「さあ、どうぞ乗って下さい」
フウロに案内されてカイト達は飛行機に乗っていった。全員乗ったのを確認すると、飛行機を飛ばして上空を飛んでいった。
「どうです、カイトさん、空からの眺めは!」
フウロが操縦しながらカイトに空からの眺めを聞いた。
「うん、空から見るとイッシュ地方が小さく見えるよ」
「そうでしょう、世界から見ればイッシュ地方も小さく見えるの。それだけ、色んな世界があって、空で世界は繋がっているの!」
フウロは空で世界は繋がっている事をカイトに言った。
「ねえ、フウロさん、この子にあそこを見せてあげるのはどうかな?」
「ああ、あそこですね。いいですね、この子にもいいかも!」
アイリスが少年にある場所へ連れて行こうと言うとフウロは賛成した。
「いいわね、あそこなんでしょ」
「自然広がるあそこだね。楽しみ!」
カトレアとベルも楽しみにしていた。フウロは勢いよくスピードを出してあそこへと少年達を連れていった。
「さあ、着いたわよ」
飛行機を地面に着地させて草原に下りた。
「わあ、草木が一杯・・・」
そこは人の気配のない、緑の自然に溢れた場所だった。ひこうポケモン達が飛び交い、様々なポケモン達が暮らしを営んでいた。
「カイトさん、ここは自然保護区と言って、ポケモン達を保護する場所なんです」
フウロが自然保護区である事をカイトに伝えた。
「カイト君は優しそうだから、ここのポケモン達とも仲良くなれると思うの!」
アイリスが少年に優しい子だからここのポケモンと仲良くなれると言った。
「カイト君、どうする、ここで休むのも、ポケモンを捕まえるのも自由だよ」
「そうよ、ここにしかいないポケモンもいるかもしれないし、探してみるのもありじゃないかしら?」
ベルとカトレアがポケモンを探してみてはと勧めてみた。
「うん、じゃあ、探そうかな・・・」
二人に言われて少年はポケモンを探す事にした。すると、何かが素早く飛んでカイト達の前に現れた。
「な、何だろう?!」
アイリスが驚くと、上空でサザンドラのようなポケモンが羽ばたいていた。
「あれは、サザンドラ?」
フウロはサザンドラなのかと驚いていた。
「でも、サザンドラにしては、ちょっと違う?」
「ええ、何だか機械的ね・・・」
ベルとカトレアはサザンドラにして機械的でロボットみたいだと言った。
「ロボット、ドラゴンなのにロボットなの?」
アイリスはドラゴン型のロボットなのかと驚いた。
「でも生きている感じがするわね・・・機械なのに生き物みたいな感じ・・・」
フウロはサザンドラのような何かをつぶさに見て何なのかを考えた。
「ふ、素晴らしいだろう、パラドックスポケモンは?」
そこへ一人の人物が現れた。紫のコートに白のスーツ、ニドキングの耳が付いた帽子を被った悪人面をした男がフウロ達の前に現れた。
「サカキ・・・・!」
カイトは前世の記憶で彼がロケット団のボスのサカキだとすぐに気付いた。
「パラドックスポケモン?」
ベルが驚くと、サカキは説明した。
「遠い未来からやって来た、または遠い過去の世界からやって来たとされているポケモンだ。このテツノコウベは未来から来たパラドックスポケモンなのだよ」
「へえ、未来からやって来たんだ・・・未来の世界ってどうなってるんだろう?」
アイリスは未来はどうなっているのかと想像していた。
「貴方は確か、ロケット団の・・・」
カトレアが言うとサカキは頷いた。
「その通り、私はロケット団のボス、サカキだ。ここへ来たのはある実験の成功で現れたそのポケモン、テツノコウベを頂きに来たのだよ」
「テツノコウベって言うのね。それでどうするんですか?」
フウロが言うとサカキは答えた。
「もちろん、金儲けの為さ。パラドックスポケモンは過去と未来の素晴らしい産物なのだよ。それを売れば素晴らしい利益になる。それだけの価値があるのだ」
「そんなのダメ!ポケモンを金儲けに使うなんて、ロボットでもポケモンには心があるんだよ!」
アイリスが面と向かってダメだと言った。
「アイリスちゃん、よく言ってくれました。未来から来たポケモンでも、貴方達のような悪い人達には絶対に渡しません!」
「そうだよ、そんな事許さないんだから!」
フウロとベルも渡さないと啖呵を切った。
「そうか、ならば痛い目にあってもらうまでだ」
サカキが指を鳴らすと幹部のアポロとアテナが現れた。
「サカキ様、アポロ参上しました」
「こいつ等に痛い目を見せてあげましょう」
「ああ、軽く遊んであげよう」
サカキ達がペルシアン、ヘルガー、ラフレシアを繰り出して来た。
「皆、テツノコウベを守りましょう!」
「うん、行くよ!」
フウロ、アイリス、カトレアが挑んで、スワンナ、オノノクス、ランクルスを繰り出して、ベルが少年を守る事にした。そしてバトルが始まった。