中3で身長145センチのショタである高坂和希君は異世界転移にて最弱の勇者【弱体術師】となり召喚された王国から迫害され最初に泊まった宿屋で衛兵女にちんちんを犯されたのでもうこの世界のことなんて知らん! 作:カイトGT
〜優男の屋敷〜
僕はいつも通りこの屋敷に戻ってくる。
「これはこれは和希様。私に何か用ですか?」
「ああ、以前話していた書庫を見せて欲しいんだが...」
優男の趣味が珍しい本を集めることらしく、この屋敷には相当な量の本があるらしい。
せっかくだから少し見てみようと思った訳だ。
「かしこまりました。和希様ならきっと私の趣味を分かってくださると思います」
(一応本が好きと言っただけなんだがな...。しかも僕が読んでいたのはラノベと漫画くらいだぞ?)
でも本に違いないでしょうから嘘は言っていません。
「ではこちらへ...」
僕が優男に連れられて向かった先は別館だった!
「おい! まさかあっちの館全部が書斎とか言うんじゃ無いだろうな!?」
「その通りですが...いかがなさいましたか?」
(ちょっと待て! こっちの世界の本ってかなり高額だったよな!? 一体どんだけの財産持ってるんだ? こいつ...)
ニコニコとすました笑顔を見せてはいるが、どう考えてもお金持ちでしょう。
元よりこんな大きな屋敷に住んでいるので金持ちである事は分かっていましたが、本の為に別館を作って書斎にするなんて馬鹿なのかと思います。
(頭良さそうに見えるけど馬鹿だろこいつ)
心ではそう言うが本を読ませてくれるのなら文句はない。
「ではごゆっくりとおくつろぎください」
そう言われて開かれた別館内の本の量に思わず空いた口が塞がらないのでした。
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見渡す限り本! 本! 本! まさしくここは現代で言うところの図書館だった!
「お前この量を一代で集めたのか!?」
「はい、そして全て読了済みです」
「この量を読了したとか...。もはや本が好きってレベルじゃないだろ...。狂人の域だ」
「そう言われると照れますね」
「いや...別に褒めて無いからな」
ニッコリと笑う奴の笑みが少し怖いぞ...。
「だがまあよくこれだけの本を揃えてくれたな。お前の趣味に礼を言う」
「いいえ、礼を言うのはこちらの方です和希様」
「なぜだ? 僕はお前に礼を言われるような事はしていないぞ?」
僕がそう呟くと彼はふふっと笑いながらシュナの名前を呟いた。
「シュナがあそこまで成長できたのは紛れもなく【弱体術師】である和希様のおかげですからね。このくらいのお返しは当然ですよ」
そう言われると少しむず痒いが、ここは好意に甘えさせてもらおう。
「悪いな。お前が生涯をかけて集めたこの書物達を無駄にはしない」
「はいその方が本達も喜びます」
「本が喜ぶってなんだよ...」
「本も読まれていると喜ぶ時があるんですよ」
全く意味のわからない事を言われても共感できないな。
「まあ良いや。じゃあ本を読ませて貰うぞ」
「どうぞ、好きなだけ読了してくださいね」
そう言って書庫の鍵を僕に渡して彼は去って行った。
「こんな大事な鍵を僕に渡すとはな...」
これは彼の信頼の証でしょう。
僕は書庫の鍵をメニュー画面の中に入れると静かに読書を始めるのでした。