中3で身長145センチのショタである高坂和希君は異世界転移にて最弱の勇者【弱体術師】となり召喚された王国から迫害され最初に泊まった宿屋で衛兵女にちんちんを犯されたのでもうこの世界のことなんて知らん! 作:カイトGT
僕の上に乗っていた優樹を飛ばしてくれたシュナは「大丈夫ですか和希さん!」と言ってくれた。
「ああ、シュナのおかげで助かった」
「和希!」
後ろから本物の優樹が現れて偽物と対峙する。
「あれがウルフミラージュのスキル【幻惑】ですか」
「ああ、思った以上に厄介な能力だ」
【魔封じの杖】の能力を使い【幻惑】魔法を封じる事ができるか?
そう考えた僕は【魔封じの杖】を掲げて【魔封じ付与】の魔法を唱える。
すると、さっきまで濃かった霧が四散し奴の姿が露わとなった!
大きさはトロルの方が流石に大きいが、それでもなおそこら辺のオオカミとは違った威圧感を放っている。
霧が吹き飛んだのを見てこの霧さえも奴の【幻惑】だったのだと気がつかされた時には驚いた。
(こいつ...! 魔物の癖にこんな高度な魔法を使っていたのか!)
恐らく知力が高いのだと思う。
と言う事は魔力を封じてしまえばそこまで強くないのか?
奴の1番厄介な能力はこの【幻惑】魔法だと思うし、それさえ封じてしまえば...!
そう思ってた僕が馬鹿でした。
「なっ!? 早っ...!」
奴の動きが素早くて僕や優樹では太刀打ちができない。
だが、唯一シュナだけは奴と渡り合えるようで、奴の突進攻撃がくる前に僕を突き飛ばして助けてくれた。
「すまない、シュナ。助かった」
「いえ、ですがあのスピード...。私がなんとかするしかないようですね」
「奇遇だな。僕もそう思う」
僕はゆっくりと立ち上がり奴の咆哮を見る。
(さぁて...どうやって戦うかな...)
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「シュナ! まずは奴の隙を作ってくれ! そうしたら僕が他のデバフをかけて奴を弱らせる!」
「分かりました! 小鳥遊様バフをお願いします!」
「頑張ってねシュナちゃん!」
優樹がシュナにバフをかけてすぐさま【キャットステップ】を踏み始めた。
「これでもっと素早く動けます!」
シュナの素早さは攻撃力に変換される。
つまり素早さを上げるバフやスキルはそのまま攻撃力に加算されると言うわけだ。
改めて聴くとそのチートぶりがよく分かる。
素早さがそのまま攻撃力になると言う事がどれほどまでに強力なのかこの光景を見れば誰でも分かるだろう。
ウルフミラージュの大きさがトロルより小さいとは言ったがそれでもシュナよりは遥かに大きいのだ。
シュナはそれをなんと足蹴りで空中に飛ばしたのである!
「はぁ!?」
漫画でしか見た事がない光景に思わず声が漏れる。
「行きます!」
そう言いながら連続で空気を蹴り奴の真上に飛んだ!
空気を蹴るってなんだよ! と思うかもしれないがマジで空気を蹴っているとしか言えない景色がそこにはあった。
そしてそのまま【キャットスタンプ】で空中で無防備な奴を攻撃したのだが、破壊力が地上にまで振ってきたせいで地震のような感じが僕にまで伝わる。
(どうなってんだ!? シュナの脚力は!?)
ドンっ! とウルフミラージュが地上に激突するとそのまま膝蹴りを食らわしたシュナがこちらに戻ってきた。
「どうですか?」
(どうですか? じゃない! お前の方が化け物だろ!)
そう思ってしまうほどの凄まじいまでの身体能力を垣間見た。
当然ウルフミラージュでもその破壊力に耐え切る事はなく、経験値とドロップアイテムとなって消滅した。
『EXP6800を取得。ドロップアイテムウルフミラージュの毛皮を入手しました』
(今までで1番大きな経験値だ!)
やはり強敵だったと言う事でしょう。
しかしまあ、シュナのお陰で思ったよりは苦労なく倒せたのでした。