中3で身長145センチのショタである高坂和希君は異世界転移にて最弱の勇者【弱体術師】となり召喚された王国から迫害され最初に泊まった宿屋で衛兵女にちんちんを犯されたのでもうこの世界のことなんて知らん! 作:カイトGT
僕たちは港町の近くにある炭鉱にやってきていた。
既に封鎖されており中はモンスターひしめく魔境だと言われているこの場所が今回の仕事場所だ。
なんでもこの炭鉱にはまだまだ鉱物資源が残っているらしく、その中でも【ホワイトルビー】と言う赤白く輝く宝石の原石を取ってくるのが僕たちの仕事だ。
その過程で手に入れた他の鉱物資源は好きなようにしても良いらしので有効活用させて貰おう。
「こんな所を歩くのは初めてだから少しワクワクします」
そう呟くシュナに僕は言ってやった。
「ワクワク出来るのならいいな。僕は緊張している」
「何故ですか?」
不思議そうな表情を浮かべている彼女に僕は言う。
「今の今までこう言う場所で何度も死にかけたからな」
こう言う場所の依頼を受けて失敗したことが何度もある。
失敗の原因は僕の攻撃力が足りず、いつもモンスターにやられていたからだ。
だが今回は違う。
僕はシュナの方に顔を向けてこう呟いた。
「シュナ。僕はお前の力に期待しているからな」
「なんですか? 急に」
「いや...なんとなくな...」
そんな僕の様子を見ていた優樹が笑いながら声を上げた。
「シュナちゃん、こう言う時の和希は本当にあなたの事を期待しているんだよ。私この目をした時の和希が好きなんだ」
いきなり同級生に好きだと言われて少しテンパる僕。
「なっ!? 好き!?」
「おっ? 恥ずかしがってるな〜。ニシシ! 和希のそう言うところ、私は大好きだよ」
優樹がこう言う奴だと知っていてもやはり照れてしまうだろうが。
まあ、お陰で緊張感がほぐれたから良いけど。
僕は緊張していた体をリラックスさせながら松明を片手に炭鉱内を少しずつ進んでいくのでした。
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奥に進めば進むほどどんどん暗くなって行く。
「まずいな。足元しか見えないくらい暗くなってきた」
「そうだね。気をつけて進もう」
どうやらここからが本番のようだ。
僕は用意していた木の棒を壁に突き刺して簡易的な松明を何個も作って行く。
これで帰り道には迷わない。
帰る時は明るい方向に向かって歩いていけば良いだけだ。
そうして進んでいくと、時々鉄鉱石の原石や鋼の塊などは落ちていたので採取していく。
「こう言うのは金になるからちゃんと集めろよ」
「「は〜い」」
2人共言う事をちゃんと聞いてくれるので楽だ。
もしも僕がまともな職業で佐藤や石川と旅をしていたらこんな風に進める事はなかっただろうと思う。
あいつらが自尊心の塊みたいな奴らだからな。
自分が気に食わないと思ったら僕なんかすぐに置いて行くと思う。
その点優樹はどんな事があっても僕を置いて行ったりしないと言う安心感がある。
まああれだ。
こう言うのはめっちゃ恥ずかしいが僕は優樹の事を心の底から信頼している。
その優樹がシュナや優男を信頼していると言っているので僕も信頼できている節がある。
そうでなければ仕事の関係以外で僕はこの世界の連中を好きになれそうにない。
【弱体術師】と言うレッテルだけで全てを決めつけようとするような奴らの考えなど分かりたくもないがな。
道中暗闇に潜むモンスターが数匹確認できたがそれらも倒しながら進む。
【バブルキッズ】に【一つ目オヤジ】...後は【トライホーン】か。
まあまあな魔物のラインナップに1匹くらいテイム判定が来ないかと期待しているのだが、やはりテイムできなかった。
(なんだよ...。本当に僕はモンスターをテイム出来るのか?)
そう思い始めた矢先にホワイトルビーの原石を発見したのだが...。
「あった! あれがホワイトルビー!」
シュナが大きな声を出した瞬間だった!
ドドドドド!!! と言う足音と共に大きな【トロル】が現れるのでした。