「ハーレムルートを目指しましょう、先生」 作:アキラゼミ
────突然だが、可愛い生徒達にめちゃくちゃ絡みたい!なんて思うことは、無いだろうか。私はある。というか、今がそれだ。
まるで発情期のように、足音も立てず忍び寄る、その「ドス黒い欲望」。ただただ、犯したいのとは少し違う。ただ「絡みたい」のだ。
ダル絡みでもなんでも良くて、ただ、絡みたい。そういえば今日の当番は……。
◆
「おはようございます、本日もよろし……」
「ユウカ〜っ!!」
「きゃあっ!?なっ何ですか先生!?朝から……」
「ユウカを抱き締めたくてずっと待ってたんだよ!はあぁ〜……ユウカ……ユウカぁ……」
当番に来たユウカに抱きつき、ハスハスと匂いを堪能。最初こそドン引きしていたユウカだったが、抱きついて離れない様子の私を見てため息をつく。
暫くそうして抱き合っていたものの、既に仕事を開始していたカヤがわざとらしく咳払いをするのでハッと我に返った。
「もう……エッチは仕事が終わってから、ですよ?」
「……」
「あの……そんなにムニムニしないでください……。流石に恥ずかしいです……///」
「ふっと……こんなん丸太じゃん……。キックなんかされたら、まさに丸太のような足蹴りじゃん……」
「せ〜〜ん〜〜せ〜〜い〜〜っっ!?」
「あ、そーだ。これ、ユウカに……」
「え。……これって……口紅?」
「薄ピンクでうっすら桃の匂いがするんだ。だから口紅というよりかはリップの方が近いかも?」
「あ……ありがとうございますっ……///」
「ソレ使って更にイイ匂いになったユウカと、またたくさんキスしたいな」
「先生……。……ちょっと洗面所、お借りします♡」
◆
「────ノア……良い匂い……しゅき……」
「……45秒」
「え?」
「先生が私の髪の匂いを胸いっぱいに吸い込んで、言葉を発するまでの時間です。朝イチだというのにたっぷり嗅がれてしまいました……♡」
「ノア……あの……」
「ええ、分かってます。今日も、先生の射精記録、つけさせて頂きます♡──今日は、どんなプレイで射精させてあげましょう?私は書記、どの立場にも味方せず中立ですので、先生が決めてください♡」
「ノアとどんなプレイしたいかってリクエストするワケね?なんか恥ずかしいね。羞恥プレイかな?」
「あら。書記である私が気付いた時には、とっくにプレイは始まっていた。書記として許されない記録ミスを犯してしまった……と」
「いや始まってないからね!?」
「冗談です♪」
しかし、どうせならノアの余裕を崩せるような、そんなプレイをしてみたい。どうすればノアのこのすんごい余裕な表情を崩せる?
セックスすらもいっつも主導権を奪われて、私が負けてるんだよな。いっつもヒィヒィ言わされて、最後の方は自分でも情けなくなるような射精して。
「……じゃ、こうしてやるっ!」
「あらら。ですが私の太ももは、ユウカちゃんほど魅力的じゃありませんよ?」
ノアの太ももに顔を挟める。ほんのりした体温とふんわり漂ってくる彼女の匂い。もう、たまらん。今すぐ射精できるくらい勃起しているのが分かる。
しかし、私の作戦は「太ももに顔を挟める」だけなんかじゃない。
「ヒッ────!?」
「んほぉ〜ノアの濃い匂いたまんねぇ〜〜ッ!!」
「す、スカートの中に、頭を……ッ……!?」
「ただクンニされるのとは違うトコ、あるでしょ?すんごい蒸れた匂いする……ヤバいね、これ♡」
「ッ!!……せ、んせ……息が……ッあ、熱い……♡」
「直接よりパンツ越しの方がエッチに感じるね?」
「先生、やめッ……あっ♡ あんっ……いやぁっ♡」
汗か愛液かよく分からないが、何かしらの透明な液体によりパンツとノアのエッチな陰部がピッタリ張り付いている。ほんのちょっと開かれた、決してスジではないノアの陰部にパンツ越しに舌を乗せ、ほじるように動かす。
「ひぁあっ♡♡ せんせっ、んあぁっ♡ 変なとこ擦れて……はぅ、あんっ……♡」
「パンツに引っ張られて変なとこも擦れてるんだ?イイ感じだね♡」
「あ゙っ♡……せんせっ、あ、あぁっ……♡♡」
このあと滅茶苦茶セックスした。もちろん、その主導権は私などではなく、ずっとノアに────。
◆
「ユズのおでこ、ツヤツヤだ〜♡」
「先生のおでこも……」
「広くないよ??」
「……つ、ツヤツヤです〜……」
「ハゲてないよ??」
「…………」
ユズを膝に乗せて、頭やらおでこやらを撫でる。ちょっぴり体温が高い子供体温なユズは、こうして抱き締めているとこちらまでポカポカしてくるからくっつきたくなる。夏である今でさえ、暑くもあり気持ちよくも感じるんだ、冬なら最高だろう。
「先生……っ」
「うん?」
「そろそろ、あの……久しぶりに……き、キス……してみたいかも、です……っ///」
「お。ユズが積極的になってくれて嬉しいな♡」
「先生っ……♡」
目を瞑り、キス待ち顔になるユズ。私はそのまま彼女の唇に自分の唇を押し付けて、流れのまま舌を滑り込ませると……。
「……ふぇんふぇ……ん♡ ちゅる……ぢゅっ……♡」
「せんせー!!遊びに来たよぉーっ!!」
「ちょっとお姉ちゃん、せめてノック……を……」
「ユズと先生が大胆にもキスをしています!」
「「ぎゃあああああああああっっっ!!!??」」
シャーレに遊びに来たらしいモモイ、ミドリと、アリスによって見られてしまった。ゲーム開発部の皆には秘密にするはずだったが、
咄嗟に私もユズも濁音付きの悲鳴が出てしまう。ガシッと腕にしがみついてくれるのは嬉しいけれどかなり力が強く、服の中で腕の肉がミチミチ悲鳴を上げている。
「アリス、知ってます!男女のキス、即ちそれは、愛を誓う際にする行為ですっ!もしくは生殖行為の前準備です!!」
「待って何でアリスそういうの知ってるの?私達のゲームくらいしかプレイしてない気がするけど」
「ミドリが読んでいた本『気になるアノ人を堕とす108の方法♡』に描いてありました!」
「えっ」
「ちょっとおおおおっ!?」
「それよりびっくりです!!まさか、ユズと先生がそんな関係だったなんて!」
「抜け駆けしてズル……じゃなくて酷……じゃなくてえっと、えっと……ズルいよユズちゃんッ!!」
「ミドリが心情を吐露しました!もう隠す気が全く無いみたいです!」
「ちちちち違うの皆っ!!これはっ、これはっ!!せ、せんせぇ……どうしよう……」
「皆聞いて!誤解だよ!ユズとはまだエッチらしいエッチはしてないから!!」
「先生っっ!?」
「
「エッチらしくないエッチはした、そういう文脈に思えます!それは一体どういう内容なのか、アリス気になります!」
「せっ先生、何言ってるんですかっ!?それじゃ、言い訳もなにも……」
「大丈夫大丈夫!ゲーム開発部、全員でエッチだ!そう、5Pヤろう!!!」
「先生が混乱してる……!」
「ズルいよ……!ユズちゃん……私達に隠れて先生とイチャイチャしてたなんて……っ!」
「違うよミドリ、私からユズに迫ったんだ」
「それにユズちゃんも応じたんだから同罪です!」
「???????」
そういえば、女の敵は女という言葉を聞いた事があるような気がする。それってこういう事かな??私という共通の敵をお出ししているのに、ミドリの矛先が一向に私に向かないな?……あれ……?
「だから先生?……私ともエッチしましょう♡」
「みッ、ミドリ!?それは流石に、お姉ちゃんでも止めるからね!」
「脱ぐな──!!」
「アリスちゃんは誰か来ないか見張ってて!あと、お姉ちゃんも!!」
「はぁ!?」
「うわーん!嫉妬に狂ったミドリの対応があまりに酷すぎます!」
「あ、アリスちゃんもこう言ってるし、仲間ハズレだけはやめよっ?ね、ミド……」
「でも、いいんです!ゆっくり楽しんでください!アリスがその気になれば、モモイ達全員を力尽くで引き剥がして、悠々と先生を襲えますからっ!俗に言う『逆レイプ』というものです!」
「「「ヒュッ」」」
「なんで私の名前が挙げられてるの!?」
「先生はパーティ最弱なので!全員を相手した後のカラカラのHPでも、十分に対処可能です!!」
実は一番恐ろしいのはモモイでもミドリでもなくアリスなのでは?そう思ってしまった私であった。
そして当然ながらユズとこれ以上イチャつけず、モモイとミドリとはこの数日後、交わる事となる。
◆
「やっほい。新しいAI搭載の道具作ったって?」
「あ、先生。……そうだよ。前に先生に貰ったバイブなどなどのアダルトグッズを参考にして、その子に合わせた快感を提供してくれるAIアダルトメカ。その名もユピテル一世」
ハレから連絡を貰った私はヴェリタスの部室へ。今はハレと2人きりだからと、私が入室するなり、軽いハグと軽いキスを交わす。
薄暗い部屋だから、2人きりというだけで、胸が苦しいくらいに高鳴ってしまう。
「
「少し惜しい。そのまま、ローマ神話の主神だよ」
「あぁそっち……」
「ギリシャ神話のゼウスに当たる神様でね。まあ、前のアテナと同じく私が作ったんだからゼウスでも良かったんだけど、ドローンとアダルトメカだから名付けの系統も変えようかなって思ったんだ」
「イイね。そういうこだわりも大事だと思うよ」
「ん……///」
私には無いセンスだなと思って素直に褒めると、画面に照らされ、ハレの頬が薄く紅潮しているのが分かった。つい、クスッと浅い笑いが出てしまい、同時に彼女の頬を撫でようと手が伸びる。
いつもよりほんのり熱い彼女の頬を撫でているとそんな私の手を手で制し、話を続ける。
「それでさっ。あのグッズ、振動の強弱って一定かランダムの2種類しかないでしょ?」
「そうだね。一定の中にも、弱〜強っていう種類があるだけだしね」
「そう。その切り替えも自動でやってくれるんだ。バイブタイプなら、膣の収縮具合とかそういうので判断して。電マタイプはまだ開発中なんだけどね、ローターとバイブタイプなら、ある程度進んだよ。今回先生に見せたいのはバイブタイプ」
「おお……!」
手近な引き出しから、小さなタブレットタイプの機械とバイブを取り出す。コードレスタイプらしいノーマルタイプのバイブに、同じく、引き出しから取り出したローションをトロリと垂らす。
「じゃ……挿れるよ?」
「うん」
「んっ……♡」
ツプッ──と椅子に座りつつM字開脚でバイブを挿入したハレは、ほんの少し手を震わせながらそのタブレットを操作して……。
「これも強さの度合いは数段階に分けられているんだけど、こっちで設定するのは振動の『上限』だけなんだ。そこに至るまでの過程や、イッた後の振動なんかをAIで調整できるんだよ」
「ほへぇ……それは凄いね……」
「────ところで、先生。イッた後もずっと当て続けていればずっとずっと気持ちイイ──みたいに思ってない?」
「え。……ち、違うの?」
「全然違う、って言ったらそれも違うかな。当たる場所と強さにもよるんだけどね、イッてもイッてもずっと当て続けてると、敏感になりすぎて逆に痛く感じるんだ。そうするともう、敏感なのが治るまでイケなくなる。────あっ、これは自分で試して知った事だから、先生は大丈夫だよ?だからその、そこは誤解というか、心配はしないでね……?」
「よ、よかったぁ……」
「先生は、適度なタイミングで止めてくれるもん。それで、その限界値とかも推測して、振動を弱めてくれるから、自分でやるよりイキ狂えるよ」
「……もしかしてかなり良かった?」
「先生とのエッチの次に気持ち良くイけたよ。でもなんていうか……。エッチと違って道具だからかな、どこか無機質なんだよねぇ。物足りなさがあるよ。上手くは言えないけど『気持ち良くなる為の道具』じゃなくて『イク為の道具』っていう感じがして」
「お世辞……じゃないよね?私に気を使ってとか」
「それは無いよ。コレもいいけどね。あんまり時間無い時にサクッとイキたいって時に使うだけかな」
「サクッと……ねぇ」
「じゃ、見てて、先生。試運転してみるから」
「うん。ハレのイキ狂う姿、見届けてあげる」
「そんな事言われたら……ん゙ッ♡」
この後、部室の床をメチャクチャ濡らす程に強くイキ狂ったハレをシャーレに連れ込み、久しぶりにハメまくった。
◆
ゲヘナ学園の風紀委員会の本部で、ヒナが過労で倒れたとの連絡をイオリからもらい、ゲヘナ学園に急行。入口で合流したモルモに案内してもらって、ヒナが搬送されたという保健室にやってくる。
しかしそこでは、平然と書類仕事を続けるヒナの姿があった。
「────ヒナッ!」
「先生……?」
「良かった、無事そうで……」
「何を聞いたか知らないけれど、大袈裟よ」
「ヒナが倒れたって聞いて飛んできたよ」
「……ごめんなさい、心配かけて……」
「そんなのはいいから。さっ、とにかく寝て寝て!書類の仕事なんて私がやっとくから!」
書類の山を没収し、ペンを取り上げる。しかし、ヒナはぷっくりと頬を膨らませ、ペンと書類を返せなどと言わんばかりに手をバタバタ。
「それは……私がやらないといけない仕事だから」
「『ワーカーホリックは卒業する』!この前、私とそう約束したでしょ!」
「っ!」
ビクリと身体を跳ねさせる。モルモを風紀委員に引き入れる前に、ヒナは、私とそんな約束をした。だからこそ、戦闘関連の仕事の半数近くはモルモに押し付け、ヒナの負担を減らさせようとしたのに。そうしたら今度は、書類が多すぎて過労だなんて。
「……もう少し休んだってバチは当たらないよ」
「でも……早く終わらせないと……」
「早く終わらせたいなら、まずはゆっくり休む事。疲れた中でやっても、意味無いんだよ。これ、私の経験則ね。私もヒナみたいに徹夜上等で仕事してた経験があるから……」
「先生がそう言うなら……そうなんだろうけど」
「言っても休まないならこっちとしても実力行使に出るしかないよ?いいの?」
「実力行使……?」
「モルモにスタンさせてもらって、強めの睡眠薬を撃ち込む。それくらいしないと、寝ないでしょ?」
「わ、わかったわ……頑張って寝る……でも……」
「でも?」
「……私が寝るまで……手を、握っててほしくて……」
「言われなくても」
「!?」
「ヒナを寝かしつける為に、来たんだからね」
「ありがとう……先生。……おやすみなさい」
「おやすみ。良い夢が見れますように」
ヒナが深い眠りに落ちるまで、私は彼女の小さな手を握り続けた。この小さな手で、あまりに大きく沢山のものを守ってきたんだ。睡眠くらいの休息、満足に取らせてあげなくちゃいけない。
そして、数日後のヒナが当番の日──私とヒナの関係に、ほんの少しの進展があったのだった。
次回────エ駄死。