「やるじゃない、そのポケモンの事を見くびってたわ。それなら、こっちもとっておきのポケモンで挑めるわ!」
トウコはディアンシーを戻すと、ビクティニを繰り出して来た。カイトはテツノコウベを戻してテツノイバラを出した。
「さあ、そのポケモンの強さ、見せてもらうわよ!かえんだん!」
トウコの指示でビクティニはかえんだんでテツノイバラを攻撃した。テツノイバラはダメージを受けるも体勢を整えて、10まんボルトで攻撃した。ビクティニはテツノイバラを避けて、ねんりきを連射してテツノイバラを攻撃していく。
「でんじは!」
カイトの指示でテツノイバラはでんじはを飛ばしてビクティニを麻痺させた。
「ワイルドボルト!」
少年の指示でテツノイバラはワイルドボルトで攻撃、そしてストーンエッジで追撃して、ビクティニを見事に倒した。
「わあ、負けちゃった・・・!」
トウコは驚きながらビクティニを戻した。
「やるじゃない、貴方。パラドックスポケモンも中々強いのね!」
トウコは笑顔でカイトの強さを称えた。
「でも、次勝負する時は勝つんだから、また勝負するのよ!」
「え、またするの?」
「当たり前でしょ、私に負けっぱなしなんて気に食わないんだから。いいわね、約束よ!」
「は、はい、分かりました・・・」
勝利への強いこだわり、ある意味ネモといい勝負だとカイトは思った。
「大丈夫だよ、それだけ君のポケモンへの想いを気に入っているんだ」
Nがカイトにトウコの気持ちをフォローして言った。
「さて、勝負も楽しんだし、早速、お祭りを楽しむわよ!」
トウコが景品を見て回ろうと言った。
「トウコ、あたし達もいいかな?」
「もちろん、ベルやカトレアさん達もいいわよ!」
ベルが付いて来てもいいかを聞くとトウコは快く受け入れてくれた。
「じゃあ、一緒に全部のお店を見て回るわよ!」
トウコ達と一緒にカイトは全部のお店を見て回った。
「ふう、色々見たわね」
「そうだね、楽しい催しが沢山だったよ」
お祭りの露店を見て回り、トウコ達は楽しそうにしていたが、トウヤとNは荷物持ちをさせられていた。
「はあ、こんな沢山持つなんて大変だよ」
「でも、トウコ達も楽しそうだし、頼られるのはいいと思うよ」
荷物を持たされてトウヤは溜息を吐いていたがNは遣り甲斐があると微笑んだ。
「どう、凄いでしょ、レシラムの羽なんだよ!」
すると、何やら騒がしい声が聞こえて来た。
「あら、何かしら?」
「レシラムの羽とか言ってたけど・・・・」
ベルが言うとNは怪訝そうな顔をした。
「レシラムの羽?」
「N、レシラムは君が持ってたよね?」
トウヤが聞くとNは頷いた。
「うん、でもどうして羽が・・・」
「気になるなら行ってみるのもいいんじゃないかしら?」
カトレアに言われてカイト達が向かうとだいすきクラブの男性が羽を見せて自慢していた。
「景品で貰ったんだ、凄いでしょ!」
「何言ってんだ、俺はゼクロムの羽を持ってるぞ!」
だいすきクラブが自慢していると、やまおとこがゼクロムの羽を見せた。
「私だって持ってるわよ!」
「何、俺も持ってるぞ!」
そう言って人々が次々とレシラムとゼクロムの羽を取り出して自慢し合っていた。
「ええ、羽があんなに?!」
「これは流石におかしいよ」
驚くトウコにベルは怪しいと疑った。
「ちょっといいかな?」
Nが一人のトレーナーから羽を貸してもらい観察した。
「違う、これはレシラムとゼクロムの羽じゃない・・・」
「ええ、違うの?」
「じゃあ、誰が偽って・・・」
Nが伝説のポケモンの羽ではないと否定するとトウコは驚き、カイトは誰の仕業化を考えた。
「ねえ、この羽、どこで貰ったの?」
Nがだいすきクラブに聞いた。
「ああ、景品で貰ったんだ。黒ずくめの人にね」
「黒ずくめ・・・!」
「N、心当たりがあるの?」
トウヤが聞くとNは思い出したように言った。
「ああ、黒づくめの人、ロケット団だ」
「ロケット団、てパシオでも悪さをしてた・・・!」
Nがロケット団の仕業だと言うと、ベルがパシオで悪行をしていたロケット団かと思い出した。
「そいつらが伝説のポケモンの羽だと、許せないわ!」
「どこへ行くのトウコ?」
「決まってるでしょ、ロケット団をやっつけに行くのよ!ほら、もたもたしてないで行くわよ!」
トウコは一足先に走っていった。
「どこにいるのか分からないのに・・・」
「けど、その思い切りの良さも彼女のいい所だよ、さあ、僕達も追いかけよう。君も手伝ってくれるね」
「あ、はい・・・」
Nに手を繋がれてカイトも一緒にトウコを追いかけていった。
「ほら、レシラムの羽だ」
路地裏の露店でロケット団が客に羽を売っていた。
「へへ、実験で出て来たパラドックスポケモンの毛を伝説のポケモンの羽にして売るのは最高だぜ!」
「ああ、珍しいポケモンを捕まえられた上に商売も出来て一石二鳥だな!」
店の裏では一体のパラドックスポケモンが檻に入れられて暴れていた。プリンにロングヘアーを生やした、口に牙を生やしたポケモンである。
「こら、暴れるな!毛を取るだけだから大人しくしてろ!」
したっぱが檻から出すと毛を取ろうとしていた。
「へえ、そうやってポケモンの毛を伝説のポケモンの羽にしていたのね」
「へ、なんだ?」
ロケット団が見ると、トウコが仁王立ちをして睨み付けていた。
「何だ、お前!畜生、俺達の商売道具を見たな!」
「ポケモンを商売道具にするなんて許さない!」
トウコはエンブオー達を出して勝負に挑んだ。
「くそ、邪魔しやがって、返り討ちにしてやる!」
したっぱ達は手持ちのポケモンを出して挑んだが、結果はあっという間だった。
「うわああ、こいつ強すぎる!」
トウコのポケモン達の強さに完敗してしまった。
「さあ、そのポケモンを離しなさい!」
「くそ、こんないい商売を止められるか!」
「そこまでにするんだ・・・」
そこへN達が駆け付けた。Nはレシラムとゼクロムを出した。