※この作品はR-18です。

運命線上のデュエット   作:BaSH.sh

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受け継がれる意志と救世主の目覚めが訪れる。
同時進行で連載します。
漆黒の衣と銃器は受け継がれるだろう。


天命、轟く

陽光が結ばれた兄妹のベッドルームに差し込む。

その兄妹は無事に結ばれた。

 

「お兄ちゃん!!起きてーっ!!」

 

目を凝らし起きる、起こされる。

つまり、起き上がる。

愛の大きな囁きが身心を撫でる。

 

「あぁ、雪姫……おはよう。」

「お兄ちゃんっ!!大好きっ!!」

「俺も大好きだよ!!」

 

結ばれた兄妹の夫婦が愛し合う。

 

更に隣の部屋で自分たちの子供である兄妹が目覚める。

 

「親父!!おはよ!!」

先に出てきたのは兄だった。

 

「ちょっと、兄貴……!!声が大きいよ。」

続いて起きたのは妹だ。

 

妹が言葉を紡ぐ。

「ママ、おはよ!!昨日もパパとシたの?」

母は顔を赤らめる。

「にゃんで知ってるの~!!らめえ!!」

父の笑いが響いた。

「HAHAHA……!!」

 

テレビ番組が洪水のように流されている。

何が映っているかと言えばニュースである。

 

「大学病院がマルウエアでシステム停止……か。物騒だな、親父の会社のマシンは大丈夫なのか?」

 

朝からサイバー攻撃のニュースが流れる。

 

「大丈夫だ、既に解析を進めている。それと学校は好きな時に行くと良い。」

 

父親は中卒ながらもIT企業の社長を勤めながら他企業のCISOまでやっている。

そう、父親はホワイトハッカーだ。

 

母親は専業主婦で料理が洋菓子が得意な美少女、そして元社長令嬢で天真爛漫な可愛さを持っている。

 

学校は7時までの登校、しかし幾らでも時間は有る。

なぜならば、父親が学校に先に伝えているからだ。

 

「そうか、親父。それなら、良かった。」

「それより、学タブ・PC・スマホは持ったか?忘れるなよ、Linuxは俺たちの鎧と剣だ。」

「分かってるよ、親父。」

 

父親と兄は師弟関係みたいだ。

 

「ママ!!また兄貴とパパが変な話してる~!!」

「お兄ちゃんは救世主なの!!だから~!きっと、零時きゅんも救世主になるんだよ!!」

 

母親は良く分からないことを言う、それが本当かどうか分からない。

 

俺は学校に行くのが面倒だ、だから行かない。

 

「さて、俺は家でエロゲでもしようかなぁ。」

「兄貴、行かないの?」

「面倒だ、どこの時代にも思考停止をして行く馬鹿が多いものだ。だから行かない。」

「えー、兄貴と一緒に行きたかったのになぁ?」

「わかったよ、行くよ」

 

俺と妹は学校に向かった。

学校までは3分の通学だ。

 

父と母の母校だ。

父親は母校に出資していて性能が高いPCやタブレットが支給される。

そして高い教育の水準を父親は出資の際に求めた。

それは、なぜならば……父は母を虐めた生徒を今でも嫌いだからだ。

だが、それでもいじめは蔓延る。

 

───チャイムが鳴る、時間を区切る音だ。

 

───次の瞬間。

 

少し身長が高い生徒が数人と立ちはだかる。

「やーい!!遅刻!!バーカ!!」

大声が掻き鳴らされる。

 

───ったく、めんどくせえな。

 

通知が入る、音は無い。

マナーモードだ。

 

何の通知なのか、恐らくは虐める相手として分が悪いことなど誰でもわかるものだ。

 

どうやらPhoneNumberの取得が完了したらしい。

それが、どうしてなのか。

 

校内ネットワーク、即ちイントラネットに接続されている。

ならば、同一ネットワークのマシンのアドレスをパケットキャプチャで取得すること。

その上で該当するマシンにポートスキャンをかけて、空いてるポートで動いているサービスの脆弱性から侵入して電話帳に登録された電話番号を取得する。

そして、自分のスマートフォンのGPSとBluetoothを使い周辺の端末名と位置情報を割り出す。

後は、相手の電話番号へ自動案内を行う番号から電話をかけさせる。

 

これを自作のアプリケーションで実行した、それだけのことだ。

 

───直後、俺らに立ちはだかる奴らのスマートフォンが一斉に鳴り響く。

 

怒号が腹の底を突く、うるさい声だ。

「誰だよ!!うるせえな!!」

 

脅すように低い声で、そして窘めるように。

「出なくていいのか?大事な話かもしれないぞ?例えば……ね?」

俺は、おどけた表情と素振りをする。

 

「しゃーねぇな!!おい、てめえ!!誰だ!!」

「……。」

 

暫くの無音、静寂が時間を食う。

 

小さな音が聞こえてくる、音が大きくなっていく。

何の音か、語らずとも分かる者が居る。

 

「───これって、つまり。」

「───行きはよいよい。」

 

俺は口を開く、まるで濁った彼らを壊すように。

 

「───帰りは怖いだろう?帰りは気をつけて帰れよ。」

「わかったよ、通してやるよ。」

 

彼らは静かに退く。

朝から面倒な事だ。

だから、学校は嫌いだ。

俺と妹を虐める奴らは嫌いだ。

 

俺たちは教室に入る、実に騒がしい。

俺と妹は同じクラスだ、父と母と同様に兄妹で同じ年だが誕生日が違う。

 

今は夏、家は涼しかった。

学校は涼しさが足りない。

全く以て、それはエアコンの出力が足りていないからだ。

だが、それだけではない。

いつの時代も変わらず、学校は自堕落な生徒によって祭りのように煩くなる。

だからこそ、その騒がしい熱気で教室が暑い。

 

「今日も馬鹿馬鹿しい奴らだ、全くだ。」

「兄貴、顔が怖いよ……?」

「あぁ、すまん。大丈夫だ、何も無いよ。」

 

ホームルームの時間は重要な思考で、すっとばしていた。

すっ飛ばした時間の影響で眠気が来る、意識が飛ぶ。

 

───起立、礼。

 

授業の音だ、教師とクラスメイトの声が響く。

 

教師が俺に声をかける。

「大丈夫か、具合が悪いのか?」

「いえ、大丈夫です。」

俺は、咄嗟に否定した。

 

───その瞬間、俺のスマートフォンが鳴った。

 

教師が大声を出す。

「誰だ?スマホが鳴ってるぞ~!!授業中だぞ~!!」

 

俺は静かに声色を尖らせて言う。

「すまねえな、先生!!」

 

親父が静かに告ぐ。

「零時、街区管理ネットワークに侵入があった。速やかに迎撃すると良い。教えたことは覚えているだろう。お前なら出来る。」

 

親父は言う、あの頃の親父のように漆黒の銃器と同じモノと純白の衝動が蒼き閃光を迸らせるということが俺には出来てしまうと言う。

 

教師が口を開く。

「好きに行ってこい。」

 

クラスメイトは驚いた表情から何も動けない。

俺は、そのまま教室の扉を開ける。

そしてホワイトハッカーとして攻撃者と戦う為に空き教室へと向かう。




双星恋歌の主人公である結ばれた兄妹の子供が主人公という感じです。
ある意味ではファンサービスも入っています。
ハッキングに関しては出来るだけ忠実に書いていく予定です。
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