火山での冒険を済ませて、列車は再び動き出した。
「ねえねえ、次はどこにいくんだろうね?」
アイリスはワクワクして次の冒険を楽しみにしていた。
「アイリスはどんな時でも相変わらずね」
アイリスの天真爛漫さにカトレアは微笑んで感心していた。
「流石に転がる岩に追われるような場所は勘弁かな」
トウヤは溜息を吐いて静かな場所がいいと言った。
『乗車中のお客様、次はヨツメシティに到着します』
アナウンスが流れて次の駅に到着する事を伝えた。
「ヨツメ?ヨスガシティじゃないの?」
街の名前が微妙に違う事にナタネは首をかしげていた。
「まあ、名前が違うだけで普通かもしれないですよ」
フウロが前向きに言ったがナタネは心配そうにしていた。
「フウロさん、もしかしたらドキドキするような街だったりして!」
トウコが何かあるかもしれないと楽しそうにしていた。
「ええ、流石にどっきりは勘弁してほしいな・・・」
「情けないわね、楽しまないでどうするのよ、ほら、到着したんだし、行くわよ!」
「ちょっとトウコ!」
トウコがトウヤの手を引っ張って先に進んでいった。
「あたし達も行きましょうか?」
「うん、行こう!」
フウロ、アイリス達も椅子から上がって外に出ていった。
「皆行ったわね、カイト、あたくし達も行きましょう」
「うん」
カトレアの手に引かれてカイトも進んでいった。
「どんな小説の題材になるのか、楽しみです!」
シキミは新しいアイデアが見つかるかもしれないとときめいていた。そうして一行は外に出て街に入った。
「見た感じはヨスガシティと変わらないね・・・」
街に入ってナタネがヨスガシティと同じである事に気付いてホッとしていた。
「良かった、何も変わった所はないみたいだね・・・」
「けど、ちょっと暗いかな・・・」
トウヤが外が夜のように暗い事に気付いた。
「何か出てきそうで怖いな・・・」
「ええ、オバケが出るのは勘弁だよ・・・」
トウヤが心配になるとナタネが怯えだした。
「いいじゃない、何かが出て来たって。肝試しみたいで面白いじゃないの!」
トウコだけは前向きになってはしゃいでいた。
「あら、何か振って来ましたね・・・」
フウロが空から何かが降って来た事に気付いた。それは紫の塊みたいなものだった。
「え、え、何これ・・・!」
塊はまとまって形になっていった。それを見てナタネは怯えていた。
「待ってこれ、段々人の形になって・・・!」
トウヤが驚くとそれは人の形になって一行の前に立った。四つの目をした紫の怪物が手を前に突きだして向かっていった。
「きゃああ、来たあ~~~~!!!」
怪物が向かってきてナタネは涙を浮かべて怖がっていた。
『言い忘れてたが、この街で四つの目をした怪物が襲い掛かって来るんだ』
ゲンガーが街の名前の由来と怪物に付いてを説明した。
「へえ、それでヨツメシティって言うのね」
「トウコ、呑気に言ってる場合じゃあいよ、早く逃げよう!」
「そうだよ、こんな所、早く逃げなきゃ!」
トウヤとナタネが早く逃げようと言った。
「確かに不気味ですね、ここは大人しく逃げましょう!」
「本当は返り討ちにしたいけど、皆逃げようとしてるし、仕方ないわね!」
フウロとトウコを始めとした一行は急いで街から逃げていった。怪物たちが追ってくる中で全速力で走って逃げていき、ようやく駅に辿り着いた。
「はああ、生きた心地がしなかったよ・・・」
駅に戻ってナタネは怯えていた。
「そう?私は楽しかったけど」
「アイリスもスリルを楽しめて良かったな」
トウコとアイリスはスリル溢れる逃走劇を楽しめたと喜んでいた。
「貴女達、あれを本当に楽しいと思ってるの・・・?」
ナタネは前向きなトウコ達に驚いていた。
「ええ、怖がってたら楽しい物も楽しめないでしょ」
「だからアイリス達はいつでも楽しむようにしてるの!」
「わあ、凄いプラス思考だね・・・」
トウコ達の前向きさにナタネは驚いていた。一行は列車に戻ると、汽車は再び動き出して次の街へと向かっていった。