「さて、ここは見る限り食堂みたいだね・・・」
Nが辺りを見て、食堂だと気付いた。
「随分と広々とした造りになってるね・・・」
トウヤは食堂の広さに驚いていた。
「人がいたら、ごちそうなんかが出てたでしょうね、ああ、古ぼけた洋館なのがもったいないわ!」
料理が出てきたら完璧だったとトウコは言った。
「まあ、雨宿り出来るだけでもよしとしましょう。それに、何が起きるか楽しみだし」
「カトレアさん、冗談じゃ・・・」
「ふふ、もしかしたらよ・・・」
カトレアはクスクス笑ってトウヤ達の反応を楽しんでいた。
「静まり返った食堂、一同は何が起きるのか固唾を飲んで待っていた・・・」
シキミが本に小説のイメージになる文章を書いていた。
「う~ん、いいアイデアが思い浮かばないですね。ここは別の小説でも書こうかな・・・」
小説を書いていたシキミだがいいイメージが浮かばず別の小説を書こうか考えていた。
「ね、ねえ、あれ、何かな・・・!」
「あら、あれは・・・」
ナタネがビクビク震えてある物を指差していた。カトレア達が見るとそこには壁が割れて何かの歪みが出来ていた。
「ゲンゲロゲ~~~!」
歪みからゲンガーが出てきた舌を出して驚かした。
「きゃああ~~~~!出たーーーー!!!」
ナタネは大声を出して怖がってカトレアの肩に縋りついた。
「あら、ゴーストポケモンだわ」
「こんな登場の仕方、珍しいですね!」
カトレアは冷静になっていて、シキミはイメージが浮かんだのか、本にメモを書いた。
すると歪みからゴースやゴーストも出て来て、霊力で一行を歪みへと引きずり込んだ。
「何だこれ、吸い込まれる!」
「きゃああ、どうなっちゃうの!」
トウヤ達が足を踏ん張るも吸い込まれて歪みの中へと飲まれていった。
「ううん・・・」
カイトが目を覚まして辺りを見た。見るとそこは列車の中のようだった。
「カトレアお姉ちゃん・・・!」
隣に座って気絶しているカトレアを起こした。
「あら、ここは列車の中かしら?」
カトレアも列車の中にいる事に気付いた。見ると列車の中には一行が座っていた。
「ううん、何があったんだろう・・・」
「ここって列車の中かな?」
トウヤ、キョウヘイ達も目を覚まして列車の中にいる事に気付いた。
「確か私達、ゴーストポケモンに吸い込まれて・・・」
「そうそう、だけど、どうして列車の中にいるんだろう・・・」
トウコとナタネが何故自分達が列車の中にいるのか不思議に思っていた。
『ようこそ、幽霊列車へ、お前達は久しぶりのお客様だ』
そこへNがやって来て、カイト達に言った。
「N、どうしたんだ?」
「何だか様子が違うわ」
トウヤとトウコはNの様子がおかしい事に気付いた。
「見て、ゴーストポケモンが!」
アイリスが指を差すと、ゲンガーがNの頭を握っているのが分かった。
「もしかしてゲンガーが彼の意識を乗っ取っているのでは・・・!」
シキミがゲンガーがNを通訳代わりにしているのではと考察した。
「Nさんを通訳にしてるの?」
ハウが聞くとNの体が頷くように動いた。
『その通り、この人間の体を使って俺の言葉をお前達に介している』
「わあ、人間の体を使って喋れるなんて凄いなあ・・・」
「人間の意識を乗っ取るなんて、こんな展開、グレートです!」
ハウとシキミがゲンガーがNの意識を乗っ取って会話する事が出来る事に驚いていた。
「でもどうしてこの列車の中に?」
カイトが聞くとゲンガーは語り出した。
『お前達がいるのは玩具の列車の中だ。これから皆には、不思議で楽しい旅行を楽しんでもらおうと思うんだ』
「旅行ですか、それは楽しみですね!」
旅行と言う言葉にシキミはワクワクしていた。
「雨宿りの為に泊った洋館、そこではゴーストポケモン達との歓迎と観光旅行が待っていた。創作威力が湧いて来ますね!」
未知との旅行にシキミはドキドキしながら執筆していた。