※この作品はR-18です。

中3で身長145センチのショタである高坂和希君は異世界転移にて最弱の勇者【弱体術師】となり召喚された王国から迫害され最初に泊まった宿屋で衛兵女にちんちんを犯されたのでもうこの世界のことなんて知らん!   作:カイトGT

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異世界初めての朝

 〜朝〜

 

 俺が目覚めると【勇者】が召喚できた事で国中が盛り上がっていた。

 

 昨日の衛兵女のせいでガクガクに震える足取りで人だかりに向かう。

 

 今日は勇者の旅立ちの日と言うことで町中の人々が正門に集まっているようだ。

 

 全く【勇者】って言ったってあの佐藤だぞと言いたい。

 

 しかし、町人達は【勇者】と言う肩書きに完全に騙されてしまっているようだった。

 

 佐藤達を見送る皆の顔はその全てが羨望の眼差しである。

 

 しかも王宮から装備を貰ったのかかなり良さげな鎧を身につけていた。

 

 あいつはこれだけ愛されていると言うのに、なぜ俺はこんな目に遭わなくてはならないのだろうか?

 

 そう思うと無性に腹が立ってきた。

 

「じゃあ行ってくるぜ! 魔王は俺に任せな!」

 

 そう言いながら出発する奴らの後をつけてみる事にした。

 

(勇者って言うんだからかなり強いだろ)

 

 そう思いながら昨日のスライムと佐藤が戦う所を見ていたのだが...。

 

 ザシュッ!

 

「おっ!? なんだよゆーじゃんか」

 

(まじか! たったの一撃!?)

 

 今度は石川がスライム5匹をまとめて魔法で焼き払う。

 

 その後も小さな火球を自在に操りどんどん倒していくのが分かった。

 

「おっとレベルが上がりましたね、新たなスキルと魔法を手に入れました」

 

「こっちもだ、電撃の剣技を使えるようになったみたいだな」

 

(くそっ! 俺はあのスライム1匹倒すのに15分もかかるってのに!!!!)

 

 2人が笑いながら自分達のレベルが上がった事を喜んでいたが、ただ1人周りを見回している者がいた。

 

「おいおい、もうあんな奴の事忘れろって」

 

「...」

 

 そう優樹だ。

 

「【弱体術師】なんて言うハズレ職業を引いた彼が悪いんだ。俺たちは当たり職を引いただけに過ぎない。まあ小鳥遊さんも当たり職業かと言われたら苦しいですけどねぇ」

 

 ニヤニヤと笑いながら馬鹿にするような目で優樹を見つめている石川に腹を立てる俺。

 

 しかし優樹は言い返さない。

 

(なぜだ? ああ言う時はすぐに言い返していた優樹があいつらに何も言い返さないんだ?)

 

 そう思っていると佐藤が高笑いを上げながらこう叫んだ。

 

「ハハッ! あの小鳥遊がまさか俺たちに力負けするとはな! 異世界さまさまだぜ!」

 

(なんだと!?)

 

「そうですねぇ、【回復術師】になってくれたお陰でお得意のカラテの威力がなくなってしまったようで...、とても残(・)念(・)で(・)し(・)ょ(・)う(・)ね(・)〜」

 

 なんだだって!? 優樹は【回復術師】になったせいで攻撃する能力を失ってしまったのか!?

 

 そう思いたくはないがそう思うしかないだろう。

 

 そうでなければ優樹は必ずこう言う状況で言い返すに決まっている。

 

「まあなんだ。俺たちも鬼じゃない。着いてきてくれるのなら経験値を少し譲ってやってもいい。まあ俺たちも少しは楽しませてもらうがな...」

 

 その言葉に俺は吐き気を催した。

 

「そうですねぇ...、【回復術師】ですし、俺たちを性的に回復でもしてもらいましょうか。小鳥遊さんは可愛い方ですしねぇ」

 

「そうだよな石川。元の世界で散々痛めつけられた分、こちらではたっぷりとこきを使ってやろうぜ」

 

「まずはここで一枚脱いでもらっても良いでしょうかねぇ?」

 

「そりゃ良いな! おい小鳥遊! まずはその綺麗な修道服を脱いで下着の姿で俺たちに土下座しな!」

 

 優樹は恥ずかしそうに服を脱いで下着姿になり、奴らの前で土下座をしていた。

 

「うわっ! 本当にしやがった!」

 

「そりゃそうですよ! 1人じゃレベルも上げられない雑魚職なんですから!」

 

「そりょあそうか!」

 

「「はははは!!!」」

 

 奴らが笑いながら調子こいてどんどん進んでいく様を見ていることしかできない自分に心底腹が立った。

 

「クソっ!!!!」

 

 力のない拳を地面に叩きつけて吠える事しかできない現状に俺はギリギリと歯を食いしばっているのだった。

 

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