中3で身長145センチのショタである高坂和希君は異世界転移にて最弱の勇者【弱体術師】となり召喚された王国から迫害され最初に泊まった宿屋で衛兵女にちんちんを犯されたのでもうこの世界のことなんて知らん! 作:カイトGT
「よしっ!」
薬草と魔力回復薬を買えるだけ買ってメニューに入れる。
どうやら俺たち異世界人はメニューと言う特殊な魔法を使えるらしい。
まあ、ゲームでよく見るようなアイテム袋の代わりだな。
何もない場所に物を収納できると言う便利な能力だ。
「これで多少の無理は出来るぞ!」
そう思いながら財布の中身を見る。
もう1万ラピス程しかない。
新しい場所に着いたらまずは仕事探しだな...。
ふと優樹の事が頭に浮かぶ。
(大丈夫...。優樹ならきっと上手くやる)
俺は幼馴染の心配をしながらも自分は生き残る為に、そして稼ぐ手段を得る為にさっさとこの場所から逃げなくては!
そう決めた俺はスライムを倒しながら次の村へと進む。
ぼったくられたとはいえ杖を手に入れた事で攻撃力が少しは上がった。
敵を【弱体化】させてから殴ればそれなりのダメージが入るので戦えなくはないのだが、その度にMPを使う為正直言って持久戦に弱いと言う弱点がある。
なので連戦してレベルを上げると言う事がしづらいのだ。
(こりゃあ早めに火力のある物理系のやつとパーティを組んだ方がいいな)
そもそも後衛職であろう【弱体術師】だけで戦っているのがおかしいのだ。
1人で戦えないこんな職業をメインとしたいゲーマーはいないだろう。
はっきり言って糞マゾゲーだし俺だってそんなゲームをやるのは当然ごめんだ。
どうせデバフ使いになるのなら【黒魔道士】とかの弱体化と攻撃魔法を両立した職業の方が良いに決まっている。
そう思いながら歩いていると少し遠くにきたのか見慣れない魔物が出現するのだった。
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目の前をピョンピョンと跳ねている角を生やしたウサギ型の魔物がいる。
「初めて見る魔物だな。アルミラージか?」
ゲームならスライムよりちょっと強い程度の魔物だな。
これくらいなら倒せそうだ。
俺は早速【弱体化】のデバフかける。
防御力と攻撃力を下げたら攻撃だ。
弱体化した後に杖でぽこぽこ殴っていると...。
「ギシャァ!!!」
と気性を荒くしてこちらに襲いかかってきた!
角で肩を貫かれた時に酷い痛みを感じる。
「いてぇ!!!」
少し血が出ている。
攻撃力を弱体化させたとはいえ流石にスライムよりは強いようだ。
「まだ序盤だ。こんな奴に負けてられるかよ!」
俺は力を込めて何度もアルミラージを殴る!
ボコスカ殴りながら奴の動きを読んで攻撃を躱す。
それを繰り返しているとようやく奴が倒れ込んだ。
「はぁ...はぁ...どうだ!」
息切れをしながら俺が奴に止めを刺そうとすると、何故か先に16の経験値が俺に入りいつもは出てこない筈のウィンドウが出てきた。
『アルミラージをテイムしますか?』
「...? テイムできるのか?」
そう思いながらも俺は「テイムする」と答える。
『テイム成功確率50%』
と出てきた。
「確率かよ!」
そうツッコミながらも成功を祈る。
しばらくすると『テイム成功』の文字が出てきてアルミラージの怪我が治った。
「キュピ!」
そう良いなら俺の方に近づいてくるアルミラージ。
「おっ、動物を飼った事はないけどなんか良いな」
もふもふの毛皮を触ると少し気持ちいいが、今はそんな事をしている場合ではない。
俺がテイムしたアルミラージにアル子と名付けるのだった。