チェレンに勝利した後、ベルも付いて来てくれる事になった。
「あたしの知識も役に立つと思うの。サポートは任せてね!」
笑顔で仲間に加わったベルにカイトは頼もしい仲間が出来たような喜びを感じた。そうしてベルが加わり、カイトはホミカに挑むべく、タチワキジムに向かった。
「行け!」
「テツノイバラ!」
ホミカとの勝負を始め、決着が付こうとしていた。ペンドラーがどくづきをしてテツノイバラを攻撃した。テツノイバラはペンドラーの攻撃を耐えると、ほうでんを飛ばして攻撃し、ペンドラーを麻痺させた。
「ストーンエッジ!」
テツノイバラはストーンエッジをしてペンドラーを見事に倒した。
「やるじゃん、強くなってるね!いい勝負だったよ!」
ホミカは笑顔で拍手をしてカイトの強さを称えてバッジを渡した。
「いいじゃん、段々強くなってるね。その調子で頑張りなよ。さて、次のジムに挑むならヒウンシティだね。船に乗る必要があるから、親父に船を出せるか聞いて来るよ」
バッジを渡すとホミカは父親のいるポケウッドに行って船を出せるかを聞きに行った。
「よく頑張ったわよ。流石ね」
カトレアは少年においしいみずを渡して一緒に座る事にした。
「順調ね、バッジが二つも手に入って」
「うん、そうだね」
「どう、メキメキと力を付けてる感じがするでしょ」
「そうだね、でも、ちょっと怖いかな」
「あら、どうしてかしら?」
「いや、だって、元々普通の遜色のない人間が強くなるのを目指していいのかなって思って、それで自分が変わったらどうなるかな・・・」
「変わる事に怯えちゃダメよ」
変化に戸惑う少年にカトレアは顔を覗くように近付けて言った。
「人間、何事にも挑戦する事が大事なの。何もない平凡な人生なんてつまらないでしょ。人生はエレガントに、優雅に楽しむのが大事なのよ。ポケモン勝負もそう、並みのトレーナーだけじゃなくて腕のある強いトレーナーと戦う事で自分を鍛えていくのよ。そうする事で今まで見た事のない世界に行けるのよ」
そう言うと笑顔を浮かべて頭を撫でた。
「いい、人生は楽しんだもの勝ちよ。色んな事を経験しなさい」
「うん、分かったよ。僕、頑張ってみるね」
「ええ、頑張りなさい」
カトレアに言われて少年は頑張ってみようと言う気持ちになった。
「皆、ホミカさんが来たよ!」
ベルがドアを開けてホミカが来た事を伝えた。ホミカが入ると申し訳なさそうな顔をしていた。
「ホミカお姉ちゃん?」
「あー、悪い、船はまだ出航出来そうにないわ」
「あら、どうしてなの?」
「親父の奴、完璧な演技が出来るって言ってそのまま続けるって言うんだよ。たく、演技もいいけど、船の仕事にも集中しろって言いたいよな!」
父親が俳優の仕事で忙しいと言う理由で船が出航出来ないと言った。
「それは残念ね、どうしようかしら?」
「いいよ、そんなに急ぎじゃないから。どこかで時間を潰してるよ」
「そう、悪いね」
ホミカと別れて外に出ると、カトレア、ベルと一緒に街を散策した。
「どうする、貴方。街のトレーナーと勝負して時間を潰す?」
「うん、そうしようかな」
「あら、カトレアさんですか?」
少年がトレーナーと勝負すると言うとどこからか声が聞こえて来た。振り向くと、水色の太腿を露出したへそ出しのスーツを着た女性と、黒紫のツインテールにロングヘアーの活発そうな少女がカトレアに手を振っていた。
「あら、フウロさんに、アイリスじゃない」
カトレアが手を振ると、フウロとアイリスが近付いて来た。
「タチワキシティにいたんですね」
「ええ、そうよ、この子に武者修行をさせていた所なの」
そう言ってカトレアは少年を紹介した。
「ほら、自己紹介しなさい」
「あの、僕、カイトです」
「カイトさんね。初めまして、あたしはフウロ、荷物を運ぶ仕事をしながらジムリーダーをやっているんです」
「こんにちは、アイリスだよ。チャンピオンやってるの!」
フウロとアイリスが親し気に少年に挨拶した。
「ねえねえ、武者修行って事はリーグに挑戦するの?」
「ええ、そのつもりよ」
アイリスの言葉にカトレアはその通りだと言った。
「それじゃあ、あたし達とも勝負する事になりますね」
「アイリス、チャンピオンだから貴方と戦えるのを楽しみに待ってるよ!」
アイリスが握手して少年に言った。
「あたしとも勝負しますね、その時はよろしくお願いします。で、カトレアさん達はこれからどこへ?」
「この子もバッジを二つ手に入れて、ヒウンシティに行こうと思うの」
「でも、船が出航出来なくて、ここで時間を潰そうと思って・・・」
ベルが船が出ない為、次の街に行けない事を言った。
「そう、でも大丈夫、船がいけないなら、空を飛べばいいんです!」
「空を飛ぶ?」
「カイトさん、あたし、飛行パイロットですから、皆さんを空の旅にご招待しようと思うの」
「それはいいわね。貴女の飛びっぷりを見せて頂戴」
「それじゃあ、飛行機でヒウンシティに連れてってくれるんですね!」
ベルが言うとフウロはにっこりと頷いた。
「はい、皆で一緒に行きましょう!」
「良かったわね、フウロさんが連れてってくれるそうよ」
「あ、ありがとうございます」
お礼を言うと、早速飛行機を駐屯している場所へと付いていった。