっと待ってください! なぜ和希にこんな事をするんですか!?」

 

 王様はその言葉に頷きながらもこう呟いた。

 

「ふむ、小鳥遊殿には後で話そう。とりあえずそこの悪魔には御退場願わなくては」

 

 パチンと指を鳴らして兵士たちに号令をかけた。

 

「皆の者! 早くその者を城から退出させよ!」

 

「「「はっ!」」」

 

 俺は意味が分からないまま押し出されてしまう。

 

「和希!! 和希ぃ!!!」

 

 優樹の声が聞こえるがどんどん遠くなっていく。

 

「こっちに来い!」

 

 兵士の力強い腕に抗う事が出来ず、俺は激しい雨の降る城外に叩き出されてしまうのでした。

 

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