「ハーレムルートを目指しましょう、先生」 作:アキラゼミ
忙し過ぎて書く暇が無かった……。
冬コミ落ちたけどコレで良かったかもしれない。
そんな私も遂に仕事納めです。
年末年始の休暇中にエロ話を1話挙げたい……。
「…………」
「──シロコちゃん、どうしたんですか? やたら難しい顔してますけど……」
「ん……ちょっと気になる事があって」
「良ければ、聞かせてくれませんか? 相談なら、いつでも乗りますよ」
「相談、とは少し違うかもしれないけど。本当に、ただ気になるだけだけど。──先生、妙に、怪我が増えたり減ったりしてない……?」
「? 新たに怪我を負ったり、治ったりしてるからじゃなくて、ですか……?」
「それはそう。だけど、それにしては、怪我を負う頻度が高すぎるし、治るのが早いんじゃ、と思う。少なくとも、出会った頃はそんな事は無かった」
「うーん……。そこまで注意して見たことは無かったかもしれません……。エッチの時も、部屋の明るさを落としてシテますし……」
「私はどこでもスる。ムラついたらすぐ襲うから、怪我が増えてたり減ってたりしたらすぐに分かる」
「あれ? 確か、先生の右肩周りの噛み跡って……」
「ん、アレは私」
「……怪我を負わせてるのはシロコちゃんじゃ……」
「そうじゃなくて。前は、撃たれた傷も1つだったハズなのに、いつの間にか2つになってた。先生、私達には何も言わないけど、何か危ない事してるんじゃないかって、少し、不安。それ以外にも生傷が絶えないというか……増えたり減ってたりしてる」
「うーん? 先生は治癒力が高いのかもですね?」
「……ん。多分、そうかも。先生が言うには、精力の復活も普通よりも早いらしいから、先生はそういう体質なのかもしれない……きっとそう……!」
行為に及ぶ際に、ムードを大事にするノノミは、大抵の場合、部屋を仄暗くしている。今更、全裸を彼に晒すのが恥ずかしいと感じているというより、雰囲気作りの一貫だ。
対して、シロコの辞書には「雰囲気作り」という言葉は登録されていない。発情期の獣の如く、欲が沸き起こると同時に、既に彼を襲っている。場所は大して気にしない。人目が多い街中でさえなければそれでいい、そう言わんばかりの没頭具合だ。
──と、2年生2人がそんな会話をしている中、買い物を終えた他の3人が教室に戻る。
「先生のことだから、大丈夫だよぉ」
「ホシノ先輩……聞き耳立てるのはお行儀が悪い」
「や、やだなぁ〜。2人共、それなりに大きな声で話してたよ? ね、セリカちゃん、アヤネちゃん? おじさんのせいじゃないよね?」
「「
「……ん……ごめん」
「あはは……すみませーん」
(とはいえ、この前のピラミッドの件もあるし*1、シロコちゃんの懸念も分からなくはない、かなぁ。大丈夫だとは思うけど……大丈夫だよね、先生?)
◆
その頃、アビドス郊外の診療所にて。
退院を間近に控えている梔子ユメは、いつも通りベッドに身体を横たえながら、ホシノと同じ事柄について、うんうんと頭を悩ませていた。
「う〜ん……」
「ユメさん? どうかしましたか?」
「あ、先生。実は、少し気になる事があって……」
「ムッ。何か、お身体に異常でも起きましたかな? 退院直前の大事な時ですから、何かあったらすぐにナースコールをとあれ程……!」
「えっと、私じゃないんです! そうじゃなくて、ちょっと気になる事があったんです!」
「ン……?」
「ほら、この前リハビリとして久しぶりに登校したじゃないですか? その時なんですけど、ちょっと砂漠にお出掛けして、戦闘になったんですけどね」
「ッッ!? 戦闘はまだ早いと何度も……!」
「シャーレの先生の指揮下ですから! それに私は後衛というか、盾を持って待機してただけですし」
「はぁ……。それで、何かあったのですか?」
「その時、先生が爆発に巻き込まれたんです」
「!?」
「足だけですけどね。その時、血の匂いもしたし、確実に怪我したはずなんですけど、少し後に見たら先生、ケロッとしていて──というか、怪我をした様子がまるで無かったんです」
「止血したから出血が治まった、とかではなく?」
「ではなく、です。なんか、怪我をした様子自体が無くなってたというか……足が生えたような??」
「あっはっはっ、足が生えるワケがありませんよ。砂漠の暑さ故に幻覚でも見てしまったのでしょう。熱中症になりかけていたのかもしれません。水分はしっかり摂りましょうね」
「えぇ〜……? でも確かに血の匂いがして……」
「人体というものはですね。四肢の欠損は、縫って繋げなければ治らないのです。義手や義足ではなく生身の四肢ならばね。逆に言えば、四肢の欠損すら自然に治癒するようならば、それはもはや、人とは言えません。自然の摂理と言うべきか──ともかくそれは、ユメさんの気のせいでしょう。シャーレの先生は『人間』でしょう?」
「そう、ですよね……。先生は人間じゃないみたいに言うなんて、どうかしてました」
「ふふ、疲れている時はそんなものですよ。さぁ、お身体に障りますから、お休みなさい」
「はーい。おやすみなさい、先生」
◆
そんな生徒達の心配を他所に、本人は────。
「
こっちの穴はエデン条約の時のサオリで、こっちの反対のは
「……見るに耐えん。先生……いつか死ぬぞ」
「なに、問題無いさ。生徒より私の方が年上だし、平均寿命は女より男の方が短いらしいじゃないか。どちらにせよ生徒より私の方が早く死ぬよ」
「そういう話ではなくてだな──前にも言ったが、
『人体における細胞分裂の回数』は決まっていると言われている。私と違い、先生は、物理的に物体を複製する方面で『
「ご忠告かんしゃぁ。でも寿命を縮めるのが怖くてキヴォトスでなんて生きていけないよ」
「フン……特殊なプレイも控えるようにな」
「そいつはごめんだね。あの子達が望むなら、私は死ぬまでそれに応じるまでさ」
「また尿道炎になるぞ。今度はもっと酷くなるやもしれんな?」
「大丈夫、ナツの事はしっかりしっぽり
「……」
「だからこうやってマエストロやゴルコンダの定期メンテナンスを受けに来てるんだ。なにも私だって死にたいワケじゃない。寧ろ生きたいよ。生きて、生きて、生き抜いてやる。選択を間違えずに、ね」
「生徒を大事にするのは構わない、寧ろ我々も元は先生だったのだからその想いは大いに理解できる。だが今一度、肝に銘じておきたまえ。生徒を大事にできるのも、全ては、