ハクタイシティを出てハクタイの森に入ったカイト達だったが、不運にも雨が降って来た。
「もう、何で雨が降るのよ!」
トウコがバッグで頭を守って文句を言っていた。
「しょうがないよ、天気は変えられないから!」
トウヤが宥めながら雨宿り出来る場所を探していた。
「カイト、濡れてない、大丈夫かしら?」
カトレアがカイトに濡れていないかを聞いた。
「うん、大丈夫だよ、ランクルスが守ってくれてるから」
そう言ってカイトは上を見上げてランクルスを見た。カトレアのランクルスが傘になって超能力で決壊を張ってカイトとカトレアを守っていたのだ。
「カイトだけずるいわよ、私も入れなさい!」
トウコがカイトとカトレアの中に入り込んだ。
「ぴちゃぴちゃ、水たまりを踏むのって楽しいね」
雨宿り出来る場所を探しながら、ハウが水たまりを踏んで楽しんでいた。
「相変わらずだねあんたは、まあそこがいいんだけどさ」
ハウの前向きさにホミカは感心していた。
「あれ、見て、館があるよ!」
アイリスが指を差して館がある事を確認した。
「やった、そこで休んでいこう!」
トウヤが休めると安心した。一行が館を目指して走っていった。
「館には付いたけど、なんか寂れてるね・・・」
館に付いた一行だったがキョウヘイは寂れている事に気付いた。
「確かに、灯りがついていない。それに整備されていないみたいだ」
Nが館を見て、苔が付いた屋根に所々に穴が開いている、古ぼけた館である事に気付いた。
「でも、雨宿り出来るなら贅沢は言えないよね」
「では、ここで休憩を取られますか?」
トウヤの言葉にコクランがここで休んでいくかを聞いた。
「ええ、ここで休んでいくの?!」
館で休憩すると聞いてナタネが驚いた顔をして言った。
「え、何か問題でもあるんですか?」
シキミがきょとんとした顔をして言った。
「おおありだよ、ここ、森の洋館って言われる館だよ。ゴーストポケモンが出そうだし、怖いからやめようよ!」
ナタネがそこで休憩するのはやめようと言った。
「でも、他に雨宿り出来る場所はないですし・・・」
メイが近くに雨宿り出来る場所は無いと言った。
「あたしはここでもいいですよ、森の中にポツンと佇んでいる古ぼけた洋館、小説を作るにはいい場所ですね!」
シキミは創作威力から洋館に興味を持っていた。何かあるかもしれないと言う探求心が湧いていた。
「そうだね、それにゴーストポケモン達と仲良くなるのも悪くないよね」
Nもゴーストポケモン達と交流出来ると楽しそうにしていた。
「ええ、何でそんなに楽しそうなの。ねえ、本当にやめよう、雨宿りなら大きな木とかでさ・・・!」
「あら、あたくしは別にいいと思うけど?」
カトレアが洋館で休憩するのも悪くないと言った。
「何だか探検出来そうで面白いし、皆の反応を見るのも楽しいわ。是非、休みましょう」
「ダメダメ、ここで休憩するなんて、絶対何か起きそうだよ!」
「あらあら、どうしてそんなに怖がっているのかしら?そう言う顔を見ると余計にここで休みたくなるわ」
「ええ、やだよお、ここで休憩なんて・・・怖いよお」
洋館で休憩する事になってナタネは震えていた。
「さあ、入って休憩を取りましょう」
「はい、あたしも中に入りたくてドキドキしてるんです」
カトレアとシキミが積極的に館に入っていった。カイト達も続いて中に入っていった。
「お邪魔します!」
メイが館に入って挨拶したが、当然、館内には誰いなかった。
「誰もいないみたいですね」
シキミが廻りを見て館に誰もいない事に気付いた。
「ああ、何でこんな事になっちゃったんだろう。こんな所にいたくないのに・・・」
一行が興味津々に館内を見回す中、ナタネは落ち着かずに怯えていた。館内は雨の為に暗く、静寂な空気が漂っていた。
「ゴーストポケモン達、出ておいで!」
アイリスが声を上げてポケモン達に出てくるように言った。
「わあ、わあ、そんな事言わなくていいから!」
ナタネが慌てて、アイリスの口を塞いだ。
「いいじゃないですか、どんなゴーストポケモンが出て来るかあたし、楽しいです」
シキミはゴーストポケモンに会えるのを楽しみにしていた。
「取り合えず、広い場所に行こうか」
「そうだね、落ち着ける場所を探そう」
トウヤとNの言う通りに一行は落ち着ける場所へ歩いていった。そうして食堂と思われる場所に辿り着いた。