「トウコ達もパーティーに来てたんだ」
ベルが言うとトウコ達は元気よく頷いた。見ると全員催しが変わっていた。
「貴方達もおしゃれをしているのね」
「ええ、パーティーなんでしょ。これぐらい派手にしなきゃ!」
「皆が楽しむパーティーだからね。僕もいつもとは違った衣装をしているんだ」
「はい、そう言う事で、あたしが皆さんをご招待しているんです」
トウコ、N、メイ達がそれぞれの衣装を見せた。トウコはピンクのドレスを着ていて、Nは白の燕尾の付いたスーツを着ていて、トウヤはグラエナの耳の付いた帽子を被っていて、メイはピンクと白のキャビンアテンダントの恰好をしていた。
「皆、いい衣装をしてるね!」
アイリスはトウコ達の衣装を見て嬉しそうにしていた。
「ライモンシティの創立記念日ですから、あたしもメイっぱいおもてなししますね」
「ほう、それでは、素晴らしい名所を紹介してもらおうかな?」
「!」
トウコ達とは違う、大人の男性の声が聞こえて来た。カイト達が見ると、ロケット団のボス、サカキがいた。ニドキングの耳の付いた帽子を被ったマジコスの衣装を着ている。
「ロケット団・・・・!」
「久しぶりだな、プラズマ団の元王よ、そしてイッシュのトレーナーの諸君」
Nはサカキを睨んで警戒していた。
「どうしてここに?!」
ベルがサカキがいる事に驚いていた。
「貴方がここにいるなんて聞いてないわね・・・」
カトレアは歓迎せず、ボールを手に取ってバトルをしようとした。
「ロケット団ってポケモンを泥棒する悪い奴等でしょ、だったらここで追い払ってやるわ!」
トウコもボールを構えた。
「ははは、落ち着き給え、何も君達と事を構える為にやって来た訳じゃない。無論、ポケモンを奪うつもりはない」
「どう言う事?」
ベルが言うとサカキは目的を話した。
「何、私もこのパーティーを純粋に楽しみに来たのだよ。ロケット団のボスと言う立場はここでは無しで、一人の客人として優雅なお茶会を楽しもうと言う訳さ。そう警戒しなくてもいい。今はお茶会を楽しむ者同士、和気あいあいとやろうじゃないか」
サカキはそう言って親し気に振る舞って来た。しかし、パラドックスポケモンを奪おうとした経緯とロケット団のボスと言う肩書きからトウコ、カトレア達は警戒心を解かなかった。
「そんな事言われて信用出来ると思ってるの!」
「そうだよ、そうやって安心させて悪い事をしようとしてるんでしょ!」
「悪いけど、僕も貴方を信用は出来ないな」
トウコ、ベル、N達が信用出来ないとサカキを警戒した。
「そうか、残念だな。私は普通にお茶会を楽しむつもりなのだが、まあ、信じるも信じないも君達の自由だ。この賑やかなお茶会、存分に楽しませてもらうよ。では、失礼」
サカキは高笑いをしてその場を去っていった。
「はあ、あんな人までパーティーにいるなんて・・・」
カトレアは溜息を吐いて何も起きなかった事を安心した。
「でも、あの人の言う事、信じていいのかな・・・」
アイリスはサカキの言葉に半信半疑だった。
「何言ってるの、相手はロケット団のボスよ!信用出来る訳無いじゃない!」
トウコは迷うアイリスにサカキは信用出来ないと言った。
「とにかく、妖しい動きをしていたなら、私達で懲らしめましょう!」
メイがそう言って、その場を収める事にした。
「さて、こうしてカイトさんやカトレアさんが来てくれた事ですし、あたしが皆さんを案内しますね」
メイの案内でカイト達はパーティーの行われている広場を隅々まで散策した。
「カイトさん、楽しめましたか?」
メイがカイトに楽しめたかを聞いた。
「うん、とても楽しかったよ、美味しいお菓子やお茶が沢山」
「喜んでいるみたいね。いいわよ。じゃあカイト、私と勝負しましょうよ」
トウコが勝負をしようとカイトを誘った。
「ええ、もう?」
「当然でしょ、それに言ったじゃない、貴方に負けっぱなしじゃ気が済まないって。今度は貴方に勝つわよ!」
トウコがボールを出して勝負を誘って来た。カイトもボールを出して勝負に出ようとした時、何やら騒がしい悲鳴が聞こえて来た。
「な、何なの?!」
「もしかして何か事件が起きたのかも・・・」
Nが何か事件が起きたかもしれないと言った。
「大変、すぐに止めに行かなきゃ!」
「カイト、一緒に行きましょう」
「うん!」
ベルとカトレア達に連れられてカイトは騒ぎのする場所へと向かっていった。