※この作品はR-18です。

「ハーレムルートを目指しましょう、先生」   作:アキラゼミ

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リクエスト
百合園セイアちゃんお願いします

しかと承った。
いつか書く予定だったので良い機会になり申した。
高評価、良ければ感想欄に感想もお願いします。
海綿体ネタは入れてないよ。

また、後書きにあるアンケートは「あと48時間」で締め切ります。「日曜日の23:59まで」です。
どうかお早めに。



リンゴ味の飴

「────ミカ、気にしちゃってるのか」

 

「君が手榴弾に立ち向かうからだろう。ミカの方が君より圧倒的に頑丈なんだから、君は何もせずに、ただ逃げればそれで良かったんだよ」

 

「そんな事言われてもね。あの時の私にはアレしか選択肢が無かったんだよ」

 

「やれやれだね。そんな事では、いつか死ぬよ?」

 

「誰しもいつか死ぬよ。生徒達より私の方が早くに死ぬのは、まぁ、順当だろうから。遅いか早いかの違いだよ。──まだ死ねないけどね。今の私には、やる事があまりにも多すぎる」

 

 マカロンを一齧りしつつ、ハーブティーも一口。ほんのりした砂糖とハーブティーの甘みが、液体に乗せられ一緒に口内にふんわりと広がる。

 

「にしても、セイアと2人きりなんて初めてだね。いつもはナギサも居るのに」

 

「ナギサはミカの様子を見に行っている。婚約者の君ですら面会謝絶なのでは、幼馴染に任せた方が、ミカの為にもなるだろう?」

 

「……そうだね」

 

 今日は、セイアに招待されて1対1でお茶会だ。

 ミカはあれから引き篭ってしまっているらしく、私でさえ、モモトークでの会話、通話が限界。今は私の顔を見たくないのだそう。凄くショックだが、仕方ないか、と割り切るしかない。

 足が吹っ飛んだ瞬間を見れば、そうもなるかな。

 

「救護騎士団の生徒達はもう復帰したんだって?」

 

「耳が早いね。誰から聞いたんだい?」

 

「ハナエからね。彼女からすれば同僚だから」

 

「あぁ……あの子には申し訳ない事をしたかもね」

 

「──仕方ないよ。この世の中、綺麗事だけじゃ、やっていけない事もあるもの……」

 

 手榴弾を投げ込んだ犯人の生徒2人は、何者かによってボロボロにされた状態で、現場から遠くない場所に放置されていたそうだ。しかも救護騎士団の生徒も20人前後、そのすぐそばにまるで山のように積み重なっていたとか……。

 2人は「他校の生徒が」「アビドスの校章だ」と騒ぎ、ほんの一瞬、アビドスにトリニティから目が向けられる事となったが、そもそも彼女らがミカの部屋に手榴弾なんかを投げ込まなければこんな事にならなかったし、救護騎士団の対応も、褒められたものではなかった────という、少し無理矢理に思える判断が下され、アビドスは不問となった。

 というのも、こんな「無理矢理」が通せるくらい犯人や救護騎士団の生徒がPTSDにも似た状態になっていたようで、精神的に摩耗しているそうだ。だから、圧に負け、ほぼ言いなり状態だったそう。

 犯人の2人などは、周囲から「人数が少なくて、すぐ犯人を特定されかねないアビドスを引き合いに出すなんて頭がイカレている」と、虚言扱いされ、自主退学に追い込まれたくらいだとか。

 私はホシノに連れられてトリニティを出たから、その2人が嘘を言っているのではないと分かった。ミカもホシノを見ているから、その点に関してのみ犯人の2人を擁護できる。

 ────でも、私もミカもそれは言わなかった。だって2人のその発言を「真実」だと証言すれば、次は、トリニティ内で銃撃事件を起こしたホシノが糾弾されるからね。

 トリニティの力を以てすれば、アビドスを廃校に追い込む事なんて、そう難しくはないはずだから。

 私は「先生」だ。「公平、公正、中立」の立場であるべきである。そんなのよく分かってる。でも、申し訳ないが、私の足を飛ばした生徒よりホシノを優先して守りたいと思うのは、きっと「人」として間違ってはいないんじゃないかな……と思う。

 でも「先生」としてなら、大間違いもいいところだろう。間違いなく、これは墓まで持っていくべき大問題だ。手回ししてくれたナギサには、きっと、私はもう一生、頭が上がらないだろう。ミネにも、申し訳ない事をしてしまった。

 

「────全く。ゲマトリアの連中とのやり取りは疲れた。無駄に頭を使うからね」

 

「そう?……そんな感じは……しないけどなぁ」

 

「それはそうだろう。ゲマトリアは、『先生大好きクラブ』だ。先生の為にホイホイ超技術を提供するようなヤツが、先生に無駄に頭を使わせるような事など言うまい」

 

「なんか私、ゲマトリアに甘やかされてる?」

 

「何を今更。私はね、先生を守れず、そして回復もさせられずとも、義足くらいならば用意してくれるだろうと、その程度に思っていたんだよ?まさか、義足どころか生身を再生させるなんて誰が思う?」

 

「それはホントにビックリしたよ。私はトカゲか?みたいな……ね」

 

「知っているかい?トカゲの尻尾とは、見かけ上は再生していても骨までは再生していないんだよ」

 

「えっそうなの?」

 

「せいぜいが軟骨までさ。オマケに再生後は模様も色も元のモノと変わってしまうのが通例だという。運が悪ければ体格に不似合いな太さのモノが生え、または二股に生えてしまう事もそう少なくないのだそうだ」

 

「えー……再生って万能だと思ってたのに……」

 

 じゃあマエストロ、本当に凄いな。ゲマトリアの超技術と言ってしまえばそれまでだけれど、生命の神秘を容易く超えているって事だもんね。

 

「ところで、先生の足……リハビリは順調かい?」

 

「うん。でも、リハビリらしいリハビリなんて殆どしてないんだけどね。自転車に乗っていれば、すぐ鍛えられたよ。今では、50mのタイムも以前までと遜色ないし」

 

「それは良かった。足、特に太ももの筋肉は人体の中でも極めて鍛えやすい部類だからね。そのような軽い捉え方をするのも、さもありなん……」

 

 カップケーキを一口で頂く。何やら今日はヤケにお菓子を取る手が進んで仕方ない。あまり食べるとお腹に肉がついてしまいそうで嫌だが、今はただ、お菓子、甘い物を食べたい。ミカに会えないというストレスによるものだろうか?何にせよいつもより美味しく感じてならない。

 バウムクーヘンも素晴らしい。淡い甘みと、このふわふわな食感のアクセント。マドレーヌ、追加のドーナツに、ハーブティーに……。

 

「……今日の君はよく食べるね」

 

「むぐっ。ん……ごめん、はしたなかったね」

 

「遠回しに指摘したかったんじゃない。君を見てのただの感想さ。君に食べてもらう為にこうして用意したんだ、君がこれらを食べて何が悪い?こうして眺めこそすれど、咎めるつもりなど微塵も無いよ」

 

「そう言って貰えると嬉しいけど……」

 

「……美味しいかい?」

 

「うん、いつものより美味しいよ」

 

「え」

 

「?」

 

「……あっ、あぁいや、なんでもないよ」

 

 顔を赤らめ袖を口元に当てて黙り込んでしまう。

 どうせならミカへの手土産にしたい。会えないと思うけど、ナギサ伝いに渡してもらえばいいかな。

 どうせならカヤへのお土産にするのも悪くない。あぁでもカヤは紅茶やハーブティーよりコーヒー派だから、こういうお茶請けは相性悪いのかな?

 

「ねぇセイア、これどこで買ったの?」

 

「?……それを聞いてどうするんだい?」

 

「持って帰ってシャーレの皆で食べたくて。あと、ミカへの手土産にもしたくてさ」

 

「そうか。期待させてしまってすまない事をした。残念だが、これらを売っている店なんか無いよ」

 

「え?」

 

「これらは一点モノさ。……私の手作りなんだ」

 

「ええっ!?いつものと変わらない見た目だから、てっきり店で買ってるのかと──待って、それならティーパーティーのお茶会でのお菓子って、いつもセイアが手作りで用意してたの!?」

 

「そんなワケあるはずないだろうッ!?いつものはプロが手掛けたスイーツだ!今日は、そのっ、ただそういう気分だったから、プロのを真似て作った!ただ、それだけだ……///」

 

「へ、へぇー……凄いや……」

 

 顔を赤くさせて袖をパタパタさせるセイア、ただシンプルに可愛い。あのシマエナガくんも困惑する可愛さだ。私がケモ耳好きという事を抜きにしても可愛すぎる。

 

「……ロールケーキはナギサの手作りだがね」

 

「あ、そうなんだ。……ん、いつも通り美味しい。プロと遜色ないでしょう、この出来は」

 

「知っての通り、ナギサは拘りが強い方だからね。妥協は許さないのさ」

 

 妥協は許さない──ほんとか〜?それはちょっと疑わしいけどね。完璧そうに見えてそうじゃない、そんなとこもナギサの魅力の1つだけど、流石に、妥協は許さないなんてレベルだったっけ?うーむ。少なくとも私にはそうは見えないけれど。

 ──ロールケーキ作りには妥協しないって事か。それならわかるな。なんかそんな感じするものね。

 

「はぁ〜、セイアの手作りかー。道理でいつものと違うと思ったんだよ」

 

「え?な……何かおかしな所でもあったかい?」

 

「見た目はいつもと変わらないのにヤケに美味しく感じてさ。ストレスによるものって思ってたけど、セイアの手作りなら、そりゃ美味しく感じるよね」

 

「────ッ!!」

 

 一瞬だけ焦るような顔を見せたが彼女の手作りは美味しいと伝えると、逆に、目を見開いて硬直してしまった。その間も私はムグムグお菓子を食べる。セイアの手作り、これは確かに限定品。食べなきゃ損するよね。食べなきゃお天道様の下を歩けない。フィギュアとは違って値段の付けられない、まさにプライスレスの限定品だ。

 

「──ところで、キャンディでもどうかな。今回のハーブに合わせたものを取り揃えてみたんだ。幾らお菓子が柔らかいとはいえ、常に動かしていては、疲労してしまう。口を休ませるのにいいだろう?」

 

「これも手作り?」

 

「そんなワケあるか!流石に取り寄せたモノだよ!君は私を菓子職人だと思っているのかい!?」

 

「こんなにも沢山のお菓子を作れたら、まぁ」

 

「ったく……大体、プロの方が美味しいだろう?」

 

「んー。少なくとも私には、セイアのお菓子の方が口に合ってるかも」

 

「相変わらず、君はお世辞が上手いね。柄にもなく嬉しくなってしまうじゃないか」

 

「私はお世辞なんて言わないよ」

 

「……ふん……どうだかね」

 

「だって、セイアがこれ手作りだって明かす前からいつもより食べてたと思うけど?」

 

「!!」

 

「いつもより美味しいと思ったからね。ついつい、いつもより進んじゃった」

 

「……そ、そうか。その……ありがとう……先生」

 

「こちらこそ。こんなに美味しいお菓子は、初めて食べたかもしれないよ」

 

(そうか。確かに、私の手作りと明かす前には既によく食べていたね。先生には私の手作りの方が口に合うのか……そうか……)

 

 ハーブティーを口に運びつつ、セイアはチラチラ視線を投げ掛けてくる。何か察して欲しいみたいな目にも見えるが、「そんなに食べるのかい?」とか言いそうな目にも見える。

 

(だけど君は、まだ「足りていない」かな。試験の点数なら95点と言ったところだろうか。どうせ私の手作りだと知ったのならば、意味まで察して欲しいところだったんだがね。──流石に無理か。今は、バレンタインの季節でもないし。こればかりは先生ではなく、私の配慮が足りていなかった、かな?)

 

 自分が勧めるだけあって、私がこうしてお菓子を食べていても、箸休めならぬフォーク休めの為か、パクリとキャンディを口に含む。しばらくそうしてキャンディを口の中で転がしていたが……。

 

「……あまり好きではない味を引いてしまった」

 

「あらま」

 

「勿体無いがこれは廃棄しよう、苦手な味は口内が不快で仕方ない」

 

「クジ引きじゃないんだし見てから取りなさいな。折角、ガラスの器に盛ってあるんだからさ」

 

「運を天に任せるのも一興かと思ったんだ。結果、おみくじで喩えるなら、大吉(・・)を引いてしまったよ」

 

「……?そこは大凶じゃない?」

 

「いいや。これは、紛れもなく大吉さ」

 

 椅子を降り、スタスタと私のすぐ側にまで来る。するとセイアは私の顔に手を伸ばすと、両頬を手で固定し、目を瞑って、顔を近付けてくる。

 私はされるがままに、彼女の小さな唇を、自分の唇で受け止めた。

 瞬間、フワリと広がるリンゴの香り。その香りとセイアの唇の柔らかさを堪能していると、今度は、砂糖の甘味を纏った薄紅色の蛇が、唇を割って侵入してきた。体格通りに、小さくて可愛い舌で、私がそれを受け止めようと舌を前に出すと、見計らったように、彼女の舌の上から、コロンとキャンディが転がってくる。その時、ついでとばかりに、彼女の舌先に触れるのも忘れない。

 匂い通りリンゴ味の飴で、私に飴を渡し終えるとセイアから舌を引いて、甘い糸を連結させながら、唇を離した。

 

「っ……ふぅ…………どうかな、先生?」

 

「ど……どうって」

 

「────これは私の『気持ち』だよ。受け取ってくれるかい……?」

 

「セイア……」

 

 キュッと可愛らしく横から抱きついてくる。私と彼女とではそれなりに身長差があるけど、こうして私は椅子に座っていると、顔の高さ的にも立ってるよりは余裕がある。

 私は飴を堪能しながら、彼女を抱き締め返す。

 

「……ありがとう。美味しいよ」

 

「………………へっ?」

 

「セイア&リンゴ味、悪くないと思うよ?ちょっとビックリしたけど」

 

「ち、違っ──あのねぇ!?君ってヤツは、乙女のファーストキスを受けておきながら、一体どうしてそんな(とぼ)けた真似を……」

 

「分かってる」

 

「!」

 

「だから……ごめん(・・・)

 

「……えっ?」

 

 気の抜けたような顔で、力無く、呆然と私の顔を見つめ返してくる。まさか断られるとは思ってなどいなかった、そう言わんばかりの反応だ。実際問題この状況で断るヤツなど居ないだろう。でも……。

 

「トリニティに居ると、ミカの事が頭にチラついて離れないんだ。ミカからOK貰っているとはいえ、あれから一度も会えてないのに、トリニティで事を起こす気分には……なれなくて」

 

「っ!」

 

「だから、本当にごめん、セイア。もう少しだけ、待っていてくれないかな」

 

「………………」

 

「せめてミカに会えたらそれでいいから!ねっ?」

 

「……本当に君はデリカシーというものが無いね」

 

「え?」

 

「やっとの思いで君に想いを伝えた女の子の前で、他の女の子の名前を出すなんてね。時代が時代なら切腹モノの愚行だよ」

 

「う……」

 

「唇のみならず、舌まで触れ合わせておきながら、断るなんてね。全く、どうしてくれるんだい?私のこの胸の高鳴り」

 

「……ごめん」

 

 唇だけなら、セイアから触れてきたし──などと言い訳も出来たが、舌を触れ合わせたのは言い訳も不可能だ。何故なら、彼女の舌は、彼女からは私に触れてはこなかったからだ。私の方から彼女の舌を迎えに行き、触れ合わせたんだ。

 

「しかし理由が理由だけに仕方ないから、君も私の高鳴りを感じたまえ。それで勘弁してあげよう」

 

「どういう……」

 

「私の胸を触れと言ってるんだよ。ほら」

 

「なっ……いや待っ、力強ッ!?」

 

「君は私が理性ある女である事に感謝するべきだ。こんなにも力の差があるんだ、私もその気になれば君を押し倒し、強引に『想いを遂げる』ことなど、文字通り赤子の手を捻るような事なんだよ……♡」

 

 グギギギッと椅子ごと引っ張られそうなくらいの圧倒的な「力」で私の手を引っ張り寄せる。身体が弱いセイアですらこれなら、ミカが本気を出したらどうなるのか────それにゾッとした私は彼女の力に身を任せ、手の主導権を預ける事にした。

 

「抵抗をやめたか、賢明な判断だよ」

 

「!!!」

 

「んっ、ほら、分かるかい?今日の為にノーブラにしてきたんだよ……?それを、君という男は……」

 

 ────イエスロリータ、パイタッチ。

 セイアに手首を掴まれてしまった私は、そのまま彼女にされるがままになりその微かな膨らみを服の上から味わう事になる。指先から感じる、服越しの小さくも勃起した乳首……。

 

「ミカに操を立てる義理など無いのだろう?なら、欲に身を委ね素直に私を抱いた方が、君としても、楽になると思うが……?」

 

「っ……」

 

「尤も、この言葉は、主に女性に対し使うものか。まぁどうでもいいがね──ほら、早く楽になろう。ズボンの中でパンパンに膨らんでいるというのが、布の上からでも分かるよ。……どうだい?」

 

「……今回は、我慢するよ」

 

「中々に強情だね。────なら、私がミカを説得しようじゃないか。幼馴染のナギサ程ではないが、君よりかは、ミカと触れ合ってきた期間は長いよ。恐らくは、君よりミカの事を知っていると思うし、君とちゃんと会うよう、彼女を説得してあげよう」

 

「!!」

 

「だから──どうかな?前払いしてくれるかい?」

 

「……どうすればいい?」

 

 ふわりと、女の子の甘い匂いを漂わせ、優しく、包み込むように抱き締めてくれる。すると、少しの間を置き、私の太ももを撫でながら、耳元で囁く。

 

「言っているだろう?私を抱いてくれればいいよ。私とも、愛し合おうじゃないか。君は私の事を拒否するのかい?少なくとも、君の凶悪なイチモツは、この身を貫きたそうにウズウズしているようだよ」

 

「ッ……」

 

「君は私を性的に見れるのだろう?このような幼い身体でも抱けるだろう?」

 

「……ごめん……大好き。抱け……ます……」

 

「なに、私は今、こうして君を誘っているんだよ?寧ろ、女として見てもらえているなら今は有難い。私の部屋は、ミカの部屋より壁が分厚くてね。音も漏れたりしないから……さっさと移動しようか」

 

「……うん」

 

「ありがとう。せっかく私の部屋に来るんだから、たっぷり愛し合おう。時の感覚が、消えてなくなるまで……2人の境界が曖昧になり、溶け合うまで」

 

 お茶会は中断。セイアの案内にて、彼女の部屋に向かう事に。途中、生徒とすれ違う事も考慮してか手を繋いだりはしなかったけれど、どこかいつもと距離感が違うような気がした。

 

 ◆

 

「君は、行為の前にも関わらず、乙女にシャワーを浴びさせない派らしいね?ミカから聞いて、とても驚いた覚えがあるよ」

 

「浴びさせないなんて事はないよ。私からお願いをしてるだけだから。だから、セイアが浴びたいならそうすればいいし……」

 

「無論、私も浴びない。その方が、より君の興奮を高められるのなら……私もそうしたいのさ」

 

「無理は、してない?」

 

「していないよ。問題無い。ただ君のデリカシーの無さに苦笑したいところではあるがね。──全く、体臭に興奮するって何なんだい?私には全く意味が分からないよ……特殊性癖もいいところだ」

 

「と、特殊性癖……ではないと思うけど……っ」

 

「少なくとも一般的ではない性癖だよ。それだけは断言しよう。君の周りの女性は、私も含め、揃いも揃って君に気持ち良くなってもらいたいから、君の意向に従ってるんだ。まず年頃の女の子は、体臭を気にするものなんだから。あまりそこを突くのは、良くない事なのだよ?」

 

「はあ……はぁ……っ……ふぅ、はぁ……」

 

「……きっ、聞いてるのかい……?」

 

「ん……ちゅるっ…………ちゅ、ちゅぱっ……」

 

「ひぁあっ!?腋を舐めるな、吸うなぁっ!どっ、どうかしているよ君はぁっ!あっあっ、くすぐっ、たひっ、あっ……ひぁぁっ♡」

 

 セイアの部屋に連れ込まれた後は、やる事が既に決まってるとはいえ、とても早かった。部屋の鍵を閉め、窓を施錠、レースカーテンを閉め、その上で遮光カーテンまで閉めて部屋を自然と暗くさせる。

 それからはひたすら無言のまま2人で全裸となりセイアをベッドに寝かせ──私はその上に容赦なく覆い被さる。

 数度のキスを経てから、手は頬を、そして狐耳を堪能しつつ、私の口は彼女の可愛らしい腋の下へと吸い寄せられ、少々汗ばんでいるからか軽い塩味を感じながら舐め回す。

 

「んぁ♡ はぁ、はぁ♡ 君のフェティシズムは、実に、多岐にわたるようだね♡ 体臭(ニオイ)に、ケモ耳、今度は腋かい♡」

 

「っ……じゅるっ…………ぺろっ、ずぞぞぞっ……」

 

「〜〜〜〜〜っ♡♡ 私だって、女の子なんだよ?あっ♡ 腋より、その、胸とか、他にあるだろう♡ 全く君というヤツは、本当にデリかしぃっ♡♡」

 

「乳首弱そうだから、責めないでおいたんだけど。思ったより責めて良さそう……?だね?」

 

「あ♡ ま、待ってくれ!すまない、デリカシーに欠けると言ったのは訂正させてくれ♡ 思っていたよりも紳士的だったんだね、楽しむ為に敢えて既に察していたはずの私の弱点を責めない゙ぃっ♡♡」

 

「もうダメ……少しだけ厳しく責めるよ」

 

「ひぐっ♡ ちっ、乳首ぃ、取れちゃ、ふぐっ♡ はぁ、あっ♡ あんっ♡ らめぇっ♡ あたまが、びりって、なってぇ♡ きみの顔もッ、見えない、くらい……白くなって、くるっ♡♡」

 

 左手は彼女の右腕の二の腕の柔らかさを堪能し、左手は彼女の乳首を弄り、口では彼女にキスしたりまたは左手と同じように乳首をイジメたり。

 私とセイアでは、そこそこの体格差があるから、正常位で挿入したらキスするのは難しいんだよね。私が身体を丸めないと。

 柔軟体操とか、日課にした方がいいのかなぁ。

 

「はぁっ、はぐっ……うぅ、はぁあんっ♡♡」

 

「ふぅ……はぁ……セイア……セイア……っ」

 

「ッ……!?ぐぅっ!?」

 

 腋を舐めていると、セイアは身体を跳ねさせて、軽く白目を剥きかける。その後もビクビクと小さく身体を痙攣させ、落ち着くと肩で大きく息をする。

 

「はぁ……はぁ……っ……ふぅ…………♡」

 

「セイア……イッ、たの?」

 

「そうか……今のが、絶頂というものか……♡」

 

「腋で?」

 

「あぁ、容易くイカされてしまった♡ どうする?既にトロトロだよ……食べ頃だと思わないかい?」

 

 にゅぱっ♡──なんて音が聞こえてきそうな程、トロトロに濡れている薄ピンク色の陰部。とっても小さくて、指で限界にも思えそうな彼女の陰部は、酷く扇情的で──樹液に吸い寄せられる虫のように私の口は自然と彼女の陰部に舌を這わせていた。

 

「はぅっ♡ なんでっ、なめ、舐めるんだいっ♡♡ せっかく、挿入しやすいよう、ひぅっ♡ 開いて、あげているというのにっ♡ ハァハァ、はうっ♡ あっ、んっ……あんっ♡ あっ♡ はぁあん♡」

 

 甘露な蜜のような、セイアの愛液。スキットルに入れて持ち歩く様を妄想するくらい、クセになる。

 小さな、小さな膣口──こんな穴に私のが入るのだろうか。挿入したらうっかり壊してしまいそうで怖くなってしまう。

 

「早く挿入、しておくれよ♡ その為の膣なんだ、心配することなど何も無い……♡」

 

「……いいの?」

 

「私はね、早く先生を、この身体の奥で感じたくて堪らないんだよ♡ だから、助けると思って、ね?容赦なく犯してくれると嬉しいのだが……♡」

 

「ッ……」

 

 私は何も言わず顔を膣口から離し弾力の強い唇にチュッとキスを1つ。それから私は彼女を抱き抱え身体を起こさせると、私がベッドに座り、セイアを私の太ももに座らせて、赤黒く怒張したペニスを、下腹部にあてがう。

 

「ほ、ほう……正常位ではなくこの体位を……♡」

 

「この方がキスしやすいからね」

 

「ッ!そ、そうか、キス魔なんだね君は♡ まぁ、さっきからやたらとキスしてくるから、そうだとは思っていたけれど……♡」

 

「……挿れるよ?いい?」

 

「あんまりレディを待たせるものじゃない。今日のところは私から挿入してあげるよ♡」

 

「えっ……うぁっ……アツい……!」

 

 ガニ股になってベッドに立ち、反り返るペニスを包み込むように掴むと、クチュクチュ自分の陰部に当てる。手、そして足が震え、上手く挿入できない様子だった。

 しかしその必死な様子がどこか可愛くて、私は、挿入しようと奮闘する彼女を間近で見つめていた。

 

「ンッ♡ いいぞ、やっといい所に来たな……♡」

 

「狙い定めてるセイアも可愛かったよ」

 

「少しは手伝ってくれても、と思っていたのだが、やはり君は悪趣味だな♡ 挿入しようと頑張る私をそんな目で見ていたのかい♡──本当に、君というヤツは……どうしようもない変態だね♡」

 

「そんな変態とセックスしていいの?」

 

「いいとも♡ そんなどうしようもない君の事が、好きなんだから……どうしようもなく、ねっ♡」

 

 キスと同時に腰を下ろし、挿入しようとするが、亀頭がほんの少し埋まっただけ。キツすぎて、まだ挿入するには早かったらしい。

 

「……解さないと難しいと思うよ」

 

「いいんだ、これくらい。寧ろ、痛みこそ今の私に必要かもしれないと思っているよ。大好きな君と、やっとこうして身体を重ねられるとなれば──心も身体も、このように浮ついてしまうのさ……♡」

 

「っ……セイア……」

 

「だから、頼めるかな?ヘリウムの入った風船を、空に飛ばさなぬよう繋ぎとめるかのように────君のこのペニスを膣内(ナカ)に強引に捩じ込んで、私を、君に繋ぎとめてくれ……っ♡」

 

「強引にだなんて、そんな……」

 

「私、結構、君のタイプなんだろう?なら、強引な手を使ってでも手に入れたいと思わないのかい?」

 

「ッ!?」

 

「気付かないとでも思ったのかい?ミカやナギサと話しながらも、無言を貫く私を気にしてチラチラと熱い視線を向けてきていたじゃないか。腋よりは、胸を覗き見ようとしていたのかもしれないけれど、顔も結構な頻度で見てきていたね」

 

「き、気付いてたの……?」

 

「バレバレだよ。乙女は視線に敏感なんだ。ミカやナギサも君が私を見ているのに恐らく気付いていただろう。……良い教訓になったね?」

 

「……そうだね」

 

 苦笑を返す事しかできない。その間もセイアは、にゅぷぷっ……と少しずつ挿入を継続している。

 

「こ、これはっ、私のこの小さな身体には、だいぶ不似合いな太さ、長さだが……ひぐっっ♡」

 

「だ、大丈夫?痛いなら無理しなくても……」

 

「なに、今更、構いやしないさ、この程度の痛み♡私にはもう、快楽を享受する未来しか、()えないんだからね♡……だから頼むよ、押し込んでくれ♡」

 

「……わかった!」

 

「ふぉっ!?……お゙っ、おぎゅっ……!?」

 

 太ももに手を添え、真っ直ぐに下ろす。亀頭まで挿入できていたから、下ろすだけで、セイアの膣に私のペニスを捩じ込む事ができた。

 

「いっ……たた…………」

 

「!……ごめん、痛かったよね……直ぐに抜……」

 

「抜かないでくれ!──これでいいんだよ。初めてだから、これくらい鮮烈な、記憶にも身体にも残るモノが欲しかっただけなんだ。だからどうかそんな顔をしないでくれ、先生……♡」

 

 ツーッと細いスジのように溢れてくる破瓜の血。かなりの痛みだったろうに、涙すら見せずに耐えるなんて、セイア、実は結構……。

 

「ああ、破瓜の血まで出てしまったようだ。それもそうだ、指すら殆ど挿入した事がないんだからね。私がこの狭い膣に挿入した事があるとすれば、この小枝のような指と……ナギサのロールケーキのような先生のペニスだけだ……♡」

 

「ロールケーキは流石に大袈裟……」

 

「いやただの比喩だよ……誰の膣がロールケーキ級のペニスを受け止められると言うんだい……」

 

「あはは……」

 

「全く君は本当に冗談の通じないヤツだ。周囲から揶揄われる事も少なくなさそうだね」

 

 脳裏にハナコの顔が浮かんだ。

 

「その顔は、図星といったところか。イジリ甲斐がありそうだものな、君は。そんな所も、決して嫌いではないよ……んっ…………ふ、ふぅ……はぁ……♡」

 

「もう動くの?馴染ませないと……」

 

「言ったろう。折角の処女卒業(ハジメテ)なんだ、どうせなら今しか体験できない事を……味わっておきたい♡」

 

「……無理はしないでね?」

 

「多少の無理は厭わないさ。それよりほら。無駄話なんかしていないで、折角、キスがしやすい体位にしたんだ……キスくらいしておくれよ♡」

 

「!」

 

 そうだ。何の為に、正常位じゃなくて初っ端からこの対面座位にしたんだ。体格差のあるセイアと、キスしながらセックスする為だろう。

 私は彼女に返事をする前に、弾かれるように唇を押し付け、同時に腰を掴む。それでセイアも察したようで、私の首に手を回すと、トサッと軽い重みを預けてきた。

 

「動いてくれ、先生♡ 容赦なく突いて、私の膣に先生の子種を撒いてくれ……♡」

 

「わかった、動くよ」

 

「んっ♡ あ、あぁっ♡ スゴイよッ♡ 膣内が、削り取られるみたいだっ♡ あ、あんっ、先生っ♡ そうだ、容赦なく動いてっ♡ 突いてぇっ♡」

 

「セイア……っ」

 

「んっ♡ んぅ……はぷ……んふっ、ふぐ……ぢゅる……ごくっ、ぷはぁっ♡ 本当にっ容赦しないんだね、君は♡ 舌が取れるかと思っ……たぁっ♡」

 

 プルップルの小さな舌を吸うと、それはちょっと恥ずかしいのか拒むような素振りを見せる。しかしそれでも継続して舌を吸っていると、負けたように自分から舌を私に挿入してくるし、彼女から唾液も飲ませてくれる。

 だから私はそれを堪能した後、私のを彼女に送り強引に口に含ませると、セイアはそれを自分の口でクチュクチュと動かして味わい、やがて飲み込む。

 

「全く、君の唾液は甘いね♡ 甘いの食べすぎだ♡ 病気になっても知らないよ?」

 

「セイアのお菓子が美味しいから仕方ないでしょ」

 

「ふふ、光栄だ♡ ならば今は私というスイーツを味わってくれ♡ 犯して♡ 食べて♡ ひたすらに求め続けて、私という女を味わってくれ♡ きっと君にとって、私はっ、甘露なスイーツのはずさ♡」

 

「スイーツ……じゃないよ。寧ろメイン料理だ」

 

「ほへっ……?」

 

「スイーツは、料理で言うならデザート──でも、私にとってセイアは、デザートじゃない。立派な、そう、立派なメインディッシュなんだ……っ!」

 

「……っ♡♡」

 

 じゅんわりと愛液が分泌されたのか、少しばかり滑りが良くなった気がする。

 たんっ、たんっ、とゆったりとしていたピストンだったが、たんったんったんっ、と、少しは速度が上がったような気がする。

 

「そうかいっ……あんっ♡ 先生にとって、どんな、存在なのか、気になっていたけれど……ふぅ、はぁ、そうか、私は……っ、メインディッシュ、か……♡」

 

「デザートみたいなオマケとしては、見てないよ。さっきセイアが自分で言ってたけれど、セイアは、私の好み……ストライクゾーンほぼ真ん中だし……」

 

「嬉しい事を言ってくれるね♡ なら次の婚約者は私かな?それなら、尚のこと嬉しいんだがね♡」

 

「────!」

 

 シロコ、ノア、ホシノ、ユウカ、ハナコ────どうして、咄嗟に出てきた?私が「そういう目」で見ているのが彼女達、という事なのか……?

 いや。考えるな。少なくともそれは今じゃない。今はそう、セイアの事だけを見るんだ。じゃないと彼女にも失礼にあたる。

 セイア────あ、やばい、射精()そう。

 

「案外、早いかもしれないね」

 

「……へっ!?」

 

「だってほら……こんなに可愛い」

 

 そっと片手を頬に添えると、膣がきゅんきゅんと全体的に締め付けてくる。セイアは口元を震わせ、耳までカァッと赤くさせる。

 

「〜〜〜〜〜っっ♡♡──君はどうしてそんなに、歯の浮くようなセリフを堂々と……♡」

 

「『歯の浮くような』?信じてもらえない?」

 

「それはっ、そうだろう……さっきまであんなにっ、ミカがどうのと、誘っても手出しなかったのにっ……いざ行為を始めたら、そんな事を……んっ♡♡」

 

「言ったでしょ。ミカに会えさえすれば、その後でセイアを抱きたいって。どっちにしろ抱いてたよ、こんな風にさっ……!」

 

「あぁんっ♡ そんな、本当、なのかいっ?どうも信じ難いな、行為中の、君の、せっ、セリフはっ♡ はあ、はぁっ……ひぐぅっ♡」

 

「でもセイアも締め付けてくるじゃない。嬉しいんでしょ?」

 

「うっ、嬉しくなんか、ないさ……んぁあっ♡ ただその、うっ♡ 君は少しっ、都合が良すぎるから、あんっ♡ 私は、そうは、いかないよ、と……♡」

 

「──私だって我慢するべき時はするよ。さっきはセイアの誘いに乗るまいと我慢していたから、いざ行為を始めたら都合のいい事ばかり並べてるように聞こえてるのかもしれないね」

 

「お゙っ♡ ほっ、ほぐっ♡ んぅっ♡ う、うっ♡ そんなっ、あんっ♡ あぁっ♡ 我慢だなんて、君らしくないよ♡ 最初から、こっ、こうして、欲を解放、させるのが……ん゙っ、君らし……い゙っ♡」

 

「最初から、ね。それじゃあ、ホントに次の指輪、セイアに渡すよ?」

 

「へぁっ!?にゃっ、なんれっ……んおぉっ♡ 奥っそんな、突かないれっ♡♡ せんせっ、お゙っ♡」

 

「なんで?…………好き、だから?」

 

「イグッ♡ せんせっ、せんせぇ♡ またイクッ♡ イッ♡……んおっ、ふぉおっ♡ イグぅうっ♡♡」

 

 ギュッと可愛らしく私を抱き寄せ、耳元でそんな嬌声を上げながら達する。当然、そんな声を間近で聞かされれば、私だって射精したくもなり……。

 

「っ、射精()すよセイア……受け止めてねっ……」

 

「っ!?待ってくれっ、まら敏感らからっ♡ あ♡ 動くの待っへっ♡ ひあぁっ♡ せんっ、せっ♡ あっ♡ ああっ♡ あぁぁああ〜〜〜っっ♡♡♡」

 

 セイアは翼も無いし、何より小柄だから、すごく動かしやすい。きっとこれからも、対面座位だとか騎乗位だとか、彼女が上になる体位を優先して行為する事になるんだろうな────そんな事を思い、私は、セイアの膣奥に亀頭をグリッと押し付けて、これまで溜めていた分の欲望を全て吐き出した。

 

「はぁ……はぁ……やっと落ち着……」

 

「これからが本番だよ?私、早漏だから」

 

「え?いやっ、ええっ!?んむ……ちゅ……んっ♡」

 

 いつも通りの、抜かずの2回戦。セイアはとうに何回かイッているが、関係ない。だって、私はまだ1回しかイッていないもの。

 

「────先生、普通は射精したら萎えるものだと文献で見た覚えがあるんだが……?」

 

「何か皆にその反応されるね。本の人はそうだったかもしれないけど、私は違う。それだけの事だよ」

 

「んぉ゙っ♡ 少しっ、加減をだね……ひゃん♡♡」

 

「ダーメ。これはセイアから誘ったんだよね?私は我慢してたのに……。だから……分かるよね?」

 

「ひッ♡ はぅ、ん、んちゅ……むちゅ……ん♡」

 

 同じ体位、同じようなペースのピストン。しかしイッた後はその感覚はまるで段違いのものとなる。私もそうだ。そして、セイアもきっとそう。

 

「せん゙っ、せぇっ♡ さっ、きから、ヘンなんだ♡ お腹がっ、ビクビクして止まらにゃっ、い゙ぃっ♡ はぁ、はぐっ、うっ……はぁ、はぁっ……ううっ♡」

 

「!……この辺かな?」

 

「ひぎゃっ!?♡♡♡」

 

 喘ぐセイアが可愛すぎて見ていなかったけれど、お腹を見てみると、私のペニスが出たり入ったりと動いているのがお腹の上から何となく見えるのだ。小柄な彼女だからなのだろうが、なんとも背徳的な気分になる光景だ。

 だから、クルミとの行為で覚えた体外式ポルチオマッサージの要領で、軽く押した。お腹の上からは私の手で、膣内からは私のペニスにてサンドされたセイアは、若干のアヘ顔を晒しつつ、舌を出して、勢いよく潮を吹いてしまった。

 

「お〜……♡ そんなに気持ちよかった?」

 

「ほん、とにっ♡ ま、待ってぇ♡ いま、そんな動いたりゃっ♡ あっ、ひぁっ、へっ、んぁあっ♡ ダメなっ、あんっ♡ だめな、いきかた、すゆっ♡ ご、ごしょーだっ♡ せんせぇっ♡ ん゙ぁあっ♡」

 

「『後生だからもっとイかせて』?勿論、任せて!大好きなセイアに気持ちよくなってもらえるように頑張るからねっ……!」

 

「あひっ♡ この、きちくぅ♡ ひぃ♡ ひぎっ♡ なんちょーかっ、きみはぁっ♡ あっ、あっあっ♡ らめっ……あっ…………あぁあっ、あぁっ、んぐぅっ♡ そんにゃ……ああぁあっ♡ そんにゃっ、まっへぇ♡ こんな、イキ方、したら……あ……あっ────」

 

 瞬間、セイアの喘ぎ声が途切れる。トンだのかと思い、一旦ピストンを止めてセイアを抱え直す為、手を離して奥に押し付ける形になったその時。

 

「────っっ♡♡♡♡」

 

 先程とは比にならないくらいの勢いで潮を吹く。ブシッ、プシャッ──と断続的に何度か吹いた後、力が抜けたようにグッタリする。

 流石に抜くしかないかと思い、腋の下に手を入れだっこすると、今度はチョロチョロとお漏らししてしまった。

 意識はあるらしく、だっこされたままこうやっておしっこを漏らしたのを恥じらうかのように、口をへの字に曲げて、身体を震わせ目に涙を浮かべる。

 

「う……うぅ……っ」

 

「セイア……?」

 

「屈辱的だ……。まさか、君の前で……漏らすようなイキ方を……してしまうだなんて……ていうか漏らした……

 

「でもそれだけ気持ち良かったって事でしょ?」

 

「だとしてもっ!すっ、好きな人の前で漏らす事の恥ずかしさが……君に分かるのかいっ!?」

 

「可愛いからOKだよ」

 

「!?」

 

「漏らすセイアも可愛いけど、そうやって恥じらうセイアも可愛い。そこに何の違いも無いよ。私は、セイアが大好きだし、なんなら飲みたかった」

 

「飲……!?」

 

「漏らすくらい気持ち良くなってくれて嬉しいよ。私は嬉しいから、泣かないで」

 

「……羞恥する乙女に、可愛いだの、嬉しいだのと、本当に君はデリカシーの無い……」

 

「あはは……それはごめん……でも……」

 

「『紛れもない本心だから』だろう?君の言う事も何となく分かるようになってきた。──本当に君は漏らす私も愛せるのかい……?」

 

「うん!」

 

「……なら飲ませてあげるよ♡」

 

「!?」

 

「幸い、あんなイキ方をしたが意識はあったから……最後の方は、どうにか頑張っておしっこを……その、止めていたんだ。だから、膀胱に残っているよ」

 

「……ッ!」

 

「はしたなく、だらしなく漏らす私も愛せるなら……飲めるとまで言ってのけるその口なら、本当に私のおしっこ……飲めるんだろうね……?」

 

「思いっきりどうぞ!!」

 

「……寝てくれ。君の口に……跨るから……。枕なんか濡れてもいい……飲ませてあげるよ……///」

 

「!!」

 

 私は彼女の枕に頭を置き、その上にセイアは跨り私の頭を手でキュッと押さえる。オマルに乗っかる子供のようで、どうもニヤけて仕方ない。

 先程中出しした精液は垂れてこない。最初だし、濃いから、奥の方で留まってしまっているのかも。

 やがて、ブルリと身体を震わせたセイアは陰部を強く私の口に押さえつけ、ちょろっ……と排尿を開始する。

 

「っ……ふあぁ〜……あっ……あぁ〜〜〜っ……♡」

 

 薄いアンモニア臭と共に濃いめの塩味が口の中に広がる。ちょろろろろろっ♡と勢いよく溢れ出した尿は、今度は止める事はなく、最後の一滴まで私の口に排泄しきったようだ。

 

「あっ!?ひあっ、せんせっ、なんで、舐めっ♡♡らめっ、せんせっ……んあぁっ♡♡ んくっ、はぁ、んっ、はぁはぁっ、あぐっ♡」

 

 ブルッと最後にまた身体を震わせたのを合図に、私は彼女の陰部を舐め回し、ティッシュの代わりに綺麗にしてやり「ごちそうさま」を伝える。

 

「はぁ、はぁ……♡」

 

「ふぅ……」

 

「君というヤツは、本当に、本っ当に、トチ狂っているのかい……?何故、枕に零してないんだ……」

 

「零したら勿体な……セイアが寝られないでしょ」

 

「勿体ないとかどうかしているよ……。いや、本当に君に飲ませてしまう私も、大概かな……」

 

「……。美味しかったよ!」

 

「うるさいっ!笑顔で言うな!美味しいはずがないだろうっ、排泄物なんだぞっ……!?」

 

「あはは……。それはそうかもしれないけど。でも、セイアのだからそう感じるんだよ」

 

「!……君の変態度は折り紙つきだな……ニワカには信じられないよ」

 

 苦笑すると、セイアは私の身体から降りる。私は身体を起こそうとすると、彼女はするりと私の首に手を回し、ちゅっ……と優しく唇を重ねてくる。

 

「セイア……?おしっこ飲んだ口なんだけど……」

 

「排尿したては無菌状態さ。有名な話だろう?」

 

「!」

 

 唾液と尿とでヌルヌルになった唇を再び重ねる。ちゅぷ、ちゅるっ……ヌルルッ…………舌を絡めつつ、糸を引いて口を離す。

 

「何もかも共有しようじゃないか──過去も現在も未来も、体温も体液も、全てを。この(うつつ)の世界も、夢の世界でさえも……全て、共有しよう……♡♡」

 

「セイア……」

 

「次は君のを……いや、尿は飲む気にならないから、代わりに精液を……の、飲ませてほしいんだ……♡」

 

「!!」

 

「……ダメかな……?」

 

「いいよ、寧ろ飲んで!」

 

「そ、そうか、それはありがとう。──でもその、ワガママで申し訳ないんだが、私はまだそのだね、ふぇ、フェラチオとやらの経験が勿論ないからさ、その……手で、シゴいてもらえると……助かる……♡」

 

「1回、試しにヤッてみない?」

 

「わ……わかった、だがイケないと思うよ?」

 

「その時は手でヤるからさ!私としては、少しでもセイアに舐めてほしいなって……!」

 

「むぅ……下手でも怒らないでくれよ……?」

 

「抱き締めこそすれ、怒りなんかしないよ」

 

「……そうか……じゃあ……し、失礼するよ……♡」

 

 私はベッドに座り、セイアは私の両足に手を乗せ股間に顔を埋める。くぷっ、くぽっ、と可愛い音を立てて、亀頭だけ咥えて、頭を上下に動かす。

 歯が当たらないよう、最大限に気を使ってるのがよく分かる。歯くらい、当たったっていいのにね。ちぎれる程に噛まれさえしなければ、その痛みすら愛せるのに。

 

「んっ……ん、んぐ……♡ ぷは……けほっ、けほ……♡ダメだな、自分の思い通りにすら舐められないよ♡ 私には太過ぎるんだ、長過ぎるんだ……♡」

 

「っ……手でヤる?」

 

「そうしてくれると助かるね。あぁ、ローションの代わりに私の……愛液と唾液をかけてあげるよ♡」

 

「うっ♡……セイア……♡」

 

 ちゅぽっ、と膣に指を入れて愛液を纏わせると、今にも壊れそうな砂のオブジェにでも触れるような優しい手つきで、私のペニスに愛液を纏わせる。

 次いで、口をクチュクチュとさせると、んぇ、と泡の混じった唾液を掛けてくれる。

 

「さ……これで足りるかい?」

 

「十分すぎる……見ててセイア……っ」

 

「あぁ、もちろん……君の自慰の一部始終を目の前で見届けてあげよう。フィニッシュは私の口だよ♡」

 

 にゅちっ、グチュッ、クチュ、と水音を立てる。彼女の体液が指に、皮に、カリに絡み、染み込む。ふとセイアを見ると、匂いを嗅ぐかのように、顔を寄せてきていて……どこか虚ろな目のまま舌を出すとチロッと鈴口を舐める。

 

「ひぐっ♡♡」

 

「うわ……び、ビックリした……。もう、舐めるのはダメなのかい?」

 

「いやっ全然!寧ろ、お願いしますっ!」

 

「……じゃあ、続けようか……♡」

 

「〜〜〜〜〜ッ……!!」

 

 ちろちろ、ちゅくっ、ちゅっ、ちゅっ、グチュ……絶え間ない水音がセイアの部屋に響き渡る。やがてセイアの先端責めに耐えきれなくなった私は、強く目を瞑って今にも射精しそうな快楽に耐える。

 

「んッ……イクよセイア、口開けて……っ!」

 

「わかった♡……ほら……♡」

 

 くちゃ、と開かれたセイアの小さな口。所々糸を引く唾液、喉の奥から溢れ出す熱い吐息。それらを全身で感じ取った瞬間、口内を目掛けて、思い切り射精────。

 

「あぐぁ……ゲホッ、ぐぇ、変なとこに入っ、ひっ、ひぁあっ!?せっ、せんせっ、待って、顔っ!顔に掛かってるよ!先生っ、待って!耳に入る!あっ!あぁっ……んお゙っ♡ んっ、んんっ、んぶっ、ぐ、ンン〜〜〜ッッ♡♡♡」

 

 途中からただのぶっかけになったが、やたら口を開けて抵抗するので誘っているのかと思った私は、ある程度ぶっかけてから、彼女の頭を掴んで、軽くイラマチオしてしまった。残りの精液はしっかり、ゴクゴクと可愛らしく喉を鳴らして飲んでくれた。

 

「ぶぇっ……ゲホッ、ゲホゲホッ、ゴホッ…………♡♡君は……本っ当に……本っっっっっ当に…………鬼畜で、どーかしてるよ……♡」

 

「……ごめん、つい……」

 

「……まぁ……興奮していたのは私も同じだからね……初犯という事もあるから、許してはあげるけれど。次からは気をつけてくれよ?こうして平然とエッチしているけれど、身体は弱いんだから……」

 

「うん……」

 

「……反省会はおしまいだよ。蜜が溢れて止まらない私の蜜壷に、男らしい栓をしてほしいのだが……♡」

 

「え」

 

 コテン、と転がったセイアは、正常位をご希望のようで、M字に足を開く。そこには、トロトロ溢れる愛液と、本気汁か先程の精液か分からない白っぽい液体が何本ものスジとなり垂れてきていた。

 

「セイアぁっ!!」

 

「ひゃっ!?……もう、幾ら私がセクシーだからってガッツきすぎだ♡ アソコが壊れるじゃないか♡」

 

「……?」

 

「え?」

 

「セクシー…………??」

 

「セ!ク!シ!ィ!……だろう!?」

 

「う、うん、そうだねっ、セクシーでエロくて最高だよ、セイアっ……♡」

 

「ふふ、そうそう、私はセクシーなんだよ。愛する君の前でだけ、ねっ♡」

 

「お゙っ!?……おっ……おふっ……ふぅ…………」

 

 挿入後、ウインクして微笑んで見せた直後、唇が軽く触れ合うだけのキス────それだけで私は、軽くイッてしまった。何故か分からない、だけど、まるで開発された前立腺を刺激されたかのような、そう、ドパッと溢れるような射精感があった……。

 

「はひっ……?いっ、今のでイッたのかいっ!?」

 

「……ダメだ、それでも治まんない……っ♡」

 

「はっ♡ きっ、君は、なんて、ヤツなんだっ♡♡ こんなっ、あんっ♡♡ 何回もイッて、るのにっ♡ まだ、まだイケるのかっ……あっ♡ イグッ♡♡」

 

 身体を丸め多少強引ながらもキス、キス、キス。唇だけ、舌を絡め、また唇だけで。交互でもない、完全なランダムで何度もキスを続けながら、程よいリズムを刻み、バチュン、バチュンと腰を打ち付け打ち寄せる快感を2人で共有する。

 

「こんなっ、こんなのっ♡♡ もぉらめぇっっ♡♡ せんせぇとっ、せんせぇのチンポのこと、しかっ、考えられなくなりゅっ♡♡ んあぁっ♡ そんな、奥、やめてぇっ♡ らめっ、らめらめっ、あぁんっ、あんあんっ、あっ、らめぇええ〜〜〜〜っっ♡♡」

 

 今日が初めてだというのに、それを感じさせないセイアの感じっぷりは、本当にヤル気が出てくる。お淑やかな彼女からは想像できない声に、アヘ顔。そのギャップにやられた私は、敏感なペニスを膣の奥の奥、子宮口の辺りまで鋭く突き立て、子宮へと直接精液を注ぐかのように、そしてセイアが精液でボテ腹になったかのように見える程に、射精した。

 

 ◆

 

 精飲(ぶっかけ)から、休み休みで5回は交わっただろうか。身体が弱いと言いながら、セイアも中々に私に付き合ってくれた。

 昼食すらも摂らず交わり続けた結果、現在、軽く脱水症状みたいになりながら、ベッドの上で、2人並んで横になっている。

 勿論、私の腕の上にはセイアの頭がある。汗ばみ少しだけヒヤリと、または時々温くも感じる彼女の長い髪が、私の腕に乗っている……。

 

「────何だか、今になって、お腹が空いてきてしまったね……。完全に食べ時を逃してしまった」

 

「そだね……シャワー浴びたらあっちに戻って、またお菓子でも食べる?」

 

「冗談はよしたまえよ、空きっ腹にお菓子なんて。そんな危険な……。君、本当に病気になるよ?」

 

「あはは……その時はその時だよ」

 

「全く。君はもう少し、ハーレムの中心人物という自覚を持っていた方がいいようだ。君の安全こそがハーレムの安泰に繋がるんだと、自戒したまえよ。まだ君のハーレムはゲヘナにまでは及んでいないのだろうが、どうせ、これからそちらも飲み込む予定なのだろう?」

 

「飲み込むって。……ていうかもう……」

 

「『もう』?……呆れ果てたよ、既に手を出していたなんてね……」

 

「進展したのはまだ3人だけだよ。しかもセックスまでしたのはその内2人だけだから、飲み込むには至ってないさ」

 

「……。もう十分だよ……やれやれだね」

 

「そうかな……?」

 

 ヒナ、フウカ、そしてサボり魔のあの子とは以前よりも仲を深められていると思っている。その中でセックスに至っているのは後の2人。イロハには、近々会いに行くつもりだけど……。

 本当は明日にでもと思っていたけれど、今日は、こうしてセイアに搾り取られたからね。少し予定を変更して、明明後日辺りに会いに行こうかな。

 最近は暑くなってきたからね、また2人でアイスなんか食べたり、汗だくセックスに勤しんだりと、色々と楽しめるだろう。

 

「それにしても、だな────」

 

「?」

 

「────何が『快楽を享受する』だ。我ながら、馬鹿な事を言ってしまったものだよ。悪いが、全然そんなものではなかったね……」

 

「もしかして、気持ち良くなかった……?ごめんね、私がもっと上手ければ……」

 

「悲観的になるのがクセになっているのかそれともこれが賢者タイムというものなのか──まぁそれはどちらでもいいが、勘違いはしないでくれ、先生」

 

「?」

 

「私はもう、すっかり、溺れてしまったようだよ。君にも、君との情熱的なセックスにもね。ふふっ、君ならこの先も、責任を取ってくれるのだろう?」

 

「!?」

 

 起き上がり、私に覆い被さると、両腕にそれぞれ手を載せるようにして私の動きを封じる。小柄で、自他共に認める程に身体が弱いセイアだが、力は、私では到底敵わない。

 

「もう『享受する』だけでは到底足りない(・・・・)のさ♡♡自分から快楽を『貪りたい』くらいだ♡ もちろん愛する生徒の頼みなんだ、相手してくれるだろう?先生……♡♡」

 

「……せ、セイアさん……?」

 

「もう少しだけ、このドキドキを共有していよう♡ 付き合ってくれるね?先生♡」

 

「ちょっ、少しだけ休ませ──」

 

「だ〜め♡……そんなの、私が許さないからね♡」

 

 ◆

 

 あれからセイアと私がバテ、休憩に至ったのは、再開からそう時間も経たない頃だった。まぁ身体が弱ければ体力も必然的に少なくなるから、シロコと比べるのは可哀想になるかもだが、敢えてシロコと比べるならば、全然相手しやすいくらいだった。

 また先程のようにセイアに腕枕をして、汗まみれ汁まみれのまま、ベッドに横たわる。

 

「流石に、打ち止めだよ……先生……♡」

 

「そう……それは良かった……」

 

「先生はどうだい?射精、し尽くしたかい……?」

 

「うん……精も根も、尽き果てたよ……」

 

「ふふ、そうか……それなら、良かったよ……♡」

 

 それから私とセイアは、そのまま生まれたままの姿で、一眠りする事にした。寝ようと、どちらかが言い出したのではない。自然な流れだ。

 

「休憩がてらキャンディでも食べようじゃないか。今度は先生から、口移しで私に食べさせてくれ♡」

 

「ん……あ、これダメだ……」

 

「ん?」

 

「セイア、リンゴ味のはダメなんでしょ?さっき、苦手だって言ってたし」

 

「……全く、君は鈍感なのか敏感なのかどっちだい?いちいち解説させるな。アレは、君にキスする為のただの口実だろう。全くもう……」

 

「あ…………」

 

「……分かったなら、ほら。早く食べさせておくれ」

 

「ん……」

 

「ちゅ……んッ。…………ん……最高に美味だよ……♡」

 

 お互いの頬を撫で合っていたり、抱き合ったり、キスだけしてみたり。お腹を触り合ったりもしたし耳を舐め合ったりもした。

 そんなことをしている内に自然と瞼は重くなり、やがてキャンディが溶ける頃には、目は閉じられ、手を繋いだまま夢の世界へと旅立った────。

 

(鈍感な君の事だ。私が口移しで渡したリンゴ味の飴の意味など、分かってはくれないだろう。でも、それでいい。想いというのは、伝えればいいというモノではない。言い訳なんかじゃないさ。だから、この想いは、永遠に私だけのモノだ。ミカにだって話したりはしないよ。だって先生は、私にとってはただの「彼氏」だ。今は、それで満足していよう。その方が、君としても気が楽なんだろう?ならば、私はそれに従う。君の幸せが私の幸せ。そこに嘘は無いからね……私の運命の人(せんせい)────)

 

 ◆

 

 目が覚めたのは、夜の事だった。仮眠にしては、少しだけ長かったようにも思えるし、丁度良かったようにも思えた。

 色んな汁で身体中がカピカピしていたから、折角だからとセイアに誘われ2人でシャワーを浴びる。その中でも立ちバックと対面の駅弁で1回ずつ軽く中出しし、シャワーを浴び直して、ホカホカ状態でシャワー室を後にした。

 その後、トリニティ内でセイアと夕食を共にし、夜の景色を眺めながら改めて告白し合い──私達は正式に付き合う事になった。

 そのままの足でナギサに報告。かなり動揺させてしまったが、ハーレムの事なんかも含めて話して、どうにか納得してもらえた……と思う。

 そして────。

 

「……そっか。先生、セイアちゃんとも付き合う事にしたんだね」

 

「うん」

 

 会えたついでだからとミカに報告した。あんまり報告する意味は無いんじゃないかと思ったけれど、セイアが、ミカを焚き付ける意味もあると言うので伝えることに。

 

「先生、今はもう何人くらいと付き合ってるの?」

 

「正式に付き合うのは……これで4人目かな?」

 

「あれ。まだそんなに少なかったっけ?てっきり、もう8人くらいとは同時に付き合ってるのかと」

 

「そうだね。私もミカから話を聞いていた限りではそのような印象だったが……?」

 

「実は、好きだ好きだ言い合うだけで、付き合う、私のだ、とか言い合ったのが……その……ね……」

 

 ミカ、ホシノ、ハナコ、セイア。よりにもよって3人、トリニティに偏っている、この偶然。確か、シロコですら、「いつか私が一番になるから」とは言っていたが、彼女というワードは出なかったし、付き合ってとか、そういうワードも全く無かった。

 あと、ユウカやノアもだったかな。ユズ、ナツ、ハナエ、クルミ、ニコ、オトギ、ゲヘナはフウカにイロハ────。

 シロコに関しては「彼女」という肩書きというか位置付けにそもそもあまり興味が無いような事は、前にホシノからボソッと聞いたっけ。

 ホシノ曰く「大好きな先生とエッチして、先生に自分を優先してもらえるようになれたらそれでいいみたいだよ〜」……との事だったような。

 

「──そもそも、アレだよ先生。ハーレム作る以上皆の『責任』を取らなければいけないワケだろう?一度でも交わってしまったワケだしさ」

 

「そうだね」

 

「だったらその『彼女』という位置付け自体が既に不要なモノとなっているんじゃないのかい?」

 

「……不要?」

 

「そっかぁ。だって、先生の言うハーレムってさ?お互いの好きな時にデートしたり、エッチしたり、そんな感じでしょ?これってもう付き合ってるのと同じじゃんね?──ってセイアちゃんは言いたいんだよね?」

 

「へぇ。珍しい事もあったものだ。先生よりも先にミカの方が私の意図を汲めるとは」

 

「やっぱり男の人には難しいかな〜?女の子なら、何とな〜くこの気持ちっていうか、心理?分かるのかもしれないね?」

 

「それには私も同意するしかない。そして恐らく、その『彼女』の肩書きを欲する女子生徒は、何か、心に穴を抱えた子──なのだろう。きっとその穴を先生に埋めてほしいのだろうね」

 

「待ってそれ私達に刺さってない?」

 

「私はともかくミカには突き刺さりまくりだろう?尤も、ミカに刺すように言っているんだけれど」

 

「セイアちゃんの場合は、心じゃなくておまんこを先生のおちんちんで塞いでほしいんだよねっ☆」

 

「ミカ。君の脳味噌は、表面がツヤツヤと光り輝く新品のビー玉か何かか?よくもまぁ、そんな下品な発言をできるものだ。ある意味、感嘆に値するよ」

 

「さっきまでエッチしまくってたクセに〜。先生、朝のうちにトリニティに来たの窓から見たよ?でももう夜じゃん!この時間まで何してたのかなぁ〜?私、気になるな〜☆」

 

「ともかくだ。恐らく、その『彼女』『付き合う』などというモノに頓着していない子達に関しては、彼女達の中では『既に先生と付き合ってる』という認識になっている可能性が高いのだよ、先生」

 

「!」

 

「逆に言うなら、わざわざ『彼女にして』や『私と付き合って』といった類のセリフを言った子達は、先生と一定の距離を取っていた子、かもしれない。だからその一線を越える為に、そう宣言したんだ」

 

「成程……」

 

 ハナコなんかは分かりやすい例かもしれないな。私を揶揄ってきたり冗談を言ってくる事はあれど、大事な事を中々言ってくれなかったり、他の子より少しだけ、目には見えない「距離」があった……。

 だからあの時は「私が先生のモノという証」とかわざわざそんな事を……?

 ノアは、そういうセリフは殆ど言わなかったが、私の右耳たぶを噛みちぎり、長い切り込みを入れるくらいには「私」に執着している……のかも?

 ユウカはどうだろう。仕事上の付き合いみたいな淡白さは最初の方だけで、今では2人きりになるとすぐに熱っぽい視線を向けてくる事も少なくない。セイアの「既に付き合ってると認識しているから」という説に当てはまっているかもしれない。

 フウカなんかは既に通い妻みたいな所があった。私の為にわざわざ料理を作りに来てくれたりするし最早こんなの奥さんだろっていう……。

 そうか────そういう肩書きや位置付けに頓着していないのではなく「既にそうなってる」と認識しているからこそ、わざわざ口にしないんだ。

 

「──既に付き合ってる認識かも、か。なら私は、わざわざそれを確認したりせず、付き合ってる(てい)であの子達に接した方がいいってことだよね」

 

「そうする事をオススメしてみるよ。ミカも異論は無いね?」

 

「異議なーし、かな☆……でもセイアちゃん、先生と付き合って大丈夫なの?」

 

「……どういう意味だい」

 

「セイアちゃんで先生を守れるのか、って話だよ。私でさえ……私が先生に守られちゃったのにさ?」

 

「ッ……それは……」

 

 どこか寂しげな笑顔を見せるミカ。よく見ると、彼女の左手の薬指には、いつも着けているはずの、私が贈った婚約指輪が無い……。

 

「……あれ?ミカ、指輪は?」

 

「っ!……ごめんね、先生。今の私には指輪を着ける資格は無いと思うの。結果はどうあれ先生に怪我をさせちゃったからさ。だから、もっと強くなったらまた着けるんだ」

 

「資格だなんて……私が守りたくて守ったんだよ」

 

「それは分かるよ。私の方が先生よりも強いのに、先生も意地になって私を守ってくれたよね。だから私にも意地を張らせてくれない?────今よりも強くなったなって思ったら、また着けるからさ」

 

「ミカ……」

 

「まぁいいじゃないか、先生。こうしてまたミカに会えたんだ、事態は一歩前進した。そうだろう?」

 

「そうそう、セイアちゃんの言う通り!先生、次に指輪渡す相手、決まった?もし決まってないなら、セイアちゃんとかどう?」

 

「おいミカそれはどういう意味だい。私はそんな、妥協されるような位置付けなのかい?」

 

「強さはイマイチだけど、頭は良いからさ?だから私とセイアちゃんが2人揃ったら、先生、怖いもの無しだと思うんだ」

 

「「!!」」

 

「私も特訓するから、先生を守れるようになるよ。だから、どうかな?セイアちゃんに指輪を渡して、身も心も繋ぎとめちゃうの!」

 

「…………」

 

「…………///」

 

 セイアと目が合った。ミカの言い方はアレだが、確かにセイアに指輪を渡すのも悪くない。セイアもあんなに顔を赤く────。

 

「付き合いたてですぐミカに渡した私が言うのも、あれだけどさ。すぐに指輪は、重く感じない?」

 

「えー?それくらいでいいんじゃないかなぁ?私は嬉しかったけど。セイアちゃんは?」

 

「そう、だね。私は、いつでもいいよ、在り来りな言い方だけれど、心が籠っていれば嬉しいからさ。だから……何も言わないでおくよ、先生……///」

 

 セイアに指輪を渡そうと決心した瞬間であった。

 それから私は、セイアの指のサイズを確認して、2人に見送られてトリニティを出発し、シャーレに帰宅────前にお世話になった指輪のカタログを本棚から引っ張り出して、次の指輪のデザインを、あれやこれやと考え始めた。

 だいぶ、いやかなり深夜テンションが入ってたと自分でも思ったが、勢いに乗るのも悪い事だけではないだろうと自分を説得して……。

 そして、ミカへの婚約指輪を買ってからようやく貯まりつつあった私の貯金は消し飛び、ユウカから雷を落とされる事になるのは、ほんの少し、未来(さき)のお話である。




次回────「自警団のスーパーヒーロー!!〇〇〇〇〇、ハーレムに参戦!!ですっ!!(スーパークソデカボイス)」

「セイアの語彙力が乏しい」?ごめんなさい。
あの難解な言い回しをエミュするのは難しすぎた。
先生の為にレベルを落としてると思ってください。
レベル低い人が高い人に合わせるのは無理だけど、高い人が低い人に合わせる事はできるから……。

今夜、カヤは3Pです。
https://syosetu.org/novel/318480/16.html

甘々で素敵なお題箱はこちら。
https://odaibako.net/u/Akirazemi

リクエスト進捗
URちゃん:次回
JSちゃん:今後7話以内に投稿できるか……?
SSちゃん:難産。今後10話以内に投稿できるか?
NIちゃん:今後5話以内に投稿できそう
───────────────────────
MMMD:今後15話以内に投稿できそう
便利屋4人(アルちゃん):ハルカ以外なら早めにお出しできそう
      ハルカは申し訳ないが書けそうにない

「あなた」の選択が先生の運命を決めます。ゲマトリアの名誉顧問に────。

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