「ハーレムルートを目指しましょう、先生」 作:アキラゼミ
ある日、早々に仕事を終えることができた私は、久しぶりにゲーム部の部室に遊びに来た。しかし、不幸な事にこの日は4人揃って不在で、部室には、誰1人として居なかった。
モモトークで返信が来ないのは、いつものようにゲームに夢中になってるからだろう──と思ったがただ純粋に予定か何かあったらしく、外出中だったようだ。
「うーん。待ってたら誰か来るよね?」
とりあえず上着をロッカーにでも入れておこうとカチャリとロッカーを開けると、そこには、ゲーム開発部部長、ユズが居た。
「ひゃあっ!?」
「うわっ!?ごめんユズ、居たんだ!?」
「い、居ました、最初から……」
「最初からかぁ」
おでこ丸出しの彼女はちょっぴり青ざめる。が、すぐにはにかむような笑顔を覗かせ、ロッカーから出てくると充電コードを抜いてスマホをポケットにしまい込む。どうやらユズはスマホを充電してて、本人だけロッカーに籠っていたので、モモトークに気付かなかったらしい。
「なんか、前にもこんなことありましたね……」
「え?」
「ロッカー開けたら私が居て、うわって……ふふっ」
「あー……あったねぇ。……ところで皆は?」
「次回作の参考にと3人で街へ……。私はさっきまで部長会議があったので、それに行っていました……」
「おお!大丈夫だった!?」
「はい……。色んなアルバイトをしたお陰で、少しは耐えられるように……えへへ……」
「そりゃあ良かった……。私としても安心だよ。偉い偉い♪」
「っ!」
顔を更に赤くさせて、襟元で口元を隠す。
彼女の綺麗なおでこは光を反射し、鏡のように、反射光で顔を向けた先を照らしている。そんなにも眩しく光るおでこも凄いなぁ……と思いながらユズを見つめていると、私の視線に気付いたユズは慌てて目を逸らした。
「あ、あの、先生?そ、そんなに見つめられても、困ってしまうんですが……っ」
「……」
「無言で撫で回さないでくださいっ!」
「いやー……癒されました、ありがとう」
「私のどこに癒しを見出してるんですか!?」
「……私を取り合わなさそうなところ?」
「え?」
「実は、つい先日……。うちの生徒とアキ……慈愛の怪盗がバチバチにやり合ってね……」
「ひぃ……!?」
「銃撃戦ならまだ良かったけどさ、2人共、笑顔で舌戦を繰り広げるものだから、胃が痛くて……」
ノアとアキラ、いつも笑顔な2人だが、あの時の
「笑顔」は、普段のものと全く異なるものだった。
私の為に争うのはやめて!なんて悲劇のヒロインぶったセリフを言おうものなら「先生は黙っていてください」とか言われそうなあの堅苦しい雰囲気、まさに地獄だった。
アキラが寝室に盗聴器を仕掛けていたらしいのは驚いたし、ノアがそれに気付いたのも驚いた。
「先生もお疲れなんですね……ヨシヨシ、です」
「っ!」
「あっ……すみません、私なんかが先生の頭を撫でるなんて……」
「よし決めた。今日、ユズのフリーパス使おう」
「えっ?」
「トコトン甘えさせてくれる?」
「……それくらいなら、言って頂ければいつでもいいですよ……?」
「ほんと?いいの?」
「はい……先生、ですから……///」
「そっかぁ。じゃあシャーレまで来てくれる?」
「え?……いいですけど……」
こうしてユズをシャーレに連れ込んだ。因みに、当然のようにカヤは別の階に行ってもらっている。今は私とユズの2人でベッドでゴロゴロしている。
カヤを迎える前に大きいベッドに買い換えたのでユズと一緒だと少し広く感じる。
「あっ、あの!も、もしかして、添い寝をご希望、なんですか……?」
「そうだねぇ……。ゆっくり……したい……。それと、寝てるユズを眺めたいかも……」
「え、えぇ……?」
ユズは服を着込んでいるだけあって、ちょっぴり体温が高い。子供体温とでも言うべきか。だから、手を繋いでいたり、こうして布団を共有しているとまるで湯たんぽのようにこちらも温められる。
本当は、ユズを寝かせたら、抱き枕にしてみたりおでこを弄ったりしたかったのだが、私の方が早く眠くなってしまった────……。
「……クゥ…………スー…………」
「……ゆっくり休んじゃってください、先生。私が、一緒に居ますから……。ふわぁ〜……」
そのままユズも眠りにつき私達は枕を共にした。
私が目覚めたのはそれから数時間後。汗で身体のあちこちがじっとりし始めて、どこか不快感があり目が覚めたようだ。ふと外を見れば、茜色の空に。とうに太陽が沈みかけている頃だった。
「……ユズも寝たんだね」
私の腕の中で猫のように丸まって眠る。しかも、可愛らしくヨダレまで垂らして……。
そういえばユズっていつもサンダル履いてるな。素足が見え隠れしていて脚フェチには目に毒だ。
あと、ジャケットで隠れてはいるけど、ズボンは履いてるのかな。履いてるにしても、めちゃくちゃ短いのは確定だし、上半身と下半身にこんなに差があるとかバグりそう。
エイミは下半身も大概だけど、ユズは、上半身は普通に着てるし。そういえば、メイドの時は素足に靴履いてたけど、それでも素足は固定なんだなぁ。いや、肌色のストッキングでも履いてるのかな。
……今は普通に素足だわコレ。足もちっちゃいし、なんかもう色々とちんちくりんで可愛いな……。
「……ちょっとくらい良いよね?」
ユズの広いおでこに軽くチュッとキスしてみる。性的な目で見たくなる、ムラムラしてくる────というよりは、ひたすら愛でたくなる。
よぉ〜〜〜しよしよしよしよし、とバカみたいに撫で回したくなるし、抱き締めたくなる。何だろうこの感覚。よく分からないがとりあえず分かるのはユズは可愛いという事だ。
「汗かいてる……ン、しょっぱい……キスしてやろ」
「…………せ、せん、せ……?」
「あ」
「な、何を……おでこ、舐めてるんですか……?」
「んー……むにゃむにゃ……」
「寝たフリですよね……?元からヘイロー無いから、確信は無いですけど……」
「むにゃあ……」
「……ホントに寝てるんですか……?」
流石にヤバかったか。まさか、たったの3舐めで起きるとは思わなかった。次からは2舐めくらいにしておこう。このまま寝たフリでやり過ごせば後はいつも通りの────。
「……えへへ……寝てる先生、子供みたい……♪」
ツンッと頬を指で突き、窪みを作るユズ。ツン、ツンと何度も飽きずに突いてくる。ある瞬間を狙い彼女の指を唇で咥えてやるとユズは全身をビクンと震わせてアワアワと慌て始めた。
「ぴゃっ!?せ、先生っ!?起きて……」
「最初から起きてたよー」
「最初からって、そんなっ……」
「私が寝たフリしてたのもよく分かったねぇ」
「やっぱり寝たフリだったんですか!?……てことは本当に舐め…………っ!?」
「……ダメだった?」
「……誰も居ない時になら……///」
「ユズ〜♡♡」
「ひゃわわわわわ……っ!?」
ぎゅむっと抱き締めてみると、ユズは更に身体を縮こませて私の腕にすっぽりと収まった。150cmと小柄だから、私くらいなら綺麗に抱き締められる。
因みに150cmというと小6〜中1女子の平均身長だったりする。16歳にしては、かなり小さい方だ。あれ、16歳?モモイとミドリは15歳だけど……ユズの誕生日が早いとかそういうワケではないよね?ん?もしかしてユズって、私がキヴォトスに来る前に、1回だけ留ね────いや考えるのはやめよう。
「汗かいてイイ感じにしょっぱいよユズ」
「うぅ〜……///」
「でもおいしいね♡」
「や、やっぱり……くすぐったいので……やめてください……」
「ふふ、そーだね、やめとこうか」
傍に常備しているウェットティッシュでおでこをふきふき。その間もユズは顔を真っ赤にして、目をグルグルさせて固まっていた。
「どーれっ、そろそろ起きよっか。ゲーム開発部の皆も、部室に戻ってきてそうだね」
「え?……も、もう夕方だったんですか……!?ん、ほっぺがカピカピしてる……うぇっ、ヨダレ垂らして寝てたんですね、私……枕カバー交換します……」
「いーよ気にしないで。ヨダレなんて殆ど水だよ」
「そうはいきません……流石に汚いので私が帰る前に洗濯機に入れます!」
「んもー強引だなあ」
「ダメですよ、ヨダレなんて……。あれ、このカバー先生のじゃない匂いが……。女の子の、匂い……?」
「ギクッ」
「……あはは……先生、他の女の子も連れ込んでたんですね……」
「────ッ!!」
「まぁこんなに大きなベッドなんて部屋の大きさの割に不自然なので、少し考えればわかるよねって話ですが……」
「……」
「そ、そろそろ帰りますねっ……!枕カバーちゃんと洗濯機に入れときますから!」
「あ、うん……」
ヤッバイな……エデン条約の後で「あのワード」がトラウマになってたナギサの気持ち、ほんの少し、ほんのちょっぴりだけ分かったかもしれない……。
ユズは枕カバーを持って寝室を出ようとするが、ぴたりと足を止めると、泣き笑いのような、無理に笑顔を作ったような顔で振り返る。
「……1つだけ教えてください、先生」
「っ!う、うん、何かな?」
「女の子を連れ込んで……何してたんですか……?」
「!!」
「……きっと……私にはできないコト……ですよね……。すみません、変なこと言って。忘れてください」
「そんな事はないよ。ユズもできるよ」
「え……」
「最初は誰も上手くできないしっ……上手く言えないけど、ユズも上手くできるよ!というかユズにしかできないこともあると思うし!」
「……」
「し、知りたいなら……教える事もできる、けど……どう、かな……?」
「……………………」
こりゃあ完全に空振りしたね。詰んだな。アリスだったら凄く好奇心旺盛だから食いつくだろうけどユズは……この反応を見るにダメか……?
「えっ、と……お手柔らかにお願いします……っ///」
「おっ!?……い、いいの……?」
「す、少しだけですっ!そろそろ部室に戻らないと皆に心配かけちゃうかもですしっ……その……」
「言い出しっぺの私がビビった……」
(な、なに言ってるんだろ私……暑くて頭がおかしくなっちゃったのかな……?エイミさんみたいに、排熱しないとダメかも……///)
おでこまで真っ赤になり、もじもじして、遂にはその場にしゃがみ込んでしまった。枕カバーを顔に自分で当てて、モゴモゴと言っている。なにやら、酷く混乱しているようだ……。
「……大丈夫?ユズ……?」
「大丈夫、です……。えっと、ゲームのネタに使えるかも、なので……教えてくださいっ……!!」
「18禁ゲームになっちゃうよ!?」
「15禁だったらセーフです!私、16歳ですから……!部員の皆も、多分アリスちゃんも15歳以上ですし!」
「……そ、そう……じゃあ…………ヤッてみる……?」
「っ!はいっ……!」
なおこの後──色々と教え込もうとしたはいいがユズの手業があまりにも上達が早すぎて、私の方が乳首を開発されそうになったりなど、色んな意味で事故が起きそうになったりもした。
因みにセックスまで至っていない。69だったりクンニにフェラ、素股などの、セックス以外の事をひたすらに教えた。時にはビデオや、私の所有する本を見せたりなどもした。
しかし途中から、何かがユズのスイッチを入れてしまったようで、ユズにあるまじき、アリス並みの好奇心を見せてくれた。恐らくユズとは、今後も、様々なシチュでアレコレ「致す」事になりそうだ。
ついでになるが、現時点での私の好きなプレイはユズのおでこにキスしながら手コキしてもらう事、ユズの好きなプレイは私の乳首を指で責めながらの素股……らしい。
UZQueen……エッチな意味で「Queen」になる日もそう遠くない……かもしれない。
次回────「逃げるなよ、黒服さん」
メイドユズのメモロビのグル目。あんなの、確実にオホ声出す顔じゃんね。あと、イオリの足は舐めるクセにユズやソラのおでこ舐めないのは分からん。舐めろ。たとえ2人が褐色じゃなくてもだ。
次にユズが登場する暁には、今の「ソフトSM」が
「ハードSM」のタグにスリ変わってるのかもな。
それは無いか。
てか、エイミが1年生15歳、ユズ1年生16歳って、見てる私が目おかしくなったのかと思っちゃうわ。
年齢の数字は単なるミスで、ユズは中学生1年生、エイミは高校1年生だったりしない?……違うの?
ゲーム開発部だけ、(アリスを抜いても)明らかにロリ集団じゃん……。