「ギンガ団さん、大丈夫?」
ナタネがギンガ団に声をかけた。
「別に貴方達の助けが無くても何とかなったのよ」
マーズはそっぽを向いて素直じゃない態度を取った。
「何はともあれ、お前達のお陰でロケット団を追い払う事が出来た。その事に付いては礼を言おう」
「どう致しまして、ポケモンも人も助け合いだからね」
スズナがウィンクして言った。
「それで、何故貴方達は襲われていたのかしら?」
カトレアが何故ロケット団に襲われていたのかを聞いた。
「それは・・・」
「何やら騒ぎがあったようだな」
そこへギンガ団のボスがやって来た。
「アカギ様!」
アカギがやって来てマーズが嬉しそうな顔をした。
「アカギ様、ロケット団の妨害を受けましたが、トレーナー達の加勢もあって退ける事が出来ました」
サターンが何が起きたのかをアカギに報告した。
「そうか・・・それで、例のポケモンはこの世界に連れて来る事は出来たか?」
「はい、パラドックスマシンで呼び出す事が出来ました」
そう言ってサターンが呼び出したポケモンをアカギに見せた。
「あれは・・・ウルガモス、に似ているポケモン?」
ベルがそのポケモンを見ていた。よく見るとそのポケモンはウルガモスによく似ている、地を歩いているポケモンだった。
「いかがでしょうか?」
アカギはそのパラドックスポケモンをつぶさに観察した。そして首を振って後ろを向いた。
「・・・・違う、私の求めているパラドックスポケモンではない」
「ではいかがしましょうか?」
「処分しろ」
「ええ、ちょっと待ってよ!」
処分しろと言うアカギにナタネが待ったをかけた。
「このポケモン、よく分からないけど、貴方達が呼んだポケモンなんでしょ!勝手に呼び出しておいて気に入らないからって処分するなんて酷すぎるよ!」
「仕方のない事だ、アカギ様のお眼鏡に合わなかったのだから」
サターンが首を振って仕方ないと言った。
「だったら、あたし達がこのポケモンを引き取るわ!それならいいでしょう!」
ナタネが自分達がこのパラドックスポケモンを引き取ると言った。
「あの、それなら僕がこのポケモンを引き取るよ」
カイトが自分が引き取って世話をすると言った。
「うん、よく言ったよ、貴方ならきっと守ってくれるよ!」
ナタネがカイトに抱き着いて頭を撫でて言った。
「アカギ様、いかがしましょうか?」
「そうだな、お前達が引き取ってくれるなら処分する手間が省ける。このパラドックスポケモンはお前達にくれてやろう。好きにするがいい・・・」
そう言ってギンガ団はパラドックスポケモンをカイトに渡した。
「もう大丈夫、この子が貴方を守ってくれるからね」
ナタネがそう言ってパラドックスポケモンに声をかけた。
「このポケモン、何て名前なんだろう?」
「そうだね、本で見た所、チヲハウハネって言う名前だね」
ベルがかつて見た本の記憶でそのポケモンの名前を思い出した。
「じゃあ、よろしくね」
カイトが声をかけると、チヲハウハネはひと鳴きして反応した。
「私の理想とするポケモンは出なかったな。だが、私は必ず私の理想とするパラドックスポケモンを手に入れてみせるぞ」
アカギはそう言ってギンガ団を連れて去っていった。
「ギンガ団、何をするつもりなんだろう?」
「理想のポケモンを捕まえるって言ってたけど、よく分からないな・・・」
スズナとナタネはアカギが何をしようとしているのか、よく分からずにいた。それはカイト一行も同じだった。
「怪しい動きをしていたなら、あたし達で止めようね」
「うん、また止めればいいだけの話だしね」
ナタネとスズナはそう言ってギンガ団が悪い事をしていたなら止めようと決めた。
「取り合えず、騒動は収まったみたいね。またシチューを食べなおしましょう」
カトレアがシチュー食べなおそうと言った。
「うん、勝負したからお腹ペコペコ!」
アイリスもお腹をすかせて食べようと言った。
「そうだね、じゃあ戻って食事を楽しもうか!」
スズナに言われて一行はスズナのシチューを食べなおす事にした。