中3で身長145センチのショタである高坂和希君は異世界転移にて最弱の勇者【弱体術師】となり召喚された王国から迫害され最初に泊まった宿屋で衛兵女にちんちんを犯されたのでもうこの世界のことなんて知らん! 作:カイトGT
僕と優樹が外に出ると早速衛兵たちが襲いかかってきた。
「くそっ! 外も敵だらけだ!」
「和希! こっち!」
そ呼ばれた僕は彼女について行く。
「どこに行くんだ?」
「教会! 今から転送アイテムで私の知っている他の町に飛ぶ!」
「転送アイテムだと!? そんな物があるのか!?」
「和希は知らないだろうけど、王様が定期的に私達転生者に支給してくれていたんだ」
(そんな重要そうなアイテムを僕には支給していないと...)
やはりここの王は僕の事を最初から使い捨てるつもりだったのだろう。
そう思うと腹が立ってくる。
(いつか復讐してやるからな...!)
そう思いながらも今は逃げる。
「ここだ!」
教会の中に入ると早速転送部屋に向かう優樹。
「【回復術師】様!?」
神父らしき男が驚いているが優樹は笑顔で返す。
「ああ、悪いけど貸してもらうよ」
この大胆な行動力が実に優樹らしい。
よくこうやって僕の行く先を先導してくれていたよな...。
そう思っていると衛兵達が教会に押し寄せてきた。
「残念でした! 私達の行く先はわからないでしょ!」
彼女はべぇぇっと舌を出して衛兵達を煽りながら転送アイテムを使った。
すると先ほどまでの慌ただしい場所とは別の教会に飛んだようだ。
「ここは...?」
僕がそう呟くと彼女はこう答えた。
「ここはアルセージ。クリスティーナ王国から少し離れた港町だよ」
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僕と優樹が教会から出ると塩の香りがした。
青空いっぱいの晴天を見て優樹は大きく背を伸ばす。
「んん〜! やっぱりここは空気が美味しいね!」
彼女の笑顔に僕は少しドキッとした。
「あ...ああそうだな」
「まあそれは置いておいて...」
彼女は深く頭を下げて謝ってきた。
「ごめんね和希! いくら佐藤の奴に隷属させられていたとはいえあんな酷いとして!」
僕は彼女のその姿を見て怒りが何処かへ飛んでしまった。
『感情の沈静化により【叛逆の意思】【弱者の怒り】【怒りの魔力暴走】【憎悪の杖】の発動を終了します』
そのメッセージと共に【憎悪の杖】が消えてステータスも元に戻る。
「いや、許すし大丈夫だから顔を上げてくれ!」
「でも...、私は...」
自分を責めている彼女の姿は見ていて辛い物がある。
言葉に詰まった僕はどうしようか考えていると...。
「じゃあさ、お詫びとして私がここでの生活を開拓してあげるよ。私ね、ここでは結構人気者なんだよ〜」
急にいつもの調子に戻る彼女。
この復帰の速さも彼女の魅力だろう。
「分かった。よろしく頼む」
「頼まれた!」
彼女は相変わらずの笑顔でニッコリと笑っている。
その笑顔を間近で見られているという状況に幸福感を覚えるとは以前の僕ならば考えられない事でしょう。
「でもまずは休もうか。優樹も疲れているだろう?」
「じゃあここの領主に会いに行きましょう!」
いきなり凄い事を提案してくる幼馴染に僕は驚いてしまうのでした。