中3で身長145センチのショタである高坂和希君は異世界転移にて最弱の勇者【弱体術師】となり召喚された王国から迫害され最初に泊まった宿屋で衛兵女にちんちんを犯されたのでもうこの世界のことなんて知らん! 作:カイトGT
「【回復術師】様を追いかけなくて良いのですか? 私の仲間達が直ぐに王国まで直行させますよ?」
その言葉に若干戸惑う僕だったが平気そうな素振りを見せておく。
「大丈夫だ。それよりもお前が一緒に着いて行かなくてもいいのか?」
「ふむ、私には親愛なる教徒たちがいるのです。嫌われ者の貴方と違ってね...」
「...」
なんだかんだ言いながら恐らく奴も優樹と僕を接近させたくないのだろう。
多分だが転送用のアイテムを奴は持っていないのだと思う。
アレはかなり貴重な物らしく、【回復術師】である優樹にも少ししか配られなかったらしいからな。
そんな貴重な物をこいつが持っているわけ無いと判断した僕はニヤリと笑う。
「何がおかしいのです?」
「いやな、どうやって王国まで直行させるつもりなのかと思ってな...」
「..勘のいいガキですね」
見たところこいつの手駒はさっきこの場にいたシスター3人だけだろう。
あの教会はそんなに大きな建物ではなかったし、恐らく今回の件もこいつが1人で起こした暴挙だと思うと今までよりは対処がしやすい。
国ぐるみで隠蔽してくるような王国勢に比べればグループ程度であろう神父の行動など子供のお遊び程度だ。
今まで僕がどれだけ理不尽な目にあってきたのか知らないだろう? こいつは。
「いいだろう、この茶番劇に付き合ってやるよ...。だがな、僕は今腹の中が煮えたぎっているんだよ。どうなっても知らないからな...」
「そんな脅し程度で私が屈するとでも? 【弱体術師】は仲間がいて初めて本領を発揮できると知っていますからね。たった1人の貴方に何ができると言うのでしょう?」
そう言いながら槍を高く構えて僕に向けてきた。
(くるな...!)
僕も奴の突進を待ち構えていた時でした。
「【水魔法】!」
「なにやつ!?」
神父に向かって水の魔法が放たれたのは。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
「お前は...優男!」
僕と神父の戦いに何故か優男まで加わった。
「フィル神父! 貴方は今何をしているのかお分かりですか? 我らが【回復術師】様のご友人を手にかけようとしているのですよ?」
「誰かと思えばフォルト領主ではございませんか。これは言わば我ら【回復術師】教徒達と【弱体術師】による聖戦です。貴方如きが入っていい話ではありませんよ?」
領主にすら刃を向ける神父に呆れた様子の優男。
「...言葉で言っても分からないようですね。仕方ありません。和希様非力な私めに力をお貸しください」
(なんか対立してるけど優男が僕の仲間って事でいいのか?)
状況的にそう考えるのが良いだろう。
「雑魚が1人増えた程度で元冒険者たる私には勝てると思いで?」
(この神父元冒険者だったのか! だから妙に動きが良い訳だ)
正直言うと神父の動きはとんでもなく良い。
動きに無駄がないし力もある。
老いを全く感じさせないほどの実力が彼にはあるのだろう。
だが、頭の方が弱いようだ。
こいつも僕が【弱体術師】と言うだけで悪だとみなしてきたのだからな!
「私はともかく和希様を雑魚だと言いましたね? それは我らが信仰主【回復術師】様のご友人を馬鹿にする発言だと分かっておいでで?」
「そちらこそ、【弱体術師】などに肩入れするなど言語道断。正義は我が手にあり!」
なんか急に正義語り出したんだけど全くを持って心に刺さらないなぁ。
「和希様。今は私が貴方の刃となりましょう。作戦の指示をください」
そう言った優男が一時的に僕のパーティに加わるのでした。