破滅と再生。
創世と破壊。
交わる兄妹。
天が落ちる。
空が焼ける。
刻まれた衝動。
それは悠久。
それは永久。
瞬間と瞬間が時間を抉じ開ける。
黒く深く。
白く愛おしく。
街を染める。
0と1が交わる。
仲つ二つ、二人で双つ星が紡ぐ。
眠り、揺れる風と陽炎。
雪と陽、月と太陽。
吹き荒む風と渓谷。
時間と引き換えに存在が刻まれる。
血の衝動が目覚める。
鼓動と慟哭が腹を貫く。
────俺は
私は────
「────雪ッ!!」
「────お兄ちゃんッ!!」
────紡げ────
歪む世界と白い光柱。
────詩え────
生にも死にも反逆し立ち上がる剣。
「────レジスタンス」
願いを収束させた総ての想いの弓。
「────フェイルノート」
死体の王とも言うべき神月の祖の咆哮が地を揺らし天すら焦がす。
「グオオオオオオ……!!」
さて、どうして先祖を二度も死なせなければならんのかなど当の運命にしか過ぎない事だ。
そんな些末事よりも、ここが何処なのか。
答えは単純だ。
───日本、2032年の令和。
ではなく、それは過去だ。
そうだった、場所だ。
今は死者の巣窟。
世界を削除する者により書き換えられたのだ。
そう、デリーターによって書き換えられた。
───まさに地獄の煉獄だ。
兄妹は神憑きの巫女と神子だ。
漆黒の衣と殺戮の強風が受け継がれる。
願いと想いが純白の天弓をもたらす。
帰ることのできない過去が脳裏に浮かぶ。
陽光が部屋に差し込む。
そよ風と妹の寝息。
妹の吐息が頬をくすぐる。
眠い、眠りたい。
甘い匂い、糖を摂るような香り。
抱きしめる、ただ何処にも行かせないために。
守る為に、抱きしめる。
誰にも奪われないように抱きしめる。
愛とは愛ゆえに身心を正す。
故に歪む者も存在する。
俺は妹に囁く。
「朝だよ、起きてほしいなぁ……?」
「起きてくれないと……俺チャンが、すねちゃうよ?」
「うーん、ううん。……しゅきぃ。」
まるで起爆剤のように紡ぐ。
「───愛してるよ。」
「おにぃ……!!だいしゅきーーーっ!!」
妹が飛び起きる、当然のように俺に抱き着く。
妹が俺の匂いを嗅ぐ。
「おにぃの匂い……しゅきぃ!!」
「わかった、わかった。さっさと飯を食うぞ……!!」
甘える妹と急ぐ兄も様子。
何処へ行くために急ぐのかと言えば学園だ。
俺は相も変わらず朝から甘えてくる妹の代わりに食パンを焼く。
それにしても、まさか雪が立派になっちまうなんて想像できなかったよ。
もう、今は「お兄ちゃん」と呼んでくれている。
まだ、ここが日本だった頃を俺は思い出した。
最近、昔のように書き始めましたが未だになまっている感覚です。